本文へジャンプ

「百年住宅を目指して」 冊子発行

6117.gif
このブログで再三ご案内している、新住協。
北海道からスタートした「高断熱高気密」住宅運動の中核的な組織、NPO法人です。
現在の国の住宅性能基準策定は、
この北海道で始まった高性能に向けた努力が
ベーシックな基準になったといえるもの。
「高性能な住宅を安価な価格で」という新住協のひらかれた姿勢は
ユーザー利益に貢献する姿勢を持った運動といえます。
そのなかで、研究開発の基本を支えてきたのが
室蘭工大の鎌田紀彦教授。
今回、教授が一般ユーザー向けに、北海道新聞などで連載した
記事を集めた小冊子が、新住協から発刊されました。
写真の「百年住宅を目指して」です。
連載中、実に多くの真剣な住宅ユーザーから
直接、質問や相談が寄せられるなど、そのわかりやすさ、明快さで
住宅性能についての、一級の読み物といえます。
このブログでも触れるようなテーマは、基本的に
このなかで紹介されているスタンダードな立場に沿っています。
ぜひ、真剣に住宅性能についてお考えのみなさんは
ご一読されることをお勧めいたします。
目からウロコ、凡百の住宅本とは一線を画す一冊です。
新住協から、一般ユーザーのみなさんにも
500円で頒布しています。お問い合わせは
電話 022-781-1371 新住協本州事務局まで。
HPは、 http://www.shinjukyo.gr.jp/
また、建築会社向けの一括購入システムもあるということ。
各建設会社でも、ユーザーへの啓蒙にぴったりだと思いますよ。

2階テラスと木製サッシ

6116.gif
この家、札幌の古くからの高級住宅街・宮ノ森にあります。
札幌にしては、街割り区画整理が計画的とはいえない地域で、
今は建て込んだ印象の街並み。
まぁ、相続を重ねて土地が狭くなってきたのが実情ですね。
本州地域の住宅街の様相と似通った感じ。
ただ、札幌は歴史も浅く、土地への執着・しがらみも
他と比べると希薄なので、こうなると他に土地を求める人も多い。
でもこの家は、親の敷地の一角に建てたんですね。
ですから、近隣との距離がとりにくい。
そこで、2階に主な居住スペースを持ってくるプランを採用。
こうすると、隣家の庭や植栽など、借景出来るメリットもあります。
しかし、それでもなお視線とか、気を遣うケースも多いもの。
で、写真は食堂・台所に面して取られた2階のテラス。
決め手は正面の格子のウッドフェンスです。
取材に伺ったときは、まだつたのある植栽はしていませんでしたが、
この格子に、緑をめぐらせれば、
街並みとの調和を、かなりうまく計ることが出来ます。
テラスの広さは8畳以上あって、外の居間という感じでたいへんここちよい。
手前食堂には、クッキングストーブも置いてあるので
内と外が一体化した、開放的でステキなホームパーティ空間になります。
こんなテラスが可能になったのは
もうひとつ、床までの大型木製サッシもポイント。
北欧の技術を学びながら成熟してきた北方日本の木製サッシの高性能が
こういうライフデザインを、
あたたかさの条件を犠牲にすることなく、実現できているわけです。

いい映画を見ました・・

6115.gif
わが家はときどき家族そろって映画鑑賞、いきます。
きのうは、なぜか坊主ご推薦の作品を見てきました、が、
いや〜、坊主にすっかり泣かされました。
作品は、漫画が原作の 「ALWAYS 三丁目の夕日」。
監督は、山崎 貴さんっていうひとで、1964年生まれっていうから
40代半ば。まぁ話題になっているんで見た人も多いでしょうね。
昭和33年という時間・空間が主なテーマ。
昭和ノスタルジー、というジャンルが
どうもこの作品で完全に見えてきたんじゃないかなぁ。
うまくいくと、漫画原作もしっかりあるので
「寅さんシリーズ」のような長寿命シリーズになるかも知れませんね。
あの時代の空気が、あらゆるシーン、映像の中にたっぷりと詰め込まれていて
わたしたち団塊前後世代の心象風景を、はげしく揺さぶってきます。
あの時代にこどもだったわたしたちは
希有なほどに、幸福な時間のゆりかごの中にいた。
集団就職・三種の神器の普及・戦争の時代からの決別・・・
誰もが、きのうよりも明日がよくなることを信じられた時代。
ラストシーンで、その時空間から
「明日はもっとよくなる、1年後も、50年後もきっと・・・」
というフレーズで、夕日の映像とともに作品は終わっていました。
作品中で展開される人間ドラマも、それぞれに
予定調和的な、人間賛歌に満ちていて、力強い。
そうなんですよ、これなんだなぁ。
団塊の世代が、完全に文化の中心にもう一回復活するんですよ。
この年代をターゲットにしたものが、
これから10年は、すくなくとも主流を形成するのがあきらかなんです。
ただ具体的に、この作品は、方法論も含めて
映画というジャンルで、はじめて明確に
いま、時代が求めているものを表現できたんじゃないでしょうか。
住宅でも、30〜40代がマーケットの中心ではなく
やはりこの年代が、あらたな空間の価値観を
住宅投資という形で、まったく新しい需要を作ってくるのだと思います。
たぶん、新築というよりも、ビフォーアフターTVの成功に示されるものが
これからの住宅マーケットのメイン潮流になるのでは、と。
親子連れも多かったけれど、激しくハンカチを動かしていたのは、
こうした世代とおぼしき、みなさんでしたね。
恥ずかしながら、わたしたち夫婦を含めて。

