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古材ブーム商法

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いつの頃からか、は定かではないけれど、
古材の見直し・ブームというのが存在している。
店舗などでも、こういうブームが続いているので、
いろいろなお店で体験することも出来ますね。
たしかに、わたしなんかも弱い方で、
日本各地の古民家探訪をしているのは、
根底にそういうものへの強い思いがあるからなのでしょうね。
建築、それも住宅に人間が求めるものって、
いろいろあるとは思うのですが、
その基本には、外界から保護する、という機能があると思います。
それが人間の緊張を解きほぐして、
やすらぎの感情を刺激してくれる。
その基本的機能で考えたら、
家を構成する空間性のなかに、そういう部分を刺激する素材に
仮託するような思いが出てくるのは自然。
そうした感情を受け止めてくれるのが、古びた素材。
やはり、歳月を経た木質の醸し出す味わいは、
ちょうど人間の感情のひだにぴったりとハマっている。
きっとそういうものだろうと考えられます。
まぁ、デザインを超越するような生物的癒し空間。
そんな空間性が、わたしたちの現在の置かれた状況の中で
輝きを増している側面があるのでしょうね。
建築建材展でも、こうした古材のビジネスがいろいろ展示されておりました。
主に北米からの材料の、「Vintage」建材とかもありました。
で、面白かった展示がこちらで、
これは東南アジア各国で古材を集めてきました、っていうもの。
もちろん現地では、こういう素材への価値観はそう大きくはないので、
たぶん、二束三文で購入してくるに相違ない(笑)。
聞いてみると、
現地で建築丸ごと買い取って解体して持ってくるのだそうですが、
ひとつひとつの建材は、規格が揃っているとは言い難く、
断面の大きさも、長さもバラバラなんだそうです。
でも、日本のほぞ組みのような仕口も見られます。
まぁ、いろいろに考えて商売をしているものと感心しますね(笑)。
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東京の冬の雨


きのうは東京、前日とは打って変わって1日雨でしたが、
そんななか、ふたたび「建築・建材展」でのセミナーを取材に。
まぁ、そちらは大変興味深く、面白かったのですが、
またの機会に。
で、りんかい線・国際展示場駅からビッグサイトまで
1kmくらいはあるようですが、
屋根付きの道路を通っていくのだけれど、
たくさんの人並みなので、
どうしても端の方では、屋根では防げない横殴りの雨に当たる。
吹きさらしで樹木もないので、風が吹き込んで体感温度はきびしい。
ようやくにして、たどりつくと体は、しっぽりと濡れた感じ。
今度は帰り。
半日も経過していたので、雨はやんでいるものと思いきや、
まだ激しくなっている感じで、
足下にも水たまりというか、水位が高く、
よく見て歩かないと、靴の中にも水が入ってくる感じ。
雨風が強まっているので、
横殴りの雨に体が濡れそぼってくる。
やっと国際展示場駅に着いて、天王洲アイルでモノレール乗り換え。
っていうコースは初めてだったのですが、
なんと、乗り換えるのに、いったん外を歩かなければならない。
激しい雨なので、傘はしていても体に雨が染みこんでくる。
ほうほうの体でモノレールに乗り込む頃には、
北海道では経験したことのないような寒さの質にふるえてしまっておりました。
これはきびしい冬なものと体感させられた次第。
北海道では冬の寒さは厳しいけれど、
雪はドライで、体に付着しても払い落とせば簡単に水分を避けられる。
気温だけが寒いので、「暖房」すると輻射熱的に体が温まる。
いっぽうで、東京では、まず水分の付着した体を「乾燥」させねばならないが、
社会システム的に公共的施設空間でも「暖房」がない。
水分を避けた状況の中で、自然的にゆっくり乾燥させねばならない。
体力が充溢しているときはいいけれど、
こういう状況を繰り返せば、風邪を引きやすい。
っていうように思われますね。
モノレールには座席に暖房がありましたが、
手先も温度低下しているので、座った足の下、座面とのあいだに
手を入れて、体温上昇を図る。
でも、濡れたズボンはなかなか乾燥しない。
ドアが開くごとに風が吹き込んできて、更に体温低下をもたらす。
ようやく空港ビルに到着しましたが、
こういう状態の時には、ほんとうは輻射の大きい暖房が欲しいのだけれど、
空調暖房程度、もしくは暖房なしの空間なので、
やむなく、体温上昇を期待できる「食事」で補おうと考えました。
そうなると、やはり速効で期待できるのは麺類、それも
脂が染みこんでいるようなもの、やはり中華系ラーメンですね(笑)。
で、ようやく人心地着いたのですが、
なかなか、こういう雨の冬、というのもきびしいなぁ、と。
冬の厳しさは、各地それぞれにあって、
気温だけでは計れない部分も多いものだと、実感させられた次第(笑)。
北海道に戻って、安定した寒い気候と、公共暖房空間に「ほっと」しましたね。
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店頭ディスプレー新技術

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きのうは、超多忙なスケジュール。
北海道から来るので、どうしてもスケジュールを欲張る。
前から行きたかった、「歴史民族博物館」に午前中。
午後からは、本来の取材の「建築建材展」ビッグサイト。
っていうように考えました、が・・・。
なんと、「歴史民族博物館」って、千葉県の佐倉市にあるんですね。
国のこういう施設なので、首都圏に分散配置しようと
考えるって言うのは理解できるんですが・・・。
なんとも遠い!
