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日除け・オーニングか、エアコンか

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先日の東京出張で見てきた住宅。
川口市近郊の家ですが、エコロジーへのこだわりをポリシーとする
ビルダー「ナカジマホーム」の施工例です。
きわめて特殊な断熱材を使用して、たいへん革新的な工法を確立しています。
その内容については、別途触れていきたいと思いますが、
きょうは、オーニングについて。
関東以南の地域では、夏場の冷房負荷がたいへん大きな問題になります。
いまのところ、それにたいして力づくの解決策、
大きな電力を消費して、エアコン冷房するということになります。
しかし、エネルギーは有限。これからより自然な対応手段が求められるのでは。
この住宅の断熱性能はきわめて高いので、(これポイントですが)
エアコンに替わって、こうしたオーニングを付けています。
室内側から角度調節が利く、電動タイプで輸入物。
きびしい日射熱の取得をさえぎって
室内気候を涼しい状態に保持させます。
大きい方で、12〜3万円程度と聞きました。
だいたい価格的には、エアコンと比較して若干安い、という程度なので
一般的な考え方としては
どうしても、それくらいなら、エアコンの方がって、なりますね。
そこらあたりは、やっぱユーザーサイドでも、ポリシーでの選択となるわけです。
でも、こうして設置していると、少なくともデザイン的には
十分に合格点だし、機械の性能としても単純な構造で
メンテナンス面でも、問題はないようです。
こういう知恵で、冷房負荷の低減に挑戦してみる、って
どうしても強く勧めるのは難しいようで、
エコのポリシーを明確にしているナカジマホームの施主さんでも
少数派なんだそうです。
もうすこし低価格で、安定した良質なオーニング、
出てこないモンでしょうかねぇ、国産で。
やっぱ、市場原理の壁が大きいんだと思うんですけどね。 う〜ん。

俵屋宗達のマウスパッド

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先日書いた「北斎展」の行われていた東京国立博物館で、
写真のようなマウスパッドがあったので、
ゲットしてきまして、手元で使っております。
たしか図柄は、俵屋宗達。
江戸元禄のころの絵だと思うのですが、現物は色彩が落ちてきていたと思う。
それをこうした原色の印刷物として復元して再利用してあげると、
現代生活とまったく違和感がありません。
というよりも、ものすごく似合っていて
このキッチュな色遣いの感覚、モダンな描線、
どれをとっても現代にこのひといたら、絶対大人気間違いナシだわ、
って思えますよね。
古典の中のこうした作家の作品、現代生活の中でこういう日常的なデザインに
再利用するのって、アートを楽しむうえでとてもいいことだと思います。
ともすれば、ありがたがって大切にしまい込んでおく、
となる場合が多いと思うのですが、
アートは本来、遊びこころであったり、もだしがたい表現意欲の発露、
なわけですから、多くの人の日常生活の中で、
その意欲を盛り立てるものであるべきです。
たしか、海外の美術館で、その収蔵作品を利用した「美術館グッズ」が
大人気だって、聞いたこともあります。
ユーモラスな風神の絵柄から、
力強い同意のクリック反応が返ってくるようです(笑)。
おなじような仕事、雑誌表現というジャンルで働いていると、
時空を超えて、日本史上はじめて市民社会が成熟した元禄の極彩色の空気が、
感じられてくる瞬間があります。
きょうもブログ書くぞ、
って意欲モリモリで一気に書けた次第。
PS. なお、お値段は500円でした。

秋田・稲庭うどん

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といえばここ、「佐藤養助」。
きのうは秋田で取材が2件。お昼時間が取れたので、
スタッフといっしょに楽しんできました。
秋田のきのうの気温は昼間で7度。あたたかいうどんには最適。
「きょうのお勧めセット」メニューを注文。
これがそうです。あたたかい稲庭うどんをメーンに、
おいしい炊き込みご飯、小鉢、いぶりがっこというセット。
やっぱ、稲庭うどんだよなぁ。のどごしの柔らかさ、繊細さ。
はじめて秋田を訪れたとき、振る舞っていただいた地酒の締めに
店のおばあさんが持ってきてくれて、初めてすすった稲庭うどん。
以来、秋田では、麺はこれ。そう堅くこころに決めさせる味ですね。
うどんの上に乗った天ぷらは、ヒラタケとおぼしき感じ。
微妙な梅干しをあえた大根おろしがまぶされていて
スープの中でお互いを引き立てるハーモニーを奏でていました。
ごはんはやっぱ、あきたこまちなんでしょうね。
いろんな食感・味付け・舌心地をたのしんで
あっという間に、軽い満腹感とともに時が経ちました。
満足感とともに、スタッフの歓談。
ふたたび強く思う、秋田では、麺はこれ。 稲庭うどんでした。

