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旭川市博物館

さて連休の初日、
少しは骨休めしないと、ということで
カミさんと、旭川博物館を目指してドライブ。
北海道の北の方の場合、まだ新緑という季節ではないのですが、
まぁ、ところどころに新芽の見える木々もあり
気が早く開花した花々も散見されます。
で、なんで、旭川市博物館なのかというと、
副館長を務められている瀬川拓郎さんの
「アイヌの歴史」「アイヌの世界」などの著作を読んで強く興味を持ってです。
旭川市博物館の沿革は、

「昭和43年から平成4年までは「旭川市郷土博物館」の名で旧偕行社(現中原悌二郎記念彫刻美術館)にて運営されていましたが、平成5年より旭川大雪クリスタルホール内に移転し、現在に至っています。
常設展示室は上層・下層の2層構造になっており、上層階には北海道を代表する先住民であるアイヌの人々やそれ以前の古代の人々、または明治以降屯田兵として入植してきた和人たちなど各時代の住居を復元移築しています(竪穴式住居・チセ・屯田兵屋)。併せて当時の生活用品などの貴重な資料を数多く展示して、私たちに当時の人々の暮らしぶりを忠実に伝えてくれています。 
また、下層階では「北国の自然と人間のかかわり」をメインテーマに自然と人文系の資料を展示しており。ここでは旭川とその周辺の地質、地形、気候、生態系及びその形成過程を詳細に知ることができます。
さらに、特別展示室、郷土学習室などにおいて特別展や様々な体験学習を開催しており、楽しみながら旭川の自然や歴史を学ぶ機会を設けておりますので、みなさんも是非お立ち寄りください」

って、いうことであります。
はじめて行って見た次第ですが、展示テーマが
はっきりと明確にアイヌ史にフォーカスしているのがわかり、
歴史時間経過を縦糸にしたその見方が鮮明だと感じました。
こういう北海道内の博物館では、どうしても「日本歴史」という見方で
明治期以降時期を中心にした考えが多くて、
それ以前は、まるで未開の社会というような見立てが多いなかで、
きわめて出色だと思います。
そういう意味では、瀬川さんの研究の足跡が感じられて
非常に、興味を深くさせていただいたところであります。
瀬川さんの研究って、
考古学的な知見と、そこをベースにした想像力のバネが素晴らしく、
生き生きとした北海道島の歴史時間を鳥瞰させてくれます。
アイヌの研究、文字記録以前の北海道の様子を知るためには、
たいへん、オススメの博物館ですね。

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