本文へジャンプ

政治の大停滞

7619.jpg
当然の声が、やっと上がった、というべきか。
フォーラム神保町というジャーナリストを中心にした勉強会、
もと日刊ゲンダイ編集長の二木啓孝さんが事務局を務め、
魚住昭
佐藤優
鈴木宗男(衆議院議員/新党大地代表)
田原総一朗
永野義一(弁護士/元東京地検特捜部副部長・元最高検検事)
平野貞夫 (元参議院議員)
宮崎学
といったメンバーで、緊急の集会が行われたことはご存知かも知れません。
題して「青年将校化する東京地検特捜部〜小沢第一秘書逮捕にみる検察の暴走〜」
現在、15日に行われたその模様が以下のサイトで動画配信されている。
http://www.forum-j.com/media/090315video.asx
大筋としては、
戦前の、腐敗政治の社会的暴露と、その救済的存在としての軍部の登場、
その実態としては、「統制派」官僚機構が独裁する形で
破局的戦争に至ったプロセスへの類推的な視角から
現在の東京地検特捜部という存在を見返す視点を
多くの国民に伝えていこうと言うことであると思います。
スキャンダルであるとか、政治とお金の問題って、
そのことと、政治が本来果たすべき役割とは別個の問題であるのに、
簡単に政敵や、都合の悪い政治家を葬り去る手段として日常化してきている。
とくにそういう種類の情報を握る中枢部分が
ある種の思惑を持って権力を行使したら、
とんでもない事態に立ち至るのではないか、という
きわめて当たり前のことが、警鐘を持って語られたことの意義は大きい。
確かに戦前、世界大恐慌以降、
政治家のスキャンダルが執拗に追求され、
そういう腐敗から「清廉潔白」な軍人や、官僚組織がこの国の中枢を壟断し、
政治的な、国際関係的な国としての自殺行為に突き進んでいって
国民を破滅的局面に追い込んだのが歴史的事実。
官僚組織というのは、
それを直接選挙などで、チェックする方法が、日本の民主主義には存在していない。
本来官僚組織は、民主的に選出された権力が使用する手足であって、
「公僕」という言葉がある由縁。
しかし、実態としては、
皇室に入内した官僚機構トップの家庭があるように
きわめて特権的な階級を構成してしまっているのが、日本の現実。
こうした現実の中で、
東京地検特捜部の垂れ流す未確認情報だけが一人歩きして
小沢一郎という政治家をターゲットにして
これを葬り去ろうとしているいまの動きは、
民主党が、政治による支配を強めて官僚機構の統制を強めようとマニフェストに
謳おうとしていることとの関連まで考えたとき、
かなり異常なことが進行しているという危機感はあるべきだ。
とにかくも、秘書の逮捕から次の展開期限である24日まで
政治的意志決定の全くの空洞期間は生じている。
こういう事態の相当重大な責任は東京地検特捜部にあることは間違いない。
この「政治資金規正法違反」という「疑い」への捜査が、
いま、世界的な未曾有の大転換期に
日本の政治プロセスを大停滞させてまで、取り組まれるべきことなのかどうか、
きわめて奇異な事態だと、感じています。
北のくらしデザインセンター
NPO住宅クレーム110番|イザというときに役立つ 住まいのQ&A
北海道・東北の住宅雑誌[Replan(リプラン)]|家づくり・住まいの相談・会社選び

