
写真は日光東照宮への表参道の様子。
現代でこそ、「日光道」という有料道路を走り抜ければ
宇都宮から小1時間という距離ですが、
江戸期の交通を考えれば1日の旅程。
その末に、ようやくこういった空間にたどりつく。
緑に包まれた自然そのものの山中に、忽然と大鳥居が出現する。
厭離穢土欣求浄土、という旗印を掲げていたという
徳川家康。
この言葉の意味は、穢土(えど)〜よごれきった現世を遠く離れ
美しく清らかで心安らかな浄土を、よろこんで求めたい、
そのために戦うんだ、というスローガンだそうです。
ひどく線香くさいというか、厭世的とも思える。
同時代の、たとえば石田三成のスローガンが、
「大一、大万、大吉」というにぎやかで現世利益的な響きであるのに対して、
なんとも哲学的な、死生観を感じさせるような表現。
武将として戦争を行うのが宿命であり、
そのためには、将士に死の覚悟を持ってもらわねばならない。
そのときには、人間としての尊厳も満たした部分を持たねば、
いわば、「大義名分」とは少し違うけれど、
ひとが、やむを得ない、このことのために
自分の死を差し出そうという雰囲気を演出しなければならない。
人の死の担保者としての武将には、
そういった心得が必要になってくる。
日本の宗教には、このような無数の死をどのように止揚するかの
歴史的経験値がたくさん凝縮されているのでしょう。
たぶん、史上未曾有の死が折り重なった戦国を超え、
ようやくたどりついた平和な時代、
最終的勝利者として、宗教的施設を造営するときに
かれとしては、というか、徳川政権としては、
このような鎮魂の空間を演出したと言うこと。
支配者に対して傅く、というふうに考えるか、
それともこういった空間の先に、大量死の光景を思い浮かべるか、
考え方は別れるところですが、
日本人は、死生の堺を超える空間性というものを考えるとき、
この写真のような空間性にその表現を見いだしてきた。
そんなような思いが感じられます。
北のくらしデザインセンター
NPO住宅クレーム110番|イザというときに役立つ 住まいのQ&A
北海道・東北の住宅雑誌[Replan(リプラン)]|家づくり・住まいの相談・会社選び
Posted on 5月 27th, 2009 by replanmin
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最近、メディア関係、広告関係業界がたいへん元気がない。
電通さんの今年度の予算は、昨年度対比16%ダウンを予測している。
右肩上がりが基本である企業予算で売上ダウンというのは
きわめて異例だけれど、4月からの新年度で
どのように考えても大手企業を筆頭に
広告予算が大きくカットされている現実が大きいのだと思う。
写真は、わたしたちの年代が少年期に接していた
「雑誌文化」の残影を感じるコレクションたち。
月間少年雑誌の発売が待ち遠しく、
書店にきょうかあすか、と
発売日近くになると日参していたのを思い出す。
雑誌などのメディアに対する渇望感が世間に満ちていたと思う。
そういう渇望感がすっかり影を潜め、
いまはケータイに情報というものが置き換わってきているのだと思う。
ただし、ケータイでは伝達する情報もまったく変わってしまって、
これまでのような情報へのニーズが下がってきている。
また、コンテンツの作り込みでも
手間暇を掛けた、写真のような肉感豊かな表現が消えてしまっている。
いま、こういう現状を打開できるような動きはなかなか見えてこない。
雑誌の世界では、主婦の友社を大日本印刷が買収したり、
書店を買収したりと言った再編成が大きく動き出している。
生産・流通の多くの局面で既存の雑誌ビジネスが
出口を見いだせないまま、という状況。
しかし、雑誌の文化って、
口コミのいちばんの媒介ツールではないかと思います。
私どもで発行したQ1.0住宅特集など、
専門的とはいえ、多くのみなさんが集積したイメージの伝達のために
手にとって、ひとに渡したりする伝達ツールとして活用されています。
雑誌には、そのようなきわめて特殊なパワーがあると思う。
一定の集合されたイメージを一気にわかりやすく伝達する。
しかも、それを手渡すときにひとからひとへと、
思いをコミュニケーションしていく力があると思う。
こんな写真から、少年期の自分の思いが
一気に甦ってくる瞬間を感じることが出来る。
雑誌文化が再生していくとすれば、
結局はこういうホットな関係性を再度、甦らせていくしかない。
その「ホットな関係性」についての
作り手側の想像力が、試されている時代なのかも知れませんね。
北のくらしデザインセンター
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Posted on 5月 26th, 2009 by replanmin
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女性建築家、というくくりで
一回、イベントを立ててみたかった。
ユーザーと建築家、双方でどんな感じになるものか、知りたかった部分。
ただし、女性であろうが男性であろうが、
「建築」を建てる、計画する、という行為は同じ。
さらに個性という部分でも、
さて、どういう違いがあるのか、線引きはまぁ、ない。
