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窓の取り付け、見え方・見せ方

2702

わが家の玄関に取り付けた木製サッシです。
15年以上前のリフォームの時に、ちょっとした遊び心でやってみた。
外観的には正面に当たるので、「なんか違う」感を出したいと
こんなことをやってみた次第であります。
この窓はフィックスではなく、右側下の辺に開口取っ手がありまして、
滑り出し窓として機能しますが、
まぁ、ふだんは開閉することはほとんどない。
たまに開閉させるときがあるのですが、
まぁ短時間だけのこと。
というような機能用途を勘案して、であれば「見せる」ことに集中した。
一種のイタズラこころなのですが、
それなりに馴染んでしまっております。
角地の正面に位置するので、
それなりのランドマークになっているのですが、
まぁ「円窓」というような窓もあるワケで、
こういう付け方も、慣れてしまえば違和感は薄れていくものだと。
で、一方の「外部の切り取り方」としての窓デザインでは
それなりに楽しめてもいる。
ちょっとした試みだったのですが、それなりに成功したかと思っています。

2020年の省エネ基準義務化を控えて
ここのところ、日本の窓メーカーさん各社とも性能に着目したサッシを
相次いで市場投入しはじめて来ている。
なんと5枚ガラス入りというのまで登場してきたということなのですが、
それじゃぁ、どうしてこれまで北海道地域が要望していたのに
大メーカーは高性能の窓を発表してこなかったのだろうと
ちょっと不思議にも感じる次第。
また、ドイツなどでも窓のスペック進化はめまぐるしいとされています。
こういう傾向はまことに同慶の至りであります。
30年も前から3重ガラス入り木製サッシが少数とは言え
一定の市場性を持っていた北海道住宅シーンからすると
現在の市場活性化は、まことに隔世の感があります。
ゼロエネハウスというようなことも叫ばれはじめ、
大手ハウスメーカーでは温暖地域で2020年段階では半数程度の
住宅でZEH化するというような発表もされている。
こういう流れの中で、北海道住宅は今後、どのような方向に向かっていくのか。
これまでの「先導役」のような役割からは解放されて、
一地方性の枠内で、暖房エネルギーが多い遅れた地域というような
そういった「地方性」のなかで生きていくことになるのか。
一方で性能が向上してきたあとの「デザイン進化」というような部分に
スポットが当たっていくようになるべきなのか。
日々の住宅建築の現場でどんな志向が進展していくのか、
注目していかなければならないと考えております。

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