縄文のヴィーナス

7615.jpg
これ、歴史民俗博物館のエントランス正面に展示されている造形。
でも、これ、現代彫刻ではないんですよ。
実際に4000年から5000年以前のわたしたちの祖先が造形した「作品」なんです。
って、ちょっと信じられない。
・・・・
ということで、インターネットで調べたら
最初に「縄文のビーナス」と呼ばれた
山形県西の前遺跡で出土した土偶(重要文化財)は
あまりにも現代的な造形の土偶には驚かされます。
この土偶は頭部には紋様が見られませんが、衣装を纏っております。
この衣装と見られる腰部に文字と思われる紋様が描かれております。
縄文中期4000年前に制作されたものとされております。
っていうような次第です。
まぁ、ここに書かれている文字のようなモノも
きわめて興味深いものとはいえると思うのですが、
こういう形態を生み出す造形家としての芸術的感性に深く打たれます。
芸術というのは、日々の暮らしのなかでの余剰のような部分、
もしくは豊かさの発露、というように一般的に理解されるだろうと思うのです。
生きていることに対する賛歌のような思いが
芸術的な表現に人間を駆り立てるのではないか。
こういう表現物を生み出した社会や、その個人に対して、
たまらない愛着を覚えてしまいます。
日本的な感受性の系譜の中に
こういう作品を持っているというのは、誇らしい。
日本人が生きてきたことの記念碑的な作品ですね。
こういう作品を生み出した背景としての縄文社会というのは
おととい触れた三内丸山の暮らしぶりに理解できるように
非常に完成度の高い豊かさを持った社会だったと言えると思います。
文字は別としても、こういう表現物を生み出すほどに
文化レベルがきわめて高い社会であったことは疑いようがない。
日本社会は、何回か、
海外からの刺激によって変容した社会だと思います。
近くは欧米的価値観のまるごと受容。
古くは文字の導入、律令国家、仏教文化の受容などなど。
その都度、日本的にそれを受容し、
「日本的」と、今日、わたしたちが表現するような
独自文化として発展させる能力を持った社会だと思うのですが、
どうも、弥生の先達としての縄文社会も、
弥生を大きく包み込んで受容した
発達した社会的感受性を持った存在だった気がします。
弥生的な、東アジア世界の受容は、
このような作品を生み出した縄文によって可能だったのですね。
深く立ち止まらされるような作品に、
出会ってしまった思いがして、たまりません。
北のくらしデザインセンター
NPO住宅クレーム110番|イザというときに役立つ 住まいのQ&A
北海道・東北の住宅雑誌[Replan(リプラン)]|家づくり・住まいの相談・会社選び

建築行政の制度設計ということ

7602.jpg
先日の東京出張でいちばん聞きたかった講演がこれでした。
野城智也先生という東大の建築の先生なのですが、
専攻は、建築を巡る社会システムの方なんですね。
建築にもそういう分野があるということを初めて知った次第ですが、
ちょうど、国が進めている「長期優良住宅」施策の基本を方向付けている中心メンバー。
こういう考え方が、長期優良ということの概念を規定している。
講演の内容は大変多岐にわたっているので、
時間を見て、しっかりまとめたいと思っています。
この講演の中で、大変面白かったのが、
日本の注文住宅である農家住宅は大変優良な長期優良住宅であるという点。
日本住宅の数量的な大部分を占める都市住宅は基本的に賃貸住宅であり、
確かに、構造的にも、社会システム的にも簡便な作られようで作られてきたけれど、
きわめて資産性を考えて作られてきた農家住宅は
基本的に数世代にわたって継承され、
大規模な修繕などの手も加えられながら、
数百年間の長きに渡って延命してきた建築ばかりであるとされていました。
まさに、言われるとおりだと同意できます。
日本の普通の考え方に木造建築のもろさ、みたいな誤解が
長くはびこっている気がします。
それは、度重なる都市圏での大火火災の経験が、
いわば、社会的な常識として、木造は燃える、
という安易な常識を形成してきたと言えるのだ、ということ。
そして、長期優良住宅を考えるには、
延命を担保する、社会的なシステムを設計することのほうが
建築自体の強度をどこまでも重装備にするよりも、
はるかに効果的であり、追求すべきである、という考えなのですね。
こうした考え方から、
究極的には、各戸に「住宅ID」を付与し、
その作られようが常に明確に把握できるように
建築を構成するいろいろな素材にICタグを埋め込んで
常にチェック可能にする、というような方向性を目指しているようなのです。
そのための「社会実験」は多様に取り組まれているようであり、
その様子も詳細に報告されていました。
わたしのブログでも、江戸中期の農家住宅の家屋記録保管を
ご紹介したことがありますが、
まさにそのような社会的なシステムが必要なのだと言うことですね。
ただし、江戸期には「家制度」が明確化して、
長子相続システムが基本的社会システムとして根付き、
権力の側でも、それを積極的規範として社会に強制した、
というような事実が大きかったと思います。
もし今日、長期優良住宅を社会システムとして考えるべきだというのであれば、
実は、この「家制度」という延命システムの代替制度創出まで
取り組んでいく必要があるのではないかと思われた次第です。
それは、民族的なレベルの同意形成が必要であり
単に、ICタグで解決出来る問題ではないのではないか、
根本的な問題に注目しながら、
そこから出てくる結論はどうにも目先的ではないのか、
というような思いが募ってきます。
いうまでもなく、今日社会では
結婚すら共通的な社会規範とは言えなくなっているような
「個人」を基本的な単位とした社会形成が行われており、
「家」の存続を、必ずしも保証するような社会システムではない。
端的に言えば、相続税を3代も払い続ければ資産がなくなるか、
きわめて中産階級的なレベルでしか「資産継承」が行われない、
という現実があります。
国としては、このような中産階級的な建築としての住宅を
「長期優良住宅」としてのレベルまで引き上げたいと考えているのか、
このあたり、どうも未消化ではないのかと思われたのが実際です。
みなさんは、どのように思われるでしょうかね。
北のくらしデザインセンター
NPO住宅クレーム110番|イザというときに役立つ 住まいのQ&A
北海道・東北の住宅雑誌[Replan(リプラン)]|家づくり・住まいの相談・会社選び

