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気仙川畔 逍遙

さて今朝も、印象が深かった岩手県住田町での民宿体験から。
やっぱりときどき、自分の持ち分領域とはまったく違う場所からものを考えるというのは
なかなかに有意義なものなのだなぁと気付かされております。
喰わず嫌いで、決めつけて考えるというのは「イデオロギー」的な考えで
それはそれで必要があるし、納得できるけれど、
そればかりでもバランスを欠くものだと思う。
教育問題をはじめ、多くの示唆に富んだ発言をされている内田樹さんのブログで
つい最近、日本社会での「穢れ」と「供養」についての発言があったのですが、
なるほど、「供養」というのは他者への想像力を涵養する行為なのだと思い至った次第。
現代日本社会は穢れを排除して、必死に「日常」のバランスを取っている。
しかしそれは、ただ排除しているだけで生み出されてくる必然性に対しての
真摯な分析がないのではないか、と提言されているのです。
とくに教育問題・いじめの問題での発言が多いのですが、
こういう「穢れへの排除」の論理が市民社会に徹底しつつあり、
いつなんどき、自分自身がその排除の対象にさせられるか知れないという恐怖感が
この社会を支配して来つつある、という部分に強く反応させられました。
やはり「供養」のこころで他者に対する必要があると思わされます。
供養というのは、違う視点から、あるいは別の場所から
自分たち自身を省みて、自他のその違いについて想像力を働かせる
日本的な精神機能なのだ、というように言われているのです。
たまたま、この気仙地域での体験は、
よく似たような邂逅感をもたらせてくれたのですね。

で、なんとなくそんな気分の中にいて
民泊先の農家のすぐ近くの気仙川の畔に沿って、朝、散歩してみた次第。

まことに清流であります。
あゆの生育する環境だそうで、
たいへん清浄な空気感が凜として張り詰めているような景観。
急峻な山がすとんと谷沿いの地形に落ちていて、
谷川のようになっている気仙川と接するあたりには、
水平な緑の葉っぱが傘のように水辺を覆っている場所があり、
水鳥たちが羽を休める空間を作っている。
かれらはこうした場所を好むように勝手に決めつけて思われるのは、
なにか、そういう生態系学習の記憶があったのでしょうか(笑)。
なぜか、日本の清流の景観として、典型を見せられるようです。

一方、川沿いの緑地帯には
写真のような「女郎蜘蛛」が異常に発生しているのだとか。
生態系で考えてみれば、小さな羽虫がかれらの主食でしょうから、
昨年、大震災以降ハエの大量発生があって、
それを捕食するかれらの異常発生を促しているのかも知れませんね。
まぁ、よくはわかりませんが、
因果応報を感じさせるし、また自然の復元力が働いているものなのかも知れない。
そんな風に考えることも、「供養」的な考え方なのかも知れない、
そんな風に思った次第であります。

壁のない家のコンセント

こういうテーマ設定だと読むみなさんはどう思われるでしょうか?
建築を少しでも知っている人だと、
あ、ちょっと批判的に書くつもりなんだなと思われてしまうところですね。
なので、あんまり積極的に書くということにはなれないのですが、
でも今回うかがった民宿では、まったく他意はなく本当にその違いが面白かったのでした。
まぁだからといって、肯定するものでもないのですが、
普段まったく見ることもない建物なので、新鮮に楽しんでいた次第。
住田という町は、気仙地域の木材供給地域で、
たぶん、伝統的に在来の木造技術者、大工の伝統が息づいている。
北海道にいれば、そういった伝統的な作りの家屋には触れたくても
なくなってしまっている。
で、そうした建築では、まごうことなく「柱と梁」だけで建築としている部分があって
壁はなく、4面が障子や襖といった簡易な建具で仕切られているだけ。
したがって「断熱」が施される壁がない、断熱という考え方がないのです。
建築性能的に考えれば、骨だけのテントとそう変わらない。
10月の岩手県南部で、ほぼ外気温と連動する室内気候のなかにいる。
おかげさまで夜の冷え込みはそう厳しくはなく、
たぶん、10℃前後と思われました。
なので、特段の不都合も感じることなく、朝、若干床が冷たくて
スリッパなしでは木の床面を歩くのが差し支えがあった程度。
まぁ、逆にもっとも過ごしやすい時期に体験することが出来たと言えるでしょう。
まず北海道では体験することのない空間で
自然の中で素裸になって過ごしているような爽快感を抱きました(笑)。
まぁ、気持ちいいくらいの断熱無視の建築空間であります。