らせん階段と、色決め

6089.gif
新築のときから、わが家のシンボルのらせん階段です。
フィンランドの建築家アルバー・アアルトさんの
デザインをパクって、
最初はすこし薄い茶色を塗って
そのうえから「縄」を巻いたりしていました。
この縄巻きは大変でした。
鉄製の素材に植物系の素材って、難しいんですよ。
なんどやっても、やがてずり落ちてくる。
アアルトさんの作品を確認すると
やっぱ、木材に対して巻いていて
金属素材には、やっていなかったんですね。
まぁ、そこに挑戦もしたかった、とはいえますけど。ちょっと無理。
その後、リフォームになって
縄巻きはやめ、3層吹き抜けもなくしたので
やや暗い室内にもならざるを得ないことから
色を原色に近い「黄色」に塗り上げました。
黄色は、元気を感じるし、風水ではお金が貯まるとも聞いたんですけど・・・
これが、なんの根拠もないことは、正しく証明されました(笑)。
まぁまぁ、しょがない。
写真は、ウチの居間から、もと吹き抜けの方向見返し。
色は、この黄色でやっぱ成功だったって、思っています。
なかなか、色決めって難しいものですけど
わが家の場合は、その時期の自分自身の気分を高めたい
っていうポイントで決めたわけです。
もう8年くらいになりますが、まぁ調和はしている感じです。
色の道は、って別に深い意味はありません(笑)けど、
なかなか、奥の細道。 深く迷い込む道の感じがしますね。
みなさんは、家の色決め、どう思われますか?

にぎり寿司 挑戦!

6114.gif
さて、休日に仙台から帰ってきましたので
夕食に、かねて念願のにぎり寿司、やりましたよ。
って、これで4回目くらいかな。
魚はスーパーで売ってるセットものですので、まぁ、素人のど自慢みたいなモンですね。
でも本人・家族ともとっても楽しい。
インターネットで調べたら、ちゃんとやり方は書いてあるんです。
それによるとめしには、昆布と酒少量を入れて炊く、とある。
酢飯の酢は、出汁と酢、さとうの適量ブレンドで、加熱するといいとか。
で、大切なのが酢と飯をあわせるところ。
坊主に手伝わせて、飯を切りながら、うちわで酢を飛ばしてもらうんです。
できた酢飯を、右手で適量握って、左手でネタを用意して
手際よく、握っていく・・・んですが、これ、無理!
しろうとには、あの寿司屋さんのような流れるような手さばきは不可能。
当たり前ですよね、かれらはそれで飯、食ってるんですから。
まぁ、でも家族で和気あいあい、ああだこうだいいながらやると
とっても楽しい。
自分たちでやれば、多少失敗してもそれが味わい。
とか、自分を慰めていますが。
今回で4回目なので、だんだん年期を積んでいけば
友達に振る舞うくらいにはなれるんじゃないでしょうかね。
でも、自慢じゃないけど、類は友を呼ぶ。口悪いのばっかなんで
さてさてどんなこといわれますか?
楽しみでもあります。
きょうは、おとこのヘタ料理篇でした。 ではでは

