
古民家、ではないよなぁ。
でも米づくりの吉野ヶ里と対比できるような、縄文の首都、といったロマンを掻き立ててくれるのが三内丸山遺跡です。
青森市の市街からやや離れた丘陵地になった地域ですが、昔はすぐそばに海が迫っていて、豊かな海の幸と、DNA的に同一であるとされる栗(ということは栽培)などの山の幸の豊かな土地だったとか。採集生活の時代としては、きわめて大きな集落が栄えていたと言うことです。土器の発明から、栗などの木の実を食することがきわめて容易になって、縄文の食生活は飛躍的に豊かになったのだそうだ。
海から上ってくる坂道には、その沿道両側に死者の墓が埋葬されていた。縄文の死生観からすると、ひとの交流の道に死者をあえて介在させるという意味は何だったのだろう。 そして、復元された物見の塔のような建築物。この建築物の柱の掘っ立て技術は、こんにちで考えてもたいへん高い技術レベルだと言うこと。
もう、いろいろな想像力がわき出てきて、とまらない。
農耕だけに依存しなかった縄文世界では東日本、北方日本がきわめて人間の生存に適地だったそうです。ものの腐敗進行が早く、しかも食料採取が難しいという夏を長くもつ南方はむしろ、人間生活に適していなかったのだそうなんです。食糧の冷蔵貯蔵が可能な冬をもっていた北方は、縄文世界で日本の主邑であったのは自然なことだったのだとか。
北海道に暮らすものにとって、こういう事実が近年、考古学の発展で明らかになってきているのは、なんとも愉快な気分にさせてくれます。
もちろん、われわれが米を生産し続けてきたDNAの末裔であることは、紛れもないとしても、この私たちの暮らす土地の寒冷条件が、違う意味合いで認識できるようになってきたことは、なんともわくわくさせてくれることだと思うのです。
機会があれば、ぜひ多くに人が体験してほしいものです、三内丸山。
Posted on 10月 13th, 2005 by replanmin
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きょうは、久しぶりに閑話休題。
3連休は、登別で親戚の集まりがありました。
今週も忙しくなりそうなので、骨休めとばかり、風呂→寝る、の繰り返し。
おかげでからだバラバラになって、しばらくしてすっきり。
硫黄のニオイはやっぱ登別が格別ですが、そのほかに鉄泉、食塩泉などの風呂を楽しめました。
まえに一度、バスガイドさんの教師という大ベテランの方に聞いたことがあるんですが、登別の湯は、やっぱ日本一といえるんだそうです。 写真左の地獄谷の露出する火山活動、それと年間の降雨量が多いという温泉の基本的な条件で、ほかとは比較にならないんだとか。
登別に伯父が住んでいて、ボランティアのガイドをやっています。
「世界中の温泉の成分は17種類だけなんだけど、登別はそのうち10種類の成分が確認されていて・・・」と温泉耳学問を聞かせてくれました。
老舗の「第一滝本」は、初代の滝本金蔵さんの時代に、高級旅館として宮様や大金持ちが来たときの施設を充実しろ、といわれても断わり、庶民の温泉というポリシーを貫いたんだそうです。泊まった「登別グランドホテル」というのは、そういう時期に高級旅館として建てられたものなんだとか。 いまは、「第一滝本」もどれも似たようなものですが。 ふーん・・・、初耳。
あさ、地獄谷まで散歩。
雨で地獄谷の硫黄のニオイ、比較的よわくは感じられましたが、間近で見るとまさに自然の恵みそのもの。
カメラ構えていたら、手振りでシャッター押してくれ、というひと発見。で、押してあげたら台湾の方。
ちょっと悲しいんだけど、こういうとき、片言でしゃべりあうのは決まって英語。
アジア人同士、会話できる言葉って、ないんですよね。
やっぱ人口から言って中国語、覚える方が、国際ルールかなぁ。
北海道の温泉は激しい競争の結果、もっとも現代的なサービスシステム。だから料金と施設、そして自然環境という観光資源のバランスで、すごく魅力的なようですね。 施設が大型でゆったりしていて、アジアの人たちにも受け入れられやすく、インターナショナルスタイルってことかな。
ともあれアジアの人たちに大人気だっていうのは、なんかうれしい。
もっと来てね、と親愛の気持ちを込めてお話ししました。
いいところですよ、北海道。
Posted on 10月 12th, 2005 by replanmin
