

住宅は動き回らせることはできない、定置的人間活動表現。
この人間活動には、ひとつは経済的活動という絶対的側面があり、
同時にモノとしての表現物であるという側面も持っている。
大体、多くの人にとって人生のなかで1回くらいしか、
建築できる機会は訪れることがない。
それは他の社会、たとえばアメリカの新築戸数とくらべて
人口規模は半分なのに、新築戸数は2倍くらいになっているという。
〜国交省データでは、人口1,000人あたりの新築住宅着工戸数は
日本が7,6戸に対して、アメリカは3,7戸と倍以上と発表されています。
ちなみに対GDPの投資割合では日本3.3対アメリカ3.8なので、
やはり日本は極端に「新築偏重」というのが実態ですね。〜
で、日本人の生涯年収は、いまおおむね2億円程度というデータがあるようですが、
そのうちのたぶん1/3前後が生涯住宅投資になる。
日本では異常に新築戸建て住宅への投資が旺盛だと思います。
わたしの想像ですが、戦後導入された「個人主義」という価値感が国民性として
個人の「注文戸建て」住宅投資というものに異常に偏って伸張したのかも知れない。
というか、個人主義が全開になったとき、日本人はまず住宅にその果実を
大きく夢見たということであるのかも知れないと。
このことと、戦後の経済成長とはパラレルであったように思われます。
そういう日本社会の中での存在である戸建て住宅。
それも日本的個人主義の「表現物」という側面もある戸建て住宅では
その「依頼者」「建築人」双方の「思い」が表現されたのでしょう。
だから、その表現に込められた「意図」とか思い、に興味が強くなっていった。
そうなると、それをどう「伝えるか」ということが大きなテーマになった。
端的に言って、動かせない対象物として写真という表現が主要に扱うことになった。
わたしたち住宅メディアというのはそういった宿命を背負っている。
その協同者として、写真家という存在があります。
きのう、新住協北海道札幌支部の例会では、
写真家のKEN五島さんを呼んで、写真表現についての講演セミナーを開催。
最近、新住協では若手のみなさんからオモシロい動きが出ていて、
こういった視角の勉強会が開かれることになった。
ということで、時間を見て参加してみました。
上の写真は講演会で五島さんがプレゼンしていた写真です。
五島さんから許諾もいただきましたが、念のためクレジットも入れました。
それこそ毎日、このテーマで住宅建築の現場で話し合いながら
活動しているので、まことに身近な話題テーマ。
五島さんには数回本誌でも作品発表していただいています。
きのうの講演ではややテクニカルに寄りすぎていて、時間の関係で
肝心の「どう撮るか」という対象・住宅との「対話」というテーマが
突っ込み不足になってしまった。
まぁしかし、それこそ毎日格闘しているテーマなので、
お話にはたくさんのヒントが示されていて、わたし的には大いに気付きがありました。
五島さん、ありがとうございました。
Posted on 9月 15th, 2018 by 三木 奎吾
Filed under: 住宅マーケティング | No Comments »

ここのところ地震以来、なかなか散歩に出掛けられません。
どうも気持ちにややゆとりが欠けているのかも知れませんね、
すこし反省しています。
・・・と書いたら、今し方午前6時54分ごろ、比較的大きめの余震がありました。
なかなか油断できない。なの無意識に散歩気分が抑えられているのか。
わが家は国道から300〜400mほどの位置で、中学校のグランドに面していて
窓を開けたりしていると国道を行き交う緊急車両の警告音は
比較的に大きく響いてくる立地環境。
こういうことが日常感よりも非日常感を優勢にさせるのかも知れません。
さて神社建築であります。写真は北海道神宮境内にある「開拓神社」。
神社建築(本殿)の特徴としては以下のような点が指摘されている。
・屋根に妻を持つこと
・床を高く張ること
・瓦を用いないこと
・土壁を用いないこと
・装飾の質素なこと
っていうようなことがWikipediaにはまとめられていますが、
わたし的にはそのほかに神域としての背景緑地を持つ、というのが、
きわめて重要な要件であるように思われます。いやむしろ本質では?