GWの外張り断熱

6113.gif
GWって、書いて「グラスウール」と読むのは
住宅関係者だけのようで、こないだは
「ゴールデンウィークって、なんで住宅と関係あるんですか?」
と聞かれてしまいました(汗、あせ)。
そうですよね、たしかに普通の生活感覚で言えば、
GWはグラスウールより、ゴールデンウィークが正しい。
だれがなんと言おうと、その通りです。
でも、建築の常識もまぁ、ありまして・・・。
で、この建築の常識というやつで、けっこう多いのが
外張り断熱はプラスチック系のものしか想像しないということ。
メーカー名になるのですが、スタイロフォームなどですね。
写真は、わたしが関与した住宅の付加断熱(通常のGW充填にプラスして、外壁側に板状にした断熱材をプラスすること)の様子です。合板張りになっている部分はパネルになっていて、内部にGWが100mm充填されています。そのうえに板状に加工されたGWを外側から張っています。
こうすることで、厚い断熱層が形成できるのです。
ここでは150mmの厚みが出来ます。
わたしの事務所には、本州地区の多くの建築家や工務店さんがよく見学に来られます。
で、こうした北海道での家づくりの様子を納めた写真を
プロジェクターなどでお見せする機会が多いのですが、
そんなとき、
「あれー、GWでも外断熱できるんだ」
って、驚かれるんですね。けっこう。
本州地区では、GW対プラスチック系板状断熱材っていう
対立図式の印象を強くもたれているのでしょう。
GWが「内断熱」、プラスチック系が「外断熱」っていう先入観念ですね。
断熱材自体は、一長一短のあるものですから適材適所が本来は基本。
なので、ためにするようなGWへの誹謗・誤解はちょっと・・・と思います。
この写真のようなGW製品も出ていますから、相対的に安価で外張り断熱もできるんです。
少なくとも、プロのみなさんには正確な商品情報を持っていただきたいと思います。

学生の匠・授賞式開催

6109.gif
このブログで取り上げてきた「05学生の匠・リフォームコンクール」
きのう大団円で、授賞式が札幌市内のホテルで開催されました。 学生さんや学校関係者、サポーターになっていただいた多くの企業のみなさんなど多数出席していただきました、あつく感謝。
JRN大賞受賞の学生さんをはじめ、受賞の学生さんたちが集まり、ごらんのように表彰されました。
晴れがましく、また学生さんらしいはにかみが感じられ
喜びが伝わってきました。
6110.gif
実際に施工されたリフォームの様子も写真でご紹介。
ことしのリフォームは、軽量鉄骨造というのが最大のポイント。
図のような、断熱仕様をプロの側でしっかり施工したうえで
学生さんのデザインポイントを活かした空間にできたわけです。
既存の状態では、基礎の上にH鋼土台が外気に露出する形でした。
これが、寒さの基本原因。
少なくとも、10cm×外周(たぶん40m近く)ほどの面積が、コールドブリッジと呼ばれる熱欠損を生じさせていたんですね。しかもそのほか1〜2階と2階と屋根の各つなぎ部分の鉄骨も、外壁サイディングで覆われていたとはいえ、熱的には露出されていたと言うこと。こりゃぁ、さぞかし寒かったろうなぁ・・・。 
この鉄骨構造を維持しながら、現実的に可能な断熱の仕様を図右下のように施工。
さらに室内側ではきちんと気密層も連続させられたので、基本的な暖かさは確保できたと思われます。
6111.gif
こういう部分、きっと伝わりにくいな、と考え
図を作成して、授賞式で写真を見せながら説明しました。
建て主さんはじめ、多くのみなさんにもご理解いただけたのではないかと思います。
性能の向上と、気持ちよい暮らしのためのデザイン。
めざすべきリフォームの基本だと思います。

天空の寝室

050-252-02.gif
以前紹介した平尾稔幸さん設計の当別町郊外の家の寝室。
まるで列車のような細長い建物ですが、
寝室は、そこから突き出したように独立して建っています。
寸法はたいへん小さめ。立って半畳、寝て一畳、という感覚に近い。
でも、よく考えてみると
大きなスペースというのは、いろいろな使い方が出来るので、かえって目的というのは不明確になる。 いっぽうこういう小ささだと、空間の意図というのが、あいまいな形でなく明瞭に伝わってきます。
昼間に伺ったので、ベッドからは明るい空が見られました、
が、ベッドの目的は夜。
眠りにつくまでの、いっときの時間を考えたとき
この寝室のめざすものは明確になります。
まさに「天空の寝室」
札幌のような大都会とは違って、この土地の最大のメリットは星空。
平尾さんはよく、「ミクロコスモス」という言葉をキーワードに使います。
それが、ホント、端的に伝わってきますね。
まぁ、土砂降りの雨の時はどうするんだよ、
というつっこみもありそうですが、それもまた、「ミクロコスモス」。
いずれにせよ
都会では味わいにくい暮らしぶりを満喫できる設計プランといえるでしょう。
これから、こういう「感性的な暮らし実現型」、という住宅需要って
きっと高まってくるのではないか、
今後の住宅のメイン需要層にふたたび予想される団塊世代にとって
こうした「ついの住処」はきっと魅力的なのではないか、と思えますが
みなさん、いかが、感じられますか?

