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【リアルとWEB、そのコミュニケーション乖離】

やむを得ない状況から、WEBを利用しての「会合」が盛んになっている。
社内での連絡とか、お互いをよく知り合っているメンバーでの会合などでは、
それがWEBに移行しても、それほどの「距離感」は感じられない。
しかし、初対面に近い人間同士の「会合」においては、
ずっと「緊張状態」が融けない場合が多い。
結局は多数参加の場合、一方通行的な「授業形式」セミナーが多くなってしまう。

普段からの日常的な「コミュニケーション」で、性格などの詳細を把握していると
その「ベース認識」があるので、多少面接ツールに変更があっても、
なんとか「乗り越えられる」ことが証明されつつある。
お互いにそういった「基礎的コミュニケーション」があれば、
「ツッコミ」も入れやすくて、すぐに「座が馴染む」瞬間を創出することができる。
そういった「呼吸」感が、実は非常に大切な要素を締めているのだとわかる。
いわば「ホンネと建前」みたいなもので、
「ここだけの話だけれど・・・」みたいな部分が、一気に「座を盛り上げる」。
公式的というか建前的な話というのは、本当は「会合」の中核的意味ではなく、
その話題を巡っての、ホンネの部分を知りたいと考えて人は会合に参加する。
人間コミュニケーションの中核的な意味合いはそれではないか。
こういった基礎部分が形成されていない会合では、
「間違えちゃいけない」みたいなプレッシャーで固まってしまう部分が大きい。
即興性は許されず、いわば公式的情報発出の壁に閉じこもることが一般的。
しかし、そういう「WEBセミナー」はたぶんあっという間に意義がなくなる。
貴重な時間をそういうことに費やすのは耐えられないムダと認識されるだろう。
そういう公式的情報であるならば、「検索」すればすぐに入手できる。
人間が集まって情報交換しようという動機は、
そうした情報には「収まりきらない」部分の情報を得たいということが大きい。
「あの人、こんなことを言っているけれどホントはどうなの?」
っていう興味が強くて、そこを知りたいがために人は貴重な定点時間を
占有されることを受容して参加するのだと思う。

こういう情報交換の「あらたな環境」がはじめられてからまだ数ヶ月あまり。
初期段階を越えて、これから本格的にコミュニケーション環境の進化が
始まっていくように思われますね。
さて本日もリアルな会合が予定されています。徐々にではありますが、
ようやく再開されるような情勢になって来た。やっぱりリアルは楽しい(笑)。

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