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家の中の温熱環境を、いかに心地よいものにするか
その基本になるのが、まずはそれをコントロール可能にするということ。
そうしたときに気密化は大前提になります。 外部の温度環境に左右されない室内気候の実現は、こうすることではじめてみえてきます。
写真は、わたしが設計プランに関わった住宅の気密化工事の完成段階の様子。
室内側からの生活で発生する水分湿気を、断熱層や構造材に影響させないように、このように防湿のビニールシートで囲い込むわけです。 こうしたしっかりした防湿層をどうしたら作り出すことが出来るのか、という点が住宅の性能向上のためにはきわめて大きなポイントで、以前にご紹介した室蘭工大の鎌田教授と、オープンな技術研究民間機関としての「新住協」が探求してきた成果が、こんにち広く活かされているわけです。
構造材工事との段取りや取り合わせの部分の作業手順なども、多くのみなさんの現場的な工夫と実践活動の結果、建築工法として完成してきたものです。
比較的安価に住宅の性能向上を図るために、特定のメーカー断熱材に左右されない、広く出回っている入手しやすい材料だけで可能で、誰もが取り入れられるオープン工法システムが、確立してきているわけですね。
こうしたスタンダードな作られ方で建築されたこの家、じつはわたしのカミさんの実家です。
建ててからもう6〜7年になりますが、延べ床面積が36坪。主暖房は1階にFFストーブ1台で、補助で2階に1台ポットストーブを使用しています。
高齢者たちの住まいですが、快適そのもののようで全員元気いっぱいに過ごしております。 っていうか最高齢はもうすぐ100歳になるひいばあちゃんもいまして、(現在は認知症の進行で施設に入っていますが)つい最近3ヶ月前までここで元気に暮らしていました。
はじめはその前の家とまったく違う環境になるので、暮らしの移行に伴うストレスなどの面を心配したのですが、まったくの杞憂でした。 「あったかくて、たいした、いいわぁ」と口癖のように言ってくれて、安堵できたものです。
で、この家、建築費は1,260万円(税込み)というコスト。
なんですが、この気密化工事のうえに、断熱は100mmグラスウールの充填にプラスして、50mmの板状グラスウールを「付加断熱」しています。あったかくする工事は、しっかり手抜かりなく。
そのうえ、内装工事はもちろん豪華には出来ませんが、それでも仕上げは基本的に自然素材だけで構成しています。床は無垢のパインフローリングなんですよ。
基本的な性能向上のための費用というのは、だから、それほど全体コストに響いてくると言うことはないといえるのです。 よく本州地域で聞く言葉に、高断熱高気密仕様にするから工事費が高くなる、みたいなのがありますが、よく理解できない部分があります。
高断熱高気密の家づくり技術に取り組む初期段階でこそ、この写真のような気密化工事には、きちんとした現場段取りの管理ということが必要にはなると思いますが、経験を積めば建築のコストアップとは関係のないことだと理解できると思うのです。
ということで、ぜひ多くの全国のビルダーさんが、
こうした基本的な技術をつかんで多くのユーザーに、
「安くていい家づくり」
を提供して欲しいと希望してやみません。
Posted on 10月 11th, 2005 by replanmin
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さてふたたびカナダ住宅探訪。
高級住宅を見続けて、頭がドルマークで一杯になったので、すこし楽しくて変わった住まいを見たくなって、カンを働かせて探してすぐに見つかったのが、ウォーターフロントのエリア。
やっぱ、案の定むかしのヒッピーのようなひとたちの住まいを発見。
この辺は、古くから開けた港町で、倉庫なども多く、想像力を持った芸術家のようなひとたちが集まってきているんだそうです。この家は、そんななかでも水の中に基礎を建てている、できれば水上生活をイメージしたような住まい。
なんか、楽しくワクワクさせるような家なんですね。家自体はドルマークの感じられないシンプルなもの。
ひとの社会って、人口規模が一定を超えるといろいろなタイプが現れてくるんじゃないか、というような誰に聞いても???という反応が返ってくる仮説を実はわたし、信奉しているんです。
