

Replan北海道最新号でも記事で紹介させていただきましたが、
ようやく落ち着いてきた当社のリノベ工事について、
オープンハウスを開催しようということになりました。
むむ(笑)、というところですが、
ちょっと変わった外観の建物だし、中がどうなっているか見てみたい、
という方がもしかしたらいるかもしれない。
なによりリフォームの現場公開ってあんまりないかも、ということで
思い切って、オープンハウスをすることにしました。
わたしたちの仕事は情報メディア、
おもに住宅についての雑誌やWEBサイトの企画制作というもの。
そういう建築って、あんまり見学する機会はないだろうと思います。
また、コンクリートブロック混構造という建築も、
現代ではほとんど建てられにくい工法。
でも北海道オリジナルな生成・進化を遂げた建築工法でもある。
そういう建築について、理解を持っていただく意味でも
この機会をご利用いただければと思います。
場所は札幌市西区山の手4条3丁目3-29 MAP
札幌琴似中学校のグランド、バックネットに面した角地に立地。
近くには「山の手図書館」もあります。
学校と図書館という近接環境は、こういう出版メディアには相似性も。
また日程的には8.1新住協札幌支部の堀部安嗣セミナーの前日にもあたる。
一般のみなさんがどれくらい来場されるかはわかりませんが、
建築のプロのみなさんには事務所お披露目という意味合いもあります(笑)。
敷地と周辺には駐車場が7台分あります。
どうぞご来場のほど、よろしくお願いします。以下、案内記事です。
あ、わたしのこのブログの読者の方、大歓迎です。
Facebookでだけの「友だち」とのリアル会っていうのも、ありかも(笑)。
北海道・東北の住まいづくりを見つめ続けて30年。
よりよいモノづくり環境を実現するため、リプランでは創業当初から
12年間使用していた「Replan House」のリノベーションに取り組んでいます。
既存建築の価値の再発見、再生とよりよい働き方をサポートするオフィス空間を
目指して行われたプロジェクトの全貌とは?
ぜひこの機会に「Replan House」ごらんになりませんか。
〈日程〉
●7月28日(土)定員:30組 一般の方 対象 申込みはこちらから
●7月29日(日)定員:4組(1組2名まで) モニター会員募集中! 申込みはこちらから
●7月30日(月)・7月31日(火)
建築関係者及び建築を学ぶ学生の方 対象
>>>10時〜17時の間でお越しください(12時〜13時を除く)
〈建築家丸田絢子さん×Replan編集長三木によるトークセッション〉
7月28日(土) 14時〜
7月31日(火) 14時〜
※見学会の様子は、取材・撮影させていただき、
Replan本誌および、WEBマガジンにて掲載致します。
Posted on 6月 27th, 2018 by 三木 奎吾
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きのう執務中、「あのさ、2階で立ち上がらないMacあるよ」という情報。
ここのところ、けっこう出てきているので即対応。
予備のマシンを抱えてやおら出動。Macトラブルバスターズです。
見たら、あれこれ起動させようと努力している最中。
それはそれでいいのだけれど、時間的には仕事時間のムダになる。
で、予備のマシンにバックアップディスクを繋いで、
すぐに環境を復旧させて仕事に戻ってもらった。
30分程度で仕事環境が復活してスタッフは仕事に復帰。
で、わたしの方でトラブルのマシンを復活努力。
さっそくデータの入っているSSDを取りだして外付けにして接続させたら
ディスクとしてはなんの問題もなくデータも異常なし。
なので、作業中だったデスクトップ上のデータをUSBスティックに保存して
くだんのスタッフに渡して、そちらは「完全復活」。
問題はこのマシンであります。起動音はするしスタートアップの動作は起こす。
でも途中でフリーズして再起動を繰り返す。
・・・どうやら、記憶媒体やOSの問題ではない可能性が高い。
「おお、久しぶりの完全終了か」であります。
でも2011年後半の機械で東日本大震災被災地巡りをいっしょに乗り越えてきた
そういうわたし自身の「もと愛機」でもあるので、愛着がある。
で、Appleの「チャット相談」をお願いしてみた。以下長いけどその記録一部。
Apple まずはお問い合わせ内容や、現状お困りの点について詳しく教えていただいてよろしいでしょうか?