朝一番で7時過ぎに都内中心部のホテルを出て
都営地下鉄浅草線〜京成線っていう乗り継ぎなんですが、
到着したのは、約2時間後。
で、京成佐倉駅からもバス利用くらいしかない。
おとなしく従って参りましたが、
開館時間は9時半で、まぁ、ほぼその時間なんです。
ところが、折悪しく正面前は工事中とかで、入場するために
大きく迂回しなければならない。
ふ〜やれやれ、で、ございました。
展示内容は、もう、歴史大好き人間としてはチョー感激。
このブログでも、いろいろ、ご紹介していきたいところですが、
まぁ、内容が凄すぎて、筆舌に尽くしがたい。
場内をぐるっと見て回るだけで3km以上歩くことになるということ。
なんとか、予定通り午前中駆け足で見て回りましたが、
とても後ろ髪引かれる思い。
で、帰りはまったく足がない状態。
事前に12:05京成佐倉発でのルートを考えていた時間にギリギリ。
来ないタクシーを・・・。
っていうことでしたが、なんとか間に合って、
そこから京成船橋でいったん、JR線に乗り換えるのですが、
これがまったく連結していない。
いったん外に出て、5分以上歩かなければならないし、
案内がわかりにくい、というか工事中なので不完全案内なんですね。
さらに船橋から一駅で、こんどは西船橋で乗り換えで武蔵野線。
新木場まで出て、そこから「りんかい線」にふたたび乗り換え。
都合4回、乗り換えるという、北海道から来た旅人には綱渡り日程。
ほぼ全部、初めていく場所なんですね。
まぁ、比較的方向音痴ではなくて、カンはまぁ、いいほうなので、
無事、「国際展示場」駅に到着いたしました。
で、ビッグサイトでは凄い歩くので、
荷物を駅でコインロッカーに入れて取材に向かいました。
って、これまた、「プレス受付」場所が、
チョーわかりにくい場所に・・・。
ふ〜やれやれ、で、ようやく取材開始となった次第です。
というあたりまでで、本日アップ分はタイムアウトみたいですね(笑)。
写真は、会場に入ってすぐに迎えてくれたブースのお姉さん。
・・・って思ったら、なんか違う・・・。
そうなんです、この映像動画、背面のプロジェクターから映写されているんです。
このお姉さんの人形型に切り取ってガラス面に接着した
特殊な透明フィルム画面に投射されたものだったのです。
広告の冬の時代ですが、
店頭ポップで、こういうので、しかも
有名俳優さんとかタレントさんとかが、商品説明をしたりすれば
店頭ディスプレーとしては、確かに画期的なものでしょうね。
っていうような、取材の様子はゆっくりと
これから、ご案内していきたいと考えています。
にしても、会場でも3kmくらいは歩いているし、
その前後の歩く時間も多かったので、
きのう一日で、12〜3kmは、軽く突破していると思います(笑)。
それも重い荷物を背負って・・・。
いや、東京に来ると、本当に健康にいい。
運動不足解消には、東京出張を。オススメです、ふ〜やれやれ・・・。
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ガード下焼鳥屋

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日本のサラリーマンの憩いの場として
いわゆる「ガード下の焼鳥屋」っていうものがありました。
仕事帰り、社内で連れ立って
「ちょっと、寄るか(笑)」っていうのが定番だった。
わたしも、石油ショック直後に社会人になって
まるで、人生を教えられるように
サラリーマンの先輩たちに連れられて、
やがては後輩たちを連れて、
こういう店に通ったものでした。
写真は、サラリーマンの街、東京新橋周辺のガード下風景。
電車の通る騒音がバックグラウンド音楽の基本リズムのようでもあり、
適当な間隔で、相手が何を言ってるかわからなくなるのが
お酒の酔いをこれまた適度に進めてくれる装置になっている。
自然、やや大声になってきて、
気兼ねなく、愚痴や議論が活発になってくる。
そういう喧噪が、通りに対してオープンになっているので
格好の宣伝方法になっていて
通りすがりのサラリーマンを吸引する磁場を形成していく。
「お、やっているな(笑)」って言う次第。
混み合ってくると、ドンドン、通路側にビールケースに板を渡した程度の
簡易的なテーブルがしつらえられていって