三内丸山の大型建築

7612.jpg
さて、歴史民俗博物館取材で、しばらく歴史ネタは大量の取材在庫がありますので、
いくらでも取り上げられることになっています(笑)。
っていうか、通常の仕事関連のブログのほうが
触れなければならないテーマが多くあるので、
とても紹介は無理ですね。
写真撮影点数は、360点もあり、そのどれもが興味津々のもの。
自分自身の中でも、まだまだ整理統合できていないものばかりです。
ジオラマが興味深い、ときのう書きましたが、
さっそく目に飛び込んできたのが、
青森市郊外の「三内丸山」大型建造物復元ジオラマ。
ここには2〜3回足を運んでいる記憶がありますが、
まさに「縄文の都」「国のまほろば」とでも呼ぶにふさわしい景観。
物見のやぐら建築がシンボリックですが、
縄文の都市、って呼ぶことに異論が出ないほどの大型建築が印象的。
その建築がどのように使われていたか、
現代最新の知見を動員して、ジオラマ表現しています。
建築の連なり、大きさから、どう考えても
千人を下らないひとたちがこの縄文の都で暮らしを営んでいた。
活発な交易活動を営む基礎の港が、ごく近くに迫り、
同時に海の動物性タンパクは豊富に消費され、
栽培されていたと推定される「クリ」が炭水化物の最たるものだったでしょう。
そうした植物性食物は2階に植物繊維で編み上げた袋や容器に貯蔵され、
多くの大型土器に、海山の幸が豊富に貯えられていた。
むしろを敷いて、いろいろな作業を分担しながら、
「都市的生活」を営んでいたに違いありません。
よく見ると、麻のような線維を編み上げた服を着ている。
衣食住というけれど、服を作るというのも人間の基本的労役。
女性の基本的な労役が機織りであるのは、
洋の東西を問わない。女性がファッションに敏感であるのは、
たぶん、こういうDNA的な部分での経験記憶が預かって大きいのではないでしょうか?
こういう大型コロニー、まぁ、都市と呼んでいいでしょうけれど、
その運営は、どのような社会システムで行われていたのか、
農耕社会が普及する中で必要性が高まった「文字数字表現」直前の段階で、
いったいどのように社会が運営されていたのか、
文字がないので、それを知るよすがは残されてはいませんね。
しかし、確実に写真のような共同体が営々といとなまれていたのは疑いない。
それと、「交易」というのは、
人類が出現してからずっと、営々と行われてきたことも間違いがない。
どう考えても、人間の本然の姿の中に、モノを交換して
自分たちの価値感を向上させたい、という欲求があると思います。
まぁ、こういうジオラマひとつに
実に多くの知見が集約されて表現されていて、
飽きることがありません。
生きた歴史・民俗のあたりまえの姿が克明に見えてきますね。
北のくらしデザインセンター
NPO住宅クレーム110番|イザというときに役立つ 住まいのQ&A
北海道・東北の住宅雑誌[Replan(リプラン)]|家づくり・住まいの相談・会社選び