・三木
起動途中でホワイトアウトしてそのまま進行しません。ディスクを交換しても同じ症状です。どういった理由が考えられるか教えてください。タスクバーは半分以上進みます。
・Apple
起動が完了できない状況なのですね。
・三木
🍎マークはきちんと出て、起動プロセスは始まるのですが、途中でフリーズ。
・Apple
ちなみに認識に相違があってはいけませんのでディスクを交換されたというのはどのような意味か教えていただけますか?
・三木 HDごと入れ替えて予備のHDからも起動しないのです。ですからインストールされているOSの問題とは考えられません。また内蔵していたSSDを外付けにして接続させたら、きちんと認識されています。
・Apple この状況を確認されてからSMCリセット、PRAMクリアといった操作はすでにお試しいただいておりましたか?
・三木 PRAMクリアは実行していますが、SMCリセットは試していません。
・Apple かしこまりました。Macの色々なパーツへ電源供給しているSMCというユニットにエラーが起こって、この症状が出ている可能性があります。そのSMCをリフレッシュするリセット操作をご案内させていただきたいと思います。
・・・
・三木 状況は変わりません。同様の症状です。
・Apple そうなのですね..。この操作で改善がないようであれば誠に残念ながらハードウェアのトラブルが考えられます。また外付として内臓ハードディスクを認識できてているという状況からハードディスク以外の部分に原因があると考えられます。
・三木 う〜む、やっぱりか。悲しい。
・Apple お気持ちお察しいたします。Appleでお直しができないという現状で心苦しい限りですが、買い替えなどご検討いただくタイミングなのかもしれません。大変長い間ご愛用いただいた経緯もありAppleとしては嬉しいのですがご検討いただければ幸いです。
・三木 了解しました。まぁバックアップ用のMacで代替しているのですが、長く使った愛着で直したかったのです。
・Apple そうですよね、私もそのお気持ちわかります。
・三木 ただ、最近のMacはディスク容量が少ないのでカンタンにはいかないのが困ったところなんですね。2012年段階のヤツがいちばん使い勝手がいい。Macbookで外付けにデータを入れて持ちはこぶのはメンドイ。
・三木 愚痴でした(笑)
・Apple そのようにお考えいただいていたのですね。確かに外付けの持ち運びはあまりしたくないというお気持ちわかります。 これはAppleの正規回答ではないのですが、Appleでは交換パーツがとりおきないのですが、もしかしますと非正規店舗であればパーツの取り置きなどがある場合もわずかながらございます。あくまで一つの道としてではございますが…。
・三木 ありがとう。でも徐々に小さいディスク容量で頑張る道を探っています。親切にありがとうございました。
・Apple とんでもないです。こちらこそお忙しい中貴重なお時間をいただきありがとうございました。私からの案内に関して至らなかった点、待ち時間/チャットシステム等、全体を通してご不満点等はございませんか?
・三木 いいえ。満足しています。
というやり取りで、1台のMacはあえなく旅立った。
ロジックボード交換まで考えたら、たぶん新品とそう大差ないコストなので。
でもヘルプさんとのやり取りには感謝している。ユーザーの気持ちは
きちんと受け止めようとしていると感じられた。
そういう部分が使っている方としては一番大事ではないかと思った次第。
東日本大震災から、もう7年以上の月日が流れましたね・・・。
Posted on 6月 26th, 2018 by 三木 奎吾
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さて、完成オープンからこのブログでも紹介した
「きた住まいる南幌モデル住宅群」ですが、
7−8月に、全国の多くのみなさんが「視察見学」に訪れる予定が進行中。
ちょうど2−3年前に大規模に建てられていた神戸市近郊の
「里山住宅博」のようにプロの作り手のみなさんの関心を呼んでいるようです。
7月19日には東北フォーラムを主体としたみなさん。
こちらは全国から大型バス2台で来られる。総勢で70-80人超になる予定。
メンバーには東大の前真之先生なども名が上がっていて、
見学会終了後には、札幌市内ホテルで大規模な意見交流会も企画。
なお、平行日程で日本建築学会前会長の吉野先生も見学される予定。
さらに8月1-2日には新住協札幌支部の一般セミナーが予定され
そこに里山住宅博でもメインの住宅を設計された堀部安嗣さんが
講師として来札される機会があり、それに鎌田紀彦代表理事も参加される。
