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予算の無駄使い節約

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きのう、民主党が掲げていた
補正予算からの執行凍結、3兆円の目標に対して
2兆円規模にとどまったことが発表されていました。
国の予算が、しかし、はじめてこういうプロセスをたどっているという
未曾有のことが起こっていますね。
まぁ、いろいろな影響があって、
いま現実に、自分たち自身も関与している問題なども
こういう予算と無関係ではないので、
敏感にならざるを得ませんね。
わたしたちにとっては、住宅政策を通しての
国交省関連予算ということになるのですが、
基本的には本予算での事業に関連していることなので、
今年度分については関係はないのですが、
さて、来年度以降はどうなっていくのか、不透明な部分があります。
しかし、現状の経済状況の中では、こういう公的支出に依存せざるを得ない状況があり、
当面の間は、こういった不安定な状況が続くでしょう。
しかし、基本的にはこういう方針は正しい。
それと、硬直化した予算の単年度主義にも切開のメスが入れられようとしています。
たとえば、長期優良住宅先導的モデル事業などは
現在2年目の執行が行われている事業ですが、
当初の発表では、5年程度の執行が約束されている事業です。
そういう意味では継続的に取り組まれている案面といえますが、
それでも、疑問や不安点というのはつきまとう。
いつ、はしごがなくなるのか、という不安もあるわけですね。
こういう現実に対して、どのように担保していくのか、
現状では、お役人さんのコメント程度しか、担保はない。
国の予算執行でも、いろいろな無理もあって、
やむなく事業返上というようなことも発生することがあります。
まぁ、多くの場合が単年度主義に合わない現実との板挟みです。
単年度主義というのは、それ自体はやむを得ない側面はあると思います。
歳入と歳出とのバランスの中で、
機動的な国家財政運営としては、基本にはなるでしょう。
でも一方で、財政出動の原資としては国の借金もあるわけで
そういうなかでは、複数年度の事業執行というのもあり得ると思います。
で、そういうことが無駄使いを節約できることにも繋がるのですね。
いま、麻生政権の緊急対策的な建設工事が発注され、
それが事実上、執行が間に合わないというような事態もあるようです。
単年度事業執行から、工期がきわめて限定され、
それが集中する結果、特定業種企業が仕事がパンクしてしまう、というようなこと。
こういうなかで、単年度予算への対応ということで
いま、発表前の段階ながら、
汗を流して準備にいそしんでいる案件に走り回っています。
ここしばらくはこういう状況が続きそうですね。はぁ。
<写真は無料化目前?の高速道路>
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NPO住宅クレーム110番|イザというときに役立つ 住まいのQ&A
北海道・東北の住宅雑誌[Replan(リプラン)]|家づくり・住まいの相談・会社選び

政治の活力とスキャンダル報道

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国会の参議院議長の政治資金がキャバクラに使われていた、
っていうようなニュースが流れていた。
鳩山さんの政治資金の故人献金問題など、
いわゆるスキャンダルが、またぞろ、出てくるのだろうか?
どうもこういう情報への対応、簡潔に申しわけありませんでした。
で、済ませられないのだろうか。
別段、政治家に仏様のよう存在であれ、っていうような世論の合意規定はない。
倫理観、っていう曖昧な基準で鬼の首を取ったように騒ぎたてて、
現状では、政治家をおとしめるための手段にしかなっていない。
いわゆるスキャンダル合戦に、どれだけの国民の側の意味があるのだろうか?
政治家は、良い政治を行ってくれればいいのであって
国民としての基本的な倫理属性程度を保持していればそれでいい。
こういう、どこかの為にする情報リークを「知る権利」とかいう論理で、
その背景を十分に考慮することなく、ただ記事として流すというのはどうなのでしょうか。
この手の話が出る度に、いつも考え込んでしまうことが多いのです。
キャバクラ自体がいいのか悪いのか、っていうことでいえば、
一応、風俗営業法という枠の中で存在が認められているものであって、
社会的に存在自体が容認されていないものではない。
まぁ、お堅い考え方からすれば容認できないと考えること自体は否定しないけれど、
そんな程度のことで、面白みのない政治家ばかりになってしまうのも
政治の貧困化を招くだけのような気がする。
こういうことって、
まともに政治家を評価するシステムが存在していないことを表しているように思う。
本来であれば「知る権利」の側でも、公共的に情報が垂れ流せることの、いわば対価として
政治家という存在への、報道する側の評価システムを一般に知らせる必要があるのではないか。
なかなか難しいということは理解できるけれど、じゃぁ、簡単なスキャンダル報道だけが
独走するように垂れ流されるというのも
著しく、妥当性を欠いているのではないかと思うわけです。
民主党が政権を取って、その流れの先がどうなっていくのかは別として、
これまでの政治の風景とはずいぶん変わってきている。
政治情報が、国民の目線の高さを充分わきまえたように変化してきている。
そういうような変化を、できればスキャンダル報道にも求めたいと思います。
具体的には、こういうスキャンダル情報って、どこから流れてきているのかの
情報の流失先の情報も、抵触しない範囲で、公開して欲しいと
マスコミ側に求めるというのは無理なのだろうか。
情報源として一番考えられるのは、情報を一番多く持っている
政府機構なのではないかと、どう考えても思われるのですね。
いかがなものでしょうか?
写真は、自分たちの高貴さの根源である天皇を
警護しながら進む貴族たちの様子を描いたものです。
わたしには、どうにも滑稽としか思えないのですが・・・。
<ちょっと論旨との連関性は疑問ですね、あきらかに(笑)>
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集村の美しい環境住宅

