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【本人同意なく「社長」食堂プロジェクト始動(笑)】


お盆休暇を前に各種の企画進行が全開であります。
ということで、スタッフの動きが非常に活発化してきているので、
ここで栄養補給。恒例のランチミーティングであります。

最近の「働き方改革」というのは非常にすばらしいと思っています。
そういう考え方を実践していくのに、中小企業としてのわが社の場合、
ちょうど職住一体型の事務所に変わったことも踏まえて
スタッフのための「社食」という環境にも取り組んでみたい。
・・・というのは一応の「建て前」でして、要するに
クッキングパパならぬ、クッキング社長として売り出したい(笑)。
仕事ではあんまり戦力にはなっていない罪滅ぼしに、
下手の横好きだけれど、せめても料理をふるまって喜んでもらいたいという次第。
まぁそんなことから、定期的にこうしたランチミーティングで
手料理を食べてもらう機会を開催しているのです。
現在札幌のスタッフは総勢で20人くらいになっているので、
こういう企画をすると、当然ですがその人数分作らなければならない。
きのうのメニューは、具だくさん焼きそばメインに、
鶏肉のショウガ焼き、乱切りの一夜漬けというものでしたが、
やはり20人前というのは、なかなかなかなか、であります。
焼きそばの方は前日仕込みは出来ませんが、一夜漬けは昨日のうちに
全部作り終えておいたし、鶏肉も蒸し焼き風に焼くだけの状態にはしておいた。
そういった事前準備は済ませていたのですが、
12時開始の1時間半前から調理スタートさせても、
やはり料理の仕上がりは15分くらいは遅れてしまった。
さすがに20人前というのは、時間がかかりますね。
具だくさん焼きそばの場合、わたしはもやしを中心に、ゴボウ・ニンジン、
ピーマン、エノキダケ、シメジなどを先に炒めておいてから、
焼きそばを焼いていく。そして仕上げにエビとイカを蒸し焼きしてトッピングする。
全行程がおおまかにも3段階はあるのですね。その上、
一回に調理可能なのは5−6人前が限度なので、4回くらいの反復が必要なんです。
その間の中間貯蔵場所、容器なども確保しながら料理していくので、
事前段取りの整理整頓が非常に大事になってくる。
・・・というようなあれこれ作業が、まぁ楽しいと言える次第です(笑)。

で、ようやく出来上がって食べてもらっていましたが
気がついたら「社長食堂、9月より企画進行スタート」という運びになっていた。
なにやら嵌められた感も否めないのですが(笑)、
来月から週にいっぺんのペースで、少人数5−6人くらいずつ、
ランチを作って行くことになり、その様子もWEBで動画配信したいとまで
話が勝手に大盛り上がりしてしまっていた。
さすがに作り手としては「う〜〜む」と考え込むところですが、
まぁしょがない、前向きにとらえて頑張ろうと自分で背中を押しています(笑)。
これは料理研究、もっと探究を進めなければ・・・。

【立秋すぎのサッポロ 朝晩の気温低下】

きのうは東京、関東では台風接近の影響で、なのか、
最高気温が22度というようにアナウンスされていましたが、
ちょうど「立秋」でもあり、季節が大きく移っていくターニングポイントなのか。

ほんのちょっと、蒸暑っぽい夏があった札幌ですが、
ここ数日はまたまた涼感あふれる気候に。
わたしの日課の散歩でも、半袖では薄ら寒く、軽くジャケットを
羽織って出掛けるような気温の状況であります。
けさもいつもどおり散歩〜買い物に出たのですが、肌寒いほどの気温。
思わずクルマの外気温で確認したらごらんのように19度。
きょうは8月上旬、もう8日ですからひょっとすると、
もう暑さはあの程度で終了で、一気に冷涼な秋がやってくるのかも。
だいたい旧盆を過ぎれば例年一気に気温が下がっていくのですが、
朝の気温だけ見ると、もう「立秋」そのものの感じがします。
炎暑に見舞われ続けている東海以西のみなさんには恐縮ですが
もうちょっとは暑い日が欲しいと希望します。