で、2日に午前中、この南幌見学の予定があるのです。
こちらでも見学中、および終了後、両氏を交えての
活発な意見交換会が予定されているようです。
最近は温暖地の作り手のみなさんの「高断熱高気密」への関心の高さが
2020年の「義務化」を踏まえてきわめて活発だと思います。
窓メーカーのYKKさんも全国の工務店に自社のトリプルガラス入り製品を
拡販する目的で全国各地で工務店向けセミナーを開催して
年々、こういった意識が高まって行っている。
北海道がほぼ半世紀ほどかけて、その小さなマーケットでやってきたことを
全国規模の市場サイズで、プレーヤーも全国企業が担って
大きな動きとして取り組んできているのだと思います。
人口減少、新築棟数の減少局面をにらんで、工務店の生き残りは
こうした高断熱高気密技術がポイントになるという流れが強まっている。
たぶん、人口減少が進展しても残り続ける建築需要はあり、
そのときのプレーヤーは、それでも「指名」される工務店だけが残っている。
その段階では大きな市場変容が起こっていて、大量の工務店は
市場退場を余儀なくされるという危機感が強まっているのでしょう。
北海道でもここ10年で、工務店の数は3-4割減少し、
2割減った新築需要をめぐって市場形成されたけれど、
そのなかで「強い工務店」はむしろ棟数を伸ばしてきている。
たぶん、北海道で起こった現実が全国で拡大した形で起こるという
そういう広範な市場心理が作り手の側に高まってきたということ。
しかしセミナーなどでアタマでは理解してもそれだけでは「売れない」。
なかなかリアルを想像しにくい。そんな状況の中、実際に建てられた住宅は、
百聞は一見にしかず、の例え通りで大きな気付きに繋がる。
とくに北海道で最先端的な地域工務店+建築家という組み合わせは
「性能とデザイン」そのものと、わかりやすいのでしょう。
こういった背景で多くのみなさんの関心が高まっていると思います。
わたしどもとしても可能な限り、こうした全国からの接触意欲に応えたいと
いろいろ準備に協力しております。
こうしたことは同時に、家づくりでの地域工務店や地域建築家のパワーが
大きな市場要因に成長していく過程であるかも知れません。
これまではあくまで地域レベルでの動きに過ぎなかったことが
全国に拡散しやすくなってきているし、プレーヤーの流動状況もある。
また、北海道ではとくに海外からの住宅需要も高まってきている。
住宅市場は「減少」に向かうだけではなく「流動化」していくのかも知れません。
Posted on 6月 25th, 2018 by 三木 奎吾
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本日は住宅ネタはお休み。
一昨日から一泊で、カミさんは気の合う友人たちと4人でかしまし旅。
ときどき沖縄に行ったり、日本各地に出掛けたりしているのですが、
今回は千葉にいる友人の提案で、富良野・美瑛の1泊旅。
そういった情報は、遠隔地に住んでいる方のほうが
北海道在住者よりもはるかにくわしい(笑)。
ということで、きのう「もう帰る」LINEコールとともに、
「並んで走って新鮮アスパラゲット」という喜びの声が。
なんですが、最近はグリーンアスパラが旬なので
繰り返し近くのスーパーでも買っているし、
一昨日にはカミさんが出掛けた後、農家の方からの直送便も来ていた。
完全にかぶりまくりなのですが、
でもおいしいから、いくらでも食べられる(笑)。
カミさんのいないきのうのひとり朝食でも、残っていたスーパー購入アスパラを
軽く塩を振って蒸したヤツにして食べまくっていた。
まぁ、茹でて良し、炒めて良し、いくらでも食べられますね。
結局帰ってきたカミさんが、新鮮、けさ朝もぎの美瑛産のヤツを
夕食で食べまくっておりました。
その前にはハシリの美瑛産・ハウス栽培のとうもろこし、
「恵ぐ味ゴールド」という品種、これも獲れたて茹でたてを食べた。
新品種と言うことで、甘味に特徴がありました。
北海道に住んでいるとやはり食材のおいしさが格別だと自分でも思います。
人間のシアワセは、住環境も大きいけれど、
やっぱり食べ物が新鮮でやすくて、というのは5割増しくらいの価値がある。
なんでもお金に換算される現代社会ではありますが、
年収800万円超の世帯でも、こどもを産み育てることに危惧を持つ、
そんなデータが発表されていました。
生きやすさとか、暮らしの実質ということにもっと気付きが必要だと思う。
「地域に暮らす」ということの価値感を、これからはもっと
大きな価値感として暮らしていくべきだと思います。
それにしても、北海道のグリーンアスパラは最高であります!
さてきょうは、どんなふうに食べようかなぁ?