木製サッシ

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きのうは山形県東根市で取材。
久しぶりに、北海道標準スタイルの家を見て、安心感。
外観が写真取れなかった。 
って、手違いで工事用の大型ゴミ箱が撤去されていませんでした。はぁぁ。
まぁ、しょがない、ということで外観のみ、別の日に撮影。
配置・間取り的には、平屋の居間・食堂を、切り妻に付けたようなプラン。
なかなかプラン的に完成度が高く、デザインのまとまりもいい。秀逸な住宅です。
今度のリプラン東北版で、掲載しますのでお楽しみに。
さて、写真はこの家の、居間からデッキに出るところ。
大型の掃き出しで引き違いの、輸入の大型木製サッシ。
断熱性能は、ほとんど「透明な壁」とでも呼べる高いレベルです。
さらに、どんどん改善が加わっていて
気密性の向上と、使い勝手の進化がはっきりとわかります。
右側に、かみ合わせ部分の写真を載せました。
って、詳細はやっぱむりですけど、閉じるときには最後にくっと、軽く、窓全体が持ち上がってから
ぐぐと、閉じる構造になっています。 言葉じゃ難しいですね、説明。
とにかく、性能と使い勝手のバランスが最高なんです。
わが家も、木製3重ガラス入りを全部に使っているのですが、
こうした性能面の上に、なんといってもデザイン性が抜群ですよね。
柔らかな木質の表情が、室内にやすらぎをもたらしてくれ、
いっぽう外部では、色を塗って楽しめる、家のアクセントカラーを選べる、
という大変大きなメリットがありますね。
まぁ、外国では外部の窓枠の塗装はほとんどが白だそうです。
どんな外壁の色合いにも、合わせやすいということのようですね。
確かに価格的にけっして安くはありませんが、
その家の格調を大きく左右する、大変重要で決定的なエレメント。
しかも、耐久性はどんどん向上中。
みなさんの家計画で、美しい木製窓、ちょっと検討してみませんか?

もとリフォーム詐欺師の講演会

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札幌で、12月15日に面白い講演会があります。
詳しい案内は、写真のチラシをご覧いただきたいのですが・・・
なんと、以前、リフォーム詐欺師会社に「勤めていた」
経験者の方が、その体験を語る講演会なんです。
よくね、被害者の方の講演会、というのはありますが
「わたし、だます側でした」っていうのは、たいへん珍しい、っていうか初めて。
わたしも、仕事の関係上、断片的に聞くことがあっても
講演みたいなのは、初めてです。
NPO住宅110番理事長としても、たいへん興味深い。
この情報を、東北以南の建築関係者にお話しすると
みなさん驚かれて、「それは聞いてみたいですね」という反応が返ってきます。
よくこういうひとをさがしてきたものですし、
また、よく講演を承諾してくれたものと思っています。
 
よく悪質リフォーム詐欺被害の話題は聞かれますが、
どのような手練手管で、かれらはだましているのか、興味津々。
まぁ、実際にだまされる人は、こういう講演会は聞かないものだとは思いますが
ぜひ多くのみなさん、おおいに参考にされてください。
問い合わせは、直接、以下の道庁の担当窓口で申し込みできます。
http://www.pref.hokkaido.jp/kensetu/kn-ksido/kanri/
(北海道庁建設部建築指導課HP)

カナダ大使館レセプション

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カナダ大使館って、東京・青山です。
木造の建物が味があるって聞いたのですが、いまは近代的なビル。
ちょうど、アメリカでいえばNAHBのような大きな建材のショー
ジャパンホームショーがあり、それにあわせて
このレセプションがあったのです。
会場には、木材建材の関係から、おもに2×4工法に取り組んでいる
多くの地域ビルダーが集まっていました。
写真は、ホントは青山のやや上空からの夜景が素晴らしかったのですが、
デジカメの設定がダメ、わからないのでパス。
大使さんのあいさつと、ちゃんとまじめに聞いていた(笑)証拠写真です。
最初は、あれ、このひと、フランス訛り強い英語だなぁ、っておもっていたんですが
え、あれ、ということで、この大使さん、さすがカナダ大使、なんとあいさつを
3カ国語でやっておりました。日本語・英語・フランス語。
ひとり通訳状態ですね。
それと、ワインがおいしかったです。
聞くと、東海岸や五大湖周辺の温暖な地域では
ワインが生産されているのだそうです。
どこでも、外交とワインって切り離せないんでしょうかね。
日本外務省にも、大量にあるって、最近ムネオさんが
暴露していましたが、そんなの当然。
人をもてなす品を持たない国なんてないでしょう。
あんなことで、外交の足を引っ張るのはやめなさい、ムネオさん。
って、おいしかったから、世界の外交関係者に味方します。(笑)

「北斎展」、行ってきました! 感動!