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きのうの続編です。
わたし自身も、関東には住んでいた、
っていうか、東京で生活していた時期があったけれど、
そういう時期には、生活環境っていうような視点で関東での暮らしを考えたことはなかった。
たぶん、多くの首都圏居住者も「環境」ということを考え及んではいない。
基本的な生活者意識レベルでは、
通勤とのアクセスこそが基本的な「環境」属性であって、
利便性>>>環境っていうような認識が一般的だろうと思う。
多少、立地とか環境性ということを考えても
ちょっとした庭があるとか、木が見えるというようなことだろうと思います。
だからこそ、たとえば田園調布というような地域が
利便性が高い上に、そのうえ、緑地もほどほどの熟成があるというような
そういう部分で、超高級住宅地となり、
ひたすら、土地ブランド化というものが進行する。
ただし、ちょっと視点を変えてみると、そういう価値観はきわめて限定的なもの。
大きな歴史時間感覚で考えたら、
関東で、ほんとうに「住みやすい環境」を作ってきたのはなにか、
そんな疑問が起こってくるべきだと思います。
写真は、取材した常陸太田市の集村地域の一風景。
代々、植え込まれ成熟を見せている境界地帯の森が
ここちよい涼房装置として機能し、
先人たちの知恵、遙かな後世へのやさしい心遣いというものに
大きく抱かれた美しい光景が展開していると感じます。
まぁ、ものの見方はいろいろなので(笑)
ただの退屈な「いなかの」殺風景な変哲のない風景と見る見方もあるでしょう。
しかし、このような先人たちの知恵を、
それとしてしっかり認識できているのかどうか、
ただただ、利便性のみを求める不動産欲求に対して
こういう光景を、無造作に宅地造成工事を掛けて木を伐採し、
無機質な新興住宅地を作りだし、経済的利益を求め続けてきた。
そもそもがそういう経済欲求対応だけなので、
極限的にそれを追求する結果、基本のインフラとなる道路は
極限的に制約を受けて、狭小・曲がりくねったけものみちにならざるを得ない。
そういう無機質な住宅街の風景の中で、
そこがふるさとである子どもたちのこころが育っていく。
当然ながら、先人たちの知恵になど、思いが及ぶわけもない。
そうなれば、そういう環境に残るのは、極限的に肥大化した
「個人主義」と私権のどん欲な追求しかないと思われます。
建物としての200年住宅は簡単に造れるかもしれないが、
人間の情緒を育むような「地域環境」という、
ある意味ではもっとも大切な住宅の基本要素の面では、
大変劣悪な環境の中に、わたしたちは置かれていると感じます。
さて、どうすればいいのでしょうか?
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関東の農村地域デザイン