この開拓神社は、北海道神宮の壮麗さとは違う、小型でかわいらしい神社ですが、
それでもご覧のように美しい背景の緑をたたえている。
この緑の背景のなかに、白木にシンプルな造形が神社の定番なのだと思う。
そこそこの年齢に達してきて、全国各地の神社を参詣させていただいてきた。
西洋のキリスト教寺院は街中で威圧的な建築外観で
内部にはステンドグラスみたいな文化も取り入れて絢爛豪華系なのに、
ニッポン神社は、まことに自然尊重型で、
伊勢などは、まるで自然そのものが神体であるかのように錯覚される。
鎮守の森、とはよくいったものだと思わされる。
神社はそういう意味で自然崇拝型の「宗教」なのだろうと思います。
高温多雨気候が支配的な列島社会で、宗教心を求めるとき、
環境を統御し支配する広葉樹林的な緑地がごく自然に選択されたように思う。
そういう森の空気感の中で、自然調和的な建築のありようとして
切妻屋根で、妻側がデザイン的に重視された高床が支持されたのだろう。
高床は失われた古代の人類生存圏・スンダランド的な海洋性出自を感じさせる。
こういう切妻のプロポーションに対して拝跪し続けてきたニッポン人。
やっぱりわたしたちの美意識のベースに深く刷り込まれてきているに違いない。
また神社拝跪の日常の毎日に、はやく復帰したいです。
Posted on 9月 14th, 2018 by 三木 奎吾
Filed under: 住宅マーケティング | No Comments »


写真は、一昨日に確認した札幌市清田区の地震による地盤液状化の様子と
産経新聞WEBが報じた政府発表の衛星写真での厚真町の写真。
今回地震の被害が集約されていると思います。
まだ全貌は明らかでは無いけれど、
地震・揺れによって建物被害が大きかったというよりも、
やはり地震動によってなんらかの理由で地盤が脆弱だった箇所で
集中的な被害をもたらせたということがいえると思います。
札幌市清田区では、宅地造成のありようがどうであったか、
この点が大きな問題点として浮かび上がってきている。
そういう意味では札幌市内の他の地域でも被害はあるようです。
とりあえず公的機関でハザードマップは参照できるようになっているので、
ユーザー側としては、基本知識として把握しておく必要があるでしょう。
一方、下の衛星写真ですが、震源域に近いこの地域では、
きわめて広域にわたって斜面崩壊のような土砂崩れが起こっている。
現在は交通規制などが行われていて、
一部の報道速報写真などでしか、状況を知ることはできないようです。
札幌からこの地域に行くには、いちばん近距離では高速を千歳で下りて
東方向に走らせて、北となりの「早来町」市街地から
この山地を抜けて厚真町市街に向かうことになりますが、
現状では、当然のように通行が遮断されています。
北海道で地域に密着して住宅雑誌を発行している者として、
通行の安全性が確保された段階で、現地を視察したいと考えています。
どちらにしても、今回地震で露わになったのは、
住宅が建てられる土地の地盤の問題が大きい。
わたしが建築設計に関与した親族の家も、この清田区の近隣にあり、
この現場からクルマで数分ほどに建っています。
直前の台風で自立の風よけ木製塀が倒れましたが、
いまのところ地震による建物の変位は見られていません。
その新築時にはスウェーデン式サウンディング方式での地盤調査を行った。
それに基づいて建築した経緯があります。
やはり建築時点でその土地の地盤調査は必要だと思います。
これまで見ている実感では、屋根が鉄板で軽量でしかも基礎が
「凍結深度」を考慮して、たとえば札幌などでは60cm鉄筋コンクリート基礎が
通常施工されていることで、地震耐力を持っている可能性がある。
まだ広域的な被害状況がまとめられていない段階ですが、
見聞する範囲内では、そう大きな建物被害の様子はみられていない状況です。
引き続き、いろいろな角度から取材していきたいと思います。
Posted on 9月 13th, 2018 by 三木 奎吾
Filed under: 住宅マーケティング, 住宅取材&ウラ話 | No Comments »



きのう出掛ける用事があったので、気になっていた
札幌市清田区里塚の液状地盤地域の被災状況を実地検証。
やはり自分自身も地震後のライフラインの整理整頓、対応が必要なので
こういった「取材活動」にようやく着手できた、ということです。
まず3枚目の写真をごらんいただくと、この地域の全景が見渡せます。
手前側は国道36号線でやや北方から南の方角に視線を見晴らした画像。
国道はやや高台になっている、というか、この地域一帯が
谷地のような元地形であったことが明らかです。
現地でヒアリングした範囲では、画面中央くらいの位置に小高い凸地があったのを
切り崩して整地し、なお水平面確保のために大量の「盛り土」をした、