こういう建築では、思わぬ発見もあったりする。
パソコンやスマホなどで、充電したいとお願いしてOKいただけたので
コンセントを探したのですが、ふつうは壁にあるわけで、
あらら、と、壁がない建物なので、どこに? と思って探しました。
で上の写真です。
ちょっと写真撮影、寄りすぎでしたが、
柱の下部にあったのですね。
細い柱の断面にタテにコンセントが組み込まれている。
家人に聞くと、「そんなの当たり前でしょ」と屈託がない。
壁がない部屋は多いので、電気配線はこういうケースが多いのだとか。
外壁に面していない柱に部屋の裏側から穴を開けて配線するそうです。
裏側までは確認しませんでしたが、この柱と梁と建具で囲まれた和室には
外周に縁側があって、そういう配線が可能なのでしょうね。
北海道の建築で考えれば、構造の柱はなるべく合理的に少なくしたいので
このようにたくさんの柱は使わない。構造柱は外周に沿って
大壁に仕上げて、壁面には断熱材を仕込むことになる。
気密が破綻しやすい電気のコンセントまわりには
専用のプラスチック型枠までも用意されて気密の連続に配慮されている。
同宿したのは、四国と九州の方でしたが、
さすがにその人たちの住まいでも壁はあるようで、コンセントは
壁に仕舞い込まれていて、柱というのはあんまり見たことがないようでした。
ただ、コンセントの位置に注目して建築の違いを知るというのは
あんまり気付かれなかったポイントだと言うこと。
「面白いことをいうヤツだな」とご主人には面白がられて
酒をもっと飲めと盛んに勧められて、やや閉口させられた次第です(笑)。

民宿の食べきれない朝ご飯

さて、きのうは朝に八戸にフェリーで到着。
早朝から開いている温泉施設で体をやすめてから一路、
「地域住宅会議全国大会」が開かれる岩手県住田町へ。
この模様はまたあらためて報告させていただきます。
まぁ、いろいろと刺激的な見学や出会いがあって、新鮮な感動を体験できました。

で、本日のテーマは「民泊」であります。
住田町での開催と言うことで、ホテル・旅館に数に限りがあって
「なんでもいいですよ」と申し込んで置いたら、運良く民宿に泊まることが出来ました。
わたし、最近は大体はホテルのある地方にしか行かないこともあって
ほとんどはじめての民宿体験であります。
ワクワクしながら、近隣の農家からのお迎えの軽トラックに。
はじめから、軽トラックというのが期待感を膨らませてくれる(笑)。
食事は、会合の最後にホテルでの打ち上げもあったので、
そこで済ませていたのですが、ウエルカム焼きサカナで、さんまのお出迎え。
農家のお宅と言うことで、無造作にいろいろな野菜類が目に付く。
どっさりとカボチャをはじめ、さまざまな食材のオンパレード。
まぁ、そこそこお酒で歓迎していただけて、
わたしにしてはやや、たっぷりのお酒であります。
で、翌朝、早めに起きて近隣の「気仙川」周辺を散歩。
これもまた素晴らしい景観でありますが、これもまたの機会に。

帰ってきたら、
奥さんがいろいろな料理を作ってくれておりました。
キノコご飯、キノコとカボチャの味噌汁、ズッキーニの酢漬け、
気仙川で獲れたヤマメや、あゆの天ぷら。
その他、天ぷら各種どっさり。
もう見ているだけでも、すっかり満腹気分。
普段の3倍、5倍の量の朝食ですが、もてなす気持ちが伝わってきて
ついつい箸が止まりません(笑)。
もうこれ以上はきつい、という頃合いでなんとか出発時間に救われて
たのしい、満腹攻めからようやく開放されました。
まぁ気も使うわけですが、
やっぱり楽しさは格別だし、その土地のことがお話しできて楽しい。
どうもすっかり、病みつきになりそうな、民泊でありました。