日本建築の木組みの技術

7614.jpg
先日の東京出張時、時間を縫って訪れた「歴史民俗博物館」。
展示されている歴史的知識の積み重ねに比較して
発表資料の少なさは、ちょっと拍子抜けするほど。
大体の博物館では、その収蔵展示物の詳細な紹介本が出されているものなのですが、
って、それを購入して、再度確認するのがわたしの見学スタイルなのですが、
そういう刊行物がない、ということ。
パンフレット的なものくらいしかなくて、
追体験しようと考えても、そのよすががなかなかない。
ホームページなどで、閲覧確認するくらいなのですね。
でも、そういうのではまったく全体像は見えてこないですね。
豊富に展示されている「ジオラマ」が特徴的ですが、
そういう復元展示模型の作成に至った「知のプロセス」なども知りたい。
常設展示の方は、一部、皇室が関係するとおぼしき資料部分については
「撮影禁止」の処置が散見されましたが、
大部分は撮影しても構わないと言うことですので、
カメラで収めていくのがやり方ということになるでしょうか。
歴史研究についての各大学のセンター的な機能も持っているそうで、
最新の調査研究の成果が反映される、むしろ、そういう部分で、
総体的な刊行物を出しにくい、ということかなぁ。
まぁ、それにしても展示の仕方も一般にわかりやすく
ジオラマや、展示模型が詳細で、具体的イメージがつかまえやすい。
本当に歴史好きにはたまらない環境が整っています。
できれば、1週間くらいは通い詰めて、
詳細な「取材」をしてみたいと思っています。
写真は、仕事にも関係する部分で展示室のアプローチに置かれていた
「根来寺」の構造模型展示。
たぶん、建築歴史に専門的に取り組んでいる研究者たちの調査成果なのでしょうね。
まさに日本建築の木組みの美しさを端的に見せてくれる模型。
アジア文化世界の最終的到達地域である日本が、
仏教というこの地域で繁栄した思想表現をどのように感受し、
建築としてどのように表現してきたのか、
その技術の断面を表していると感じます。
四角の中に丸い平面を調和させ、せり上がりの美しさを感じさせる
テーマ的な表現部分をクローズアップした次第。
住宅としては、竪穴のような住宅が一般的だった時代に
こういう木造建築は、思想とか、権威性とかを
民衆に具体的な視覚表現として、訴求させる効果があったのだと思います。
建築技術は、やはり権力に奉仕することが
発展を支えてきた一番大きな力だったのでしょうね。
こういう木組み、見ているだけでつい、時間を忘れてしまう気がします。
って、すぐに立ち止まって見入ってしまうものばかりなんですね(笑)。
ううむ、
これは困った博物館に出会ってしまったものだと思わざるを得ません(笑)。
北のくらしデザインセンター
NPO住宅クレーム110番|イザというときに役立つ 住まいのQ&A
北海道・東北の住宅雑誌[Replan(リプラン)]|家づくり・住まいの相談・会社選び