ただし、こういうふうに「女性だけ」という限定にすると、
ユーザーさんとの関わり合いとかで違いがあるかどうか、
まぁ、そんなような未知の領域を開く感じで開催。
やはり「女性」というように謳ったので、
参加された方は、女性単独参加という方が多かったです。
とはいえ、ご家庭の主婦、という方が多く、
女性だけの単独世帯、というケースはありませんでした。
実例の間取りプランで盛り上がったのは、
「夫婦別寝室」プランについての話し合いの下り(笑)。
45歳くらいを前後して、ユーザーからのリクエストで
夫婦別寝室プランが増える、という声も出て
大いに盛り上がった次第です。
とくにご主人の定年退職後、いつも一緒に時間を過ごす、
というような生活になってくると、
夫婦とはいえ、お互いの生活様式にズレがあって、
そういう意味では、プライバシーを確保する意識は高まるようです。
というようなあたりから、
いかにも発表者・参加者とも女性の多いイベントらしく
井戸端懐疑的な雰囲気(笑)が盛り上がって参りまして、
司会を務めていたわたしのコントロールは効かない状況に。
自然に家づくりについての話し合いに随時突入。
お互いに、言いたいことの本音がどんどん飛び出して、
まことに隠し立てのない「井戸端会議」の観、であります。
そうか、女性同士の最大のメリットは、
この、なんでも話し合える部分なのかなぁ、と思い至った次第。
普段であれば、コーディネーターとして、
なにくれとわたしどものような橋渡し役が取り持ったりするのですが、
そういうのはまったく不用になってきますね。
あちこちで話の輪ができて、
個別相談という雰囲気ではなく、
みんなで家について本音トークを炸裂させている感じでしょうか。
まぁ、こういうあたりが、最高の女性パワー。
初めて取り組んだのですが、
こういう雰囲気が実現できて、たいへん面白かったです(笑)。
参加したみなさんも、思いっきり話が出来た感じで
みなさん充実感のある笑顔。
これからも面白い展開のありそうなイベントでした。
北のくらしデザインセンター
NPO住宅クレーム110番|イザというときに役立つ 住まいのQ&A
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Posted on 5月 25th, 2009 by replanmin
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日光東照宮、奥の院の入り口というか、
本殿からの出口というか、にあるのがこの猫の像。
昔から有名です・・・っていうことですが、
単純に猫の彫刻なわけですね。
ところがこれが奥の院、徳川家康を祀った廟所入り口にあるので、
「一体どういう意味があるんだろう」と
考えさせられると言うことなのでしょうか。
東照宮の飾りには、たいへんわかりやすい表現が用いられています。
それこそ、芸術の大衆化が始まったような印象がありますね。
陽明門にはこどもたちの遊ぶ様が描かれたりしているそうです。
どれも写術的でユーモラスで、一見してわかりやすい。
たくさん彫刻で描かれている動物群も、
一種のテーマパークと考えれば、意図がわかりやすいのかも知れない。
まぁ、そんな東照宮の極めつけみたいな彫刻が
この眠り猫なんですね。
左甚五郎作、というような意味不明な作者伝承もありますが、
いや、単にキッチュな意図ではなかったのかと、感じます。
見ていたら、外人さんから「▲○●□??」って質問を投げかけられまして、
西洋人ではありそうなのですが、何語かも、よくわからなかったのですが、
どうも、猫があるのが、よくわかんね〜、ってことのようなんですね。
って聞かれても、こっちもわかんね〜、あんた何いってんのか、わかんね〜状態。
適当に答えざるを得ない。
しかたなく、「Its simply cat」などと、英語にもなっていない、
いや、英語風禅問答を返しておきました(笑)。
あとは、東洋的にあいまいな微笑をおまけに・・・。
きっと、変な日本人におかしなことを言われたと
ブログにでも書かれているかも知れない(汗)。
困った、日本の国家的損失だ(笑)。
っていうような不安な思いをしたわけですが、
やっぱり、なんのことやら、この猫さんの彫刻は意味不明であります。
他の彫刻と同様に、一般的に東照宮に多い動物の彫刻を作っていて
たまたまこの位置には、猫が端座することになっていた。
そこにあとから、家康の廟のある奥の院の入り口が出来ることになって、
その通り道の位置になってしまった。
徳川政権の担当セクションでも、ついうっかり、たいした意味付与を考えずに
そのまま計画が実行されてしまった。
結果、眠り猫という名前で有名になってしまった。
仕方ないから、「これは名匠・左甚五郎という・・・」
というような作り話を話題に供した。それが思いの外、受けた。
っていうような、官僚機構経過の結果伝承なのではないかと思います。
ほかの彫刻について、作者の個人名や制作プロセスが詳らかでないところから考えて、
ここだけ、芸術作品的に考えるのは不自然ではないかと思います。
動物彫刻作品はやはり、狩野派のプロデュース、制作は
江戸の職人軍団、というのが真実に近いのではないかと思いますね。
さてどうなんでしょうか?