急な設計変更の結果

先日、とある住宅の現場で発見した軸組の様子。
1階の構造柱と2階の構造柱が、連続していません。
基本は、1本に連続的になっているほうが構造的にはるかに安定するのですが、
ある理由から、やむなくこのようになったということ。
そういう弱点を補うように、接合部分が金物補強されていました。

このようになったのは、
1階の間取りが、工事に入ってから急に設計変更に至ったから。
打合せ段階では、「和室」とだけ認識していたものが、
建て主側のたっての希望で「京間」の畳で作って欲しいとなったのだそうです。
いわゆる「急な設計変更」です。
京間というのは、畳の大きさが大きくなるので、
当然面積が拡大する。
したがって、空間を構成する構造材の寸法も変更しなければならない。
ほかの部位・構造材と寸法が違うわけですから、
接合部で不整合が生じます。
ここでは、それを調整するのに構造的な弱さを金物補強で行ったわけですね。
まぁ、緊急避難的ではありますが、
構造自体は計算され許容範囲内には治まってはいるようです。
しかし発注者側での、こういう変更依頼は大きな困難を伴うもの。
技術的にレベルがそう高くない施工者の場合には、
大きな構造の弱点にもなりかねません。
やはり、十分に設計プランの段階で了解点をきっちりとさせておくこと。
そういうことがきわめて大切だと思います。

さて、本日はフェリーに乗って苫小牧から八戸へ。
岩手県住田町での「地域住宅大会」を取材して参ります。
岩手県というのは、どう移動すべきか、なかなか迷うところ。
今回は、八戸までのフェリーを選択しました。
ちょうどシルバーフェリーの新造船で、寝台がすべて個室仕様になっている。
これなら、2等でも全然、満足です。
この選択は、悪くないかも知れません。
台風の影響による揺れも心配されましたが、まぁしぶとく就寝。
いま、八戸の温泉施設で疲れを癒してから
高速で移動開始であります。ではでは。

ありがとう、日ハム優勝!

きのうは、仙台からスタッフが全員参加してきて
札幌の本社で全体会議であります。
年に数度くらいしか機会を持てないので、
会議終了後は、歓迎の懇親会を開きました。
なんでも坊主も「クラス会」を開催していたと言うことで、
夜は家族全員、外食になっておりました。

なんですが、
ご存知のように、わが北海道日本ハムファイターズ、優勝決定であります。
試合がなかったのに、1万5000人以上が札幌ドームに集まって
西武ライオンズの敗戦を球場で確認して
胴上げを見届けたのだそうであります。
それもグランドが一般にも開放されて、選手のみなさんとファンが
同じ目線で、優勝を祝いあったのだということ。
わがチームの最近のスローガンは「共に戦う」でして、
ファンとチームが強い一体感を持って終盤戦に臨んでいたのですね。
そういう意味で、なかなかにいい趣向だったのではないかと思います。
さて、今シーズンはダルビッシュが大リーグに移籍して
大エースが抜けた後の厳しい状況でのシーズン。
加えて、監督も交代して、まったくの新人監督の采配。
期待と不安の入り交じったスタートでしたが、
序盤戦、最初は2番を打ったりしていた稲葉選手の驚異的なハイアベレージなど、
若い投手を盛り立てるかのような活発な打線の働きや、
救援投手陣の充実などがあって、
一気に戦力ダウンした若手主体の先発投手陣の育成に取り組んでいました。
そういうなかで、過去何シーズンも勝てなかった吉川投手が覚醒し、
今現在で14勝というチーム最多勝の活躍ぶり。
そっくりダルビッシュの穴を埋めてしまう躍進を見せてくれました。
左投手の本格派で、150km近い力のあるストレートで勝負する。
こんなすばらしい潜在能力があったのに、なぜ昨シーズンまで勝てなかったのか。
ダルビッシュという大きな主軸がいる中で、
なかなか飛び出してくる機会に恵まれなかった側面はあるけれど、
やはり今シーズンは、メンタルの面で大きく充実していたのだと思います。
「監督が、背中を押してくれていた」と吉川選手、語っていたようですが、
育成しながら勝っていくという、わがチームの基本方針どおりの
すばらしい戦い方で、みごとに若手選手が伸びていっていると思います。
シーズンを通して、こういう若手を前面に出しながら、
一方で、投手の武田勝、野手の稲葉選手などベテラン、
小谷野選手や田中賢介選手、糸井選手などの中堅も見事な働きぶり。
長いシーズンをバランス良く戦ってきました。
まことにうれしいです。