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今回の関東の住宅取材ではいろいろな意味で
「地域の伝統的な住宅性能デザイン」を感じることができました。
とくに関東は歴史もあり、関西とはまた違って
それなりに「新開地」としての豪放さも残されている部分があります。
きっと、日本のヤマト政権にしてみたら、
一時期の関東地域は、まさに豊穣な開拓地、という存在だったのだろうと思います。
近現代の北海道が占めていたような民族的な思いが
きっと関東にもあったのだろうと思います。
頼朝の、関東独立自営農業勢力を中核とした政権樹立は
この関東地域の旺盛な開拓努力が、
理不尽な「荘園制度」というしがらみを
武力で断ち切ったという側面が大きかったのだと思います。
土地制度が固定化し、がんじがらめになっていた畿内地域から、
より自由な天地を求めて関東の開拓に「一所懸命」になった多くの人々。
自力で開拓はしたけれど、政治的には
畿内政権側の高級官僚としての貴族や、寺社勢力という既存体制に
いわば、政治的庇護を受け続けて存在してきた。
政治的な補償を求めて、自ら切り開いた土地を
荘園として、有力勢力に「寄進」して守ってもらっていた。
そしてやがて、そういうバカバカしい存在に対して
「なぜ自分たちが開いた土地を自分たちのものにできないのか」
という自然な欲求を政治的に実現したいと考えるようになった。
それが、平将門の乱であり、頼朝の幕府樹立だった。
「ご恩と奉公」という関東武家の主従契約関係って、
要するに、土地の所有権保証が最大のテーマだったのだと思う。
アジア世界の歴史で稀有な、こういう革新的思想としての「封建主義」が
揺籃されたのが関東の農村だったと言えると思う。
こうした個人主義というか、家独立主義というか、
こういう概念が、政治的にも実現していたというのは、世界史的にも珍しいそうです。
ということで、やはり関東の本質は
地域に残された農村の知恵の中から、探り出せるのではないか。
そんな思いを持って、取材活動をしてきた次第です。
写真は、水田と集村を区画する緑地帯、防風林の様子。
段丘状の地形を活かして、傾斜地を植林した森にしています。
そこにはケヤキやスギ、アカマツといった住宅の構造材に利用できる樹種や
竹林などの、これも壁の構成材として利用できる
そういった樹木類が計画的に植えられています。
段丘状の上側には「集村」があって、住宅地になっています。
緑地帯の樹木を、子孫たちが利用して住宅の材料に使えるワケですね。
このような自給自足の輪廻を地域景観デザインとして
継続的に維持してきたのが、この地域の基本的なサスティナビリティだったのでしょう。
気をつけてみていると、関東中、こういう森があちこちに存在している。
まさに知恵が深いなぁ、と感心させられる次第です。
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円窓

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先日の常陸太田市での取材の住宅での様子。
古民家の再生ですが、工務店さんの丹念な仕事ぶりをかいま見ました。
この円窓、サッシとしての形状が丸いのは当然なのですが、
ガラス面を嵌め込んでいる木の窓枠が
室内側、手前側が大きくなっています。
しかも若干の面的なふくらみもあって、
まるで3次元曲面的に仕上げられているのです。
従って、外部からの光が非常に面白い変化を見せてくれます。
外部からの視線遮断用にタテの格子を嵌めていますが、
それが外部からの光が変化するごとに陰影が複雑に変転万化する。
伝統的な日本家屋って、
よく見てみると、こういう部分ではたいへん冒険的というか、
アクロバティックな嗜好性を実現しているケースが多い。
まぁ、裕福な施主が頼む場合に限られてはいたのではないかと思われるのですが、
けっこう庶民的な住宅でもこういう円窓などを作っている。
作るプロセスを考えてみると
まぁ、なんとも手の込んだ仕事。
いまどきの工務店で、こういう手作業をできる職人がいる、
というのは奇跡的とも思えますね。
この窓の場合、窓枠周囲は塗り壁仕上げなので、
外部からの光は、より柔らかさが強調されていて、
こういう陰影を楽しむという生活文化の奥行きを否応なく感じます。
やはり地域には、それぞれの家の文化があるのですね。
こういう手仕事がきちんとその意義を持続可能であることが
わたしたちの住文化にとって、大切ではないかと強く感じました。
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首都圏の都市計画デザイン

