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北総研実験棟内部-1

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さて、おとといのセミナー前に案内された北総研実験棟内部。
とはいっても、実験棟にはたいへん多くの機能があり、そのごく一部です。
わたしは北総研、何回か訪れているのですが、
今回初めて実験棟内部を拝見した次第です。
寒冷地住宅として考えなければいけないポイントに沿って、
研究実験の必要な設備がそれぞれ備えられています。
いっしょに見学した「国総研」の田島さんも感心しきりでした。
国としては、というか、温暖地・つくば市にある国総研としては
寒冷地住宅の研究については北総研に任せるというのが基本スタンス。
国土の人口比率80%以上の温暖地向けの研究は国がするけれど、
東北を含めるのかどうか、ややあいまいながら(笑)
人口20%弱程度の寒冷地住宅技術研究については、北総研をリード役に指名しているようです。
住宅研究以外の分野についてはあまり詳しくはありませんが、
国の主要な政策的課題で、1地方の設置する機関がリードしている
というような事例は、あんまりないのではないかと思われます。
先日も、中古住宅の性能向上・ストックの品質向上策についての
国のパイロットモデル事業で、北海道が推進してきた事業が選ばれ、
国の予算で継続されていくというケースがありましたが、
こと、住宅に関しては北海道の先進性にお墨付きが得られているようですね。
ただし、こういうことについての知識は一般にあまり知られていない。
また、住宅のプロのみなさんでも全然無知な人も多い。
なので、産業界的にもこういう北海道の優位性が
十分に活かされているとは言い難い現状がある。
北海道内の経済団体などで、こういう現状を説明しても理解していないケースが圧倒的。
なんとももったいない気がするのですが、オピニオンが育っていないのですね。
写真は旭川の冬の寒さを活かした「冷房装置実験」のもの。
実験棟地下にはごらんのような水の貯蔵施設があります。
ここに旭川の寒冷な冬の外気、だいたい零下20度程度を導入させて、
水を凍らせて保管しておくのです。
で、そのようにつくった氷の「蓄冷層」から1階床面に対して
冷房を供給させているのだそうです。
冬の寒さを利用して、それを夏に活かそうという発想ですね。
こうした「技術」の世界って、なるべくタダで得られる自然のエネルギーを
最大限活かして使おうと考える方向が明確。
世界の寒冷地の中でも北海道は雪が多い地帯ですから、
そうした利点を生かした研究と言うことで、
世界の中でもけっこう最先端的な分野ではないかと思われます。
スウェーデンの換気装置メーカーの技術者も大変興味深そうにしていたのが印象的。
このような研究機関で実証される成果が
やがて日本の住宅技術を高めていくこともハッキリしています。
もっと、北総研が取り組んでいること、情報共有が計られるべきではないかと思いますね。

