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イヌも歩けば・・・なんでも起こる

きのうは、宿泊先の釧路から朝、出発して
前日悪天候で撮影がうまくいかなかった撮影のやり直しに。
それが終われば、札幌まで帰還すればいいや、と気楽に思っていました。
で、スタッフの運転に任せてのんびりと思っていたのですが、
前日の荒天の影響が残っていて、撮影地から国道までの道路状況は最悪。
みぞれ交じりの雪というか、雪が降ってから雨になって
そういう路面がそのまま凍ってしまっている。
しかし、陽が当たっている場所はそこそこ乾いてもいる。
しかし、日影では恐怖のツルツル路面。
それが交互にやってくるような路面状況でありました。
「すごい。こんなの初めてだ!」の連続であります。
冬の北海道、危険はいろいろあるのですが、さすがにこういうのは
スタッフ全員、見たこともないような路面状況であります。
で、国道に復帰後しばらくは順調でしたが、
釧路圏から十勝圏に変わる寸前の、浦幌の手前付近はその路面状況が最悪。
運行中、何台も道路から路外に転落しているクルマが多数。
「げげげ、恐ろしい・・・マジかよ〜〜」
そうなのに、大型車両はあまり滑らないのをいいことに、
速度を落として走っている車両にプレッシャーを掛けながら追い越したりもしていく。
なんとか十勝圏に入って路面に積雪が安定した状態の地域で、
ようやくにして安定した走行に戻ることが出来ました。
同乗者としてどうしてもハラハラするので、つい言葉に出てしまう。
それが運転するスタッフの緊張感を高めてしまうので、
疲労も倍加させる。そういう意味でもなかなか難しい悪循環であります。
しかし途中、何台も何台も警察や消防の緊急車両も出動していましたので、
きのうの釧路ー帯広間は、「通行止め」寸前ではなかったのではないかと思いました。

で、そうこうしているうちに本日送稿の仕事の校正やり取りが
モバイルのiPhoneだけでは収拾つかないような状況に進展。
やむなく昼食後、途中の最大市街地・帯広でわたしだけ下車して
そこで約2時間ほど、じっくりとパソコンとWifi通信でデスクワークを処理。
ちょうど駅前に「とかちプラザ」という公共的な施設があって、
デスクを使ったりも出来るようになっているのですね。
本当に便利な時代になったものだと実感させられますが、
一方で、どこでも仕事できると言うことで、緊張感は増さざるを得ない。
そんなこんなで、なんとか段取りにメドがついたので
帯広から札幌まで、JRにて帰還しようとチケットを買い求めたら、
なんと、知人の設計者・Mさんとバッタリ遭遇。
聞いたら、仕事の打合せで帯広で2件片付けてきたということ。
その上、わたしもそうだったのですが、休前日で指定席が獲れず、
自由席での乗車切符とのこと。まったく偶然の道連れ道中であります。
まぁ、世間は狭いですね。
で、いろいろ仕事のことなど話し込みつつ乗車していたら、
斜め前方の方の席から、かわいい坊やがこっちをチラチラ見ている。
ちょっと声を掛けると、大喜びでわたしと遊びたがってくる。
こういうのにはまったく無抵抗のように弱い(笑)。
すっかり坊やと仲良くなって、札幌直前まで楽しい孫との道中(笑)。
1歳半だというその子、抱っこまでさせてもらえたのです。
チョーうれしい! 久しぶりの小さい子の触感・・・。
言葉にはならないけれど、いろいろ感情表現豊かで、おかしい。
なんですが、その間もひっきりなしに仕事進行の電話やメールのやり取り。
坊やの笑顔で癒されながら、複雑なやり取りも一方で進行するという
二律背反の世界で、不思議な時間を過ごさせていただいておりました(笑)。
札幌直前の千歳で坊やは下りていったのですが、
もうわたしのことはすぐに忘れていくようで、
握手した後は、後ろもふり返らず、
後ろにお母さんとお兄ちゃんを従えて、さっそうと下りていきました。
男の子は、まことに元気でたくましい(笑)。

で、札幌到着後、事務所で仕事の整理整頓をひとしきり。
聞いたら大きな地震もあったということ。
そういえば列車はあちこちで停車を繰り返していたので、
そういった影響があったのでしょうか?
帰るだけと思っていたのが、多事多難に遭遇して、
大変不可思議な一日を経験させていただいた次第であります。

<写真はやや不明瞭ですがiPhoneで撮影の野生のタンチョウ鶴>

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