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【木造建築の名脇役「貫」/日本人のいい家㉗-6】

貫(ぬき)とは木造建築で柱等の垂直材間に通す水平材。 日本の建築常識としてあり続けたこの構造材について、 西洋建築の考え方をベースにした現代的構造計算には不整合とされる。 貫には意味がないということが近代木造建築の桎梏と […]

【結界より自然融合の木造思想/日本人のいい家㉗-5】

きのうはケの空間、南部曲り家の家族のぬくもり空間を解析してみた。 本日はやっぱり日本人という伝統的「ハレ」空間であります。 縁側は完全に南面に正対して、可能な限りの日射取得を目指している。 真壁は土塗り壁として、陽当たり […]

【南部曲り家・暖のオアシス/日本人のいい家㉗-4】

岩手県紫波町にあった古民家・南部曲り家の4回目です。 古民家のチェックポイントとしては「囲炉裏の位置」は大きい。 また、その使い勝手にそれぞれの個性が表現されて面白い。 きのう馬屋にいる馬の体温はヒトよりも高いので、 就 […]

【塗装外壁・室内木壁・空洞天井/日本人のいい家㉗-3】

南部曲り家・岩手の家ということで、寒冷地住宅を期待させられるけれど、 やはりというか、江戸期の建築技術では外壁に塗り壁程度が限界。 紫波町は降雪はそれほどでもないだろうけれど、 寒さはハンパなく底冷えする凍結感を体感させ […]

【南部曲り家成立の農業革命/日本人のいい家㉗-2】

わたしたちは現代から古民家としてこの紫波町にあったこの工藤家を 南部曲り家の典型として見ている。 しかし歴史的には南部曲り家の成立は比較的に新しいとされ、 意外にも、早くても18世紀前期ごろであろうと考えられている。 初 […]

【冬を越えた札幌円山の水鳥たち】

関東までサクラ前線が一気に駆け上がってきています。 昨年に引き続いて、まだコロナ禍のまっただ中で収束が見えない中、 季節は確実に歩みを見せてくれています。 そういう春の息吹はここ北の地でも大きく膨らんできています。 北海 […]

【札幌人のほとんどが知らない「札幌岳」】

本日は閑話休題。古民家をちょっと離れて現代の北海道小ネタ。 札幌という街は、明治の開拓と同時に開かれ始めた都市。 まだ150年くらいの歳月しか刻んでいない。 人口規模は北海道の4割近くにまで急増してきているけれど、 根っ […]

【常陸の分棟・外観、佇まい/日本人のいい家㉖-8】

分棟という、2棟の寄棟建物が軒を接して建てられた住宅を見てきた。 本日は外周部、外観的にいくつかの気付きを。 古民家というと、建築用材と手間コストの合理性で外観が決まることから おおむねシンプルな形状が一般的ですが、 こ […]

【民家の癒やし・食べると寝る/日本人のいい家㉖-7】

古民家シリーズでの「日本人のいい家」連載継続中。 コロナ禍で「非寛容」的な閉塞状況が続いております。 これから、やや下火になっていったとしても、こういう「閉塞」圧力は しばらくの間は続くというか、それがアフターコロナ時代 […]

【土間・板間・座敷 ニッポン床文化/日本人のいい家㉖-6】

日本の住文化が世界の中で特異性を持つ部分で大きいのは床。 コロナ禍で注目された「床上げ」での靴脱ぎ習慣。 現代でも玄関は「土間」であり、この結界意識が清浄観念を担保している。 コロナウィルスは公衆的床面の除菌も有効という […]