ガンプラフェチ

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ひとにはさまざまな「嗜好」の世界があります。
フェティシズムというものですね。
わたしのような年代、1950年代生まれのような人間って、
団塊世代の一番最後なのか、
それより下の年代の先駆けなのか、
よくわからない部分があります。
でも、確実によく見えないフェティシズムとして、ガンプラフェチってものがあります。
プラモデル自体は、わたしたち戦後少年たち一般に
耽溺した時期を持っているケースは多いと思います。
しかし、このガンプラフェチはちょっと異質。
ガンプラフェチって、その後、けっこう長く続いているようで
いまでも、ウチの坊主なんかガンプラを作ったりしていますね。
まぁ、わたしなんかは比較的にこういう心理は理解できる部分もあります。
考えてみると、プラスチックに対する「親近感」の差のような気もしてくる。
わたしより上の年代の人には、プラスチック一般に対して
否定的な感覚の人は多いように感じる。
わたしなんかは、自分でもプラモデルを一生懸命作った記憶があって、
そういう嗜好記憶の延長で、ガンプラっていうのも理解はできる部分がある。
しかし、先日伺った弘前での取材先のお宅、いや、オタクと書くべきか(笑)
では、そのガンプラフェチの濃密感にタジタジになりましたね。
子どもさんのいないご夫婦なんですが、
家の中心的な居室はオーディオAVルーム兼フェチスタジオなんです。
食事を作る、食べる、くつろぐ、
というような家の機能性部分はむしろ付帯的な「装置」のようなんですね。
子育ての機能が家にないとすると、趣味生活的な部分が大きな位置を占めると言うことなんでしょうか。
音響や映像には大変なこだわりぶりで、まぁ、映画館以上の臨場感。
でもそれ以上に感心させられるのが、写真のようなガンプラフェチぶり。
これはもちろんごく一部で、まぁ、至る所に飾られておりました。
40代くらいの人から始まって、30代の幅広い年代に
こういう嗜好傾向は広がっているように思います。
ガンプラフェチの設計者なんて言う方もいるし、
仙台にはガンプラフェチのための専門ショップができたりもしています。
人間の暮らし方、生き方、感じ方は
こういう部分でも規定されてくるものなので、
家づくりに反映してくるのも理解できる部分ではあります。
考えてみれば、茶室なんて言うのも、こういう心理の
究極的なものとも言えなくはない。
ガンプラを愛でるための空間装置っていうのが論議されるようなことが
今後あるかも知れない、なんて思えてきますね。
ちょっと、妄想が膨らみ過ぎかなぁ(笑)。

環境負荷低減住宅促進セミナー

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表題の名前、1回で覚えられる人、どれくらいいるでしょうか(笑)。
わたしは自慢じゃありませんが、
何回いわれても、言っても「低減」のあたりで怪しくなって
「え〜っと、なんだったっけ」
ということになっております、恥ずかしながら。
なんですが、趣旨は至ってわかりやすい地球温暖化防止のための努力を考えるもの。
なんと、わたしどものカミさんがセミナーの司会役を頼まれまして、
前回8日には帯広で、そしてきのうは旭川でセミナーが開催された次第。
前回は息子の中学校入学と別の集まりがあったので
応援には行けなかったのですが、
きのうは送迎役も兼ねて、旭川の北総研まで参りました。
つい先日まで、このブログで紹介していた「環境建築」。
今回は外国から、東京から、お客様が多かったので、
実験棟内部も研究員の福島さんからご案内いただいて、
見学することもできました。
で、セミナーは70〜80人くらいの入場という感じでしょうか、
けっこうな大入りぶり。
一般のみなさんもいらっしゃいましたが、
まぁ、平日の昼間と言うことと、内容が難しいと言うことで、
建築関係のみなさんが中心のセミナーだったと思います。
カミさんの登場部分になると、こちらもハラハラドキドキだったので、
やや上の空的ではありましたが、
スウェーデンから来られた換気の技術者や現地在住の建築技術者の方の講演も、
十分に頷ける講演でした。
やはり本論は、温暖地の「国総研」から来られた田島さんと、
わたしたち寒冷地の「北総研」の福島さんのお話しと、討論でした。
CO2削減や、省エネというテーマで、
それぞれの立場から、率直な内容の提起があったと思います。
今回の主要テーマは「第1種換気」というものの有効性だったわけですが、
話は温暖地での冷房にまで及び、
「まぁ、あんまり寝た子は起こさない方がいい(笑)」
みたいな、福島さんのわかりやすい情報(?)も得られました。
ヒートポンプについても、寒冷地向けの開発が急ピッチのようで、
驚異的なスピードであると語られていたのが印象的。
結局、暖房用消費エネルギーをいかに削減できるのか、
ということがキーポイントであり、
建物の断熱性能があるレベルまで達してきて、
その先を考えることが大きなテーマになってきていると思います。
というようなことでしたが、
なんとか無事にセミナーが済んで、
大変難しい技術系のお話しに、カミさん、なんとか司会役が務まったようで、
ようやく頭痛のタネが消えてくれたところでございます。
やれやれ、おつかれさんというところでした。ふ〜〜。ではでは。