北のくらしデザインセンター
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Posted on 5月 24th, 2009 by replanmin
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本日は建築家とつくる家づくり
「北のくらしデザインセンター」のイベント開催日。
初めての企画的取り組みとして、
「女性建築家DAY」と銘打って女性建築家の特別イベント。
頑張らねば、でありますが、
先週から案内をはじめている第2回の「建築家住宅バス見学会」が人気です。
今回から、パナソニック電工さんが協賛していただけるので、
参加費を無料に出来たことが大きいのか、
いろいろな宣伝が効果を上げてきているのか、
早くも定員に迫るような参加申し込み状況です。
前回のバス見学会も、大いに盛り上がっていたのですが、
今回は初めて参加されるみなさんも多く、
この調子では、バスを増発しなければならないかも、
という出足の良さであります。
建築家の建てた住宅って、
なかなか見る機会はないと思います。
実際に住んでいる住宅で、優れたデザインの空間を実体験できる、
必ずしも建築家に頼むかどうか、別にしても、
一見の価値はあるものと思います。
というか、高いお金を使って家を建てるのに、
そういう情報を見逃す手はないと思われます。
建築家の関与した住宅は、
配置計画から始まって、最後のインテリア計画まで、
重厚な計画性、プランニングというものを実感できるもの。
ちょっと普通と違うポイントが
家づくりの固定観念を打ち破ってくれる。
ぜひ、多くのみなさんに参加をお勧めしたいです。
よい建物に触れることで、目が肥えていって、
自分の家づくりが、さらに夢膨らんでいくこと請け合いです。
また、今回から札幌市内中心部のパナソニック電工さんの駐車場が使えますので、
遠隔地からの参加にも便利。
見学会終了後、建築家のみなさんとの懇親会も準備しています。
「あの家のここ、どうしてこうなっているの?」
っていうような素朴な疑問から、
気さくな話し合いが実現していくものと思います。
バス見学会第2回は、
6月20日(土)午前9時からの開催です。
詳しくは、HP http://www.replan.ne.jp/designcenter/busken/noform.php
をごらんください。
北のくらしデザインセンター
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Posted on 5月 23rd, 2009 by replanmin
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いやぁ、先日の対巨人戦、たいへん楽しく見ました。
大技のほうは、1日目、打つ方でボカスカでしたが、
それですっかり相手の頭に血が上ってくれて、
翌日は、今度は小技も炸裂していましたね。
レフト守備のラミレス選手の守りを標的に、2塁ランナーが
平凡なレフトフライでタッチアップして3塁を奪い、
その直後、相手投手の暴投でまんまと1点。
相手投手の顔に「これで1点取られるのかよ」という表情。
そうかと思えば、1アウト1塁3塁で打者三振直後に
飛び出した3塁ランナーを牽制タッチアウト。
こういうようなのを2回も成功させていました。
原さんは、それこそはらわたが煮えくり返る思いだったろうと推察します。
でもまぁ、超強力巨人打線と戦う作戦としては、
実に痛快な戦い方ではありましたね。
ラミレス選手、守りですっかりしょげて、打つ方も力み返って、
8回の打席では、面白いように外に逃げていく変化球をブンブン。で、みごとに三振。
こういう心理的な作戦っていうのも、ありなのでしょうね。
確かにことしはわがチーム、打つ方も活発で楽しい毎日なのですが(笑)、
こういう風に炸裂する小技のキラリとしたところも
なんとも、素晴らしい戦い方とうれしさ一杯であります。
という次第ですが、
球団では、チケット販売の方でも面白い作戦を展開してくれていて、
こちらも、うむむ、やるもんだ、と感心させられています。
よく、取り上げられている話題なのですが、・・・
<球界初!「KONKATSUシート」発売!>