その理論、(っていうかあくまで仮説。なんの検証手段もないんですから)でいろいろ都市を見ていくと面白いことも見えてきます。
たとえば、なんで地方の中心都市って30万人くらいのが多いんだろう? という点。
私の身近な、北海道・東北で言えば、旭川・函館・青森・秋田・盛岡・山形・福島・郡山っていう、中心的な地方都市が判で押したように30万人前後なんです。
ひとによっては、「それはさ、それ以上発展しない、ってことなのさ」となんか禅問答のような答えが返ってきたりします。
前にNHKで、イスラムの古い都市の紹介があって、そこでの人口がちょうど30万人。城郭都市なので、面積は増やしようがなく、道路の面積が極限まで小さくされ、もちろん自動車などが入ってくる余地は全くない。
自動車がないのに、タクシーまである。?。 って人を乗せるんじゃなくって、荷物を頭の上に載せて買い物の品を家まで運ぶというタクシーなんですけどね。
ここで面白かったのが、人口が30万人になると、人間生活に必要な仕事が、だいたい現れるという哲学的な考察。ということは、逆に言えば、現代の都市というものの機能性は、30万人規模になって、ほぼ満たされるってことなのでは、ないでしょうか、ねぇ。(なんか仮説が説得力持ちそうで、ワクワク)
そういう意味で、日本の地方の中心都市の人口と符帳するものがあって、おかしい。
で、バンクーバーはゆうに100万を超えるビッグシティ。これくらいになると逆に、きっと普通の人間生活にはほとんど不必要な、「ちょっと変わったひとたち」というのも現れるんじゃないか、という仮説。
で、その仮説通り、ちゃんとヒッピーみたいなのが住み着いている、ということなんですよ。 どっちかといえば、わたしも多分、そうした人たちと近似した人間だと思っているもんですから、カンが働くんだなぁ、と同行したビジネスマンのひとたちにヘンな自慢になりましたが。
なんとなく、わかるんですよね。気持ちが。
ということで、みなさん、この仮説、どんなもんでしょうか?
なにを調べたらいいのかも、まだ不明というヘンな仮説なんですが、
やっぱ、おかしいかなぁ。
Posted on 10月 10th, 2005 by replanmin
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毎日使うテーブル。
インテリアって、いろいろな嗜好があるから、とくにこうすべきだっていうのはないけれど、家族の関係をけっこう表しているのは、その家のテーブルなのかも知れない。
写真は、事務所の自由スペース(約15坪)に置いたテーブルです。
この場所は、ふだんは来客を迎える応接になったり、スタッフ全員が集まる会議になったり、ときには会食の場になったり、いろいろに機能が変化する場所。
って、べつに事務所に限らず、家庭でも同様だと思います。
ふつうは家族の食事の場であり、来客との語らいの場だったり、こどもの勉強の場だったり、しますよね。
そんな多目的な自由さが、いまのわたしたちの暮らしには不可欠だと感じます。
このテーブルは、とにかく多目的で大きなものがほしい、ということで特注したもの。長さが4mあり、幅は1.2m以上あります。長さ3.6mまでって、結構探せますが、4mってなかなかない。
Be-h@usという、合理化された建築素材で豊かな住空間を作ろうという提案してるところが採用している、多用途の木質仕上げ材料を使ったものです。床材に主に使われるのですが、そのほかにも仕切の造作家具工事、あるいはこのようにテーブルなど多用途に使われています。このテーブルには、(最大で)1枚が33cm×4mという材料を4枚組み合わせたわけです。
素材を持ってきてくれて、現場で足を組んで組み立ててもらいました。
値段はジャスト10万円。
同じような大きさ、って探してもなかなかないと思いますが、あったとしてもこの価格って不可能だと思います。
もう3年以上使ってますが、多少はmm単位で木材の変形はあるかも知れませんが、まったく不都合は出ていません。
やっぱ大きいので、移動の時などちょっと重たいくらいかなぁ。でも大人ふたりでなんとか水平移動は大丈夫。
最近はスタッフが増えた(現在18人)ので、さすがに全体会議の時は詰め気味になりますが、このあいだやった会議もこのテーブルで過不足なし。