熱闘プロ野球

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さて、ことしもシーズンが始まって、
プロ野球が真っ盛りというところです。
きのうはすごい緊迫した投手戦を展開してくれましたね、ダルビッシュ君と岩隈君。
やっぱり野球はピッチャーと守りが基本要素。
こういう部分がきっちりと締まった試合って、
美しく均整の取れた絵画や映画を鑑賞するように見ることができます。
美しく無駄のない、それでいて、
バッターには魔物のようなボールとして、
ピッチャーの意志が伝わってくるような投球になっている。
まさにすばらしい投手戦でした。
どうも、ダルビッシュ君が投げる試合だと、
相手もエース級しか出てこないまわりになっているので、
こっちは、って、北海道日本ハムファイターズにしてみれば毎度のことですが、
なかなか猛打爆発というわけにはいかない。
で、数少ないチャンスにたたみかける勢いで
なんとか得点を上げて、それを死守する、という
まぁ、わがチームらしいといえば、まことにその通りの
省エネ野球の神髄をまた見せてくれました(笑)。
で、昨年までわがチームを率いてくれていたヒルマンさんが
大リーグで指揮しているロイヤルズもまた、大活躍しているようです。
アメリカの巨人といえるヤンキース相手に地元で2連勝。
それも、日ハム並みのスモールベースボール作戦で
打者が出れば、即スチールというような積極的な走る野球をやっているようです。
ロイヤルズって、ビッグネームの選手はいない若い選手主体のチームのようで、
ちょうど日ハムとチームカラーも似ているような感じ。
選手年俸総額ではたぶん数倍の開きがあるヤンキースを
走り回って、木っ端みじんに倒しているというのは胸のすく思いがします。
ということで、ことしは
日ハム野球的なのがいろいろに広がってきている。
セリーグでも、高田さんがヤクルト監督になって、
ちょうどヒルマンがやっているような野球で、痛快に戦っていますね。
去年まではヤクルトがどんな野球をやっていたか、
まぁ、ほとんど記憶にないのですが、
古田さんが名前だけの野球をやっていたような気がする程度。
で、年俸の高くなった外人選手を巨人に引き抜かれて、
もうあとは若手主体でスピードを活かした機動力野球しかやれない状態なのでしょうね。
でも、こっちでもこのあいだの開幕カードでは
年俸のメタボリック球団がさんざんにやっつけられていましたね(笑)。
景気のさっぱり良くない北海道発のところは
もうこうした省エネでしか、生き残っていけないのでしょう。
なんか、ビジネス的にも大変示唆的です(笑)。
さてさて、ことしもやりますよ!
がんばれ、北海道日本ハムファイターズ!

環境建築〜3

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写真は北総研内部のアトリウムと南面外観。
アトリウム内部の北側壁面を見たところ。
こちら側には北海道の地域の材料と言えるブロックが積み上げられています。
ブロックは北海道の場合、豊富に取れる火山灰を成形したもの。
このように地域の材料を使うというのは、
環境を考えていく建築評価として、高いポイントになります。
ここでは、南側ガラスの屋根からの日射を受け止めて
熱として、蓄熱させる素材として活用されています。
それが、同時にユニークなデザイン要素を構成している。
色合いといい、表面の微妙な凹凸による光のやわらかい反射ぶりといい、
たいへん豊かな質感をもたらしていて、ハードな
枠を構成している鉄骨とバランスしています。
一方右側は外部の壁面というか、開口部のようす。
旭川は大変な豪雪地帯ですが、
ルーバー状のアルミがベランダ手すり格子を構成していて
風洞効果で雪が風で飛んでいくような仕上げを行っています。
片流れの屋根の軒が大きくこの面を保護しています。
これは長期的な外壁材・開口部の保守を可能にしています。
1階はベランダが軒のように機能するように工夫され、
またややセットバックされているので、夏冬での微妙な日射取り入れをコントロール。
2階3階の庇も、同様な効果をもたらします。
1階の窓下にはスリットが見られます。これは換気用開口部。
このスリットにもルーバーが工夫されていて、
個別で、その角度が調節できるようになっています。
ひとによって違いがある快適感を考慮して、
その周辺の利用者が自分好みの爽快感を室内に取り入れることを可能にしています。
左右の写真とも、
仕上げの機能面での詳細はこんなことになるのですが、
しかし、これらをデザインとしてみれば、
なんとも美しい心地よさが感じられます。
非常にシンプルに機能を満たしていながら、
簡潔で潔いデザイン要素にももっていくというコンセプトを感じますね。
ことしくらいから、
CASBEEという建築評価が社会的に広がっていくと思いますが、
そのもっともわかりやすい事例として、
旭川にあるこの北総研建築、一回はごらんになることをオススメいたします。