講演・会議、会議、会議・・・

7618.jpg
昨日は午前中が建材店の展示会でミニセミナー。
写真のようなことでして、
会場の中でするので、なかなか落ち着かない雰囲気。
なんですが、きのうも一昨日も、始めると熱心に聞いていただける。
あれ、いつの間に、っていう感じでひとが集まってくる。
ちょっと不思議な雰囲気なんですが、
座っていただいた方には、絶対に面白く聞いていただきたいと、
一生懸命に頑張っておりました。
視点が他とは違って、北海道の歴史的な住宅形式というようなもので、
平安時代からさかのぼって現代に来て、っていうものです。
まぁ、住宅デザイン・性能に興味を持っていただくのがテーマ。
で、こういうセミナーを終えて、
2日間にわたった展示会出席を終了し、
会場で、あるメーカーさんと仕事段取りの打合せを終え、
マンションリフォームの件の段取り仕事を片付け、
今度は、たびたび触れている「北海道R住宅」の事業者協議会発足会議。
主催者側席に座らされて、ちょっぴり緊張感。
いよいよ、国に対して長期優良住宅の応募申請を行う
最終的な段階の会議です。
結果としては、総数73社の参加が得られ、
初めての取り組みとしては、かなり画期的なものになりました。
たぶん、全国的にも住宅リフォームでこんなにオープンな
社会制度設計を試みている事業構築はきわめて稀有なもの。
応募内容はかなり限定を受けざるを得ないものなのですが、
それにしても、「既存住宅の性能向上・流通促進」という社会的な大問題に
勇気を持って解決方法を探ったものなのです。
知事の高橋さんはこういうことに対して
どのような考え方を持っているか、不明なのですが、
現場的に取り組んできたメンバーからすると、
まさに日本全体の中でも、最先端的な取り組みを社会に生み出してきた、
という思いを持っています。
北海道が、住宅について試行錯誤してきた積み重ねの中で、
こういう制度の創設にまでこぎ着けつつある、ということは
大変、誇らしいことだと考えています。
まずは、なんとか離陸は出来て、
国の判断を仰ぎ、事業としての成功を図っていきたいと考えます。
さてその後、同じ会場で引き続いて、昨年からの流れでの
「北方型ECO」の事業者組織設立総会が行われました。
昨年の大成功を受けて、今回からは事業主体をなるべく民間に移管させようと
考えながら進めているものです。
こちらは昨年の成功事例があるので、一気に参加事業者数が微増以上の180社弱。
広い会場が埋め尽くされて、この事業への
地域工務店の参加意欲の高さがはっきりと見て取れました。
参加した全道のビルダーさんたちも長時間会議(両方で4時間超)で
さすがに終わりの方は、やや会場全体おつかれムード(笑)。
ってことでしたが、
なお、会社に戻って今度は営業会議が待っておりまして、
こちらも約1時間半。
さすがに精根尽きた感じで、疲れが襲ってまいりました次第(笑)。
あしたは建築家セミナーがあるのですが、
先週今週と、まったく準備集客などの活動が出来ていない状態。
今日一日で、なんとか準備を整えていきたいと考えています。
頑張るぞ!っと、いうところであります。ふ〜〜。
北のくらしデザインセンター
NPO住宅クレーム110番|イザというときに役立つ 住まいのQ&A
北海道・東北の住宅雑誌[Replan(リプラン)]|家づくり・住まいの相談・会社選び

建材店の展示会

7605.jpg
きのうは初めて建材店・キムラさんの展示会というものに参加。
わたし自身のミニセミナーのようなものをやっていたのですが、
事前に打ち合わせはしていなかったので、
実際に行ってみると、かなり印象が違う展開。
かなり主催者側も忙しいと見えて、
プロジェクターの設置から、会場設営みたいなことも手作りで(笑)。
ということでしたが、まぁ、そこはなんとかクリア。
無事にプレゼンは終わらせることが出来ました。
その後は、建築関係の知人のみなさんがたくさん来たり、
来客のみなさんが引きも切らずに来られて、
時間があっという間に過ぎていく印象でした。
普段、これだけたくさんの人に会うことは
なかなか出来ないことなので、そういう意味では大変有意義。
北海道東北、東京など、
来場されるみなさんも全国各地域なので、
東北版でお世話になっている人も多く来ていただけた次第。
住宅雑誌として、こういう展示会に出展することに
あまりピンと来なかったのですが、
実際に出店してみると、たくさんの収穫がありました。
感謝の思い、しきり、というところ。
ある建材商社の方とは、ビジネス的な折衝まで浮かび上がって
すっかり意気投合したりしておりました。
ことしReplanでは実際の住宅建築プロセスに関与する活動を始めているので、
そういう意味で、建材の動向というものに
リアリティが出てきて、提案などのやりとりが具体的になっています。
こんど、ある建築現場を事例として利用して、
実験的な取り組みを行ってみようと考えた次第です。
より具体化したら、そのうち、ここで宣伝するかも知れません(笑)。
写真に使ったのは、ポリカーボネイトの断面模型。
先日の東京での建築建材展でも見かけたものですが、
札幌の会場でも出展しておりました。
ポリカーボネイト建材って、比較的初期から北海道の建築家グループが使い始め、
「北海道でも大丈夫なんだから」ということで、
全国的なブームに育っていった、という記憶があります。
ガルバリウム鋼板も似たような経緯があったと思います。
札幌がテストマーケティングの市場として利用される、ということがありますが、
建築材料の世界でも言えているのですね。
新しもの好き、っていうような北海道人気質(笑)なのでしょうか。
さて、本日もここでミニセミナーを行って、
その後、長期優良住宅の北海道の提案グループの総会が行われます。
リフォームの方の「北海道R住宅」は、提案主体者側なので
責任もある立場。なんとか初めての取り組みが成功するように
一生懸命取り組みたいと考えています。
北のくらしデザインセンター
NPO住宅クレーム110番|イザというときに役立つ 住まいのQ&A
北海道・東北の住宅雑誌[Replan(リプラン)]|家づくり・住まいの相談・会社選び

