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【Ua値では表現されない外壁凸凹の熱ロス】

きのうは鎌田紀彦先生と堀部安嗣さんの南幌視察に同行。
南幌モデル群では期せずして1種換気採用例はなく、
そのあたりで1種換気推奨派の鎌田先生とメンバーでの意見交換が活発。
という様子を別の家で聞いていて、午後からの討論会で
論議があるかと推測していましたが、残念ながらそういった展開にはならず。
しかし鎌田先生からは、まとめとして、
今後の家づくりの方向性としての提起がありました。
Ua値は、外観形状プランでどんなに凸凹があったとしても、
「外皮平均熱貫流率」として総外壁面積だけに絞り込まれて、
熱ロス的にはきわめて不利な凸凹プランでも、
計算上、高性能とされることについての警鐘が発せられていました。
「同じUa値でも、実際上のエネルギー消費量には大きな差がありうる」
QPEXでは、詳細な計算で「暖房用エネルギー消費」を計算算出するけれど、
ユーザーにとってメリットがある「高性能」について
もう一度、原点に返る必要があるというように感じました。

鎌田先生にとっても、今回の視察は興味が膨らんだようで、
「今後、設計者・施工者の了解を得た上で、
Replan誌面のQ1.0住宅デザイン論でいくつか取り上げていきたい」
という発表も行われていました。
もちろんわたしもはじめて聞いたのですが(笑)、
さっそく紙面編集での作業の宿題を背負い込まされた次第であります。
その場に参加されていた設計者・施工者には確認も取り、
今後の発表に備えていきたいと思います。
ということで、自社建物の公開から始まって多忙を極めた今週も
ようやくにして週末に近づきました。
整理整頓して、今後に活かしていきたいと思います。

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