さて、ここからはポストシーズンの戦いに向けて
再度、戦い方を再構築して、
最終的には、育成に目覚めつつある巨大戦力・巨人軍打倒を目指してほしい。
頑張れ、北海道日本ハムファイターズ!

<写真は、息長く戦って欲しい願いを込めたカメさん>

間取り優先の家づくり

家をプランするときに一般的にわかりやすいのは
間取りを先に考えて、固めてから施工の手法を考えていくというスタイル。
確かにわかりやすい考え方だと思う。
しかし、そうすると性能を考えた家づくりとしては
無駄の多い建築にならざるを得ない場合が多い。
上の写真のような住宅が典型。1階の計画がまずあって、
「あと、2階には6畳の部屋がふたつかなぁ・・・」っていうような間取り。
2階は付け足しのような存在なので、ごらんのような
1階部分と2階の取り合いになるケースが多い。
この場合、1階は「下屋」的な作り方になる場合が多い。
傾斜屋根と相まって、1階2階の「逓減」的なプロポーションも特徴的。
そうすると室内はこんなふうな「気密化」状況になる。

1階の天井・小屋裏と2階の壁面の断熱と気密が
複雑になって、ここで気密が切れてしまいやすくなる。
この家では、丹念に気密施工されているので問題はないだろうけれど、
業者さんの施工能力に大きく依存せざるを得ない。
たぶん、こうした気密化処理がどうしてこうなのか、
理解できる施工者は、本州地域では少ないと思う。
「こんな面倒なビニール処理なんて、やっていられるか」
というような大工さんの声がこだましてくるように思います。

逆に北海道では、あんまりこういう外形の家は見られなくなってきた。
施工の合理性への認識が一般的にも普及しているので、
適正でシンプルなボックスの方が、好まれる傾向にある。
なにより、間取り計画の考え方がだいぶ違いがある。
間取りは建物の全体計画に従属していて、
なるべくシンプルな外皮になるように計画して、
その範囲内で、内部空間を利用用途に仕切っていく、という考えに近い。
そうすると断熱や気密化の施工がきわめて合理的になっていく。
もし「残余」の空間が出来たとしても、それは吹き抜けにしたりして
内部気候の調整要素として利用して行く考え方になる。

こういうような大きな違いに気付くわけですが、
本州地区でも、古民家などを見ていると、
間取りについて言えば、北海道の現代の考え方にきわめて近い。
大きな断熱外皮である茅葺き屋根がシンプルな形状を覆うように施工され、
外観的にはまったく無駄のない形になっている。
間取り優先か、メンテナンスもしやすい合理的形状か、
もうちょっと、家づくりで論議を深めてほしいものだと思っています。

高齢世代の住宅投資は?

本日の日経にこういう記事が出ています。

シニアが握る「6兆円需要」耕せ 脱デフレのカギ
高齢者の求める商品やサービスを企業が開拓することがデフレ脱却に寄与するとの見方が出てきた。シニア層は消費の主役になりつつあるが、企業の主なターゲットは若者や40~50代向けで高齢者の好みに合わない。シニア層には旅行など余暇活動や衣料品で1年間に6兆円超の需要が眠るとの試算もあるだけに、一部の企業は動き出した。
 国民の4人に1人が65歳以上の日本。年齢層ごとにみた個人消費で「65歳以上」の比率は約30%に上る。あと数年で「40~59歳」を抜き、トップになるのは確実。シニア層が消費の主役になる時代は間近に迫る。
 日銀は8月のリポートで「企業が変化に十分対応できていない」と産業界に異例の注文をつけた。シニア層の欲しいモノがなく消費が盛り上がらなければ、需要が供給力を下回る「需給ギャップ」が生まれやすい。余った商品を無理に売ろうと値下げ競争に走ることがデフレの一因になる。シニア消費は脱デフレのカギを握るとみる。(以下省略)

