
最近、住宅相談を受けた方で、
鉄骨造の住宅のリフォームのご相談がありました。
聞くと、一度ある業者さんに相談した際に建築の図面を渡したのですが、
その後、その業者さんが倒産して
図面も行方不明になってしまったという、お気の毒なケース。
寒くてたまらない家、ということで、
困っていて、リフォームしたい。けれど、
相談するにも、特殊な構造なので図面がなければ、頼まれる方も困る、
というような事例でした。
何人かの建築家のみなさんと相談されて、
一定の方向性が出たようでした、が、
結構、こういうケースは多いものなんですね。
というか、経緯はどうであれ、図面保管がなされていない家は多い。
場合によっては、中古で買っても図面がないというのもある。
これまで、そういう決まりが社会的に存在していないので、
それでも中古売買が成立してきたとも言えます。
国でも、ようやく今回の超長期住宅政策で、
こういう問題の重要度を追認してきていて、
「記録の保管」方法に対して、啓蒙する方向にはなってきたようです。
こういう国の施策をリードしてきているのが北海道。
北海道では、かねてから「北方型住宅」の基準の中で、
インターネット上で記録を入力させて、北海道が責任を持って保管する、
というシステムを稼働させています。
地域自治体という、存続可能な社会組織が責任を持って記録を保持します、
ということなのです。
これに対して、国レベルのものでは、大手ハウスメーカーに
保管責任を持たせる。というような考え方になっているようです。
しかし、これでは、その会社が倒産したり、なくなった段階で
大変な社会混乱が生じてしまいます。
企業による「顧客囲い込み戦略」に国が協力するという結果しか生まない。
そういうことなので、さっぱり記録保管が進まない。
悲しいけれど、こういうのが現状なんですね。
北海道の「北方型住宅」の場合には、
建築途中の、たとえば「断熱施行」状況の確認、というものでも
写真としても証拠が保管されたりしているのです。
こうした安心感というのは、ユーザーにとって心強い。
写真は、江戸中期の住宅の記録古文書。
昔の農家住宅で大型のものは、資産価値も高く、
その記録はしっかりと「家宝」のように保管されてきて、
そういうものを「家督」相続という、責任の所在の明確化のなかに組み込んでもいた。
いわば責任感を相伝するようなシステムがあったのですね。
しっかり見ていくと、実に豊富な記録になっていて、
この時点の建築工事が「増築建て替え」であった事実がつまびらかになり、
しかも構造材の種類や材質といった基本的なことから、
誰々が、どのように支援してくれたのか、まで具体的に表記されている。
有力者は材料をプレゼントしてくれたり、
貧しい人も、労働奉仕してくれたり、工事中の職人のための食事の素材提供など、
まことに豊かな社会関係・システムが
こうした「普請」には、ぎっしり詰め込まれていた様が見て取れます。
現状と、こういう江戸期の知恵を見比べて、
さて、いまは進歩しているのかどうか、
考えさせられてなりません。う〜む。
北のくらしデザインセンター
NPO住宅クレーム110番|イザというときに役立つ 住まいのQ&A
北海道・東北の住宅雑誌[Replan(リプラン)]|家づくり・住まいの相談・会社選び
Posted on 1月 27th, 2009 by replanmin
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さて、きのうはイベント2日目であります。
お客様は、ほぼ前日並みにお集まりいただきました。
足下の悪い中、比較的街中から遠い当社まで来ていただき、感謝しています。
初日の反省も考えながら、
イベント運営に当たったのですが、さっそくいろいろの問題点も見えてきました。
好事魔多し。大いに反省してよいイベントの形を作っていきたいと思います。
まぁ、やっぱり、運営面は難しい。
知恵を絞って対処していきたいですね。
で、なんとか終わって、最小限の片付けを終えたら、
さすがに疲労はピーク。
スタッフの中には2日間通しでというスタッフもいて、
さすがに緊張感を2日間持続させるのは、これも大変ですね。
わたし自身も、さすがに終わったら気力もダウン。
家に帰って、簡単に自作ラーメンを夫婦2人で作って
「ふ〜ふ〜ふ〜」
と熱い汁を家族3人ですすりながら、掻き込んだらそのままバタンキュー。
途中、2時くらいに一度目が覚めましたが、