しかしことしの夏は、まことに異常な感じがしますね。
世界的にも高温状態が頻出しているそうですが、
先日発表された衛星からの「地表温」では50度超の地域が
日本列島、都市部では異常に多くなっていた。
やはり「アスファルト路面」の日射取得・蓄熱効果が、
高温状況に著しく背乗り的な効果をもたらせていると明示されていた。
都市の温暖化対策とでもいうべき施策が講じられなければならなくなってきた。
住宅内のことは高断熱化でいろいろに解決する方向性はあるし、
いろいろな手法開発、広報活動もあるけれど、
この都市温暖化ストップ対策って、その影響の大きさに対して
対応すべき主役がなかなか見当たらないという側面がある。
ちょうどオリンピックがこの時期開催なので、
いろいろなオピニオンが出てきていますが、これまでこの問題には
声がほとんど出てこなかったことからすると大きな進歩。
路面の温度上昇を抑える技術、みたいなアナウンスもありましたが、
いろいろな技術が開発されて欲しいと思います。
住宅での断熱技術が、連動して役立っていく局面もあるかも知れませんね。

【DNA的体験と想像できる遊動型・住空間】


きのう地域性と普遍性というように現代住宅のテーマをまとめましたが、
ここのところ住宅の起源という探究を続けてきていると、
むしろ定住ではない暮らしの方が、人間の本然ではないかとも思えます。
人類が狩猟採集に適合した身体的進化、体毛がほぼなくなって、
熱中症になるまで獲物を追いかけ回して、熱中症で倒れそうになったときに
石器を利用して獲物にトドメを刺すという「肉食」主体の捕食・生業に転換してから、
それまでの疎林のなかの樹上生活から、
徐々に「移動・狩猟採集」生活に大きく変わっていったのだろうと。
その場合でもたぶん長距離にわたっての移動にいきなり推移するよりも
おおまかなテリトリー領域で数カ所・地域を巡るカタチだったのではないか。
そういう暮らしようの場合、いくつかの地点でのキャンプ生活だったと思う。
「住居」としては自然の中の洞穴などがちょうどよかっただろう。
そういう適当な自然住居が手近にない場合、
手頃な樹木を構造材にしてのテント、というのが一般的な住処になった。
現代でもアフリカで暮らしているピグミーの人々は
簡易な樹木を構造材にして、周囲の植物の葉を構造に重ねたテントに暮らすという。

そういった「住」スタイルの記憶痕跡は、たぶん人類の生活文化の中の
相当基底部分にあるのではないかと想像できる。
写真のモンゴルの遊牧民族の住まい、ゲルはそういった住文化が
現代にまで生き続けてきた形態なのでしょうね。
これは大阪で見学した国立民族学博物館展示でのものです。
骨組み構造がそのままあらわれていて、
避けたい方向の風に対してフェルトで表皮を覆って風よけとしている。
骨組みの構造は微妙な「陰影」を室内に落として
かれら民族の精神生活のなにごとかの揺りかごになっただろうとか、
想念が膨らんでくる。構造素地と表皮が住空間を規定していた。
かれらの暮らしようは、遊牧される家畜たちの生産サイクルに沿って
点々と数カ所地域を遊動していくもの。
繰り返すゲオ建築・組立・解体・運搬などの営為で、そうした作業が
肉体化されるような「建築概念・文化」が積層しているに違いない。

進化の過程で、こういったライフスタイルは必ずDNA化しているだろうと思うけれど、
やはりはるかな経過時間差が大きすぎるのか、さして郷愁感は持てなかった。
こういったゲルの暮らしでも現代では太陽光発電が装置されて
自家発電しての暮らしが普及しているとされていた。
住宅と人間、相関関係は尽きない興味をもたらしてくれますね。