そういった経緯で区画整理がされた土地のようです。
今回画面中央くらいの場所で水道管が破壊されて大量の水が地上に噴出した。
その濁流が画面奥に向かって泥流となって流れたとされている。
で、この地域一帯を歩いて外周して見た次第。
ちょうど安倍総理もこの地域を視察して、その後ウラジオに向かったと
現地の方からうかがいました。
わたしは節電のこともあって、テレビはつけていないので知らなかった。
1枚目の写真は3枚目の写真左手の緑地のふもとあたりになります。
下水のマンホールが高さ1.5m程度屹立している。
・・・ということはないのであって、これは周辺地盤が大きく変形陥没した様子。
この画面のアスファルト路面の下側地面の状況を推測すると、
地面の液状化、水道水の氾濫による地形変化がどれほどであるか、
災害の恐ろしさに慄然とする思いであります。
こういう地形変形がこの地域一帯で確認することができます。
2枚目の写真も、この住宅地域のほぼ真ん中あたりの状況。
写真に撮ったどの住宅も、ひとつとして水平垂直が維持されていない。
そもそも道路自体が複雑に変形しているので
どのようにしても写真としての天地左右の軸線を見いだせない。
住宅建築に関わりのあるメディアの人間としてやむなく映像を収めるワケですが
大きく被災されたみなさんのことを思うと胸が締め付けられる思いであります。
深くお見舞い申し上げます。
引き続き、住宅について今回の地震について取材をして行きたいと考えています。
しかし、こういう惨状の中でなお、エネルギー問題が追い打ちをかけてくる。
昨日北電さんから、苫東厚真の火力発電所の復旧が遅れる旨、発表された。
11月というメドが示されたわけですが、これ自体も流動的だと思います。
きのうは零下まで朝方の気温が低下した地域が北海道内では出てきている。
逼迫する電力需給状況の中で、暖房による電力需要がさらに加速され
大きくなることは恐怖そのものであります。
経済活動から基本的な生活維持レベルまで、堪えていかなければならないのか?
札幌は北海道内では比較的に温暖な地域ですが、
道北、道東地域などではこの時期からすでに暖房が必須になる地域が多い。
そういうときに、電力2割カットというのは、まさに命に関わってくる。ムリです。
けさの朝日新聞WEBですら、こういった論調で現地ルポ情報が書かれている。
エネルギーの安全保障について、世論がもっと喚起されてほしいと
この地域に住み暮らすもののひとりとして、切に願っている次第です。
Posted on 9月 12th, 2018 by 三木 奎吾
Filed under: 住宅マーケティング, 住宅取材&ウラ話 | No Comments »

さて地震から6日目になり、きのうからは仕事も本格稼働です。
なんですが、あのブラックアウトの余韻がまだまだ強烈です。
電気のありがたさが身に染みたので、この通電状態が継続して欲しい。
北海道電力さんから徐々に情報や「お願い」が発せられてきている。
以下、産経WEBからの引用。
計画停電回避へ2割の節電要請 道と経済産業省が連絡会議
北海道を襲った地震で電力不足に陥っているため、道と経済産業省は
10日、札幌市内で経済や産業などの団体を集め、節電要請の連絡会を開いた。
北海道電力の真弓明彦社長は「なんとしても計画停電を回避したい」として
2割の節電を要請した。
北電によると、北海道は地震で全道約295万戸が停電。9日時点で、
ほぼ電気が通じるようになったが、9月平日の最大需要を
約380万キロワットに想定したところ、本州から電力融通や自家発電などの供給力を
積み増しても10%程度が不足するという。
真弓社長は「お客さまには最大限の節電をお願いする」としたうえで
「セーフティーネットとしての計画停電は準備が整い次第、公表する」とした。
北海道経済連合会の高橋賢友会長は「計画停電は産業活動に大きな影響をあたえる。
節電に向けさまざまな取り組みを行っていきたい」と決意を語った。
北海道医師会の長瀬清会長は「計画停電の場合、病院に対する配慮は
あるのだろうが、今は在宅患者さんもかなりおり、2時間3時間停電すると、
呼吸の管理などで大変なことになってくる」と計画停電への懸念を示した。
北電によると、10日午後0時台の電力需要は地震前に比べ
「14・7%減(速報値)」だった。10、11日の計画停電は実施しない予定。〜引用以上。
というような電力需給の状況が北海道内ではアナウンスされています。
2割の節電、であります。
ではどうやればいいのか? 残念ながらこういう情報までは提供されていない。
自分が行動して努力した節電効果が、わかるようにアナウンスされると
みんなのやる気が引き出されるでしょうね。
そういう方法について、いろいろと検討してみたいと思います。
どうやら、苫東厚真の火力発電所復旧には1週間以上かかりそうな雰囲気。