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東京に来ています。
アース21という北海道の工務店・住宅ビルダーの勉強会の定例会です。
いつもは北海道内で、地域持ち回りでさまざまな住宅建築を巡るテーマで
研鑽を深める趣旨で、経営向上策から工法の研究と
幅広い建築の探求をしている会です。これは別に報告します。
 
スケジュールが突然、空いたので友人から情報を聞いていた
「北斎展」、行ってきました! 
すごく、感動!
世界に散逸してしまった、日本最高峰の絵画の天才の画業を
一気に見ることができます。
葛飾北斎といっても、教科書程度の知識しかなかったのですが
こうして、里帰りした作品も含めて、その時系列ごとに
わかりやすく見てみると、その天才ぶりがまざまざと実感できます。
「画狂人」というサインをしている時期もあるのですが
とにかく、その構想力・企画力、力強い構図のメッセージパワー
色彩の感覚、など圧倒されまくった次第です。
とくに、やはり「富岳百景」は、かれの代表作ということが
ホントによく理解できました。
これは、って思えた作品は判で押したように
「メトロポリタン美術館所蔵」
とくに、むむむ、と動けなくなった
富岳三十八景・常州牛掘。
復刻画もさっそく買ってきましたが。
原板のすばらしさに触れて、はじめてこころから
理解できる、一種の体験ですね。
アメリカは、日本に勝った、日本は負けたんだという
歴史的事実の重さを知ることにもなりましたがね。
こんな機会は、たぶんもうない、感じがします。
こういう天才を持った、わたしたちの文化の誇らしさを感じました。
言葉はありません、ただ、感動しました!

ユーモラスな古家

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先日、青森県十和田市での取材のあと、
道ばたで発見した古家。
農家の敷地内にありました。いまは倉庫みたいで
住宅としては使ってはいないでしょうが
むかしは、きっと住んでいた家だと思いました。
柱を見ると、水平も垂直もとれてはいない。
玄関前の軒は、すこし欠けているので、
歯が抜けてきた老人の感じもある。
きっと、床も土間だろうな、土台も曲がっていそう。
でも、草葺きの屋根のてっぺんから
新しく、草も伸びていて
「おれはまだ元気だぞ、若いモンには負けん」
って、まるで語りかけてくるような感じがして
とてもユーモラス。
いつも、立派な新築住宅を見る機会がおおく
かえって、こういう古家は
なごみや、飾らない面白さを感じるようになるものです。
建物への、愛情みたいなものでしょうかね。
こんな古家でも、こうしてなにかに使われていれば
その家族の、その建物とのつきあいを感じさせてくれますね。
みなさん、どう感じられるでしょうかね。

「百年住宅を目指して」 冊子発行

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このブログで再三ご案内している、新住協。
北海道からスタートした「高断熱高気密」住宅運動の中核的な組織、NPO法人です。
現在の国の住宅性能基準策定は、
この北海道で始まった高性能に向けた努力が
ベーシックな基準になったといえるもの。
「高性能な住宅を安価な価格で」という新住協のひらかれた姿勢は
ユーザー利益に貢献する姿勢を持った運動といえます。
そのなかで、研究開発の基本を支えてきたのが
室蘭工大の鎌田紀彦教授。
今回、教授が一般ユーザー向けに、北海道新聞などで連載した
記事を集めた小冊子が、新住協から発刊されました。
写真の「百年住宅を目指して」です。
連載中、実に多くの真剣な住宅ユーザーから
直接、質問や相談が寄せられるなど、そのわかりやすさ、明快さで
住宅性能についての、一級の読み物といえます。
このブログでも触れるようなテーマは、基本的に
このなかで紹介されているスタンダードな立場に沿っています。
ぜひ、真剣に住宅性能についてお考えのみなさんは
ご一読されることをお勧めいたします。
目からウロコ、凡百の住宅本とは一線を画す一冊です。
新住協から、一般ユーザーのみなさんにも
500円で頒布しています。お問い合わせは
電話 022-781-1371 新住協本州事務局まで。
HPは、 http://www.shinjukyo.gr.jp/
また、建築会社向けの一括購入システムもあるということ。
各建設会社でも、ユーザーへの啓蒙にぴったりだと思いますよ。

2階テラスと木製サッシ

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この家、札幌の古くからの高級住宅街・宮ノ森にあります。
札幌にしては、街割り区画整理が計画的とはいえない地域で、
今は建て込んだ印象の街並み。
まぁ、相続を重ねて土地が狭くなってきたのが実情ですね。
本州地域の住宅街の様相と似通った感じ。
ただ、札幌は歴史も浅く、土地への執着・しがらみも
他と比べると希薄なので、こうなると他に土地を求める人も多い。
でもこの家は、親の敷地の一角に建てたんですね。
ですから、近隣との距離がとりにくい。
そこで、2階に主な居住スペースを持ってくるプランを採用。
こうすると、隣家の庭や植栽など、借景出来るメリットもあります。
しかし、それでもなお視線とか、気を遣うケースも多いもの。
で、写真は食堂・台所に面して取られた2階のテラス。
決め手は正面の格子のウッドフェンスです。
取材に伺ったときは、まだつたのある植栽はしていませんでしたが、
この格子に、緑をめぐらせれば、
街並みとの調和を、かなりうまく計ることが出来ます。
テラスの広さは8畳以上あって、外の居間という感じでたいへんここちよい。
手前食堂には、クッキングストーブも置いてあるので
内と外が一体化した、開放的でステキなホームパーティ空間になります。
こんなテラスが可能になったのは
もうひとつ、床までの大型木製サッシもポイント。
北欧の技術を学びながら成熟してきた北方日本の木製サッシの高性能が
こういうライフデザインを、
あたたかさの条件を犠牲にすることなく、実現できているわけです。