ふたたび爆睡、という次第で5時半まで気絶。
まぁ、肉体的な疲労という部分でしょうね。
やはり若くはないなぁと、実感させられるところであります。
でも、爆睡のおかげで、ようやくスッキリ。
今週は、そろそろ取材の日程なども固まってくる時期になります。
年初来、ほとんど休みがない状態で推移しています。
ことしはこんな調子が続くかも知れませんが、
しかし、前向きな忙しさで過ごせる幸せも感じられます。
体調管理に努めて、なんとか切り開いていきたいものです。
北のくらしデザインセンター
NPO住宅クレーム110番|イザというときに役立つ 住まいのQ&A
北海道・東北の住宅雑誌[Replan(リプラン)]|家づくり・住まいの相談・会社選び
Posted on 1月 26th, 2009 by replanmin
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いや、終わってからどっと疲れが(笑)・・・。
初めての、「北のくらしデザインセンター」イベントであります。
朝から、って、夜中から降雪。
駐車場のロードヒーティング、スイッチ入れてなかったので、
早朝起きてすぐに、スイッチを入れてきまして、
案の定、セキュリティのSECOMからすぐに確認の電話。
まぁ、夜中の3時くらいだったですから、
泥棒に違いないと、誰でも考えますわね(笑)。
「いや、そうじゃなくて・・・」
っていうことで、説明しましたが「ご苦労様です」とねぎらわれて冷や汗。
まぁ、早く就寝したので、その頃に目も覚めただけなのですが。
という顛末から始まって、
細々とした作業。イベントののぼり作りから
パソコンの設定、その他準備作業があれこれ。
建築家のみなさんが集まってきたら、流れの打合せ。
始まってからは、進行のプロンプター兼、司会進行役、
会場の雰囲気の盛り上げ、活性化促進などなど、
さらに、イベント終了後も多くの方が、
建築家を取り囲んで、とか、こちらに質問とか、
いろいろな対応が、目の回るほどたくさん発生。
会場に来ていただいた人数は、24〜5名だったと思いますが、
(子どもさんが5~6人)ほぼ全家族が相談をして行かれたと思います。
建築家と一般ユーザーとの仲介役、
まぁ、なんとか滑り出しはうまくいっているかなと思います。
さっそくイベントには全部来たい、という方もいて、
そういう意味では、人数云々ではなく、
イベントそれ自体には、熱気や楽しさ、具体的直接性もあったと思われます。
しかし、運営としてはいろいろ反省点も。
会場はそう広くないので、マイクまでは必要ないと考えていたのですが、
やってみると、やはりちょっと聞き取りづらいところもあったので、
終了後さっそくパソコン接続のマイクを購入に。
また、こどもさんには3時間半以上の長丁場、
ちょっと辛いので、子どもコーナーを会場に考えた方がいい。
っていうことで、本日はうちの子が小さいときに使ったレゴを持ち込みます。
あとは進行のスムーズさと、盛り上げの両立をどう考えるか、
っていうようなことが課題として見えてきました。
でも、やはり具体的な建築家の住宅説明を聞いていると、
ユーザーのみなさんにもたいへんわかりやすくて
注文住宅というものの、本質的な部分が明確になる気がいたします。
イベントは結局は、その内容で、
しかも来ていただいたみなさんの体験・口コミしか、
本当の評価は出てこないものだと思います。
とにかく楽しく、お役に立てられる家づくりイベントに
育てて行きたいと思います。
さてさて、本日もがんばらねば、っていうところです。
北のくらしデザインセンター
NPO住宅クレーム110番|イザというときに役立つ 住まいのQ&A
北海道・東北の住宅雑誌[Replan(リプラン)]|家づくり・住まいの相談・会社選び
Posted on 1月 25th, 2009 by replanmin
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さて、本日24日午後1時半から当社2階オープンスペースで
北のくらしデザインセンター
「建築家セミナー・無料相談会」がスタートします。
まぁ、日曜日25日と連続開催です。
いろいろ準備作業に追われて、
ようやくこぎ着けられそう、というところです。
建築家のみなさんからは、ユニークで面白く興味深い
プレゼンテーション原稿が到着しています。
ちょっと確認のために覗いてみましたが、