丸椅子が置かれたら、それで十分って言う雰囲気になる。
ビールケースの大きさはこういう事情も勘案したものになっているに相違ない(笑)。
しかし、よくしたもので、
そういう簡易な場所だから料金が安いという話は聞いたことがない(笑)。
パリのオープンカフェは美しく洒落ているけれど、
東京のガード下焼鳥屋も、丸天井オープンスタイルとしては
なかなかに味わい深い庶民文化だと思われてなりません。
小洒落た飲食店が多くなっているなかに
こういう雰囲気の店を発見して、懐かしくやっぱりうれしい。
さすがにカメラを向けられなかったのですが、
女性客の2人連れという方もいて、
微笑ましく、また時代の違いをくっきりと感じることも出来ました。
そんななか、昔の同僚と・・・。
ガンを患い、5年前に手術して、ことし初めに再発したという。
・・・・。余命、というような言葉が実感を持ってくる・・・。
そういう会話をしながら、という年齢になってきたのかと。
にぎやかな大声のバックグラウンドが
なにか、遠いように感じながら、時間を過ごしておりました。
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北国の春の光

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だんだん、歳を取ってきて、
季節感の感じ方が、ずいぶん変わってくることに驚かされます。
若いときでも、季節の感じ方はそれなりに印象深いものがありましたが、
以前は気付かなかったようなほんのささいな色合い、
光の微妙な移ろいのようなものに、無上な感覚を覚えます。
本日は関東地方は「大雪」とかいわれていましたが、
それほどでもなかったのでしょうか。
札幌は、きのうもけさも、春を予感させるような光が強く感じられます。
緯度が日本の他の地域とはだいぶ違うので、
同じ季節にも、太陽の角度がずいぶん体感的に違います。
同じようなシーンでも、この太陽光角度の違いが
「北海道らしい」陰影感を与えてくれて、
そういうそこはかとない部分で、わたしたちは北国の光の春を感受する。
きのうは北海道日本ハムファイターズのみなさん、
ようやく沖縄キャンプから、札幌ドームに到着して
こちらで練習開始していましたが、
いきなり雪景色で、この違いに驚いている様子(笑)。
とくに関西人の梨田監督の表情が見ていて、微笑ましかった。
たしかに一面の雪景色なんですが、
でも、太陽光角度が、かなり急速に、高緯度らしく変化してくるのです。
そして、太陽輻射がこちらの体の中に作用して、
なんともここちよい季節感を感じさせてくれるのですね。
こういう気持ちよさは、やっぱり北国人の特権的感覚なのかも知れません。
おおいに優越感に浸ってもいいことではないかと思っています。
なんですが、本日から東京に出張いたします(笑)。
建材関係のイベントがあって、取材してきたいと考えている次第。
いろいろセミナーなんかでも興味深いものがあります。
まぁ、東京の雪景色を見学するのも、おつかなぁ、と(笑)。
でも雪が降ると東京は大騒ぎなので、
さて交通関係がどうなのか、ちょっと心配ではありますが・・・。
写真は、昨年の今日、福島県の山間の住宅取材の時に撮影したもの。
まぁ、季節はそれぞれに移っていきますね・・・。
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ガラスのない時代の窓

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写真は、日本の建築としては壁が重装備な
「蔵」の開口部の様子です。
建てられているのは、北海道余市。
日本海側の海岸沿いに点在したニシン漁の網元の建築。
江戸から明治に掛けて、
北海道で獲れたニシンは、それでひとつの産業構造を形成するような
大きな素材資源産業だったので、現地にいる経営者というのは
大きく言えば、日本最先端の産業人だったわけです。
なので、遺されている建築も豪勢なものが多い。
その時代の建築技術でも、かなりの水準の仕事が残っているのだろうと
考えられますね。
で、窓なワケですね、本日は。
この建物はまぁ、100年は経過している建物を修復復元したもの。
ガラスが導入されていたのかどうか、
この建物の年代特定まではわからないのですが、