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2日間にわたった関東地域の取材を終えて
きのうはようやく体を休めることに専念いたしました。
計算すると、3日間の総移動距離は2300kmほどになります。
こういうのはやはり移動距離の長さに疲れは比例する。
とくに移動の多くはクルマだったので、
自分の運転でなくても、やはり疲れるものですね。
とくに関東地区での自動車運転は、注意が倍加する感じなので
疲れも蓄積するものでしょうね。
ということですが、今週も木曜日以降、3日間の出張予定。
体調を管理して、頑張らねばというところです。
当たり前のようなことですが、
関東地区で取材すると、涼房ということが大きなテーマとして
浮かび上がってきます。
その涼房についても、建物単独だけではなく、
いわば伝統的な地域の工夫、街並み形成上の知恵というような部分も目に付きます。
戦後以降の、いわば無計画な街区形成、
都市周辺農家の土地切り売りに準拠しただけの「街割り」という現代の状況では
こういった「知恵」の痕跡を認めることはできない。
まぁ、社会的に見ればある意味では無理はないのだけれど、
それにしても、地域の行政単位の無策ぶりは際だっていると感じます。
国の側では、農村人口を長期的に都市勤労者として
移住政策を長期的に展開してきていた。
そのために、住宅建築の主体を非安定的な「地域工務店」から
工業化住宅、を標榜する大手ハウスメーカーの成長にゆだねた部分がある。
そうであるのに、肝心の街区形成、住宅地の街割り計画では
ほぼまったく無計画に進展してきたのが実態。
たとえば、京都などの美しい街割りは、独特の町家建築を生み出すまでの
「住宅文化」の熟成をもたらしたけれど、
そういった歴史にまったく学ぶことなく、戦後社会は、
ただひたすら、日本の住宅文化を破綻させてきたのではないかと思います。
京都の都市デザイン、地域計画は、その時代の都市計画家が考えたのに相違ない。
通りと私的空間のバランスは合理的で、美しい。
それに対して、皇居周辺を除いた首都圏地域の都市計画の破綻ぶりはすごい。
遙かに後年、わたしたちの現在形成されている街区を
研究する人たちにとって、これはなんであるのか、
戦前までの日本の都市計画と、戦後の日本の都市計画の間に
巨大な隔絶を感じるに違いないだろうと思います。
たまたま、わたしがアメリカの都市計画家たちが作成したと思われる
札幌の街に住み、育ってきた経験があるから、
余計にそう感じるのかも知れませんが、
なんとも、すさまじい状況だと思わざるを得ませんね。
こういうなかで、個別の住宅計画を進めなければならないのは、苦しい。
そんな印象に強く包まれています。
<写真は、涼房デザインが良かった埼玉のおそば屋さん>
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厚生年金施設の断末魔

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わたしがよく利用していた施設に、
例の厚生年金施設があります。
全国にある、グリーンピアとかサンピアとかいう名前の付いた施設ですね。
年金問題がまさに正念場を迎えそうな、政権交代があって、
ついに、というべきか、
いよいよ、断末魔を迎えたようです。
ただ、選挙の結果が出るまで、こういう案内はなかったはずなので、
もし自民党が勝っていたら、また先送りがあったのかも知れません。
なぜこのような施設が建設されたのか、
そしてどう考えても、経営的に維持できるわけもないのに、
存続し続けてきていたのか。
現代の奇観とでもいうべき様相を見せていたのですが、
ついに大鉄槌が下されようとしています。
きのう、仙台で宿泊してから札幌に戻ってきたのですが、
ちょっとした時間を利用して、
サンピア仙台という施設の日帰り温泉を利用したのです(笑)。
まぁ、なにも考えていなかったので、いきなりの張り紙にびっくり。
まぁ、営業はすべてストップするようで、
かろうじて日帰り温泉機能だけは来年2月まで続行とのこと。
単なる利用者の立場で考えると、施設は超一流で、敷地面積は超巨大。
利便性も、クルマ移動で考えれば悪くはない。広大な駐車場ももちろん、タダ。
なにより天然温泉でビジネスホテル並みの利用料金。
シングルの客室も広くて、大変豪華そのものなワケです。
仙台では、何を考えているのか、
ウォータースライダーまである屋外温水プールも併設。
年に何回使われていたのか、その実態も公開すべきですね。
会員制なのかどうか知りませんが、ジム施設も立派なのがありましたね。
まぁ、どう考えても民間の発想では採算が合うワケがない。
現代の奇跡、とでもいえるような役人天国だったわけです。
で、たぶん、こういう施設、超格安値段で民間に売却されると思います。
この施設についていえば、いま建設中の地下鉄にも近いので
広大な敷地を別な利用、たとえばマンション建設に利用するとか
いろいろ考えられそうです。
国民の財産がここまで浪費され、そのうえ、適当に処分される。
こういう事態になって、誰も逮捕者すら出ないのですから、
すごいことだと思わざるを得ませんね。
いま、日本航空のことが大きく報道されているけれど、
こっちのほうも、来年3月が期限の大問題。
どうなっていくのか、国民がこぞって監視していかなければならないと思います。
それにしても、こういう理不尽、なぜ許されてきたのでしょうか?
「公僕」という言葉は、学校で習う民主主義の基本だと思うのですが。
腹を切れとはいわないけれど、
どう考えてもこのまま許されていいことではない。
日本人の誇りを掛けて、この問題の処分には、厳正な対処を希望しますね。
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埼玉の住宅取材