ときどき、打ち上げなどのパーティもここでやっています。春にはオホーツクの毛ガニパーティなんかを楽しんでます。なんたって、大きいテーブルって、やっぱ落ち着きますよ。
よくね、「腰を落ち着けて」なんていいますが、あの言葉って、こういう装置的な要素がもたらしてくれる部分ってものも大きいと思います。 忙しい現代生活で、家族といえどもなかなかコミュニケーションの時間がとれないですが、こんなテーブルがあると、なんとなくすわって、たとえそれぞれ違うことをやっていても、なんとなく同じ場所を共有して、会話がしやすくなるものだと思います。
いかがですか?
Posted on 10月 9th, 2005 by replanmin
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わが家は、以前事務所兼用住宅だったので、毎年のように建物に手を入れ、増築などもしていました。
3年前にようやく、歩いて5分の場所に事務所を別に新築して、平和なすまいになったのです。 ・・・が、
そのあいだのやりくりの結果、床面積が86坪にもなっちゃって、そのうえ吹き抜け空間もあるもんですから、基本的な気積(空間の大きさ、平米ではなく立米)が大きすぎるんです。寒冷地住宅の基本である「暖房」ですが、わが家は灯油セントラルヒーティング床暖房。でも現状は局所暖房化しちゃって、まだらな室温状態。さらに暖房費用も高くて、とても住宅レベルじゃないんです。 おまけにロードヒーティング費用(自宅と事務所2カ所の雪かきはノーサンキューなもんで)もかさんだこともあり、今シーズンは待ったなしで、暖房計画の見直しを迫られています。
ところが灯油セントラルの床暖房を増設したら、たいへん割高だし、工事も大がかりになりそう。
ということで、わが家の熱環境的な弱点である、大きな吹き抜け空間のコールドドラフト(冷気流)対策には、電気蓄熱暖房器を設置することにしました。
もともと調理の方には、16年前新築時からクッキングヒーターを入れて200v配線が設置済みなんで、その面の工事費が軽減できるから、いちばん工事も簡便、合理的。 やって見なきゃわからない部分はありますが、わが家は気密性能で言えば1cm平米クラスと熱効率もいいので、計算的にはコストダウンできるはず。
ちょうど、ほくでん電化生活情報館「MADRE」がリニューアルオープン。
札幌市中央区のサッポロファクトリーのなか。電化リフォームの情報もさまざまに情報提供されています。
「電化ってeね、キャンペーン」もやっているので、運がよければDVDレコーダーも当たるかも! やった、って、まぁ、とれそうもないタヌキの皮算用ってとこかな。
10月8日(土)きょうオープンってことですが、その前にさっそくスタッフが行ってきました。
写真はその様子。
安全・クリーンな電化のくらしがイメージできる体験型の展示になっています。また、機器とシステムの進化ぶりも一目瞭然。暖房については最近は一時の蓄熱暖房器一本やりから変化してきて、バラエティがぐっと広がって、暮らしに合わせて選択できる機器がずらり。
とくに今年は、灯油の値上がりがご存知のように目をむくほど。
わが家の工事をお願いする電気工事店さんに聞いたら、いまから目が回るほどの忙しさだとか。(雪国では、12月に向けて新築・リフォームの工事が追い込みになるんです。) みなさん目の付け所は一緒なんですね〜。
いろいろなエネルギーを複合させて得られる電気は、エネルギー価格をある程度緩和出来る柔軟性があります。
コスト的なメリットも出て、しかも安全クリーン。こんな状況にはぴったりというわけですね。
ということで、さて、わが家の暖房リニューアル計画、どうなっかなぁ。
工事進行など、これからここでご紹介します。
ケチケチ、コスト削減実現できたら、いいよなぁ、
って夫婦でにんまり顔見合わせたら、かみさんから先に
「暖房費浮いたら、わたしiPod買うかんね」って言われちゃいました。
なんか、納得できないなぁ。 でもきっと押し切られそう・・・。
とても逆らえません、くわばらくわばら。
Posted on 10月 8th, 2005 by replanmin
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屈斜路湖って、知ってますか?