【住宅デザインの志向 地域性か普遍性か】

現代という時代は、インターネットなどの普及で世界中の人間の感じ方、考え方が
同時性、均一性がかつてなく高まってきている。
そのデバイス自体、iPhoneなどの携帯端末とパソコンなどの
ほぼ均質化した情報伝達になって、情報へのアクセス方法までが
広く均質化してきていると思います。
いまのところ、言語の区別は明確に存在しているのですが、
たとえばパソコンのデスクトップ画面などを参照してみると、
言語だけが違うけれど、それ以外の認識領域ではほぼ同一の「言語的統一性」で
貫徹されていると感じられます。
ワンソースマルチユースという仕様様式になっているので、
直感的には扱うことが可能になっているし、類推は効く。
言語についても、Googleが提供している翻訳機能を使えば、
ある程度のコミュニケーションは現状でも可能になってきた。
人間活動の各分野でこうした「共通化」志向性はかつてなく高まってきた。

こういった時代に、住環境というものは
どういったベクトルで進化していくようになるか、
住宅雑誌を作り続けてきて、そんなことが大きな関心領域になってきます。
こういう時代になっての「地域偏差」というものが、
今後どのように進展していくのかが気になってくる。
街並みということでいけば、このことは明瞭で、
放っていれば日本全国ほぼ同じような街、同じような店舗が展開している。
都市計画視点でみれば、大型商業施設こそが共通化のキーワードで
既存の交通体系に依存した「中心街」がシャッター街化して、
ひとの生活ぶりをまったく変えてしまっている。
では、個別住宅のデザインではどうなるのか?
やはり、この面でも生活合理主義というか、
「誰が考えてもこうなるよね」という共通化が進展していると感じられます。
その上で家族制度もまた、ほぼ共通化が進展している。
むしろ、気候対応での合理主義の方がデザインにとってもはるかに重要かも。
「その地域に似合う」ということが、文化伝統的なものではなく、
もっと根源的に合理的な、「この地域だからこうだよね」という方向が強くなっている。
北海道では日本の他の地域とはまったく違うレベルで省エネ基準適合の住宅数が多い。
高断熱高気密が地域全体の基本ベースになっている。
住宅技術での最新のものをいち早く摂取して、地域の気候条件に最適な住宅デザインを
ユーザーに提供する、やはり基本はそこだろうと思います。
しかし情報の世界の共通化が、今後どのように
影響を強めて行くか、さらに注意深く見ていく必要があると思います。

【米中貿易戦争というトランプ砲の行方】

トランプさんという大統領は、鋭く評価が分かれている。
大統領選挙中から就任当座、アメリカの既成メディアのバッシングが激しかった。
その様子を拡大して意図的に戯画化して日欧のマスコミも報じた。
既成の報道エスタブリッシュメントには、許しがたい暴君に映っていたのでしょう。
しかしここにきて、対中国封じ込め政策とも言えるかれの一手が
きわめて戦略的に貫徹してきているように思われる。
中国という存在があからさまに「強国」路線に邁進し、
資本主義の世界体制の中で反則をし放題にしながら、
世界最強国に成り上がろうとする野心を隠さなくなってきたことに、
「アメリカファースト」というわかりやすいメッセージで戦略的な対決をしてきた。

アメリカによる米中貿易戦争の仕掛けは、いま現在のところ、
アメリカ社会でのトランプへの信認の高まりと
国を挙げてのムードとしての中国叩きの加速が報じられてきている。
一方での中国側での打つ手なし状態、習近平路線への
中国共産党内での権力闘争の発生の兆候など、
総じて戦略的には、トランプ・アメリカの側が優勢な状況になってきている。
このままの流れで行けば、国家社会主義中国の経済的発展以降の
資本主義国際社会の「変容」に対する英米を起点とした反発、
イギリスのブレグジット・EU脱退、ヨーロッパでの反グローバリズムのうねり、
大量の難民の欧州への洪水現象、テロの危険姓の高まり、
トランプ現象として結果しているアメリカ社会の大変化、
安倍政権への単なるヘイト化の日本の既存メディア・野党勢力の劣化など、
どうもこれらは一本の傾向になってくるように思われます。
トランプの動きを見ていると、中国がだませるような戦後の世界体制の枠組み総体を、
アメリカファーストで改変しようと狙っているように思える。
中間選挙もあるけれど、なんといってもトランプには
少なくとも3年の在任期間という国際政治的資産がある。