ちょっと長丁場で節電の工夫をみんなで共有する必要がある。
先日も書きましたが、経済活動に影響しないように、あるいは
経済活性化の方向でエネルギー問題を冷静にみんなで考えたいですね。
とりあえずは、待機電力の削減、コンセントをこまめに抜いておくとか、
9月になって、暖冷房の必要性は少ない時期なので、
そういう面では負荷は大きくはないかも知れません。
ただ、この時期の平均的電気使用量に対して2割削減ということなので、
もっと知恵を絞っていかなければならない。
きのうも印刷屋さんが来ていましたが、停電による被害は大きく出ています。
実際にエネルギー遮断されれば、くらしが成り立たない。
きれいごとや美辞麗句、観念ではない、リアリズムの世界だと思います。
今回のブラックアウトを経験し、まずは常識レベルのことから一歩を始めたい。
Posted on 9月 11th, 2018 by 三木 奎吾
Filed under: 住宅マーケティング | No Comments »


きのうの投稿へのコメントが多数寄せられていました。
最新型トイレでの地震災害時の排水方法や、その他設備の対応方法についてです。
わが家ではことし春にリノベーション工事を行って、
2階のトイレについては新型トイレに入れ替えていた。
しかし、生活している1階部分のトイレは間取り変更も無かったので旧タイプ。
なので、停電したけれど水道が通っている状態でなんの問題もなかった。
ライフラインのなかでも、トイレの問題はそれこそ基本になる。
幸いにして今回は札幌では水道が一部を除いて断水などの事態はなく安定していた。
したがってわが家の夫婦2人はそのことでは特段問題はなかった。
しかし地震2日目には数名のスタッフが出社してくれて
そのときにはじめて、2階の新型トイレが流せないことを確認した。
わたしはちょうど他のプロジェクトにかかっていたので、
カミさんたちが対応したが「わかんなかった」ということだった。
その日は数名だけだったので1階のトイレを使用してもらって不都合は無かった。
で、2日目夜7時半頃に電気も復旧したので、
3日目の土曜日の全員出社時点では原因もなくなっていた。
という経過だったが、ブログに書き込んだことで反響があったので
今後同様の事態ための備えとしたいと再度、チェックしてみた。
わが家のタイプはTOTOのTCF972型というヤツ。
ちょうどリノベ工事の設備類マニュアルの類は、ひとまとめにバインディングしてある。
引っ張り出すと、件のマニュアルをすぐに発見。
開いてすぐのページに「停電したとき手動レバーで便器の水を流すことが出来ます」と
大きく図解入りで書かれていました。(2枚目のイラスト図)
実際にその箇所も確認し、理解出来た。
操作方法もきわめて簡易になっているので、今後、慌てずに対応できそう。
表示方法、扱い方どちらも明瞭ですぐに理解出来るようになっている。
あとはこういう方法の「一般常識化」が必要だと。
最近は工務店や住宅メーカーでは設備マニュアル類のワンセット化が標準的ですが、
そのマニュアル類のありかを、家族がきちんと認識しておく必要がある。
通常はリビングなどの収納というケースが多いと思いますが、
こういう地震に遭遇してみると、普段から気がついたときに家族で
一度は確認のために目を通してみることが必要でしょうね。
(って、わが家はやっていませんでした〜反省。)
その他、建築家の藤島喬さんから、「友人宅では、電動シャッターの手動化が難しく、
車を出せなかったそうです。多分じっくりと説明書を読めば手動化が出来ると思うが・・・」
というようなコメントもいただきました。
たしかにわが家の隣家でも困っていたようで、2日目日中は開け放しにされていました。
手動で開けるには開けられたけれど、操作が面倒だったのかも知れません。
いずれにせよ、多機能化が容易で便利な電気の利用。
せっかくガスコンロ設備だけれど、電気で調整するので結局使えなかったとか、
いろいろな「経験知」が今回出てきたと思います。
設備の「停電時使用方法」みたいなまとめ、一度やっておくのは必要な知恵ですね。
Posted on 9月 10th, 2018 by 三木 奎吾
Filed under: 住宅マーケティング | No Comments »



きのうの投稿へのコメントが多数寄せられていました。
最新型トイレでの地震災害時の排水方法や、その他設備の対応方法についてです。
わが家ではことし春にリノベーション工事を行って、
2階のトイレについては新型トイレに入れ替えていた。
しかし、生活している1階部分のトイレは間取り変更も無かったので旧タイプ。
なので、停電したけれど水道が通っている状態でなんの問題もなく経過した。
ライフラインのなかでも、トイレの問題はそれこそ基本になる。
幸いにして今回は札幌では水道が一部を除いて断水などの事態はなく安定していた。