最近、知床の世界自然遺産指定で、北海道東部の観光人気が盛り上がっています。で、屈斜路湖は体験型の観光拠点として人気も高くなってる。
この家は、その湖の近くに建つ大阪からの移住者の方の家。
ネイチャー志向の建て主さんと、意気投合した地元の大工さんの建てた家です。
建て方は、真壁木造。
というかポスト&ビーム。
構造の柱や梁をそのままあらわしで作るわけです。
で、暖かい家にするには100mm程度の断熱もしなければならない、そうすると勢い、よく使われる材料の倍くらいの太さのものが必要になるのです。
北海道では規格(105mm)以上のあんまり太い構造材は入手しにくい、出回っていないのですが、「あんな細い柱や梁はイヤだ。どーんとぶっとい本物で家作りたい」ということで、いろいろ手を尽くしてふんだんに地元の原木が使われています。どれもこれも200mm以上もある野太さ。
(といっても、知恵と工夫を一生懸命使って、お金はそれほど使ってないんですけどね。)
窓の枠に使っているのがようやく普通の構造材105mm。
「はぁ〜・・・」と、しばらく声を忘れるほどのこだわりぶり。
「あんな細い窓枠なんて、使いたくなかった」ということだったのですが、まぁ確かにバランス的に似合わないのはわかる。
大きな三角屋根で、軒の出も十分にとって、雄大なまわりの環境にもぴったり。
建て主さんの仕事は、夏場は屈斜路湖で観光関連業を経営。冬になると大阪での仕事に戻るという2重生活なんだとか。(取材したのが10年前くらいなんでいまはどうされていますか、不明ですが)
奥さんも京都の出身とかで、台所の作られ方もシステムキッチンをポンっていうのじゃなく、細かく造作で作り、冬はクッキングストーブで調理するという本格派。
道東の暮らし良さは、こういう移住者のみなさんがむしろ一番理解しています。
「この辺、なんもないんだゎ」と愚痴ってばかりの地元民が多いなかで、自然のなかでの暮らしをおもいっきり楽しんでいる様子が伝わってきます。
楽しみ方、暮らし方っていう部分で、ホント、教えられることが多いんですよね。
Posted on 10月 7th, 2005 by replanmin
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雨漏りのはなし、みんな好きみたいですね。
で、きょうはもっと深刻な建物の「くされ」です。 これ、「腐れ」と書くと、ちょっとキワすぎそうなので、オイオイ過激だ、まてまて、とちょっと自己規制。
でも写真はウソつかない、隠せない。何より雄弁。
右と左で、明らかですよね。
(グラスウールの色が違うのは製品による違いです)
左側は、築後たしか15年くらいの札幌市北区の建物。石狩湾からの風が強い場所で、建て売り住宅だったんです。 とはいっても建て売りとしては気密性能は悪くないレベルで、たしか6cm2(平米)くらいでした。
<注:気密の性能は1m2あたりの隙間の面積であらわします。6cm2というのは、初期の北方型住宅の基準値が5cm2でしたから、そう悪いとはいえないわけです。>
でも、寒〜〜かった!んだそうです。(すこし訛りいれると感じが出るんだけどなぁ〜テキストじゃ表現、こんなとこ)
家族の誰かが玄関を開けるたびに、室内から「オイ、はやくドア、閉めれヤ」と、怒鳴り声が飛んでいたほどだとか。
やっぱ、風や空気流動って、寒さを倍加させるものなんですな。