当面は、習近平による「新常態」路線からの事実上離脱を決定し、
金融緩和と元安誘導へと舵を切りつつある中国の経済状況がどうなるか、
それをにらみながら、トランプアメリカがどのように対応していくのか。
アメリカが習近平路線に対しては徹底的に宣戦布告状態であるのに対して
中国側が路線の目くらまし変化のような手でしのぎ、
それでトランプ側が容認するのか、といった段階になっていく可能性が高い。
こういう世界情勢の中で、国益を日本はどう実現していくのか、
いずれにせよ、日本社会というコップの中だけの論理では
政権選択出来ないような、厳しい現実が世界的に高まっているのではないか。

【人類進化・脳の大きさと肉食狩猟の相関関係】

今週はいろいろと日程が重なった週でした。
ようやくにして週末・休日であります。
ということでわたしの興味・趣味領域にどっぷりと浸かりたい(笑)。
なんといっても、ここ5−6年前くらいから「人類史」関係への興味の拡大が
科学的解明の進展もあって、目が離せません。
いま、上野の国立博物館では「縄文」の展覧会が行われているそうで、
なんとか見学の機会を見つけたいと思っていますが、
人類史全体としてもこの日本列島での定住ということは、かなりオモシロい。
東アジア弧状列島での暮らしは、人類がアフリカを出てから出会った
全地球への展開、グレートジャーニーのなかでも特異的だったことが
考古的にも裏付けられてきているようですね。
わたしの大好きな領域としての「日本史」に直接繋がるので、
まことに現代知性の発展ぶりには毎日こころが躍らされる思いです。
このような解明の行く末をずっとウォッチしていたいけれど、
個体としての人間には寿命というモノがある。
しかしそれまでは、毎日のように新発見や新たな解明がもたらされることが
心底から喜ばしく、知的好奇心が刺激されて止みませんね。

最近、この写真・図のように人類の脳の発達が
食習慣の変化によってもたらされたという説には、非常に驚かされた。
肉が常食になったことで脳の大きさ、発達が促進されたとされる。
人類は樹上生活から地上生活に移っていったころは、
より狩猟生活に適合していた大型肉食獣の捕食対象だった。
それが、偶然に発見した石器利用から徐々に自ら狩猟するようになっていった。
狩猟対象の動物たちは、おおむね多くの体毛に覆われていて
短距離走行には適していたけれど、それを捕獲しようと考えた人類は
いわばマラソン能力を高めて獲物を得る方向で進化したとされる。
その結果なのか、進化の偶然なのか、体毛がなくなって、
発汗能力をフルに活用させて、長距離走行が可能なように適合進化した。
結果としての安定的な動物性タンパク質の摂取が、
脳の発達を促したという進化説が有力になって来ている。
・・・このあたりのことがもっとも興味を引きます。
ということで、貴重な休日、どっぷりと読書研究をしたいと思います。
それとこういった進化論を見ていると、現代の知の速度進歩は、
インターネットという手段の発達の結果という側面も大きい。
そのあたりは今後どう進化するのか、未知もまた深く興味をそそられますね。

