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北海道での太陽光利用・ZEH標準化

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北海道では積雪の関係から
屋根面での太陽光パネル普及が今ひとつの状況があります。
屋根にパネルを載せるとすると、
その架台の設置に当たって板金屋根に穴を開けるケースが多い。
歴史的に屋根からの漏水事故に敏感な経緯があって
この点、かなり慎重にならざるを得ない部分があります。
またなにより、設置工事費が現状では架台にお金がかかりすぎる。
設置の補助金は徐々に削減の方向にあり、また、売電の方も
今後の電力自由化を見据えれば、価格がどのように推移するか不透明。
電力自由化で価格に消費者が敏感になっていくことが
容易に想像できる中で、売電価格が独歩高でいられるでしょうか?
太陽光発電には自分は無関係という消費者サイドで、
買う電力価格に興味が集まるとき、原材料費とおぼしき、
太陽光発電電力の売電価格の高値維持には消費者側の反発もあり得る。
社会的に不当利益という疑問が出てくる可能性もあるかも。
ドイツの趨勢を見てもそのことは明らかと言えるでしょう。
しかし一方で、ゼロエネルギーハウス(ZEH)は国策として
将来的に標準化の趨勢にあるのも事実。
どんなに断熱を強化して無暖房レベルにしても、
給湯や照明・家電などのエネルギーは不可欠なので、
そうしたエネルギーを計算上キャンセルさせるには
現状では太陽光発電設置が欠かせない。
どうするのか、というところで停滞状況がある次第。

そういった状況に対して、
いろいろなチャレンジもあります。
写真の住宅では、そもそも屋根面ではなく壁面に設置している。
札幌市内でもかなり条件のいい敷地に建っている家ですが
水平面・屋根面との比較数字は単純には言えないけれど、
設備機器の性能向上もあり、この貼り方でも
発電効率は十分にペイラインをクリアできるとされていました。
壁面設置の場合には、架台の支持安定性や建物への漏水可能性、
さらに、コスト面の問題もクリアできる可能性が高い。

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また別の住宅事例ですが、
太陽光発電ではなく、太陽熱給湯で給湯エネルギーキャンセルを
目指そうという考え方もあり得る。
太陽光発電の場合、稼働率計算根拠としての建物への日射量が
周辺の建物設置状況によって大きく変わってこざるを得ない。
新築当時は十分な太陽光の恩恵を受けていた建物でも
周辺の土地利用がさまざまな要因で変化していったとき、
どうなるかは、未知数と言える。
そうであればコンパクトで、比較的に設置場所を発見しやすい
太陽熱給湯はリフォームとしての対応も十分に可能ではないか。
建物の高断熱化をしっかり果たした後、
さらに暖房に次ぐ、あるいは高断熱住宅ではほぼ同等の
エネルギー負荷である給湯をゼロエネ化するのは、
まことに理に適ってもいると思われます。

北国での太陽エネルギー利用、
まだまだ変化・発展可能性が高いと言えると思います。

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