環境建築〜2

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きのうも触れた「北総研」の断面図です。
この建物は大きく、3つの部位に別れています。
一番左側が、いろいろな寒冷地建築技術についての実証実験を行う実験棟。
ここは、全国の企業から持ち込まれる「共同研究」などの
実験を行う施設なので、秘密保持のため出入りは制限されています。
真ん中にあるのは、多機能性を持っている「アトリウム」。
ここでは太陽光日射の取り入れ、蓄熱、換気、暖房経路などの
建築についての基本的性能が確保されるようなスペース。
同時に、通路的な空間としても機能しています。
まぁ、この部分がいちばん、おもしろい。
視覚的にも、入り口を入るとこの巨大アトリウムに動線が導かれていて、
「おお、すごい」と単純に感激する空間。
夏ももちろん、冬でも雪が降らない、しかも温熱環境が保持された
気持ちのいい「半戸外」的な空間が広がっているのです。
で、前述の通り、このスペースで暖房・冷房・換気という
基本的な建築の必要性能が担保されているのですね。
断面で見るとおり、大断面ダクトが機械によらない換気のための
空気の流れを作り出しています。
最頂部の排気窓から汚れた空気が排気される空気の経路が計算されているのですね。
なんと、冬に降る雪を地下に格納して保存し、
そこに空気を通すことで、自然エネルギーによる冷房も考えられています。
巨大なガラス空間なので、自然光の取り入れは基本的な役割。
すみずみまで自然光が入り込んできて、
もちろんさまざまな工夫の結果ですが、
この建物では勤務時間中の「電灯使用率」が16%に抑えられているそうです。
この率って、かなり驚異的な値。
太陽日射によるオーバーヒート対策として、
人力による遮光布での日射コントロールも行われています。
暖冷房は床面に回されたパイピングによる床暖房・冷房。
さらに、壁面には地元の素材であるブロックが蓄熱体として
大きな壁を構成しています。
太陽光を「蓄熱」する媒体として機能しているのです。
っていうことで、このアトリウム、ただものではありません(笑)。
建物の一番右側が、一般的な事務作業を行う「管理研究棟」。
ここでも、南側からの日射や採光、換気などで
色々面白い試みが行われていますが、
そういう部分については、また明日以降にいたします。
きのうは、カミさんが帯広でセミナーの司会、
わたしは息子の中学校入学式の立会、その後、地元工務店グループ
アース21の総会出席と、めまぐるしい一日でした。
まぁ、公私とも多忙、がんばらねば、というところ。