【Ua値では表現されない外壁凸凹の熱ロス】

きのうは鎌田紀彦先生と堀部安嗣さんの南幌視察に同行。
南幌モデル群では期せずして1種換気採用例はなく、
そのあたりで1種換気推奨派の鎌田先生とメンバーでの意見交換が活発。
という様子を別の家で聞いていて、午後からの討論会で
論議があるかと推測していましたが、残念ながらそういった展開にはならず。
しかし鎌田先生からは、まとめとして、
今後の家づくりの方向性としての提起がありました。
Ua値は、外観形状プランでどんなに凸凹があったとしても、
「外皮平均熱貫流率」として総外壁面積だけに絞り込まれて、
熱ロス的にはきわめて不利な凸凹プランでも、
計算上、高性能とされることについての警鐘が発せられていました。
「同じUa値でも、実際上のエネルギー消費量には大きな差がありうる」
QPEXでは、詳細な計算で「暖房用エネルギー消費」を計算算出するけれど、
ユーザーにとってメリットがある「高性能」について
もう一度、原点に返る必要があるというように感じました。

鎌田先生にとっても、今回の視察は興味が膨らんだようで、
「今後、設計者・施工者の了解を得た上で、
Replan誌面のQ1.0住宅デザイン論でいくつか取り上げていきたい」
という発表も行われていました。
もちろんわたしもはじめて聞いたのですが(笑)、
さっそく紙面編集での作業の宿題を背負い込まされた次第であります。
その場に参加されていた設計者・施工者には確認も取り、
今後の発表に備えていきたいと思います。
ということで、自社建物の公開から始まって多忙を極めた今週も
ようやくにして週末に近づきました。
整理整頓して、今後に活かしていきたいと思います。

【建築、人のいごこちの初源は? 堀部安嗣講演】



建築というのは、人によって概念に違いがある。
わたしは先日の秋田でのパワポでもまとめてみたけれど、
やはり人類史と建築という意味では、
洞窟住居、もしくは植物を簡易に組み上げた「小屋」が原初のモノと考えた。
そこから最初期の「定住」がはじまったときに、
はじめて「竪穴」として地面を掘ってより安定的な熱環境の住居に至った。
おおまかにはそういった理解を持っていた。
そんな意識にまったく違う概念を持って迫ってきたのが、
きのうの堀部安嗣講演でした。

「原初的なひとの居場所」という概念。
言われてみればまことに原初的で、腑に落ちることこの上ない。
人という寸法サイズとか、他との距離感の感覚、
密集度の頃合いとか、いごこちの組成分析みたいな、
そういった概念として、この建築家は総体把握しているのだと気付かされた。
「空間」というコトバ通りの意味合いで、建築概念が理解出来る。
やはり木陰であるとか、木漏れ日、風のここちよさとか、
そういった感受するすべてが、建築という営為の初源だと。
堀部さんの住宅の設計概念の根源的な部分がみえたと思われた。
かれの建てる住宅は、新築であっても懐かしい建物になっている。
そういった結果は、このような動機から生み出されてきているのだという気付き。
そこに生物存在としての人間がいて、そのいごこちを最大化させていくことが
建築の最大の目的であるという考えですね。

このような設計姿勢にとって、
高断熱高気密との出会いは最上の技術資産とみえるのだろうと。
里山住宅博での新住協メンバーとの出会いから、
堀部さんの設計は大きな翼を得たように飛躍を始めたとされていた。
北海道の建築関係者にとって、こういった考え方を持つ「内地」建築家は
ようやくにしてあらわれた「協同者」と呼ぶにふさわしい。
きょうは午前中から南幌きた住まいるモデルハウス群に
鎌田先生と堀部さんがふたりで見学される予定。
北海道の作り手たちと、どんな出会いになっていくのか、
強い興味を持って取材してきたいと思います。

【建築、人のいごこちの初源は? 堀部安嗣講演】



建築というのは、人によって概念に違いがある。
わたしは先日の秋田でのパワポでもまとめてみたけれど、
やはり人類史と建築という意味では、
洞窟住居、もしくは植物を簡易に組み上げた「小屋」が原初のモノと考えた。
そこから最初期の「定住」がはじまったときに、
はじめて「竪穴」として地面を掘ってより安定的な熱環境を得た住居に至った。
おおまかにはそういった理解を持っていた。
そんな意識にまったく違う概念を持って迫ってきたのが、
きのうの堀部安嗣講演でした。