これからの住宅投資は、いったいどうなっていくのか?
こういう命題に確実に答えられるのであれば、
まったく苦労はいらないわけですが、
しかし、若年層から中年層世代という子育ての巣作り、という
戦後以降、都市労働力への地方からの大移動にともなって発生した
住宅の基本需要要因層は確実に減少もしくは消えていく。
一方で、リタイアしてなお健康である人口は、おおむね20歳分はあるといわれる。
健康状態は良く、しかも余暇時間はあって、お金のゆとりはそれなりにある、
というマーケットゾーンが歴史的に初めて出現する。
住宅の取材をしていて、
興味深い家づくりをしているのは、この年代が多いと言うことも
体験的に良く理解できている。
しかし、これまでは圧倒的に家族形成ゾーンの「初めての家づくり」に
住宅業界全体がシフトしてきているので
とにかく最多ゾーンを狙っての企業戦略に各社が集中してきている。
デフレ基調のなかで、価格訴求力が最大のセールスポイントになっているのが
ここまでの住宅業界の基調であるのかも知れないが、
いまや、大きく舵を切っていかない限り、
需要層の変化のスピードに追いついてはいけないだろう。

そんな思いで、最近、住宅の取材を行っている。
写真は、そうした年代の最近の家づくりの実相です。
さて、どんな風に基調を考えていくべきか、テーマは重いですね。

日ハム、首位攻防戦2連勝!

全国のプロ野球ファンのみなさん、
わが北海道日本ハムファイターズは天王山を勝ち抜きました!
ありがとうございます。
宿敵・西武ライオンズとの戦い、先週末は西武球場で1勝2敗でしたが、
当初から噂されていたとおり、今週のホームでの戦い
札幌ドーム2連戦が最大の山場と目されておりました。
もういても立ってもいられない状況でしたが、
落ち着いて坊主といっしょのテレビ応援観戦でありました。
結果は、ご存知の通りの2連勝という最高の結果。
優勝マジックは2というところまでこぎ着けた次第です。
第1戦は、エースと言っても過言ではない吉川君の完封と
我慢して大きくなってきた4番、中田クンの2本のホームランという
エースと4番の活躍という最高の勝ち方で先勝。
この、今シーズンを通した「戦略的戦い」の成果が炸裂しての勝利が
翌日、きのうの第2戦にも波及して、
金縛りに遭ったようなライオンズ打線の決定力不足を導き出して
工夫を重ねた得点を重ねたこちらはプレッシャーを意識もせず
のびのびと戦いを展開して、宿敵に望外の2連勝達成です。
まだ、勝負事、下駄を履くまではわからないのですが、
残り4試合で2つ勝てば自力で優勝。
そうでなくても西武が、残り7試合で2敗すれば他力で優勝となります。
数字的には圧倒的に有利な状況になってきました。

しかし、きのうの戦いでも
ポイントになった追加点でも、若手の元気印・杉谷選手が貴重な犠牲フライを放つなど
若い伸び盛りの選手たちが12球団イチで活躍している。
エース格になった吉川投手をはじめ、
中継ぎの増井投手の成長など、投手陣も若返りが進んでいる。
野手陣では、4番の中田クン、陽選手がまさに主軸となって大車輪の活躍。
そこにキャプテン・田中賢介の代役として彗星のように飛び出してきた西川君。
かれはまだ高卒2年目なのに、すばらしい打撃センスを見せて
糸井選手欠場中には3番まで果たしていました。
さらに前述の杉谷選手や、守備のひとですが大活躍の中島選手など、
若い選手たちが臆することなくグラウンドで躍動している。
固定化した戦力で老化が進んでしまった間違ったチーム編成方針の
阪神タイガースなどの大失速とは無縁な戦い方だったと思います。
こういうように「戦いながら若い人材を育てる」というのは
まことに見ていて痛快そのもの、丸かじりであります(古いなぁ)。
今シーズンを見ていると、まさにこういう戦いの連続。
前半戦は、稲葉選手の2000本安打達成までの驚異的な好調さ。
さらに田中賢介や糸井選手の爆発的な打棒というベテラン・中堅の活躍が目立った。
それがここにきての終盤では、中田選手の大爆発のように
若手がのびのびと実力を伸ばしてきている。
年代のバランスが実に取れていて、他チームのように息切れがない。
やっぱり若い人材がノビノビやれている組織は見ていても気持ちがいい。
こういう戦い方は、わがチームの戦略的戦いそのものを表していて
そのぶれない姿勢が、一本通っていると感じられてうれしい。
やはりお金の掛からないドラフトでの新人発掘を基本にした「補強」の戦いが
強く感じらます。それを甘やかすことも腐らすこともなく大切に育てて
中堅ベテランとの協調のなかで強い戦力を構築していく。
こういう戦い方、ファンとして冥利に尽きる思いでおります。