したがってわが家の夫婦2人はそのことでは特段問題はなかった。
しかし地震2日目には数名のスタッフが出社してくれて
そのときにはじめて、2階の新型トイレが排水できないことを確認した。
わたしはちょうど他のプロジェクトにかかっていたので、
カミさんたちが対応していたけれど「わかんなかった」ということだった。
その日は数名だけだったので1階のトイレを使用してもらって不都合は無かった。
で、2日目夜7時半頃に電気も復旧したので、
3日目の土曜日の全員出社時点では問題はなくなっていた。
ということ経過だったけれど、ブログに書き込んだことで反響があったので
今後同様の事態になったときのための備えとしたいと再度、チェックしてみた。
わが家のタイプはTOTOのTCF972型というヤツ。
ちょうどリノベ工事の設備類マニュアルの類は、ひとまとめにバインディングしておいた。
引っ張り出すと、件のマニュアルをすぐに発見。
開いてすぐのページに「停電したとき手動レバーで便器の水を流すことが出来ます」と
大きく図解入りで書かれていました。(2枚目のイラスト図)
実際にその箇所も確認し、理解出来た。
操作方法もきわめて簡易になっているので、今後、慌てずに対応できそう。
表示方法、扱い方どちらも明瞭ですぐに理解出来るようになっている。
あとは、こういう方法の「一般常識化」が必要だと思われます。
最近は工務店や住宅メーカーでは設備マニュアル類のワンセット化が標準的ですが、
そのマニュアル類のありかを、家族がきちんと認識しておく必要がある。
通常はリビングなどの収納というケースが多いと思いますが、
こういう地震に遭遇してみると、普段から気がついたときには家族で
一度は確認のために目を通してみることが必要でしょうね。
(って、わが家はやっていませんでした〜反省。)
その他、建築家の藤島喬さんから、「友人宅では、電動シャッターの手動化が難しく、
車を出せなかったそうです。多分じっくりと説明書を読めば手動化が出来ると思うが・・・」
というようなコメントもいただきました。
たしかにわが家の隣家でも困っていたようで、2日目日中は開け放しにされていました。
手動で開けるには開けられたけれど、操作が面倒だったのかも知れません。
いずれにせよ、多機能化が容易で便利な電気の利用。
せっかくガスコンロ設備だけれど、電気で調整するので結局使えなかったとか、
いろいろな「経験知」が今回出てきたと思います。
設備の「停電時使用方法」みたいなまとめ、一度やっておくのは必要な知恵ですね。
Posted on 9月 10th, 2018 by 三木 奎吾
Filed under: 住宅性能・設備 | No Comments »

写真はきのう夕方の買い物時、カミさんが「あ、地震雲じゃない?」と
驚いていた夕焼け雲であります。
まぁ、こういった時なので心理状態からしてそう見えるのは理解は出来る。
でも実際そうかどうかは、情報を確認しなければならない。
常識的にはそのようになると思うけれど、
災害時には、動転した気分のままに行動してしまうケースも見られる。
今回典型的だったのは、現に水道から水が出ているのに、
「もう少し経ったら、水道が断水する」という流言飛語・デマ。
わが家でも、家人がWEBで「知人が拡散している」と話していた。
よく聞いたら「◎◎の方から」というデマ情報発信のパターン。
「の方」という日本語はきわめてあいまい表現。
「税務署の方」「自衛隊の方」「市役所の方」などなど、方角を指しているのか、
実際にそのオーソリティからのことなのか、ごまかして言いやすい。
災害時にはこの程度の「詐欺」的表現でもだまされやすくなる。
まぁ万一のための貯水は「ほどほどでいいんじゃない?」程度で諭していましたが、
DIYショップから大量のポリタンクを弁慶のような姿で運んでいるひとも見掛けた。
まぁ見ていて驚いたのですが、石油ショック当時のトイレットペーパー騒ぎが
はるかに思い出されて、マジマジと目を見張る思いだった。
きのうクルマのガソリン補給で訪れた友人経営のガソリンスタンドで、
お互いに情報収集してみたけれど、同様のケースで
町内会の隣居を戸別訪問して、そういうデマを流布して「お宅も用意した方がいい」
というような勧告をして回るひとがいたそうです。
その上、選挙カーのようなクルマから同様のことをがなり立てていたケースも見たとのこと。
また近くの川から大量に水を汲んで運んでいる人の姿も目撃したという。
おかしな情報に踊り回る愚を繰り返さないようにしたいもの。
まぁマンションの場合、屋上まで電気を使った動力で揚水して
そこから水道を落として各戸に届く水圧を確保する必要があるので、
そういうトイレ用水かも知れませんね。
しかしこの件でさらに驚いたのは、ある政党の「公式ツイッター」でありもしない
施設故障、それに起因する断水の情報を流していたという。