どれもこれも、う〜ん、という楽しい出来上がり。
ここから始まる楽しい「家づくり」コミュニケーション、
っていう感じが迫ってきます。
しばらく2階のオープンスペース、イベント利用していなかったので、
こうして準備を進めてお化粧を施した感じになると、
こっちのほうまで、なんか気分が盛り上がってきます。
ようするにお祭り好きな男、ということでしょうか(笑)。
楽しんでいただけるように力一杯、やれることはやろう、
というような気持ちがしてくるものなんですね。
細々としたことを打ち合わせていると、
だんだんファイトが湧いてくるというところ。
イベントの建築家のプレゼンの模様は、
動画に撮影して、早めに当社のホームページに
YOUTUBEを利用して公開していきたいと考えています。
遠隔地で、なかなか来られないというみなさんにも、
会場の雰囲気を味わっていただいて、
「建築家に家を頼む」ということの本当の姿を
大いに感じて欲しいものだと思っています。
わたし自身も、2度ほど、自宅とこの会場になる社屋と、
建築家に依頼して建てたものですから、
そのワクワク感をもっと多くにひとに味わって欲しいというのが本音。
これから家を建てたいという多くのユーザーのみなさんと
直接対話できるというのも、大変楽しみです。
以前も、こうしたイベントを仕掛けて、
実際にあの人が、こんな家を建てた、というプロセスも見知っているので、
そういうホットな関係の中で、家づくりの姿がくっきりする瞬間があります。
そういう感覚をもう一度、ふたたび、形が変わっても
きっと、味わえると信じています。
家づくりを考えているみなさんも同じ思いだと思います。
建築家に頼むかどうかは別としても、
絶対参加して損はないイベントだと思います。
だって、わたし自身がこういうイベントがもしあったら、
絶対参加したかったんですね。
そういうことで、もちろん、当日飛び入りでも結構ですので、
ちょっと覗いてみるだけで構いません。
ぜひ、足をお運びください。どうぞよろしく。
北のくらしデザインセンター
NPO住宅クレーム110番|イザというときに役立つ 住まいのQ&A
北海道・東北の住宅雑誌[Replan(リプラン)]|家づくり・住まいの相談・会社選び
Posted on 1月 24th, 2009 by replanmin
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年が明けて、講演が2回続きましたが、
2月にもまた仙台で、今度はパネルディスカッションのコーディネーターを頼まれました。
別段こういうの本業ではないのですが、
いろいろひととの出会いが生まれる機会ですので、
可能な限りはお引き受けしています。
ただし、先週はスケジュールがかち合って、
やむなくひとつのお申し出はお断りしました。
講演は、北海道内と東北各地で頼まれることが多く、
雑誌の宣伝にもなるのですね。
今度は2月16日月曜日、仙台で東北電力仙台営業所の主催のもの。
住宅リフォームにフォーカスしてのイベント。
ちょうどわたしは、北海道R住宅推進協議会の委員になっているので、
この制度、リフォーム市場の再構築というテーマで
ご案内し、東北での大型リフォームの盛り上げを計りたいと考えています。
とくに新築需要がことしの状況では不透明ななかで、
住宅リフォームへの期待感は、ユーザー側にも高いものがあると思います。
仙台の街並みは、古い街並み、住宅が残っているケースが多く、
「現状不適格」な建物が多い。
場合によっては、接道すらしていないような住宅も多いのです。
現状の建築基準法で言えば、建て替えはままならないばかりか、
リフォームですら、建築用の重機が敷地に入っていくことも出来ないケースもある。
古い日本の木造住宅をそのまま、野ざらしにしておくのか、
それとも再生利用可能なものに転換させていけるのか、
建築の側だけの問題ではなく、考えていかなければならない。
特区申請して、建築基準法の特例を地域として認定して貰って、
大胆な街区再構築を考えなければならない時期に、
日本の多くの都市はさしかかってきていると思うのです。
そういう時代がもう来ていると思います。
そのときに住宅リフォームの社会システムが十分に考えられているとは、
現状、とても思われません。
今回わたしが関わっている「R住宅推進協議会」は
そういう問題を、具体的にどのように改善すべきなのか、