さて、残りの数試合ですが、
その先には、ポストシーズンゲームも控えている。
最後は、最強と思われる読売巨人軍との戦いまで行けるかどうか、
頑張れ、北海道日本ハムファイターズ!

突然の災難

今週は、週半ばに北海道の住宅団体による東北視察に同行。
その団体(アース21)には、北上の工務店さんも加入しているので
住宅視察を兼ねて、時折東北でも会合を持っているのです。
そういうことなんですが、岩手県大槌町に震災復興支援の寄付として
軽トラックを北海道で購入して、寄贈したりしておりました。
そんな経緯があって、仲介していただける方もいて、
今回町長さんがわざわざ時間を取ってくれまして、
被災地の状況視察・表敬訪問が実現しました。
その訪問はたいへん有意義なお話を伺えまして、
それはまた、別の機会に書きたいと思っていますが、
本日はちょっと違うテーマであります。

この視察ツアーでは、北海道からの参加メンバーは借り上げたレンタカーで
各地を移動するということになりました。
バスの借り上げまでは人数が揃わなかったのです。
で、東北での合流メンバーとクルマを何台か連ねた一団で移動していました。
この大槌町役場駐車場に無事駐車して、
面会にメンバー全員で参加していたとき、
わたしは、記録の動画撮影や写真撮影をしていましたので気付かなかったのですが、
どうも後ろの方ではやや、騒がしくはあったのです。
で、町長さんとの面会終了したころ、
途中で抜けていたメンバーがやってきて、
「どうも、クルマにぶつけられちゃったようなんです」
「え〜、駐車していて激突された?なにそれ〜!」
「それがですね・・・」
どうも、老婦人の方が運転操作を間違って、
アクセルとブレーキの操作を誤ったのでしょうが、
駐車場内に駐車させようとして車庫入れの時に、激突させて、そこから動転して
多重事故に発展していったようなんです。
で、花巻空港から借りてきていたレンタカーは運転不能の事態に。
その後の視察日程もあったので、レンタカーを借りていたメンバーは
その場で全員と別れて、事故処理やレンタカー屋さんと対応することになりました。
しかし、不幸は重なってくるもの。
駐車中に事故に遭ったわけで、先方の車所有者の保険会社からは
さっそくに当方の無過失、先方の全責任、という
至極まっとうな判断と対応があったのですが、一方レンタカー屋さんからは
事故発生の場合の「免責保証」部分の支払を迫られたのです。
「え、駐車中で、しかも先方保険会社は100%当方に過失なしと言っているのですよ」
と話してもラチが開かない対応だったのだとか。
旅先で駐車中にクルマをぶつけられて運転不能になり、
行動する脚もなくなった上に、行動予定は事故対応ですべてキャンセルせざるを得ず、
しかもなお、借りていたレンタカー屋さんからお金の支払いを請求される。
その上、脚はそのレンタカー屋さんから新たにクルマを新規に借り上げて
・・・ということはまた別にお金を支払わされて、
帰りの時間も迫ってくる中で、仕方なく手持ちのお金を全部使わされて、
ようやくほうほうの体で大槌町を離れて、
青森までレンタカーでたどり着き、そこでレンタカーを返却する
「乗り捨て料金」まで掛かって、なんとか会社のある函館にまで帰還したとのこと。
かくいうわたしとは青森のホテルで偶然遭遇しまして、
こういったことの顛末を、涙ながらに(笑)、語ってくれたのです。
まぁ、不幸な話はいろいろありますが、
気の毒を画に描いたようなお話で、まことに驚くばかりでした。