ご観戦をきっかけにファイターズを一緒に応援するパートナー探しのお手伝いをします。
わくわく♪ドキドキ★のイベントを多数ご用意!素敵な出会いが見つかるかも…
ゴールインのあかつきには…「始球式」の権利をプレゼントします。
対象試合
7月11日(土)・12日(日)
対象席種
C指定席(バックネット裏)
お一人:2,000円(税込)
各日 男女各50組100名様限定(合計200名様)
参加条件
* 18歳以上の未婚の方であればどなたでもご参加できます。
* 2人一組(同性)でお申込みください。
* ご観戦の様子を大型ビジョンに映し出します。
イベント内容
チケット引換え 試合当日10:00〜11:00(札幌ドーム西棟大会議室)
概要説明会 11:00〜(チケット引換え所にて)
試合前・試合中
1. 全員で応援フラッグを掲げよう <試合前・3回表終了>
2.
シャッフルタイム <1回裏、2回裏、3回裏、4回裏終了>
男性のみ1段、席を移動していただきます。
3.
抽選会 <5回裏終了後>
チケット引換え時にお配りした同じ絵柄のカードを持った相手を見つけて抽選会場へ。
賞品はヒーローインタビュー時にB・B人形とサインボールを手渡す権利やペアチケット、ペア宿泊券、選手サイン入りグッズなど外れなし!
*内容は予定です
お申込み
5月18日(月)〜5月31日(日)
球団ホームページ、公式携帯サイトの専用フォームからお申込みください。
お申込み多数の場合は抽選し、当選者に決済用URLをメールでお送りします。
っていう、「KONKATSUシート」なる作戦。
これは、すばらしい。
企業ができる「社会貢献」としてみても、いい考えだと感心しました。
エンターテインメント企業として、
こういう明るい活動は、多くのひとの共感を呼びうる。
若い男女も気が軽くなるような仕掛けではないかと思う。
少子化・高齢化が叫ばれているけれど、
以前の社会が持っていた親戚付き合いという「結婚誘引システム」のようなものが、
いまやほとんど機能しなくなってきて、
企業も、このような社会的役割を目的的に行わなければならない。
そういうなかで、地域に親しまれるという企業目的を追求していかなければならない。
そんな意味合いで、強く共感を持てる活動だなぁと思います。
でも、男性の側が、応募が少なめなんだとか(笑)。
なんだかなぁ(笑)、さてどうなんでしょうか。
頑張れ未婚男性!、頑張れ、北海道日本ハムファイターズ!
北のくらしデザインセンター
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Posted on 5月 22nd, 2009 by replanmin
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写真を再度チェックしていて、まぁ、圧倒される。
ここまでデザインもキッチュで、ファンキーなテーマで、
しかもカラフルでにぎにぎしい。
陽明門の左右の塀を飾っている間の戸、嵌め込まれた建具の様子。
柱の寸法は決めているでしょうから、
この彫刻建具は、たぶん、製作の工房で集中的に仕上げられたものでしょうね。
デザインモチーフと、下絵のような設計図が彫刻職人に渡されて
大量生産のように生み出されたものと思われます。
わたしたちが、日本の伝統とかいう場合、基本的には
「わびさび」というような世界の表現が思い起こされるのが一般的。
幽玄であるとかの、静謐な世界というのが想起される。
そういうのって、哲学的には禅の影響が大きいのか、
それとも、仏教的な価値観による無常観が支配的と言うことを表しているのか。
いずれにせよ、表現物の先に精神性の世界が見え隠れする。
そういう一般的日本文化に対して、
どうにもこの江戸初期の文化世界の極彩色文化は特徴的。
上方から権力の中心を無理矢理持ってきた
江戸の新興の文化の初々しさが、こんな表現につながったのか。
やはり浅草寺とか、江戸の町人文化の色合いを強く感じる。
逆に、こういう東照宮造営というような巨大公共事業が、
江戸の庶民的なわかりやすい極彩色文化を生み出していく母体になったのか。
それまでの文化が、京都を中心にして生み出されてきたのに対して、
新開地としての江戸に権力が移ってきて、
そういう浮き浮きとしたような気分が、こういうデザインを生んだのでしょうか?