地域の国会議員さん発だそうで、ならば最低限、管轄の水道局などに
確認くらいはできるハズだしすべきなのに、確認せずに情報拡散し、
その上、その政党の公式ツイッターでも全国発信させたというのです。
で、管轄の水道局に問い合わせが殺到したので、市では広報で
「水道断水はありません」という情報を発信したとのこと。
これは旭川市でのことですが、札幌市でも同様の対応をしていたので
札幌市内でも同じようなデマ拡散があったようです。
まぁ悪気があるわけではないでしょうが、リテラシーの低さに唖然とする。
政権を取る心構え、態勢が備わっているようにはどうも思われない。
その後訂正してお詫びの上、当然、件の投稿は削除したそうですが、
その文末で「発信に細心の注意を払っていきます。一緒に気をつけていきましょう」
と記載されていた。この文意を読むとわれわれも「一緒に」されている・・・。
このニュース、WEB系以外の大手メディアは一切スルーしています。う〜む。
水道の件では、最新のトイレは電気やマイコンでの制御をウリにしていて、
こういう災害時に無用の混乱をひとに与えるケースがある。
わが家は幸い、常時使用のトイレは旧式タイプだったので、
停電期間中もまったく問題なく動作していたけれど、
2日目に出社してくれた一部スタッフが利用する2階トイレは新型で
こっちは、手動制御できなかったのです。
災害時のライフラインに関連するこうした緊急対応不備について、
メーカーは対応をよく考えて欲しいと思います。
機能競争はやむを得ないと思いますが、そのせいで緊急時に役に立たない、では
本末転倒のそしりは免れないと思います。
Posted on 9月 9th, 2018 by 三木 奎吾
Filed under: 住宅マーケティング | No Comments »


たくさんの励ましのコメント、感謝申し上げます。おかげさまで事務所+わが家は
昨夜午後7時30分頃、停電状態を脱することができました。
電気のありがたさに深く思いを致しております。一義的には復旧に当たった
北海道電力のスタッフのみなさんの不眠不休の努力があったと思います。
まだ停電状態に置かれているみなさんへの復旧努力をよろしくお願いします。
今回あらためて、やはり全国のみなさんからの暖かいお気持ちが
災害に当たっての自分たちの背中を押す大きな力になると気付かされました。
本当にありがとうございました。
引き続き、災害列島に共存していく同胞意識を大切にしたいです。
ということで、今回露わになった北海道のエネルギー問題。
原発事故以降、北海道電力という全国の電力会社の中でも
比較的に小さい経営基盤の会社にこの問題の重圧が
一気にかかってきていたのが現実なのだと思い知らされました。
あらためて、北海道電力が提供している図表などを
チェックすることになりました。企業情報と運営の状況ですね。
いわゆる「でんき予報」では、地震発生日の予想電力量などが確認できた。
売上5460億円程度の規模は、東電6兆円の約1/10。
人口規模が550万人:3,000万人という比較以上の売上格差がある。
企業立地などの事業環境要因が大きく異なっていることが大きい。
こういう事業環境の中で、より経営効率性を高めるために
原発への投資を大きく行ってきて、泊には3基の原発を「設備投資」している。
これが資本投資に見合う稼働状況に至らない段階で
2011年の原発稼働停止を迎えた。
そういう事業環境の中で火力に、それも効率性を高めた運用に
集中的に特化した体制を構築してきていたようです。
それが今回、北海道内での需要374万kwに対して発表では160万kw以上、
実に4割以上を苫東発電所で集中的に発電する状況になっていた。
経営的にはこのような背景状況があったとされる。
今回痛感させられたのは、こうしたエネルギーの問題が
自然災害によって、即座に道民すべてと他の企業経営に直結すること。
こういう問題こそ冷静に経済運営の問題として
みんなの責任ある論議テーマになってほしいと思う次第です。
電気が無ければ企業活動もなにもあったものではないのです。
企業活動がそれによって影響を受けても、どうする術もない。
現実にわたしが関係する顧客企業も提携先企業もほとんどが業務停止に追い込まれた。
待ったなしに発生する事案に対しては、採算度外視でも対応する必要も発生する。
そして経済が機能しなければ、ひとびとの生活を支えることは不可能。
理想論ではなく、現実にいまを生き、直接くらしに係わる問題として
経済のためのエネルギー問題を論議できる平穏な環境を作るべきだと思います。
「であるべきだ」論はそれはそれとして論議して、
通常の経済活動とはできれば切り離して欲しいものだと感じます。
Posted on 9月 8th, 2018 by 三木 奎吾
Filed under: 住宅マーケティング | No Comments »