Posted on 6月 24th, 2018 by 三木 奎吾
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大阪北部の地震被災から数日経過していますが、
小学校のブロックの塀が倒れて通学中だった4年生の女の子が
倒れてきたブロック塀に押しつぶされて死亡した事件。
いやはやなんともと、その杜撰さに驚いていたのですが、
きのうのニュース報道で、そもそもコンクリートブロックには鉄筋を
しっかり配筋しなければならないという常識が、実は社会一般で
普遍的にそうではなかったという事実を知って、さらに驚かされています。
当然のように危険性を指摘する意見を学校当局に伝える声があり、
その後、学校側は教育委員会に調査を依頼したとされた。
そして担当者は「目視と叩いてみて」安全と判断した、という驚くべき結果。
どうも、建築というモノへの最低限常識というものが、
社会一般には普通には育っていないのだと痛感させられました。
コンクリートブロックというのは一度でも見てみれば、
中空のものであり、その中空部分には強度を持たせるための鉄筋が通される。
そのために穴が空いているというのは、しかし常識ではなかった。
その上、そういう無常識なのに、高さを3m超まで立ち上げ、
ご丁寧に壁画絵画までデコレーションしていた。
デコレーション的に壁画を描くのは別に悪くはないけれど、
やはり管理者はまず第1に「安全」、とくに自らが管理すべき要諦はなにか、
という基本的な常識を磨くことを必須にして欲しい。
こういった「常識」で学校管理がされていた、ということに深く驚く。
素材としてのコンクリートブロックを愛する者としても、
こういう非常識の結果、死に至った子どもが出たと言うことに
なんともやるせない気がしてならない。
しかしこうした学校施設管理の非常識な実態が露わになったことは、
持って瞑すべき事態と言えると思います。
ただちにこうした可能性のある全国の同様ケースで点検が行われて欲しい。
テレビでの会見の模様を見ていると、
こういう無常識、非常識は社会に広く存在していると思える。
非常識・無常識は克服して、二度とこういう事態が起こらないように、
地震多発国家社会として、備えをしっかりしていくことが大切。
中国ではマンションで鉄筋不足で大量死者が出る事故があったのけれど
まさか日本でこんなケースがあろうとは思われなかった。
無常識のはざまで犠牲になった幼い命にご冥福を祈りたい。
Posted on 6月 23rd, 2018 by 三木 奎吾
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きのうは謹んである葬儀に参列。
知人のひとり息子さんが交通事故で亡くなられた。
そのあまりにも痛ましい死と悲しみの大きさにいたたまれませんでした。
ひとの死というのは、もっとも根源的な部分で激しく揺さぶられる。
それも子を持つ親として、その体験想像的な感情がわき起こってきて
深く鎮魂の思いが募ってきます。
わたしは1952年生まれで、1955年から札幌暮らし。
ちょうどモータリゼーション社会に突入した時代に生まれ、過ごしてきた。
住んでいた家の目の前は札幌でも有数の幹線道路に面していて
毎年のように道路舗装作業、補修作業が繰り返されていた。
そういう環境の中で少年期の外遊びを経験していた。
そういうなかで、一度、自転車の練習をしていて
父親が見ている前で、もうちょっとで死亡事故という経験をしたそうです。
そういう瞬間記憶というのは、その後の人生で
スッポリと記憶から除外して生きていく人間類型があるようで、
わたし自身は、このことはほとんど記憶がない。
肉体的痛みがそこになく、たぶん深層心理の中で記憶に残らないように
マインドコントロールしていたのかも知れない。
ただ、その後父親から「自転車には二度と乗るな」と言われていた。
そういった時代、クルマ社会の最初の時期、
小学校でも「道路交通」安全確保教育が盛んに行われた記憶がある。
まことに人類は生きにくい時代になったのだと子ども心に刷り込まれた。
こんなに人間行動の自由を制限して本当にいいのか、と。
そういった自分の体験を考えるとき、
この交通事故による死というもの、
それもさらに若い年代での死と言うことを考えてみると、
不条理感がまことに胸に強く迫ってくる。
現代社会ではこういう「突然死」というものがごく身近にあり得る。
死へのこころの成熟ということは、ひとが生きる大きな要素だと思う。
逆に言えば、死が決定しているからこそ、
生きるということの意味がより深くなっていくものだと思う。
それなのに、親として世代を繋いでくれる自分の子どもが