思い切り現世利益的で、蠱惑的な
経済的にも、バブリーな世相を感じさせるようです。
たぶん、江戸の下町で、こういう彫刻建具を制作して大きな金額を手にして、
降るように金が動いていたのが、江戸初期の世界だったのかも知れません。
永く続いた乱世を収束させ、
政権の安定を考えれば、景気対策として好況を演出する必要があり、
こうした大枚の公共事業が、その役割を担っていたものと思われます。
そういった雰囲気が、こういうデザインからは推測されてなりません。
戦国乱世のプロセスで、争った結果として各地の経済力が向上し、
そういう生産力の向上が、庶民経済の時代の到来を準備したものでしょうか。
まるで曼荼羅世界のような繰り返しの大量な極彩色の世界を見て、
その背景を考えてみるとき、
そんなような思いが募ってきます。
北のくらしデザインセンター
NPO住宅クレーム110番|イザというときに役立つ 住まいのQ&A
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Posted on 5月 21st, 2009 by replanmin
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日光東照宮といえば、極めつけというのは陽明門。
どの建物も凄い装飾性で目を奪われますが、
そのなかでも極めつけにすごいデコレーションが施されている。
入母屋の屋根で唐破風が東西南北に配置されている。
門本体部分から、屋根に掛けてせりあがりの美しさが圧倒的。
そのせりあがりも、さまざまな動物の彫刻がなんども繰り返されている。
ここでは龍や狛犬が主要な動物。
この建物は、方角的にまっすぐ南下すると江戸城に至り、
まっすぐ北側には北斗七星が位置することになっている。
「我、八州の守護たらん」と、死後の役割を規定していた徳川家康の意志を
建築的に表現しているのだそうです。
こういう装飾性の豪華さに目を奪われてきて
ふと、ヨーロッパのベルサイユ宮殿などとの類推が頭に浮かんできました。
時代的には、ほぼ同時代と考えられるのですが、
この時代の精神性に、こういう建築表現が合ったのかも知れないと思います。
同時代の建築家といってもいい、と思われる小堀遠州の作庭にも通ずる
「豪華絢爛」への憧憬が強烈だった、のでしょうか。
現代では、このような時代精神は思い起こそうとしても感受しにくい。
現代で立派な建築という場合、
装飾性というのは、このような方向性を向くことはない。
どう考えても、機能性という部分で、あまりにも装飾が過剰すぎる。
こういう建築的な志向性というのは
やはり建築主の精神性を色濃く反映してはいるのだろうと思う。
そう考えると徳川家康というのは、日本史上でも稀有なシステム構築者だと思うのです。
徳川時代という安定的な社会システムを
実にあれこれ作ってきたひとだと思う。
戦国期を通して巨大なパワーを持っていた本願寺勢力を
東西に分断して勢力を各個分散させて支配したあたりなど、
実に巧妙な仕掛けとか、仕組み作りに長けていた。
そういった支配者の個性を把握して、建築を考えた担当者たちが、
こういった建築のデザインを作っていったというものなのではないか。
細かく組み上げられている建築装飾の連続性などに
ふと、システム構築的な粘着的な精神性を見る思いがしてくるのです。
公共事業的に大変な費用がこれらの建築には費やされただろうけれど、
その計画立案にあたっては、施主側に計画が採用されねばならないわけで、
権力側の意志とか、好みのようなものをデザイン的に満たす必要は当然あったでしょう。
この陽明門の意匠デザインを見ていて、
繰り返し展開される装飾世界に、そんなような印象を抱いた次第です。
北のくらしデザインセンター
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Posted on 5月 20th, 2009 by replanmin
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以前にも一度、駆け足で見てきた日光東照宮。
やはり建築に関連するものとしては興味があり、出張の帰路、立ち寄ってみました。
若いころには、日光東照宮というと、
あまりにも俗物的な表現に反感に近いような感覚を持っていました。
徳川の政権を覆した薩長政権が自らの正統性を高めるために
日光東照宮のような世界を否定し、
脱亜入欧的な文化政策を当然のように展開する中で、