で、「断熱やりかえるべや、そうだリプランだかプリランだかって、いい雑誌あったべさ」(希望的推測)ということで、あったかい家にするべくリフォームしたんです。この写真は、そのときに土台廻りの状態をチェックするために壁をはがしたところ。
土台の木材、黒々としております。木って、水分を含めば含むほど、くされが進行していき、最終的には、まぁ土に戻っていくんですね。その過程で構造的耐久力はどんどんレベルが下がっていく。
どうしてこんなに黒くなっているのか、原因として考えられるのはまず「結露」。 これは室内の暖かい空気にふくまれる水分が、急激に冷やされる部分に集結して発生するもの。あと、もうひとつは雨漏りなど漏水によるもの。その複合というケースも多い。
ってことですが、こうして状態を確認しなきゃならないんですね。
リフォームで価格が明確に出来にくい要素は、こうした部分。
状態を確認するために開けたが、土台や構造材を取り替えるべきかどうか、まぁ大丈夫と判断してひきつづきそのまま使用するか、あるいは一部だけ取り替えるか、いろいろなケースがあって、あらかじめ、見積もり立てられないんですよ。まぁ、予測はある程度はもてるにせよ。
極端に言うと、こうやって壁を開けたときに、新築の時の手抜き実態が赤裸々に、っていう・・「オイ、どうする?」なんてことまであるんですね。リフォーム業者が新築業者の尻ぬぐいをさせられるみたいなケースもあると聞きます。
こういうの、なかなかオープンには出来にくいんです。
いっぽう右は、これは清く正しく施工されている、北海道の建築技術をしっかり勉強した青森県十和田市での例です。
築後7年目の木造住宅なんですが、まじめにきちんとした断熱・気密ぶりと、その下部に見えている土台の乾燥ぶりがくっきり。
きちんと施工できればユーザーにとっては、なんといっても安い! 価格的なメリットが高いグラスウールの充填断熱。
より簡易だ、という主として作る側の論理優先の外断熱大流行ですが、一部にはグラスウールをきちんと施工するという基本をすっとばしたいんだ、という困った風潮も散見します。世界的にも圧倒的にグラスウールが断熱材の基本なんですけどネ〜。
こういう現場もユーザーのみなさん、しっかり見てくださいね。
断熱材を選ぶと言うよりは、やっぱ、しっかりした施工の出来るプロを選んでください。
Posted on 10月 6th, 2005 by replanmin
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1991年に建てたブロックのわが家。
たいていの人には失敗があるように、家には困った問題点も出るものです。
入居した頃は、ホントわくわくドキドキが毎日連続長編ドラマ。音ひとつとってもそれまでのマンション暮らしとは全然違う。だって、話していてドルビーサウンドに聞こえるほどの反響音で、すっげー高級な空間という感じだったんですよ。 あんまり音楽の趣味はないのに、BOSEのスピーカーを天井に仕込んで環境音楽やら、ジャズやら、ハッキリ陶酔してました。
家族がどこから呼んでも、所在がすぐにはわからない。まるで迷宮のラビリンス気分。
採光面では、家の真ん中に3層分の吹き抜けがあって、なんと無落雪屋根なのに水平な天窓に挑戦したんです。
はじめは3階の床も張っていなかったので、家族そろって2階の寝室から川の字で寝ながら、天窓からロマンンチックな星空を見て、夢のなかに落ちるという・・・。家の楽しみを満喫してました。
ってこれは気持ちよかったけど、お察しのとおりやっぱ問題発生!