多くの知恵と、さまざまな実証実験を繰り返してきました。
その意味で、いま全国どこでも差し迫ってきている都市問題に
一定の問題提起も出来るのではないかと思っている次第なのです。
パネルディスカッションは、建築関係のみなさん向けのものですが、
ぜひ、多くのみなさんに参加していただければと、念願しています。
北のくらしデザインセンター
NPO住宅クレーム110番|イザというときに役立つ 住まいのQ&A
北海道・東北の住宅雑誌[Replan(リプラン)]|家づくり・住まいの相談・会社選び
Posted on 1月 23rd, 2009 by replanmin
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先日、愛用しているボールペンの黒の替え芯がインク切れ。
で、このボールペンを購入した近くの大型書店に行きました。
自分で替え芯の細かい文字を見るのは辛いし、
第一、替え芯って、店頭に展示されてはいない。
店員さんに現物を渡して、
「これと同じのをください」という注文がいつものパターン。
お願いしたのは、やや若い店員さんだったので、少し不安ではありましたが、
まぁ、いつものことなので、大丈夫だろうと、待っておりました。
が、ややあって、「すいません、在庫が切れているので注文になります」
という無情の宣告。
というのも、翌日から出張になるので、ありゃりゃ、困ったなという次第。
仕方なく、もう一軒、近隣の大型書店に。
ところがここでも切れている、ということ。
替え芯って、100円くらいのものですから、
それをわざわざ発注するものか、っていう気にもなるし、
注文する気にもなれず、
別の使い捨てタイプボールペンを持っていくことにしました。
今どき、使い捨て以外のボールペンを持っている方が変わっているのでしょうか?
でもまぁ、替え芯はたくさんあったので、そうでもないでしょう。
ってことで、諦めて、それから1週間。
やっぱり、3000円くらいした愛用のボールペン、
このまま、替え芯がないということで廃棄するのは忍びない。
で、大手メーカーのホームページを検索。
替え芯の製品別一覧のようなページはありました。
ところが、その商品名が見あたらない。
というか、正確な商品名というのも、どれなのか、よくわからない。
いくつか、それらしき名前は、ようやくメガネを掛けて確認しましたが、
老眼鏡ではちょっと辛すぎる表示。
でも、いずれにせよ、そういう表示はないのです。
替え芯問題、なかなか、泥沼状況に突入であります(笑)、むむむ。
この程度と、タカをくくっていたのですが、
どうも一筋縄ではいかない。
幸いにして、その会社のHPには、
「お客様相談フリーダイヤル」が明記されているのを発見。
地獄に仏と、電話してみました。
そうすると、確認できたのは、わたしの持っているボールペンは
いくつか書いていた名前のうち、
「Rotary Action」というのは名称ではなく、
その下の方に更に小さく表示されていた「PⅡ」というのが名称だと言うこと。
「ホエ〜、そうなんですか?」ということでした。
だって、比較的大きく書かれていた「Rotary Action」という名前を出したら
その担当の方も、すぐに理解されたのですが・・・。
で、その商品はもう製造中止になっていること。
そして、部品の提供は継続していること、替え芯は製品ごとにたくさん種類があることなど、
大いに勉強になりました(笑)。
しかし、インターネットや郵送での購入方法を尋ねると、
「通便切手を同封していただいて、支払い確認後、郵送します」ということ。
おいおい、であります。
たかが、替え芯を購入するのに、それでは往復また1週間程度かかる。
第一、郵送料まで負担では、本体料金(確か80円といわれた)より高額になってしまう。
このあたりまで来ると、迷宮の中で迷子になったような気分であります。
しょうがない、気に入ったボールペンだけど、諦めざるを得ないかなぁ、ですね。
さすがにこちらも
「なぜそんなに、製品ごとに替え芯を替えるの?」という
素朴な疑問を発しておりました。
あんまり部品を多くすれば、このようにユーザーが迷惑するし、
第一、メーカー側も商品管理とか、販売管理が膨大になる。
誰が考えても、流通に無駄が多すぎる、以上に、
3000円という長く使うべき価格設定にしていることに責任が取れていない。
結局、先方で在庫を大型書店に確認してくれて(!)