屋上緑化製品花盛り

7613.jpg
さてきょうも建築建材展からのご紹介。
温暖地では、夏の日射遮蔽対策が省エネの観点から考えても
大きな部分を占めるのは間違いがない。
建物の側では、屋根面の日射取得・高温化というのが問題。
それに対して、断熱は寒冷地よりも薄くてもいい、
というおかしな考えになっているので、小屋裏の熱気はすさまじく、
そういう暖気がずっと抜けないので、むしろ輻射的に夜間、室内温度を上昇させる。
厚めに断熱して、室内の空気の抜けを
きちんと立面的に考えて行く必要があると思うのですが、
絶対、そういうようには考えていかれません。
そういう建物の側の問題が解決しなければならないと思います。
そういう意味では、本体的な問題解決ではないけれど、
一方ではエコロジーブームに乗って、屋根面緑化は花盛り。
断熱的に考えても、土はすぐれた断熱素材なので、
期待できるし、芝の屋根は自然そのものの素材なので目に優しく、
四季それぞれで表情を変えていくという意味で、
飽きの来ない、優れた屋根材だと思います。
まぁ、コスト面の問題が解決されれば、普及は促進されるのでしょうが
どうなのでしょうか? 太陽光発電などには国からの補助金が
ふたたび考えられているようですが、
こっちの屋上緑化にはあまり政策的なバックアップはないようです。
屋上緑化のほうは、あまり産業育成につながらない
むしろ、太陽光発電の方が大企業もビジネステーマとして取り組みやすい、
っていうような事情が関わっているようにも思われます。
大いに普及が進んで欲しいものと思います。
さて、本日から2日間
札幌のアルファコートドーム(旧・産業共振会場)で、
建材店・キムラさんの展示会が開かれていまして、
その会場の片隅で、ミニセミナーをすることになっています。
テーマはこのブログタイトルそのまんまですが、
最近のパワーポイントデータで、どっちかというと
北海道の建築家デザインの紹介が大きいものを考えています。
会場では、わが社発行の雑誌も販売予定ですので、
ぜひお立ち寄り、お買い求めくださいますよう、お願いいたします(笑)。
そういえば、エコ住宅Q1.0が、最近、よくWEB注文をいただきます。
建築士、という雑誌で取り上げていただいたようで、
そうした影響のようです。
そのほかでも、関東地域で口コミが行き渡りつつあるようで、
いまはプロユースが中心のようですが、
北海道発の住宅技術、ぜひ広がっていって欲しいものと考えています。
どうぞよろしくお願いいたします。
北のくらしデザインセンター
NPO住宅クレーム110番|イザというときに役立つ 住まいのQ&A
北海道・東北の住宅雑誌[Replan(リプラン)]|家づくり・住まいの相談・会社選び