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きのうは埼玉県所沢市での住宅取材でした。
写真は、取材住宅現地まで案内先導していただいたアーキファームさんのクルマ。
設計事務所は新座市にあり、そこから現地までは20kmほどということでしたが、
この地域は、東京都との境界地域で、
低層住宅地は、区画整理・道路計画ともまったく破綻した地域。
ほんの小さな面積地域で市が境を接しており、
ほとんど住宅地で連続している。
案内していただいたわけですが、部外者にはメリーゴーラウンドのような
経路としか見えません。
地元の人なので、渋滞を避けるために大きな幹線道路を避けているのでしょうが、
その分、実態に近い交通の状況がわかります。
道路は、本当に「けものみち」といったほうが正確。
ところどころ畑地が耕作もされて残っているのですが、
そのとなりには狭小敷地で3階建てのような低層住宅地が展開しています。
所有権だけは個人の持ち物ではあるけれど、
乱雑な建てられ方を見ていると、これでは私権への歯止めが必要ではないかと
思われてならない。
あと、数十年経過して、
後世の子どもたちが、このような私権の結果の住宅を
維持し続けたいと考えるかはきわめて疑問。
なにより街区としての調和であるとか、熟成感が育つような街並みではない。
これならば、集合住宅としての戦前までの「町家」に戻して
街区整理をもう一度やり直した方が、後世の子孫たちのためになるのではないかと。
そもそも、このように美しくない街区形成を
ほぼ放置し続けてきた自由主義というのは、日本民族の発展という視点から見たときに
一体何なのか、と絶句せざるを得ませんね。
私権として、30坪なり40坪なりの私有空間を作るのであれば、
やはりマンションのみにすべきで、
このように乱開発されて、それぞれに土地所有権が存在するという状況は
土地利用の整理整頓にとって、まさに牙を剥いてくる恐ろしい状況。
まぁ、誰がやってもこういう状況になれば、もう為す術はないか。
物流や、経済活動のネットワークとしての道路整備も未来の準備が進みにくい。
都市居住というのは、どういう方向になっていくものか、
大いに考えさせられる取材活動でした。
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地域景観の再生

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さてきのうは、常陸太田市での取材。
なんでも水戸黄門さんの墓所に向かう旧街道付近の
農村の景観が残っている集落の一角。
っていうことだったのですが、
飛行機のチケットが前日は取れなかったので、強行軍になりました。
朝、札幌を6時ころに出て新千歳空港から8時にフライト。
悩んだ末に、仙台への往復便にしておりました。
取材なので、クルマがいるのと、ふだんは東北各地に取材が多いので
カメラマンは郡山周辺からの合流になるので、
羽田に行くよりも、やはり仙台の方が利便がある。
なんですが、東北道〜磐越道〜常磐道と、高速の乗り継ぎで、
途中、郡山の隣の磐梯熱海インターでカメラマンと合流。
そこから常陸南太田インターまで行って、あとは10kmほどの一般道。
走行距離は360kmほどだったはずですが、
なんと言っても、連休明けということで諸事連絡電話がたくさん。
鳴り続けていたので、やむなく運転中にケータイしてしまったら、
やっぱりこういうことは神様がしっかり見ている。
電話を取ったとたんに覆面パトカーさんにご用。
急ぐ旅ながら、30分ほどは余計な時間もかかってしまいました。
っていうか、その後は連絡にパーキングでちょこちょこ停車して
電話連絡をしていたので、時間がかかった次第。
で、カメラマンさんと合流後は、運転をお願いして
電話対応用件を片付けながら、現地到着ということでした。
なんとも久しぶり、たぶん、10年ぶりのような交通違反。
いやぁ、反省しなければなりません。
急ぐほど、余裕を持った行程を考えなければならない、
とはわかっているのですが、シルバーウィークでありますね(泣)。
っていうような珍事が入ったのですが、
住宅取材の方は、まことに興味深い内容で、
たいへん楽しく、今後の編集構成にさまざまな示唆を得られた住宅でした。
内容は今後の誌面(Replan関東版〜年末発行予定)でお見せしたいのですが、
まさに地域生活文化の持っている意味を現代が活かせるのかどうか、
わたしたちのサスティナビリティが問われるようなものだったと思います。
この家は、新住協メンバーが取り組んだ事例ですが、
温暖地方の地域住文化の再生、再発見に
断熱気密技術が、その基本要素として、
いわばベースとして活かされていく大きな可能性を与えてくれていると思います。
今週末、土日(26、27日)には現場見学会も予定されています。
ぜひ関東北東部のみなさんは、見られたらいいと思います。
一般のみなさんは言うに及ばず、
建築関係のみなさんこそ、しっかり見ていただきたいと思います。
まぁ、設計の豊田さんにとっては忙しさが倍増するので困るでしょうが(笑)。
連絡先は、0246-43-4432豊田設計か、
0294-72-2038施工の秋山建設さんまで。
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政権交代、改革と忍耐力