その書店名を教えてくれました。
って、これがわたしが最初に購入し、替え芯を購入しに行った店。
「え、あそこにあるの?」
「ええ、あるという報告です」
「あ、ありがとう」
ということになりまして、購入に行きました。・・・が、
「すいません、在庫がありません」というふたたびの返事。
さすがに絶句してしまいました。
なので、経緯を話すと、わたしが渡した替え芯は0.7mmタイプだそうなのですが、
いまはそれは在庫がなくて、0.4mmタイプはあるのだそうです(!)。
たくさんの替え芯を発売している上に、その太さもいくつか、違いがあるのだそうです。
まぁまぁ、すごいことになっているものですね。
使用者のわたしも、まったく知りませんでした。
「いや、太さに違いがあるとは知らなかったので、それはなんでもいいから、
このボールペンにはアジャストするのですよね?」
「はい、大丈夫です」
「これ、1週間前には在庫していたの?」
「ええ、確かあったと思いますよ」
というお答えでした。
わたしは、1週間、こういう問題で使い勝手のよくない環境にいたワケなのですね。
「じゃぁ、2本ください」
「はい、では210円です」ということ。
メーカーで電話で聞いた単価からは高いのですが、
さすがにもう、文句は言えなくなりました。
むむむ、という経験をさせていただいた、というのが実感。
もって他山の石。
ビジネスがこうなってはいけない見本を見せられた気がしています。
まぁ、問題点は山のようにあって、
そのすべてを、解決しなければいけないと思います。
まぁ、もともとは3000円程度のもの、
使い捨てと考えて、大事になんて使わなきゃいいのでしょうか?
みなさん、いかが思われますか。
北のくらしデザインセンター
NPO住宅クレーム110番|イザというときに役立つ 住まいのQ&A
北海道・東北の住宅雑誌[Replan(リプラン)]|家づくり・住まいの相談・会社選び
Posted on 1月 22nd, 2009 by replanmin
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さて、居心地のいい図書館その3なんですが、
きょうはもう、単純にかわいい造形美です。
こどもの為のコーナーもこの「函館中央図書館」にはたっぷり独立的にあって、
こどもたちに読書の楽しみを感じて貰う仕掛けをしていました。
背の低い書棚構成で、子どもの目線に合わせたりしています。
色合いもカラフルにしてあって、遊び心がある。
で、この家型の書斎的なコーナーであります。
さて、このなかで、こどもたちは落ち着いて読書するでしょうか?