みなさんお元気ですか。停電下の札幌からお伝えします。
以下、日記風にきのうの1日のことを書いてみました。
WEB接続も不安定になってきたので、たまたま接続できたいま、
備忘録的に書いておいたことをそのまま載せることにします。長文で失礼。
きのう9月6日午前3時7分、すでに起床していて朝の準備のために
台所で調理の準備、食器類の洗い作業をしていたところ、
ふいに横揺れがして、その直後に強い突き上げるような地震。
直後に電気が停電して、スマホから「地震です」という警告音声が流れた。
とっさに「ああ、これで一巻のおわりか、このがれきの中で死体をさらすのか」
と絶望感の中で思った。天地左右の方向感覚がややズレてもいた。
しかし、次の瞬間からやや落ち着きが出てきて
寝室にいるカミさんも目覚めていることに気付いた。
家の中を夢遊するように彼女の元にたどりつき、無事を喜んだ。
そこから対応行動をはじめた。
まずわが家は事務所一体建物でSECOMロックをしていて、
それが停電条件下でどう動作するか、万が一家から出られないことも危惧し、
ロック解除のため書斎コーナーにSECOMカードを取りに向かった。
そのときには動揺していたせいか、やや水平垂直の感覚がおかしくて
すでに建物の天井、コンクリート面が水平を維持していないように認識された。
かまわずにカードを取りに行き、引き返してロックを解除させた。
そこでまずは玄関に向かい、そとの状況を確認した。
そとは比較的静穏な状況であることを確認できた。
玄関にアナログロックをかけて居間に戻った。
カミさんとふたり、お互いにスマホを握りながらいろいろな情報摂取を始めた。
現代災害ではスマホがまず基本的なインフラであることを再認識できる。
被災当日の午後近くになって、通信状況が不安定になっていったけれど、
災害発生時直後は、比較的に通信環境は維持され続けることが確認できた。
これはわが家が札幌市西区の中心に近い場所にあることが与っているのか、
もっと一般的なことかよくわからないけれど、たいへん助かった。
まずは、家族の状況を確認するために家族で共有しているLINEに接続し、
同じ札幌に住んでいる娘と東京にいる息子とで情報を交換した。
それぞれの無事を確認できて、まずはひと安心。
この日は息子の誕生日だったけれど・・・(笑)。
カミさんの実家の義弟とも連絡がついて義母の無事も確認できた。
わたしは、Facebookで多くの人と情報交流しているので、
さっそく個人ページにこの被災状況についての速報をながした。
そこから終日にわたって多くのみなさんが気付いていただいて、
たくさんの反応をいただいた。深く感謝します。
そのように「繋がっている」実感は、冷静な判断力を
持ち続けるためにも重要だと思った。
わたしは毎日更新のブログを書き続けているので、
一段落してから、このブログ更新に向かった。Macは地震前に立ち上げていて、
貴重な「光源」としても機能し続けていた(笑)。
停電してもノートパソコンなので、フル充電のバッテリーで継続動作する。
考えてみればこいつが、地震をまたいで継続した「日常性」そのものか。
わが家は事務所一体で有線LANネットワーク環境を装備しているが、
こちらは停電のためにWIFIも含めて動作しない。
そこでiPhoneの通信接続テザリングに切り替えてネット接続し、
短めのブログを書き、それをSNSシェアして情報発信させた。
9月6日の更新は、午前5時過ぎとたいへん早い時間になっているけれど、
毎日更新と自分で決めていると、こういうときにも意識平衡維持機能が働き
ふだんやっていることをやろうという気になるのだと思われた。
で、そうすると次には、毎日の「散歩」行動を考えるようになる。
ちょうどいいし、家のまわりの状況、とくに住宅・建築がどうであるか、
そういったごく冷静な観察眼欲求も出てきて、6時前には出掛けてみた。
早朝とは思えないほどたくさんの人が歩いていることに驚かされる。
家から歩5分の24時間営業マックスバリュでは、店員さんが外に出てきて
訪れてきた数人の来客に対して頭を下げている光景が見えた。
停電のために、店側の判断で営業ストップさせたようだ。
そこから2-300mの、旧国道5号線と地域主要幹線・琴似本通り交差点では
信号が機能していた。非常時のバックアップ電源のようです。
そこからさらに2-300mの「札幌西区役所」には建物内から照明が見えていた。
玄関も開放されていたので、なかに入って見た。
非常時電源が役所機能を提供していて、
区役所職員や隣居されているみなさんと情報共有できた。
わが家はこういう便利な環境地域にあることを再確認。
わが家では地震後も水道はまったく問題なく使えているけれど、
隣居の方の家では「ちょろちょろとしか出ない」と話されていた。
たぶん、マンション居住者の方かもしれない。