ここでは窓にガラスが使われていない。
で、心理的結界装置としては、なぜか木組み格子が使われています。
京都の町家でも、このような形式が取られている。
京町家に特徴的な格子。接道部に用いられる。光を採り入れ、中からは外が見えるが外からは中が見えにくい。ガラスの登場により衰退しつつある。
多くは、紅殻(べんがら)と呼ばれる酸化第二鉄(赤サビ)を主成分とした粉末にエゴマ油などを混ぜて塗られているため、紅殻格子とも呼ばれる。紅殻には防腐、防虫効果がある。顔料の紅殻(紅柄、弁柄)は、産地であるインド北東部の地名ベンガルに因んでいる。
格子の形は構造、形態、職業などによって分類できる。(Wikkipedia)
っていうことなのですが、
通風を確保しながら、泥棒などの侵入を防ぐ装置なのでしょう。
町家などでは、対泥棒の要素が大きいのでしょうが、
ここでは外側に更に鎧戸が設けられているので、
そこまでは必要ないけれど、
湿気を逃がすときに開口させる時間の防犯というのが要件だったと思います。
開閉装置は、このような鎧戸のように
観音開きが多く、建具としての造作仕事のレベルも高かったと思われます。
ここではこういう状態で仕上がりですが、
居住用の住宅では、光を透過して取り入れるために
さらに内側に障子建具を配するのが一般的。
まぁ、ガラスの代わりに紙を使っていた。
いずれにせよ、建具職人の仕事が非常に多く、
まさに手業の世界が豊かに広がっていたのですね。
現代では、自由に工業製品となったサッシが使われ、
比較的安価に窓が造作されていくわけですが、
先人たちの窓への思いと比べて、
たぶん、希薄な思いのまま、無感動に窓を考えていると思います。
こういう時代のことを考えてみたら、
窓の開け方とか、
もっと深く大切に考えてみたいと思ってしまうものです。
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コンパクトな建築

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今回発売しているRePlan最新号では、
「コンパクト」という特集をしています。
さまざまな住まいの機能を考えながら、集約的に住まうことの
豊かさについて、考えてみた特集。
おかげさまで、心理的に時代的な雰囲気をとらえている感じで
比較的、好調に販売が推移している実感があります。
写真は、江戸時代の東京での「渡し船」の船頭さんの客待ち小屋。
川崎市と、調布とを結んだ渡し船ということなので、多摩川を往復したのでしょう。
仕事のための小屋がけですが、
大きさは1間四方という1坪空間。出入り口から内部を見下ろしたところです。
狭すぎて、写真に納まりきらない?、のですが、
土間が半分で、自在鉤が降りてきて炉もあるようです。
茶を楽しんだりもしていたのでしょうね。
奥側に畳も敷かれて、その壁には小さな窓も開けられています。
その窓からは対岸側をのぞき込むようになっていて、
渡し船が到着するのを見張り、待っている様子が見て取れます。
場合によっては、客がこの場所で船を待ったりもしていたのでしょう。
昔のバス停とでもいえるのでしょうか。
究極的にコンパクトだけれど、
必要なものは過不足なく装置されているものと見受けられますね。
茶室っていう芸術表現を持っている文化の根幹に
抜けがたく、小ささへの潔い思いが感じられるのですが、
こういう機能を満たした空間って
そういう文化のゆりかごのように思えます。
立って半畳、寝て1畳。
その範囲に過不足なく、必要なものが納められていれば、
空間体験としては、豊かな感覚を味わうことが出来ると思います。
また、こういう狭い空間で人間が出会うと、
自ずから親近感の情が湧いてくるのも事実。
利休さんって、このいうことを茶室という表現に込めたのかも知れないと
思い至らされる次第です。
で、この建物、洪水の時などの時には
小屋ごと、背負って移動させることも出来る構造になっているそうです(!)。
そとに露出した柱に金物が付けられていて
それに棒を渡して背負える構造になっているのだとか。
そのため、土台は井桁状に組まれていて、
玉石状の「基礎」の上に載せられているだけ。
まぁ、究極的な「コンパクト」そのもので、
なんとも楽しくなる仕掛けなのです。
その様子を想像してみると、