それとも、やっぱりかくれんぼするでしょうかね(笑)。
よく見ると、家も曲がりくねった間取りのようで、
案外「隠れ家」的な落ち着きをかれらは発見するかも知れませんね。
考えてみれば、読書を好きになって貰う方が優先するテーマなので、
「落ち着いて読書しなさい」と
無理に押さえつけてしつけようと考えるより、
こういうジャングルジム的な隠れ家感覚の中で、
その閉じられた壁の安心感の中で、本が好きになっていく可能性もあると思います。
読書って、どうしたら好きになるのか、
まぁ。なかなか難しい問題ですよね。
わが家でも、姉はずいぶん読書が好きで、よく読むようなんですが、
一転して坊主は、さっぱり目を向けない。
いまだにマンガのほうに夢中で、本の楽しさを知らない感じ。
というか、活字というものに興味をまだ覚えないようです。
なんとも寂しいものです。
そのうち、猛烈に読み始めてくれることを夢見ていますが、
まぁ、残念ながらそうはなりそうもありませんね。
しかし、活字の文化というのも、歴史的に考えれば過渡的なものとも言える。
明治になって、森鴎外だの、夏目漱石など、
いわゆる文豪といわれる文章の大家というのが生まれたわけですが、
あれはあれで、出版業が作り出したビジネス上の都合から生み出された存在だとも言える。
そういう作家という存在は、日本ではスターシステムという
形式の先兵になって存在したような気がしています。
大家、というような存在がいれば、
本を売るのに、売り易かった、というような動機があったのではないでしょうか。
でもそういう「作家」というような存在は過酷な仕事だったようで、
その後、相次いで作家の自殺というのが増えてくる。
あれって、やはり非人間的なものに耐えられなくなったと言うこと。
ああいった時期の、作家という存在は、
現代で言えば、先端文化である音楽や芸能人的な側面も持っていて、
本来の活字文化というのとは違っていたのではないかと思っています。
ああいった部分は、歴史的には衰退していくべき存在なのかも知れません。
まぁ、また難しくなりそうなので、本日はここまで、ではでは。
北のくらしデザインセンター
NPO住宅クレーム110番|イザというときに役立つ 住まいのQ&A
北海道・東北の住宅雑誌[Replan(リプラン)]|家づくり・住まいの相談・会社選び
Posted on 1月 21st, 2009 by replanmin
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きのうの続きです。
公共事業としての「図書館」っていうものに
考えさせられるポイントがあったので、書いてみている次第です。
設計は、本当に素晴らしいのです。
写真は、閲覧のためのスペースですが、
東側に五稜郭を望む面は、ひろびろと閲覧スペースになっているのです。
採光窓としての機能はバツグンで、
なんとも手元の本の閲覧に快適で、
ちょっと疲れて目を移せば五稜郭の光景が広がる。
本を読むという行為にとって、これだけ豊かなスペースはないでしょう。
見に行ったのは、金曜日の午前中なのですが、
利用する人の数は、用意されたスペースに対してごくわずか。
これだけの豊かな空間が、ほぼ独占的に利用できるのです。
図書館というのは、無限といってもいいほどの人間の知識が豊かに貯えられている場所で、
しかも閲覧のための場所もここまで快適になっている。
建物の2階北側には、
郷土資料のための「研究室」というようなコーナーもあり、
なんと、個室も用意されているんです(!)。
利用はちょっとした申し出をすればほぼフリーパス。
前面には大きな窓があって、北側からの安定した静かな採光があり、
もともと図書館という静かな環境の中で、
なお、集中できる空間まで提供されているんです!
素晴らしい。
たしかに、文句の言いようのない素晴らしさであって、
「本を読む」という人間行為のひとつの極限が実現しているような気もします。
ここまでの環境があれば、
函館から、優秀な作家や、読書家がたくさん出てくるかも知れません。
っていうような気になってきます。
わたしのような、ライフワークをこころに溜めているものにとっては、
こんな環境で集中的に時間が取れれば、とまさに垂涎の思いを抱きます。
どうせ作るのなら、これくらいのモノを作るというのはいい。
でもしかし、これって、公共的な図書館なんですね。
ここまで至れり尽くせり、という公共の箱を作る必然性ってあるのか?
という一方の思いもわき上がってくることを禁じ得ない。
まぁ、もうすぐオリックスグループに売却される予定だという
厚生年金ホテル施設のバカげた豪華ぶりと比べれば、
たいへん有意義であることは、論を待ちません。
また、わたし自身は、年金ホテルの大ファン的な利用者ではあります(笑)。
(ある施設など、低料金で温泉が付いていて、シングル利用が出来て食事もいいって、まったく文句はないですよね)
しかし、このような施設建物が、
基本的には子どもたちの世代の負担になる、という現実を考えるとき、
受益者として、それでいいのか、という思いも出てくる。
個人としての投資や、企業としての投資としてならもちろんいい。
本来、図書館という施設の理念というのはなんだったのでしょうか?
