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移住者のみなさんとの「温度差」

先日、久しぶりに道東、釧路に行って取材してきました。
冬の道東は、ふつう雪がなくてひたすらにしばれあがる極寒なのですが、
行った日にはまだそこまでは寒くはなく、みぞれのような雪が降る天候。
しかし、夜から翌日には地表から熱がすっかり奪われていくような極寒に。
取材させていただいたのは、関東からの移住者の方。
外の寒さから、中に入るわけですが、
体感的には「ほんのりとした温もり」というような室温感覚。

なかなか微妙なんですが、
ここらへんにやや違いがあるんですね。
たぶん、室温設定的には18℃前後で過ごされている感じ。
たしかに関東的な冬の感覚では、これくらいの気温で
きちんと体温低下を防ぐための厚手の室内着を着込んで過ごす、
というのが、常識的な対応方法だとは思うのですが、
なぜか、北海道人は文化的にやや違う。
もっとラテン系的な「暖かさ」を求めてしまうのです。
たぶん、温度設定で言えば24℃くらいを常温と感じる気がします。
壁面からの輻射冷却も避けるためには
それくらいの温度設定が、どうも必要のように感じる。
18℃くらいだと、安静状態では厚着しないと風邪を引いてしまう。
それと、外気の冷たさからアクティブに開放されるためには、
一気に襲ってくるような暖かさの出迎えが欲しくなるのですね。
それと取材に伺うのは移住したての時期が多いので、
こういう傾向がどうも顕著になるものかも知れません。
これで、北海道で暮らすようになって数年経つとさてどうなるのかは、
あんまり取材していませんので、不明です。
案外、すぐに北海道的な気温レベルになれていくのかも知れません。
移住してすぐには、「暖房費って、どれくらい掛かるのか不安」という心理で
ぐっと我慢して過ごすけれど、
徐々にコストと生活の快適性とのトレードオフ関係を調整していくのかも。
そうやって「郷に入れば郷に従う」ようになっていくのでしょうか?
こういう暖房への考え方の違い、いつも感じさせられております。

選挙、棄権せず投票して参りました。
かなり迷いましたが(笑)・・・。
自民党の圧勝には、日本人のイマのホンネが明瞭に出ていたのでしょう。
現実の生活とか経済の先行きとか、そういう基本的な部分で
大きな不安感が広がってきたことが、
有権者の選択行動のポイントで、やはりいちばん大きかったのでは。
自分からは言い出せないけれど、
震災時の総理大臣・菅直人を小選挙区で落とし、自民党を勝たせるという形で
大きな民意は表現されたものと理解しています。

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