自分よりも遙かに若くして、ということはどうしても受容しがたいのではと思う。
若い魂のやすらかなれと祈るしかない気持ちであります。合掌。
<写真は、青森県下北・恐山霊場>
Posted on 6月 22nd, 2018 by 三木 奎吾
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中国で「統計」というのはたいへん把握が難しいとされる。
主要な経済指標統計ですら公式発表では眉唾なのだとか。
首相の李克強が、そういう統計数字を信じないで物流の動きを
最大の把握指数としていると述べたのは有名な話。
中国での木造軸組構法を建築基本法に加える工程に関与した
日本側技術者の講演でも、「公式発表統計というのは、鵜呑みには
出来ないのですが・・・」と前口上を述べられていたところ。
まぁそうはいっても、経済規模概要がわからなければ想像力の持ちようもない。
ということで示されていたのが、上のグラフでした。
出典は日本木材輸出振興協会という日本の組織。
なので、一定の客観的指標であることは信じられるでしょう。
日本の住宅市場も人口比でみると世界的には
新築棟数が多いマーケットだと思いますが、
この数字としては中国はそれからさらに10倍という巨大マーケット。
この図表には住宅に使われる丸太換算での木材資源量もあわせて
表現されていて、こちらはそれこそ李克強さんばりに、
外国との交易についてのことなのでごまかしようがない、
輸出入統計からの数字とされてたので、
大枠として住宅統計指数にはおおむね合致するとされていた。
中国は世界中の木材資源の最大の購入先市場。
ただ、この950万戸はほとんどがRCや鉄骨構造の集合住宅。
よく言われるゴーストタウンのようなマンション群が住宅の実相。
そして、中国は社会主義なので「土地」を自由に売買できない。
土地を確保しうるのは公共しかあり得ない。
住宅を建てている主体というのはそういった各省、各市などということになる。
それらが公的政策と一体となった住宅デベロッパーを兼ねている。
だからゴーストタウンになっていても巨額債務として表面に出てこない。
上海などでは、立地の優れたマンションはステータスになっていて、
3億とも5億とも値付けされているという。
そこそこのふつうのマンションでも億を超えるのがゴロゴロある。
そういった基盤的不動産市場の中に、あらたに「木造軸組」建築が
市場投入される直前にある、ということなのですね。
中国では文革期に木造軸組の技術がほとんど消えてしまったので、
いま、さかんにこの技術解禁を踏まえた動きが始まってきているようです。
若い大工技術者たちが目を輝かせて蝟集しはじめているとのこと。
ごく少数、富裕層向けに2×4構法の木造住宅はあるようですが、
住文化的には中国人的には軸組木造のほうがはるかに
高級な空間性だという文化意識が根強くDNAに刷り込まれていると。
柱や構造材が表側に表れた空間性というのは、
その母国にあたる国なので、意識に強く残っているということなのでしょう。
金物の接合が当面は主流で動いていくでしょうが、
技術交流では日本の伝統工法の仕口などを見て驚愕して興奮していた
という話題提供もあって、むしろ社寺建築的な
そういった空間性へのはるかなリスペクトが大きいのかも知れませんね。
プレカットの工場などが早くも市場参入を仕掛けているようですが、
企業による直接投資ではなかなか市場開拓が難しいようです。
ハウスメーカーのミサワホームは早々に市場撤退のやむなきに至っている。
動き出す中国での「木造軸組」建築、日本からのアプローチは
どのような対応、想像力が有効なのか、試される領域だと思います。
Posted on 6月 21st, 2018 by 三木 奎吾
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今回の大阪北部地震では、よく行っていた箇所の映像が
繰り返し、テレビなどで報道されていました。
やはり最近「関西版」の活動が活発で、往来があるものですから
知人のみなさんの様子など、非常に身近に感じられていました。
東日本大震災でも、わたしは3.11の2日後3.13に仙台出張を控えていて
テレビの光景を見ながら、呆然としていた記憶があります。
地震大国ニッポンに住んでいる以上、これはどうしても避けられないですね。
普段からの備え、考え方をアジャストさせていくしかない。
いろいろな今回地震に関する情報が出てきています。
熊本地震との類似性を指摘する意見もあるようです。
直下型地震は、今後とも危険姓が高いとされている。
わたしは、司馬遼太郎さんの耽溺型読者ですが、
