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換気装置のインテリア性

住宅の換気装置は、性能を支える基本装置。
それを稼働させるのに電気が必要であり、
また24時間連続運転させる必要がある、などの機械頼りという側面はある。
けれど、断熱・気密を考え、暖房を考えていけば、
換気も不可欠の考え方になることは、明白。
さらに、これを推し進めていけば、
暖房と一体となった計画が立てられていくことになる。
けっこう重要な住宅での脇役プレーヤーであると思います。

しかし、これまでその装置の形や色というか、
デザイン性と言うことはあんまり論議はされてきていない。
普通はあんまり目に触れるような場所に置かれることが少ないので、
機能を満たせばそういうことでもいいか、
ということだったわけですが、
しかし、換気装置というのは、住む人が定常的にメンテナンスする必要がある。
そういうことなので、むしろ、目に触れる場所に置いておく必要性がある。
そうなってくれば、デザイン性こそが問われる。
人間、毎日のように目に触れるものが美しくない、親しめないというのには
なかなか耐えられないことになっている。
必要性を認識した後には、
その操作性や、直感的な扱いやすさ、さらにそれを止揚したデザイン性が
問われていくことになる。
コンピュータから家電に軸足を伸ばそうと考えている
Appleが、なぜユーザーから支持されているか考えれば、
自ずと道は明確になっていると思う。

で、この換気装置であります。
というか、その置かれている状況の面白さであります。
モダンデザインで頑張っている帯広の北栄建設さんの現場での様子。
白と黒を基調にした内部仕上げになっていますが、
そのなかにハッとするような色彩が使われていて、
ここはウォークインクローゼットの中なんですが、
壁にはご覧のようなレンガっぽい赤が使われ、天井は黒という
ショッキングな色の中に、この緑が端座している。
よく見ると、白く縁取りされた装置収納内部にも黄色が使われている。
大変キッチュな構成で楽しい。
こういう状況でなら、なんとなく、この装置に触りたくなってくる。
カワイイというようにユーザーに認識してもらえるのではないか。
そんな印象を抱いた次第であります。
いかがでしょうね?

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