盛り上がったQ1.0セミナー

6108.gif
昨日30日の日曜日、札幌で「そうだったのか、高断熱住宅」と題された
一般ユーザー向けのセミナーが開かれました。
このブログでも以前から取り上げてきているQ1.0〜キューワン〜住宅を
一般のみなさんにアピールしていく試みです。
天気は一日中雨。という悪コンディションでしたが、
なんと120人という多くのみなさんが熱心に集まりました。
正直、ここまでの参加があるとは想像以上。
う〜む、すごい熱気。
中心は、地元・北海道新聞で執筆記事が連載された、
新住協代表理事の鎌田紀彦・室蘭工大教授の講演です。
めざすべき住宅性能の基本をわかりやすく解説しました。
やっぱ、まだ寒い住宅がたいへん多いというのが現実なんですね。
みなさん、食い入るように真剣に聞き入ります。
新聞記事を見た人から「断熱改修」の要望が相次ぎ、現在4件の工事が進行中とか。
多くのユーザーにとって、既存住宅の性能環境はもっとも関心の高い点。
住宅性能の向上で暖房消費の熱エネルギーを半減させようというのが、
このQ1.0〜キューワン〜の最大ポイントです。
折からの灯油の値上がり、エネルギー価格の上昇を受け、
この運動、大きく盛り上がりそうな予感です。
多くのみなさんもきっと不安な気持ちでいるのが、
鎌田教授も指摘した現在のエネルギー価格の上昇ということ。
単にイラク戦争の趨勢にかかわらず、中国の経済発展にともない
今後かなりの長期にわたって、
世界的に石油不足基調が蔓延しそうと指摘されました。
エネルギーへの依存率を下げ省エネな住環境を実現することは、この状況のなかでは、まさに待ったなしの課題です。 そういう危機感が、多くのひとたちに広がりつつあることが、ひしひし実感できました。
 
エネルギーを大量に消費して
室内熱環境を、いわば力づくで快適にしようというのは、
もう許されなくなって来ています。
限りあるエネルギーを、効率よく活用していく知恵と工夫がなにより大切。
住宅建設の場での省エネに向けた研究努力を、
あらたなレベルに押し上げていく必要性が、さらに高まっています。
来週土日から、このQ1.0〜キューワン〜住宅の公開も開始の予定。
いくつかの住宅を取材しようと考えています。
みんなで、いっしょに考えていきたいですね、省エネ住宅。

おいしい、会津の漬け物

6107.gif
福島県出張から、札幌に帰還しました。
って、また2日には仙台に戻ることになるんですけど。
まぁ、きょうは久しぶり坊主と過ごせます。
そういえば、坊主が頑張った「学習発表会」の劇のビデオもまだ見ていないんですよ。
あぁ、あんまり。 の悲惨なくらしといえましょう。
出張取材といっても仙台から日帰りで行くので、べつに観光スポットとかに行けるわけではありません。
せいぜいが、高速道路のSAでちょっとその地方の名物をながめられるくらい。
この漬け物、東北道安達太良SAで昼食時に出店で売ってたやつ。
気前よく大量に試食用が盛ってあったので、ついひとつまみ。
「・・・うめ〜!、これ」
紅花がはいっていて、ちょっとぴりっとしていて、
甘酢の味付けが、なんぼ食べてもあきない。
だいこんも、「会津高原」なんていわれたら、ちょっといいっしょ!
食感もシャキシャキしていて、とれたてのだいこんのみずみずしさが口いっぱいに広がります。
秋のだいこんはやさしい。
福島会津の風土が立ち上るように感じられる漬け物でした。
翌日仙台から札幌への飛行機なので、まぁ常温でも問題ないだろう。
で、つい購入。
1袋525円、なんですが、おいしいから、2袋1050円。
飛行機のなかでは、ほとんど存在を忘れてましたが
売り子さんに話したら、きちんとビニール袋で厳重に梱包してくれていたんです。
乗客やスチュワーデスさんたちに迷惑掛けられないしね。
で、札幌に帰った、ほっとした食卓で、家族でかこんでつまみ食い。
お茶受けにぴったり、
会話を弾ませてくれる、ちょうどいいお土産でした。
安上がりで、最高でしたが、味も最高!でしたよ。
きょうは庶民的な話題で恐縮です(笑)。 住宅の話はまたあしたネ。