木の薄皮照明

7611.jpg
建築建材展から、照明のご紹介です。
照明のシェードって、実にいろいろあるものですね。
イサムノグチさんの照明って、日本的な提灯をそのまま照明に使って
一種の驚きを演出したものですが、
慣れてしまうと、なんとも日本人に似合っていて、
どうしてこれまでこういうデザインがなかったのか、
不思議な感じがします。
照明は、どっちかといえば北方の方がデザインを生み出しやすい。
北欧デザインの住宅内部空間で
照明の占めている位置は、きわめて重要。
というよりも、空間性の大部分を独占していると思います。
たくさんの名品があって、世界の市場できわめて大きな存在。
それって、やっぱり長い冬を過ごすうちに
室内のインテリアの重要性がきわめて高くなって、
そういう感受性の部分が大きく発達したと言うことでしょう。
なので、日本でも照明デザイン、
ぜひ北海道発のデザインが育って欲しいと思っているのですが、
まだなかなか、そういう機運は出てきていない。
でもこれからの「アジアの時代」のなかでは、
雪が降る文化レベルの高いアジア地域代表として、
北海道はかなりユニークな存在になっていく。
そう考えると、北海道がアジア人の納得できるデザインを生み出す可能性はある。
ぜひ北海道発の楽しい照明デザイン、期待したいと思います。
写真の照明,木を薄くスライスした薄皮で
自由な造形を生み出して、赤みの強い人肌にも似た雰囲気を実現しています。
紙よりも素材の質感が強く、
ある種、好き嫌いが別れるような気がします。
独特ではあるけれど、やはりもう少し、色合いが白っぽい方が
一般性があるように感じますね。
しかし、たとえば和室の照明としては使いようがあるかも知れません。
みなさん、どんな印象を持たれますかね。
北のくらしデザインセンター
NPO住宅クレーム110番|イザというときに役立つ 住まいのQ&A
北海道・東北の住宅雑誌[Replan(リプラン)]|家づくり・住まいの相談・会社選び

建築家と政官業の論理

7603.jpg
きょうの日経メディア・ケンプラッツを見ていたら、
「カプセルホテル」というビジネスを生み出したのは
建築家・黒川紀章である、という記事を見ました。
たぶん、こういうビジネスの部分って、
双方の思惑や、契約関係などを含めて情報公開されることはあまりないのでしょうが、
建築家と、企業論理とのコラボレーションを理解させてくれる。
先日セミナーで聞かせてもらった、
東大大学院の建築学教授の肩書きを持つ難波和彦さんの講演でも、
氏の「箱の家」シリーズが、
無印良品の家として販売されて行っている様子も聞けました。
建築家、というものの役割の大きな部分で、
こういうプロトタイプを示す、という役割が存在すると思います。
大学の先生らしく、基本的な住宅建築の4要素をまず、示して
その論理展開に沿って、自らの作品を紹介する、という
大変興味深く、しかもわかりやすいセミナーだったと思います。
東大の先生のセミナーをこの日はもう一つ聞けたのですが、
北海道のような遠隔地から来ると、
企業社会、官僚社会などの中枢部と、建築界の接点が見えにくい部分なのですが、
いろいろと示唆に富んでいて、
明示的なものばかりではなく、消息のような部分でも
よく伝わり、わかりやすく見えてくるものがありました。
アカデミズムと、建築行政の関わり合いの実態って、
次々と語られるさまざまな事例紹介から、ありありと実感できます。
アルミ工業界が実験的な取り組みとして
アルミ建材だけで作る住宅というテーマを提示し、
そのプロセスの内容をつまびらかに明かしていただいた内容では、
「そうか、こういうプロセスで進んでいくものなのか」
というように理解できた次第です。
東大工学部建築学科、という存在が政官業のトライアングルのなかで占めている位置が
示唆的に、あるいは明瞭な形で教えていただけた。
まぁ、セミナーの内容自体は別の機会にまとめたいのですが、
蓄熱素材としては「水」が最高の蓄熱素材である、
というくだりがあり、大いに目を見開かせられた次第です。
そのうえ、その水を建物にしまい込んでいくのに
NASAの部品供給企業からの協力を得て
素材を開発したのだそうです。
要するに建物に「湯たんぽ」を抱っこさせるような考え方なんですね。
こういう考え方が、現実的なのかどうかは別として、
東大工学部的には、こういうような考え方もするのだなぁと
そういう部分では、奥行きを感じさせられた次第です。
北のくらしデザインセンター
NPO住宅クレーム110番|イザというときに役立つ 住まいのQ&A
北海道・東北の住宅雑誌[Replan(リプラン)]|家づくり・住まいの相談・会社選び