「原初的なひとの居場所」という概念。
言われてみればまことに原初的で、腑に落ちることこの上ない。
人という寸法サイズとか、他との距離感の感覚、
密集度の頃合いとか、いごこちの組成分析みたいな、
そういった概念として、この建築家は総体把握しているのだと気付かされた。
「空間」というコトバ通りの意味合いで、建築概念が理解出来る。
やはり木陰であるとか、木漏れ日、風のここちよさとか、
そういった感受するすべてが、建築という営為の初源だと。
堀部さんの住宅の設計概念の根源的な部分がみえたと思われた。
かれの建てる住宅は、新築であっても懐かしい建物になっている。
そういった結果は、このような動機から生み出されてきているのだという気付き。
そこに生物存在としての人間がいて、そのいごこちを最大化させていくことが
建築の最大の目的であるという考えですね。

このような設計姿勢にとって、
高断熱高気密との出会いは最上の技術資産とみえるのだろうと。
里山住宅博での新住協メンバーとの出会いから、
堀部さんの設計は大きな翼を得たように飛躍を始めたとされていた。
北海道の建築関係者にとって、こういった考え方を持つ「内地」建築家は
ようやくにしてあらわれた「協同者」と呼ぶにふさわしい。
きょうは午前中から南幌きた住まいるモデルハウス群に
鎌田先生と堀部さんがふたりで見学される予定。
北海道の作り手たちと、どんな出会いになっていくのか、
強い興味を持って取材してきたいと思います。

【新住協・堀部氏講演会&WEB活用情報交流】

盛夏の札幌、昨日は移動中での気温が33度を指していました。
札幌もついに亜熱帯気候ニッポンの仲間入り。
きのうは先進的なWEB活用の姫路・クオホームの本田準一さんと打合せ。
せっかくの機会なので、南幌の住宅群も見学いただき、
北海道の住宅の「いま」も体感見学してもらい、
その後は、当社WEBスタッフと情報交換させていただきました。
WEB活用で可能なさまざまな実践事例をうかがって有意義な時間でした。
ご一緒している間でも、本田さんにはいろいろな情報、たくさんの
ユーザー反応などが寄せられてきます。
コミュニケーションツールとしてWEBを徹底的に活用されている様子を
生々しく実感できました。近未来的な情報活用スタイルだと思います。
さらにわたし自身も、姫路周辺は家系的に縁が濃厚な地域性があります。
いろいろ勉強させていただきながら、そういった地域情報も深められた(笑)。
「おお、福崎ですか、すぐ近くですよ(笑)」
「ええ、そこに遠祖の古民家がありまして・・・」
今後、大いに交流をさまざまに進めていきたいと考えています。
さらにきのうは当社事務所兼用オフィスの披露で来客多数。
リフォームの設計をお願いした丸田絢子さんと掛け合いのトークショーも開催。
時間が十分ではなくて、せっかく来ていただいたのに、
充分コンタクトできない部分もありましたこと、残念。
まぁ、やはり日程的にスケジュールがたくさんすぎたかもと反省。

で、本日はさらに写真のようなイベントがあります。
この講演会は予定では120人超の参加が予定されているとのこと。
本田さんも含めて多くの本州地区からの参加もあるということです。
あしたは、こうした講演会参加者による南幌見学、現地での討論会など
まことに「濃い」日程が組まれております。
個人的には、いまの北海道の家づくりの状況を、鎌田先生から
どのようにコメントしていただけるか、深く興味を持っています。
また討論会では、鎌田先生や堀部安嗣さんと北海道の作り手たちの
意見交換もきわめて興味深い。
盛夏の北海道、気温ばかりではなく熱い状況であります(笑)。