戦国期を書いた著作の中で、慶長伏見地震と秀吉政権の記述がある。
今回の地震はどうもあのような地震と似ているのではないかと感じた次第。
当時、秀吉政権の本城も大きな被害を被ったとされる地震です。
伏見城の外壁も剥落してその壁に政権批判が書かれたともされる。
1596年となっているのですが、
それに先んじる10年前、1586年にも大きな地震が連続したとされる。
上図はわたしの個人的エクセルで「三木家と日本史」みたいなデータの一部。
パソコンでのデータ管理のひとつとして、続けているのですが、
こうやって年表形式で独自に自分の家系関連の時系列をまとめています。
歴史を学ぶ楽しみがこういうデータ管理の結果、より深く楽しくなる。
で、この「天正地震」は、秀吉と家康の関係としても画期になったとされます。
NHK-BSで放送されている『英雄たちの選択』で取り上げられていました。
このふたりは歴史の主役であり、その後秀吉政権に家康が取り込まれますが、
しかし2年前の小牧長久手合戦衝突以来、
なかなか和平方向に事態が向かわず、むしろ秀吉側も家康側も
極限まで緊張が高まり、戦争準備が活発だったようなのです。
秀吉側では最前線基地に大量の武器弾薬・兵糧を準備していたようであり、
家康側も本拠地・三河は全土にわたって要塞化されていた。
そういう極限的緊張状況になっていたときに、地震がやってきた。
家康側では被害記録が必ずしも明瞭ではないようですが、
政権側、秀吉側ではこの兵糧・武器が灰燼に帰した記録がある。
こうした政治軍事的緊張を度返しにさせるほどの甚大な被害を
この「天正地震」はパワーとして持っていたのだと。
考えてみれば当たり前で、軍事は極限化された「政治プロセス」であり、
それが天変地異の影響を受けないわけがない。
まぁ現代のように税が復興に向けられるというようなことは考えにくいにしても、
さまざまな人工としての徴用動員活用に置いて、民のくらしの疲弊は
直接的な指揮命令系統に障害をもたらせたに違いない。
非常に天変地異が多発した時期に秀吉の政権はあったようです。
それなのに朝鮮に出兵したりする軍事拡張路線を取っていた。
その後の家康の国内統治が人心を得ていった背景に、
こういった地震活発化、民の厭戦気分も与っていたと推測します。
で、この歴史時期には大きな地震は重なって起こっている。
今回も活発期に入った可能性がある。安全安心の心がけが重要。
ただ、わたしどもでも「関西版」での活動が本格化するので往来は活発。
十分に気をつけながら対応していきたいと思います。
Posted on 6月 20th, 2018 by 三木 奎吾
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きのう北海道木材産業協同組合連合会という団体が主催する
「中国における木造軸組構法住宅の建設に向けた勉強会」に参加してきました。
中国ではいわゆる「木造軸組」構法は技術がほぼまったく途絶えてしまっている。
中国の中心と言える天安門・故宮は木造建築であるのに、
その技術が社会から消えてしまっているという巨大なパラドクスの国。
本来であれば、木造軸組はアジア世界から日本にもたらされた技術。
その精緻というべき仏教建築は、中国で作られた技術が朝鮮半島を経て
それこそ聖徳太子の時代に四天王寺が建立される事業をもって嚆矢とする。
もちろんそれ以前の「飛鳥寺」もあるのだけれど、起点はそう考えてもいいでしょう。
そうであるのに、かの国は過酷な「政治動乱」革命の国であって、
繰り返し、仏教が政治的思惑から禁教されたり弾圧されたりして
その象徴としての寺院建築が繰り返し破却されてきた歴史を持っている。
日本に巨大な仏教導入をもたらした延暦寺第3代座主・円仁さんの
中国での記録でも最終期記述では過酷な仏教弾圧に遭遇した記録が残っている。
近くは毛沢東の共産党独裁政権が樹立され、繰り返し動乱が起こり
その歴史過程で、技術としての木造軸組構法が消滅した。
こういった経緯は日本社会ではちょっと考えにくい。
たしかに政治の影響で多少技術が変化したりすることはあっても、
根本的に社会から伝統がなくなるようには歴史が動かない。
このことは、大陸的国家と島国的国家の大きな相違であるかも知れない。
司馬遼太郎さんは、中国は本来、ヨーロッパのように
いくつかの国家が分立するようなカタチの方がよかったのではないか、
というように書いているけれど、あるいはそうなのかもしれない。
こうした中国で、今年の8月から
かの国での「建築基準法」とでもいうべきものが改定実施されるという。
日本に残っている木造軸組技術を中国国家として取り入れて、