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みなさん今回の初めての「秋の連休」はいかがだったのでしょうか?
札幌周辺では、きのうは高速渋滞はそれほどでもなく、
早めに帰宅して、きょうからの仕事に備えているというところでしょうか?
さて、本日から取材出張であります。
本当はきのうのうちに出発したかったのですが、
シルバーウィークというのをまったく知らなくて飛行機チケットが
まったく取れなかったのですね。
やむなく本日は、結構な強行軍日程であります。
朝1番の便で仙台に飛んで、そこからクルマで郡山の隣町まで行って
カメラマンと合流。
その後、常陸太田という茨城県北部まで移動という行程。
仙台からでも350kmくらいの走行距離になる予定。
これから年末に向けて、さまざまな仕事が団子になって進行します。
ことしは住宅関係、工事進行がベタ遅れ。
高性能住宅を建てられるビルダーさんも
国交省が進める「長期優良住宅」の認定作業の現場での審査遅れで
工事着工が進まず、「半年で1年分、仕事しなければならない」
(ある工務店経営者の言葉)というような状態になっています。
そういった状況が、わたしのような住宅メディアにも影響があって
なかなかこちら側の進行の都合がいいようには行ってくれません。
まぁ、やむをえない。
新政権発足以来、さまざまな改革の方向性が明確に示されてきています。
新政権発足で手続きがすべて変わってくるものかどうか、
政権側の考えは大体わかってきましたが、
一方で、官僚機構側はこれからどう動いていくのか。
国交省も、八ッ場ダム問題からして、どう収斂できるのかどうか。
ヘタをすると、成田空港問題とは違うけれど、
まったく逆の問題に発展していく可能性も出てきています。
政権交代と個別案件の摩擦って、避けられない部分はあると思うけれど、
具体的にこういう形で明確になっていくものかも知れません。
なかなか調整は難しい部分があると思います。
住宅関係でも、これまでの施策に合わせて進行していたプロジェクトもあり、
同じ国交省所管の政策なので、不透明になっていく部分がありますね。
本来であれば、民間の方に活発な経済活動があれば、
こういう国の施策云々はあまり実体経済に影響が少ないのですが、
いまは、経済的には大変厳しい状況の中、政府支出の影響力は大きい。
まぁ、みんなで知恵を絞って、どうやっていくべきか、
試行錯誤はやむを得ないので、未来を見据えて頑張っていくしかありませんね。
八ッ場ダム問題は象徴的ですが、
基本的には政府の決めた建設中止の方向性は正しいと思います。
ただ、それを実現していくのは、大変な勇気と忍耐力がいる。
こういうことを先送りしてきたのがこれまでの政治だったとも言える。
改革には、時間がかかるものだと思います。
明治維新もいろいろな混乱期を経て、実質的に動き始めるまでには時間がかかった。
民主党マニフェストという改革エンジン、
本当に実現するためには、政治家のみなさん、正念場と見定めて
正面から取り組んでいただきたいと思います。
前原さん、いまが与党政治家としての最初の試練だと思います。
で、これは民主党にとっても、かなり大きな問題になりそうです。
<写真は最近、道路脇で目に付く野の花。種類、わかんない〜>
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