環境建築〜1

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最近とみにサミット関連ということもあってか、
省エネとかエコロジー、環境負荷低減というようなことにスポットが当たっています。
そんななか、CASBEEという建築評価システムが注目されています。
これは建物の性能を総合的に評価しようとするモノサシ。
国交省が取り組んできたことなのですが、
従来は、大型建築だけの評価ということもあってか、
あまり一般に知られることはありませんでした。
しかし最近国交省でも、温暖地では戸建て住宅レベルの基準として導入しようと
各地で建築事業者向けのセミナーなどを開催しています。
CASBEE評価のできる専門知識を建築関連の人間に資格取得させようと考えているのです。
ちょうど、北海道での断熱知識についてのBIS資格と同様のやり方ですね。
評価軸自体は理解はできるのですが、
ディテールではいろいろ問題点もあるということです。
また、現状では北海道のような寒冷地向けには評価軸が固まっていないということ。
大型建築については、すでに評価が試みられていて、
実例集も1冊だけですが出版されています。
まぁ、なかなか広く普及していくというものではありませんね。
しかし、その紹介されている中に、
飛び抜けて高い数値を上げている建築として、
北海道旭川の「北総研」の建築が上げられています。
北総研は昨年夏にも行ってきたのですが、やはり建築技術的に見て大変奥行きが深く、
積雪寒冷という条件の中で、北海道が考えてきた省エネ、
現在でいえばCO2削減のための環境負荷を低減させるアイデアが
さまざまに実践されています。
大変興味深く、今後の戸建て住宅の性能が向かっていくべき方向性が
示唆的に実現しているといえます。
建築はなによりも人間活動のためのシェルターである、
という根源的な部分で、その設計思想に深く共感できるものもあります。
しかも、そういう目的性が明確であることが、潔い基準として機能して
デザインとしても、たいへん興味深いレベルを実現できていると思います。
こういう建築の方向性を名付けるネーミングはまだ固定していませんが、
やはり「環境建築」という表現が一番近いのではないかと思われます。
ちょっと、このあたり、興味が湧いてきているところなので、
書いていければいいな、と考えています。
まぁ、ブログですからメモ帳的だと考えて、
飛び飛びだと思いますが、気楽にやっていきますので、どうぞよろしく。

年平均気温

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表は日本の代表的な都市の年平均気温表です。
住宅関係でも、あんまり普段は目にしない数値なんですが、
こういう常識の部分って、もうすこし目を向けていくべき部分ではないかと思います。
大まかにいって、東京以南の、というか以西のというべきか、
大部分の日本人の人口を占めている占めている地域は
ほぼ年平均気温が16度前後に落ち着いている。
それに対して、北海道・東北は仙台で4度、札幌で8度
年平均気温で寒冷な条件にある、といえます。
北海道の中で、札幌って比較的温暖な地域なので
北海道全体ではもうすこし平均は下がっていくのですが、
同様に東北も仙台は温暖地で、北東北は圧倒的に北海道に近い気温地帯。
これから、省エネルギーとか、地球温暖化とか
エネルギー消費のより少ない、住宅性能っていうものを考えていくとき、
こうした地域条件の違いをより明確に認識していく必要があると思います。
寒冷地帯で必須になる「住宅性能」要素が、
温暖地の省エネを考える際にも、基本ベースとして必要になってくる。
また、夏の室内環境を考える際にも、「断熱」はもっとも大切なファクター。
屋根面からの輻射熱を遮るためにも天井・屋根の断熱は
温暖地域ほど、もっと重厚に考えるべきなのではないかと思います。
こういう表を眺めていると、やはり地域ごとにその地域に似合った住宅、
ということに考えが向かうのが必然の流れ。
過去、多くの全国一律のハウスメーカーが
北海道に進出しながら、賢明にも早期に撤退したという事実を
もっと多くのユーザーのみなさんが理解されることが望ましいと思います。
同じことは、温暖地でも言えることで、
少し考えを深めていけば、それぞれの地域で気候風土は違うものなので、
いろいろなその地域に似合った家づくりがあると思うのです、
冬場での日射取得率の違いというのが一番のポイントだと思うのですが、
そのような論議というのがなかなか起こってこないのが現状。
それはやはり、基本的に家の中の環境をコントロールする
という考え方が根付いていないということを表現していると思います。
しかし、CO2削減というレベルで考えはじめると
夏場のエアコン使用による電力負荷は、地球環境を考えれば
かなり緊急を要するポイントではないかと思うのです。
まぁ、そういうことに限らず、
日本人として、自分たちの住んでいる国が
どのような四季変化の中にあるのか、
数量的な認識をもう少し、
頭に叩き込んでおくのは必要ではないかと思われます。