日本側の協力で社会規範としての軸組構法建築基本法が制定されたのだという。
そうした建築が、あの巨大市場で展開がまさに始まろうとしている。
その中国での法制定に協力した神谷文夫氏から、詳細な講演を受けた次第。
これにはいろいろな面からの解析が必要だと思うのですが、
巨大市場での「軸組構法」の本格的導入期において、
われわれ、ドメスチック産業の典型と言える戸建て住宅マーケットとして
どのような対応があり得るのか、探ってみたいと思う次第です。
これから折に触れて、気付いた点をまとめていきたいと思います。
Posted on 6月 19th, 2018 by 三木 奎吾
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わたしはときどき、海外のFacebookスタッフの方から連絡をいただきます。
わたしのFacebookページに興味を持っていただいて
そのコミュニケーション方法をいろいろにアドバイスしてくれるのです。
Tjhiaさんという名前のようで、読み方はよくわかりません。
電話とメールやWEBページを介していろいろと会話するのです。
わたしもコミュニケーションの仕事をもう45年くらいやっているのですが、
こういうように、日常的に海外の方といっしょになって、
自分のオウンドメディアについて討論して前進させていくという時代が来るとは、
まぁあまり想像が出来ない世界になったなと感じています。
ときどき国際電話で「ミキサマノサイトニツイテ・・・」みたいな
一生懸命に日本語を操って相談してくれるのは、不思議で面白い体験。
ことがらがWEB、それもSNSのことに関することなので
こういった海外スタッフのほうが理解が進んでいて話題が先端的。
何度もこの口調に接するうちに、すっかりお馴染みという親近感を持ったりします。
ときどき会話の端々で、笑いも共有できるまでなってきた。
こういう営業マン氏なら、一度会ってみたくなってくる(笑)。
そんな体験をするようになって、
かれらの懸命さに接してくると、気付くことがある。
かれらは、シンガポールから国際電話で海外の顧客、
日本語文化圏のわたしにビジネスのコミュニケーションを図ってくるのです。
もちろん母国語ではない、それもきわめて語彙の複雑な日本語。
それも「営業」的な心理負担も折り込んだ会話をこなしている。
一度など、連絡時間が遅れたのでわたしから苦情を言われたりした(笑)。
そういう微妙な(謝罪しながら営業を進める)活動すら、必死にこなしている。
もちろんことがらがfacebookに関することなので
情報主導権は先方にはあるワケですが、
それにしても、数ある顧客についての情報をわきまえながら、であります。
相手顧客の立場に立った上で自社のツールを使ったマーケティング手法を
なかなか的確に伝えてくれているのです。
で、こういうチャレンジングな営業活動をかれらは毎日継続している。
たぶんリアルタイムでその結果が実績に反映していくシステムがあるのでしょう。
またわたしの「顧客情報」はパソコン画面で常にチェックされている。
こういう「顧客対応」をfacebookは会社全体で行ってきている。
逆に、日本の会社システムや若者たちはどうであるかなと、ふと思う。
同じ日本語文化圏に住む顧客に対している若い世代は、ここまでの体験ができるか。
逆のことに置き換えてみると、英語を使って海外顧客に対して
ビジネスを平気で仕掛ける営業活動をこなしていけているのだろうか?
コミュニケーションの仕事を長くやってきて
とくに自分自身としてはそういうチャレンジはしたことはありません。
しかしこれからの若者たちは、必然的に海外への「営業活動」が
やるべき、ごく普通のことになって行くのではないか。
はたして今の日本の若者に、そのような活動が出来るのかどうか、
ふと疑問になってくる。そもそも「営業」への抵抗感までもある。
一方でアジアの若者たちは、日本市場に対してそれこそ全力で営業アタックしている。
こういった「経験知」の総量格差は日々拡大されてきているのが現実。
いつか極東の「日本病」経済社会にならないか、という疑念はもつ。
先日も、北海道富良野の市観光課に電話したら、
人手不足でアジア人スタッフが対応に出てきたという話を聞きました。
人材の国際化はいまや待ったなしで時々刻々と進展してきている。
いつまでもドメスティックの枠の中でいられることはあり得ないなと、
感じさせられてきております。
<写真は無関係。十和田の安藤忠雄建築図書館。>
Posted on 6月 18th, 2018 by 三木 奎吾
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