本文へジャンプ

日米同盟

1685

オバマさんの来日で安全保障面の言質は表された。
尖閣は日米安保条約の適用範囲であると明確に表現された。
これによって、ロシアのウクライナと同様の事態が
尖閣において勃発するという最悪のシナリオは当面まぬがれたといえる。
このことを中国側から見てみれば、
今後、どのようなアクションを行いうるのか、
きっと、いま、中国の指導層内部では激論がされているに違いない。
どんなリアクションが出てくるのか、注目しなければならないだろう。

日米同盟は、お金がなくなってきたアメリカの代わりに
日本が軍事支出を拡大させて西太平洋での既得権益を守ろうとするかたちに
大きく内実が変化してきた。
たぶんもっとも大きな変化は、このような安倍政権の動きに対して
国内の政治が反応を見せることも出来なくなっていることだろう。
55年体制の元では夢想も出来ず、
また民主党政権時代にはまったく考えられなかったことが進行している。
戦争へのアレルギーは当然のようにわれわれは持っているけれど、
さりとて、中国による危険な膨張主義には
やはり軍事的にも対抗していかなければならないことは自明。
中韓両国は「日本の右傾化」というような宣伝を声高に言っているが、
日本がこのように対応せざるを得ない状況についての大きな責任は
むしろかれらの側にあると、日本の国民意識では思っていることが重要。
中国のフィリピンに対する事実上の侵略行為は目に余る事態。
フィリピン大統領は国際社会に対して訴えているけれど、
アメリカは、それについて明確なメッセージを出していない。
これからのオバマさんの歴訪の結果、
どのようなメッセージが発信されるのか
注目していかなければならないだろう。
また、ことしの中間選挙ではオバマ政権は負けることが既定のようで、
そうなったときに、レームダック化したアメリカの政権に対して
中国がどのような仕掛けをしてくるのか。
現代世界のパワーゲーム、なかなか難しい局面が続いていくのでしょうね。

コメントを投稿

「※誹謗中傷や、悪意のある書き込み、営利目的などのコメントを防ぐために、投稿された全てのコメントは一時的に保留されますのでご了承ください。」

You must be logged in to post a comment.