木製窓だったのですが、フラットな屋根への取り付けは想定の範囲外。
ある雨の日から、きたんです、ぽたり・・・ぽたり、って。
で、この天窓は玄関の吹き抜け空間にあるわけで、
最高に気持ちいい場所が、あちゃーとなったわけです。
しばらくの間は、フラット木製窓の上部に張っていたポリカーボネイト板が防水していたのですが、時間の経過で隙間が出来て、雨漏りになったんですね。
それからは、工夫の日々。
とりあえず雨漏りの場所に観葉植物作戦。
ちょうどポタポタの位置に合うようにつり下げて、インテリアとしても楽しむという作戦でした。これはけっこう有効でしたね、・・・って、まったく本末転倒です、ふーっやれやれ。
しばらくのあいだは、雨というとヒヤヒヤの日々を過ごしておりました。
いくつか対症療法をおこなった後、増築時にフラット屋根をやめて、ハイサイドライトに変更して、窓は壁面に垂直に移行させたので、根本的な解決を見た次第です。
でも、あのフラットな天窓の気持ちよさは、捨てがたいものがありました。
こういう組み合わせ構成でやったらいいかなぁ、などとときどきプランを妄想している自分がいます。
喉元過ぎれば熱さを忘れる、トリ頭でもうしわけありません。
Posted on 10月 5th, 2005 by replanmin
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カナダシリーズどっぷりはまっちゃって、抜けられなくなった。まだテーマあるけど、ちょっとお休み。趣向変えます。
団塊の世代、ってよく言われる年代の、ついの住処〜すみか〜と言うんですが、これがいま話題ですね。 地方の自治体では、首都圏からこの年代のみなさんが移住してくることを期待して、熟年移住プロジェクトが大流行。 北海道でもかなりの期待を持って取り組んでいます。 考えてみると官僚によるこの年代の年金受給開始にかかわる財政危機大合唱が、日本の活力を奪ってしまった、空白の10年を演出したとも言えますよね。最近、「団塊の世代」という言葉の生みの親である堺屋太一さんが、この年代のリタイヤメントが日本の危機の始まりとは言えない、いやむしろ超リッチな熟年世代の出現で、大型の消費が実現する。 しかも、それは世界に先駆け「高齢化社会」のモデルを創出することで日本が先陣を切ることであり、巨大であらたな消費産業が勃興するチャンスなんだ、と主張されています。
まさに、その通りだと考えます。住宅に関わるものとしても、おおいに刺激になる意見でした。 住宅の側から言えば、新築需要の大減少が必至であるというだけの、暗い将来展望ばかりだったのが、そうか、このひとたちの「ついの住処」需要が本格的に始まるんだ、という認識が出てきたのです。 そういう意味で、取材してきた住宅の建て主さんの建築動機を再度みつめなおしてみると、けっこう面白い事例が見られて楽しいんですね、これが。
写真の家は北海道川湯の硫黄山ふもとに建てられた熟年夫婦ふたりだけの家。 なんと玄関ドアには見つめ合うふたりのキスシーンを想像させるデザインが刻まれている、という楽しさ。 子どもたちも巣立って、小さい頃の原風景をいちばん感じるというこの硫黄山のふもとで、人生の夕陽の照り返しの中でふたりっきり、過ごしていきたいという家なんですね。周辺の自然が織りなす季節の移ろいが、静かに迎える日々の豊かさを演出していました。 こういうのを、そうてらいもなく出来る、という微笑ましさに、深くうなずかされたんです。
こんな家が似合うような、熟年に、わたしもなれるんだろうか?
はて、さて・・・。
Posted on 10月 4th, 2005 by replanmin
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