なにか、やどかりさんのようで、おかしくユーモラス。
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建築家イベント定期開催

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さてきのうも建築家イベントの開催でした。
きのうから2クール目を迎えまして、
お客様の顔ぶれもだんだんと変化してきています。
こちらとしては定期的開催、という段階に突入してきていまして、
いろいろと趣向も変化させていく考えです。
きのうは北海道建築指導課のゲストの方もお迎えして、
「北方型住宅」についてのレクチャーもいただきました。
で、建築家のみなさんのプレゼンテーション終了後の
第2ステージでは、道庁さんも討論の一部に参加してもらって
主に北方型住宅についての意見交換や情報交換を試みました。
会場にお集まりのみなさんも
08年度から国の補助事業として補助金が得られるようになって
すっかり注目度が高まり、
今年度は新築だけでなく、リフォームでも可能性が高まっているので
関心が高くなっていることを実感できます。
ただし、今年度から設計事務所も窓口になれるということなのですが、
逆にふつうに高性能な住宅を建てている建築家にしてみると
建て主さんで不公平が生じざるを得ないので
機会の公平を考えた運用をすべきだ、という
至極当然な意見も寄せられていました。
まことにその通りだと思わざるを得ませんね。
しかし、そうした施策は国の国交省が行っているものに対応したものなので、
道のほうとしては、まぁ、やむを得ないし、
そのなかでは本当によく頑張っていると思います。
そして、少なからず住宅建築の下支えには寄与しているとも言えるので
なんとも、ない交ぜな複雑なところではあります。
っていうような、意見交換も自由に出来て
そういう状況もユーザーのみなさんに包み隠さず
こういうイベントでお知らせするのは、有意義だと思います。
多様な意見と、現実が進行している様をお見せすることは
ユーザーに選択の幅をお見せすることにもつながる部分。
なかなか、イベントの安定的な動員・集客って難しいのですが、
きのうは予約以外に、飛び入りのお客様も多く、
蓋を開けてみたら、いろいろなみなさんが見えてにぎわった次第。
定着っていうのは、大変難しいと思うのですが、
毎回なんとか運営し続けられているのは事実。
そういうなかで、多くのみなさんが「建築家」とふれあう機会を
楽しんだり出来るようになっています。
いろいろな仕掛けをして、なんとか来場を促して活動し続けられたら、
大変大きな資産になっていくものと思います。
大きな目標を持って、小さな工夫と積み重ねを努力していきたいと考えています。
次回は3月14日、そして28日。
その間の3月20日(祝・金)には
実際の建築家住宅を見に行く、バス見学会も企画しています。
ぜひみなさん、家づくりの最高の参考になるイベントだと思いますので
積極的なご参加をお待ちしております。
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照明とインテリア

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最近、マンションリフォームの相談にあずかっています。
とはいっても、ごく一般的なケースでして、
予算も限られているので、できることはそう多くはない。
でも、そうなると既存の家具だとか、
その配置、色合い、レイアウトまで把握が必要だと思います。
というのは、依頼されているのは
「住みやすく、楽しい暮らし」ということだと思うので、
その予算範囲で、最大限の効果を上げようと考えれば、
必然的に、数少ない「できること」の効果を最大化し、
既存から存続することのメリット部分を最大限活かすことなのだと思うのです。
そこで既存家具のサイズを測ってください、
っていっていたのですが、なかなかユーザーはやり方もわからない。
で、寸法を測ってきた次第です。
まぁ、自分のなかでも実験的にやっていることなので、
けっしてビジネス的に成立している動き方だとは思えません。
考えている基本的な内装変更の考え方があり、
そのように変更したあと、では、どのように既存家具類と
調和した暮らし方になるのか、