マンションの場合、上水道からの水圧だけでは上階までの供給は難しいので
いったん上水を階上まで上げてそこから降ろしていくために、
電気による起動力が必要なのだと思われます。
そこから100mほどのセブンイレブンに立ち寄ってみた。
停電でもあるので閉店していると思ったら、こちらは開店していた。
中に入ってみるとレジ待ちの行列が店内を一周していた。
わたしも、できれば電池などとは思ったけれど懐中電灯もまだ余裕があるし、
また食品類については冷蔵庫のなかにたくさんのストックがあり
やむなく解凍されていく(笑)ので、順次食べていくしかないので当面不用。
ということで買い物は諦めた。が、区役所でトイレをお借りした後、
ふと気付いたら飲料の「自販機」が非常電源下で動作している。
カミさんから「水があれば」というコトバがあったのを思いだして、2本購入。
帰宅後、きょうの会社出社をどうするかを決めるためSNSで幹部会議。
状況を確認して自宅待機とするように決定して、主要スタッフ~各個人へ
情報共有させた。今後「スタッフLINE」が必要だという認識ももった。
こういう間も、Facebook情報共有ではたくさんの「いいね」や
コメントが寄せられ、可能な範囲で対応させていただいていました。
当面の対応ができ次に仕事やふつうの活動に向かうためには、
停電が最大の障害。
サバイバルは、わが家の場合当面1週間程度は食料が確保されているし、
緊急性はそう高くはない。
とにかく、水道がきちんと提供されていることがいちばん大きい。
自宅でトイレの心配をしなくていいことは、生きていく最高の安心感。
会社始業時間を過ぎても、スタッフも出社していない。
ひたすら電気の復旧を待つのみ。
ということでやむなく、再度周辺の状況確認。
可能であれば、加熱調理が可能なLPガスコンロを入手したいと出掛けてみた。
途中、地元北洋銀行店舗があるけれど、こちらは休業の案内をされていた。
ATMも停電で動作していないとのことでした。う〜む。
停電が長引くことになるとどうなっていくのか。困りますね。
で、ホーマック店舗のまえに来ると、たいへんな行列が出来ていた!
どうもWEBで「すぐに水道が使えなくなる」というような
不安を煽る不確認の情報が流れているようで
大量にポリタンクを持ち運んでいるひとを見掛けた。
あとでWEBで確認したら、水道局からも
「そういうことはありません、デマです」という情報が拡散されていた。
こういうリテラシーも肝要だと思われますね。
帰った後、やや疲労を憶えてお昼寝。体力第1。
その後、発災直後から考えていたサバイバル作戦に取りかかる。
停電時、電気エネルギーを確保するために、
そこそこガソリンが確保されているクルマを起動させて、
装置した家電製品コンセントから
家電に電気供給させようというアイデアです。
今後EVが普及すれば。こういった利用法があるとされていること。
いまはガソリン車からですが今後はコンバーターや蓄電池普及が期待される。
ということですがいまは、サバイバル作戦の一手段ですね。
作業途中でカミさんがスマホで話ながら、仙台スタッフの電話を繋いできた。
状況確認すると6日札幌市内の印刷会社に原稿データを入稿する
予定だった案件があったけれど、印刷会社が停電のために
当然、工場が機能せず、やむなく仙台の印刷会社に外注先を
振り替えたので、その原稿データを送って欲しいという業務連絡だった。
ちょうど、緊急電源確保作業中だったので、すぐにOKしてプロジェクト着手。
関係するスタッフに連絡を取ったところ夕方4時頃になって出社してくれた。
で、この緊急電源でデスクトップMacを立ち上げて送稿用データを整備した。
それをUSBメモリーで吸い上げ、iPhoneテザリング環境からノートパソコンで
WEB接続して無事に仙台までデータを送ることが出来た。
その後はこの緊急電源から家の冷蔵庫に入電させてみていますが、
断続的な入電ながら、いまのところ冷蔵庫・冷凍庫の保冷環境は
24時間経過後も維持されている。
不安定電源による動作からか異音がときどき発生していますが、
これもやむない停電環境でのサバイバルと受忍しております。
さらに物置にしまっていた、東日本大震災後にカミさんの実家からもらった
「非常食セット」を思い出して、夫婦で笑いながら
「もう賞味期限は数ヶ月過ぎているけど、いいっしょ」ということで食卓に上げた。
加熱しなくても食べられる食品群ということで、
最低限の食料として活用中です。けっこういけました(笑)。
っていうような1日が過ぎて疲労もあってか、8時間以上の爆睡。
本日7日も明るく元気に頑張りたいと思います(笑)。
がんばれ北電! 停電クライシスをみんなでなんとか乗り切ろう!
Posted on 9月 7th, 2018 by 三木 奎吾
Filed under: 住宅マーケティング | No Comments »