俗物的、というような評価を世間に広めたことが
わたしのようなものにも、予断として刷り込まれていたのかも知れません。
進行している権力争奪としての歴史というのは、
たぶん、前政権を否定することが一般的なので、
このような先入観念が一般的に刷り込まれるのは、当たり前でしょうね。
ただし、戦後の昭和30年代、40年代に青春期を過ごしたわたしのようなものでも
そういう雰囲気に飲み込まれていたというのは、
そのプロパガンダがいかに強烈だったのか、
ということを表しているのでしょうか。
しかし、写真や文献などで紹介される日光東照宮のウリには
やはり、そういうプロパガンダが、さもありなんと思える雰囲気はある。
というようなことで、初めて日光を訪れたのも5年前くらいでしょうか。
今回は、純粋に古い建築に接する気持ちで
訪れてみた次第です。
まぁ、やはり写真のような
「過剰な装飾性」というのが、圧倒的に迫ってきます。
これでもか、という色彩、飾り物の絢爛豪華さ、が見るものに訴えかけてくる。
同時代の、というか、徳川権力へのゴマすりとも思える
仙台伊達家の遺講でも共通している、色彩とゴテゴテしさの世界。
写真はいくつかある山門の様子ですが、
これでもかこれでもかと、飾り物が目を奪う色彩で展開する。
で、一方、この立地は江戸からだと将軍の移動に
3泊4日の往路が予定されていたという山深い場所です。
宇都宮からでも相当な距離がある。
緑と自然豊かな山間に、忽然と出現するきらびやかな浄土世界、
というのが建築空間としての意図なのでしょうね。
領域の広大さから言えば、また宗教施設従事者の数の多さからいえば、
これは都市建設といってもいい規模。
こういう場所であれば、
わびさびの世界を展開しても、ニーズには合わない。
庶民の活気ある現世的なアクティブな装飾性が似合うとも言える。
極彩色の曼荼羅のような世界が、庶民にはわかりやすいでしょう。
鎌倉期の武家政権は、禅宗世界を自らの精神性として主張したと言えますが、
それに対して、江戸の武家政権は現世利益的な
大衆的な文化を採用したと言えるのでしょうか。
下克上の、熾烈な社会的な身分の対流作用が活発に展開した結果としての
平和国家社会としての江戸社会を表現したのか。
まぁ、いろいろな見方は出来る空間だと思います。
北のくらしデザインセンター
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Posted on 5月 19th, 2009 by replanmin
Filed under: 歴史探訪 | No Comments »

きのう夜、息子の様子があわただしい。
わたしの就寝は早かったけれど、家人の様子に目覚める。
嘔吐の症状があって、2度ほど続いているという。
やむなく11時過ぎ、夜間救急病院に。
到着すると小児科、内科とも「2時間待ち」という案内があるほどの混雑。
さすがに12時半を過ぎて、診察してもらえて、
その診察中に再び嘔吐。
でも、ようやくお腹の中がスッキリしたのか、
表情にゆとりが見えてきました。
嘔吐の症状を緩和させる点滴を打ってもらい、帰宅。
食事のせいなのかどうか、まだよくわかりませんが、
やや、症状は緩和してきたので、
念のため、きょう病院で診察を受けたいと考えています。
不安そうな表情の親たちと、泣き叫んでいるようなこどもたち。
なんとも、いたたまれないけれど、
子を思う親の気持ちや、かわいいこどもたちの姿に
久しぶりにたくさんふれあうことが出来る。
しばらくぶりにこんな体験が続いております。
先々週には、インフルエンザに罹患してお世話になったばかり。
しかし、先々週とは大違いだったのが、救急病院の混雑ぶり。
それも、多くのみなさんがマスクをしていて、
神戸で確認された新型インフルエンザの国内感染の情報に敏感になっている。
札幌ではゴールデンウィーク以降、低温の傾向が出ているので、
風邪にかかっている子どもたちが増えているのでしょう。
大いに気をつけていかなければならないですね。
<写真は無関係です。>
北のくらしデザインセンター
NPO住宅クレーム110番|イザというときに役立つ 住まいのQ&A
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Posted on 5月 18th, 2009 by replanmin
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