そのあたりが、ユーザーの本来求めていることだろうと考えます。
そう考えてくるなかで、照明計画って、
きわめて重要な部分を占めていることに気付く。
冬場の北海道の暮らしって、室内で過ごす時間が圧倒的に長い。
写真は、スウェーデンのある住宅を訪問したときのもの。
あちらでは当然のように、室内全体を天井照明でカバーする、という考え方をしない。
食卓を盛り上げるようなデザインと、
食品の雰囲気を盛り上げるような機能を持った照明が選択される。
食後、家族が会話を楽しむソファーコーナーでは、
そうした雰囲気をやわらかく包み込むような陰影感のある照明が考えられる。
室内の必要な場所に必要なあかりが考えられるのですね。
こういうのが、冬場の長い室内生活を楽しくさせてくれる、仕掛け。
既存の直接照明ではなく、
夜を楽しむような間接型の照明や、必要箇所を演出するあかり、
っていうような室内デザインを提案したくなるのですね。
そして、既存の大きな掃き出し窓を最大限活かすような工夫もしてあげたい。
っていうような、プロトタイプになりそうな計画をやっているのです。
マンションですから、近隣は同じ間取りで生活している。
そういうみなさんに、ちょっとした工夫でくらしを楽しめるのではないですか
っていうような提案に高めていきたいと思うのです。
そのような計画ですが、
基本的な床壁天井のリニューアルは当然、前提です。
まぁ、いろいろ取り組んでみると、けっこう面白くて、
やや、ハマり気味でプランしている次第です。
さて本日は建築家イベント。
なかなか、集客は大変ではありますが、
楽しいイベントにして、口コミを盛り上げたいと考えています。
ご近在の方はぜひお気軽にお立ち寄りください。
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北上川の水運

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写真は江戸期の仙台藩領土の絵地図。
いろいろな藩の絵地図って言うのが残されているのは、
幕府がその大名の統制のために
詳細な絵図面を各藩に提出を義務づけていたからなのでしょうね。
この仙台藩の図面など、美しくて、またわかりやすい。
図面を見ていて、やはり改めて感じるのは
「陸奥の国」にとっての北上川の重要性。
岩手県北部地域を源流として
石巻付近で太平洋に注ぐ北上川は、太平洋側東北地域のまさに中心。
王朝国家がこの河口にもほど近い多賀城に、遠のみかどを置いたのも自然。
古くからの港町、塩竃は天然の良港といえる位置。
で、この河口から北上川を遡上すると
いくつかの支流と合流する地域に枢要な地域が配置されている。
そのもっとも重要な位置を占めているのが、平泉。
平泉藤原氏の遺跡発掘で発見される遺物の中に、
東海地域の「瀬戸」ものや、北九州地域の陶器、
さらに遠く中国からの輸入陶器などが出てくるのだそうです。
平泉には、中国から来た当時の最高重要輸入品とも言える重要教典も所蔵されている。
この北上川を介した世界的な広がりの交易が活発だったのでしょう。
マルコポーロの「東方見聞録」の時代背景として、
日本東北方地域から産出する豊富な金の記述があったことからも
当時の日本政府とはまた違う直接的な交易が行われていたと思われる。
というか、平家の力の源泉が間違いなく対中交易の結果だったことなどから、
当時の貿易は、正統的政府とは関係なく、実力を持った勢力の私貿易だったのでしょうね。
そうした実力を背景にして国内権力争奪を繰り返してきていた。
そんな背景の中にこの北上川河口地域はあるのですね。
陸上の道よりもはるかに遠距離で、しかも大量の物流をともなった交流の道。
どうもわたしたち現代人は、クルマや鉄道といった物流に
イメージが出来ている部分があるけれど、
歴史的には、そうした陸上交通よりも、
やはり基本的な発展経緯で考えると、やはり水運が大動脈。
水運との関連で、物流のポイントになる地域が
都市として発達してきたのですね。
こういう時代の東北地域というのは、
日本の中でもきわめてユニークな地域として存在していたと思います。
いろいろな想念が起きてくる
絵地図のご紹介でした。
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