稲庭うどん・佐藤養助本店

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先日の取材出張では、秋田県湯沢市の山側の方で、
稲庭うどん発祥の地に近く、有名な「佐藤養助」本店がありましたので、
ものは試しと、ちょうど昼食時、行って参りました。
七代、という触れ込みですから、創業は江戸時代くらいになるのでしょう。
周辺地域を走るとわかるのですが、
近くには漆塗りの技術伝承の産業が見られます。
とくに仏壇屋さんが多いのにはびっくりいたしました。
日本で一番多いのではないと思うくらい、地場産業になっているようです。
漆塗りって、冬場の寒さが厳しくて、湿度が高いという条件の土地がいいそうです。
ということで、日本海側の積雪地域はそういう条件に当てはまる。
南は能登半島の一帯、輪島塗が有名ですね。
秋田、さらには津軽地方など、独特の文化圏を形成しています。
この佐藤養助本店がある地域も、そうした気候風土の中にあり、
その工場も見学いたしましたが、
ほとんど手作りのようにして、稲庭うどんを製造しているのですね。
粉を練ってこねて、という作業を繰り返すのだそうですが、
そういう空気感も関係しているのだろうと思われます。
しかし、いまの稲庭うどんの隆盛を築いたのは、やはりマーケティングでしょう。
そもそもが乾麺なので、観光みやげなどに最適。
それもうどんという、ベーシックな商品で物語性を持たせる地域ブランド。
そういう自己演出を心がけてきたやり方の確かさを感じます。
きっと、企業としては安定経営しているようで
本社工場周辺には、社有施設のゴルフ練習場もありました(笑)。
まぁ、そういうのは別にして
食べ物なので、楽しく食べたい。
今回は「食べ比べ」というメニューで、温麺とざるうどんの両方をセットしたものを。
それぞれの食感があって、まずまず。
細麺なので、食べやすくて、
それでいて、そこそこの麺の粘性が感じられて
腹ごたえも感じられる。お腹にやさしい食感とでも言えましょうか。
その粘性の中に、この地域の空気が練り込まれていて風土感も感じる。
というような感じでしょうね。
ごらんのように写真を撮らせてもらったのですが、
「写真撮ってもいいですか?」
と、お店のいかにも秋田美人のお姉さんに聞いたら
はにかまれてしまいました(笑)。
「あ、そうじゃなくて、うどんの写真だけれど・・・」
他愛のないやり取りにも、この土地らしさが伝わってきました。
たいへんおいしかったです、ごちそうさまでした。

ご近所の火事

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きのう、昼過ぎ、ふと窓の外を見たら
モクモクと煙が上がっている。
こんな近くでたき火でも? と見ているうちに大きくなってくる。
なにか人の動きがあわただしくなっている。
と思うウチにサイレンの音が響きはじめました。
火事です。それもごく近い。
まぁ、大きな通りを挟んで100mくらい離れているし、
消防が来ているので、類焼などの恐れはなさそうでしたが、
一応念のために、現場を確認しに見に行って参りました。
火元になった住宅は、賃貸住宅のようで、見る限りでは在宅していた方は
いなかったようではありました。
救急などの車両も手配されていなかったので、不幸中の幸いだと思います。
火事っていうのは、さて何年ぶりなのか、記憶にもないのですが、
昔に比べると、燃焼の臭い、どうも違うような感じがしました。
周辺には化学物質的な燃焼の臭いが立ちこめているのですね。
見ていると、電気配線の外部ケースが燃えている。
そういう部分のニクロム線などが燃える臭いなのか。
風向きによっては、かなり人体に影響しそうな感じがいたします。
最近の火事で、一番こわいのは建材などから発生する有毒ガスだ、
と聞かされることがありますが、
実感を伴って理解されました。
そのように考えると、こんにちの住宅づくりではいわゆる新建材が多い。
防火のうえではいろいろ進歩はしていると思いますが、
一度火事になってしまうと、こういう素材は怖さもありますね。
しかし、消防署がごく近い、1km以内にあるということで、
出動も早くて延焼はまったくなく、火元の1軒だけの被害。
見ていると、ほんとうに消防のみなさんが頼もしく見えます。
もうもうたる煙の中に飛び込んでいくなど、
まさに身を挺して火事の消火に当たってくれていました。
こういうみなさんが社会の安全を見守ってくれているのだと感謝の思い。
ひるがえって、わが家や事務所の防火を再点検する気になりました。
くれぐれも、火の用心ですね。