たぶん、かかった費用のすべては事故の相手の保険会社から補填はあるものと思いますが
書かれている契約書どおりだろうと想像できるレンタカー屋さんの対応ぶりは
ちょっと、あまりにもひどすぎるように思われてなりません。
不幸にあった人をさらに不幸にさせていくようにしか受け取れませんね。
顧客に対して、まるで行為に瑕疵があるように想定した対応だと思います。
旅先で、事故対応などをしていたら、その旅の楽しみはすべて消えてしまう。
それなのに時間貸しの計算は、結果として
そうした事故対応時間も含めて容赦なく支払わせる。
本来はレンタル中にこうした事故で利用不能になった場合には、
利用不可能になった時点でレンタル時間計上を停止すべきではないのか。
そのうえ、顧客に脚がないことをいいことに、
帰るための新たなレンタル契約を結ばせる。
行動の自由が奪われている顧客に対して、ものすごい利益主義での対応と思える。
おかげで手持ち現金はすべて「巻き上げられた」ようになって、
ようやくにして、自分のホームグラウンドに帰ってこられたと言うこと。
帰ってから、落ち着いてこの経緯の処理に向かうでしょうが、
保険会社と、冷酷レンタカー屋とのトライアングル交渉をしなければならない。
そういった時間損失の費用も計上するべきだと思いますが、
レンタカー屋の対応には、ちょっと義憤が募って参ります。

まぁそれにしても、人身はからんでいないことが
なによりの不幸中の幸いだったと思います。
しかし、その後の経過が気になります。
もし続報が聞けたら、もう一回報告するかも知れません。
そこでもひどい対応だったら、レンタカー屋さんの会社名、公表すべきかなぁ・・・。

「農業限界」という認識

きのうまで3日間、東北を駆け足日程で縦断。
25日は仙台で会合出席、仕事打合せ各種。
26日は北海道業界団体による住宅・被災地視察に同行取材。
27日は青森で打合せ、企画の提案。
っていうことでしたが、いろいろな出会いがあって刺激的でした。

で、そんななかで岩手県のみなさんと話している中で
なにげなく、車中からの風景の話になって、
北海道での農業の分布というか、
その風景模様をお話しいたしました。
北海道では、北の方に向かうと一般的な米作から、
それが不適になって、次第に畑作中心になり、
さらにそば畑の光景が広がった後、酪農が見えるようになって
そのあと、まったく農業が不適な未利用地が広がるのですが、
そうした境目が、明瞭な「農業限界地点」としてあらわれるのです。
で、そういった話をしたら、
いたく驚愕される。
農業に不適な限界点がある、という認識を常識として
受け入れようとする素地がないし、まったく想像不能だというのです。
こっちも、いかに北海道が他の日本の認識と
大きな乖離をかかえているという実感が身に迫ってくる次第。
相対的な関係性の調和と、絶対的な断絶との対峙とでも呼べるような違い。
「そうか、こういうことは理解しにくい世界にいるんだ」と
あらためて思い知らされるのですね。

ということですが、
さて、今週末というか、今日明日の2日間、
わが北海道日本ハムファイターズ、ついに宿敵・西武ライオンズとの
シーズンの雌雄をかけた戦いに突入であります。
先週末の3連戦では1勝2敗の結果だったのですが、
やはりこの最後の2連戦が決着の舞台だと思っていたとおりの展開に。
最後の総力戦、というにふさわしい状況になっています。
やられたらやり返す。先週打ち込まれた若き日本の左腕エース・吉川投手、
リベンジの思いは強いものと思います。
ホームという地の利を活かして、なんとか初戦を勝ち取りたい!
さぁ、今シーズンの総決算の舞台の幕が切って落とされそうです。
がんばれ、北海道日本ハムファイターズ!