本を購入することの出来ない貧しい人々のために
知識を得る機会を提供するという、基本的な役割はわかる。
けれども、どう考えても、そこに「最高の環境」というまでのものを
用意する必要性はあるのか、という部分で、考え込んでしまう。
ようするに、設計者の問題ではなく、
わたしがどうにも疑問に感じるのは、発注者の側のシステムに対して
大きな問題点を感じざるを得ない、ということのようですね。
あんまり深刻に考えるべきことがらではなく、
実際に出来ているのだし、大いにわれわれは利用すればいいとは思っています。
本当に函館で暮らすことがあったら、
できれば、この図書館の近くに住みたいと思います(笑)。
でも、この建物が持つ空間の豊かさには、一個人の投資可能金額では
とてもかなわないので、たぶん、一日中でもここにいることになると思います(笑)。
だったら、お金をあんまり使わないで、
小さな賃貸住宅の方が、合理的かも知れませんね(笑)。
北のくらしデザインセンター
NPO住宅クレーム110番|イザというときに役立つ 住まいのQ&A
北海道・東北の住宅雑誌[Replan(リプラン)]|家づくり・住まいの相談・会社選び
Posted on 1月 20th, 2009 by replanmin
Filed under: 住宅取材&ウラ話 | No Comments »

確か「赤レンガ建築賞」だったと記憶しているのですが、
函館の街の、五稜郭に面した立地で
「函館中央図書館」というのがあって、受賞した建物だと思います。
機会があれば、見に行きたいと考えていた建物でした。
で、webで調べてみたのですが、
どうも確認できなくなっている。
わたしの不確かな記憶なので、賞は違う賞かも知れません。
でも、その受賞パーティにも顔を出しているので、
受賞していることは間違いはないはずです。
って、いやぁ、寄る年波そのもので、なんとも・・・(笑)。
公共的な施設って、
あんまりたくさん見るわけでもないし、
税金を使って、立派なモノを作るって言うこと自体、
その意義に疑問符もあるわけですが、
でも作る以上は、そのモノに対する評価というのは
少なくとも、利用者や納税者にとって不可欠だと思います。
わたしたちのような、
個人の資産である住宅を中心的な評価対象にしているものからすると、
そのように考えられるのですが、
案外そのような視点というのは、顧みられていないと思います。変ですよね。
で、この図書館を見てきたのです。
たくさん図書館というものを見ているわけではありませんが、
こんなに豊かな空間を作ってもいいのですか?
というのが、素朴な印象でした。
わたしが周辺の居住者だったら、
時間が許せば毎日でも開館から閉館まで
この場所にいることになることは間違いありません。
たっぷりした敷地条件を上手に利用して、
入るとすぐに写真のようなウェルカム中庭があって、明るい採光空間が広がります。
その周囲もベンチが据えられたりして、
気が向いたら、ここで本を読んだり、ノートを広げられる場所になっている。
ちょうどいまは、雪も降り積もっているので、
ほどよい空調の中で、眺めもよくここちよい居場所。
って、実はこういう空調費はどれくらいかかっているのか、
そういうこともものすごく気になります。
だって、そういう維持管理コストもわたしたちの税金なワケで、
その使い道が周辺居住者に対して、事実上独占的に
「専有的公共資産」として提供されるのですよね。
確かに、この場所の評価はいいけれど、
そのためにいくらかかっているのかを合わせて考えなければ、
民主的とは言えないのではないかと考えてしまうのです。
長くなってしまうので、
今日はここまでにしたいと思います。また明日、書き続けます。
北のくらしデザインセンター
NPO住宅クレーム110番|イザというときに役立つ 住まいのQ&A
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Posted on 1月 19th, 2009 by replanmin
Filed under: 住宅取材&ウラ話 | No Comments »

きのうは仙台メディアテークで
写真の仙台を中心とする建築家ネットワークSAU+が主催するイベントで
講演を行って参りました。
与えられた演目が「魅力的な住宅デザインとは」という大上段もの。
仙台の建築家のみなさんは、わたしどもが仙台に進出して以来
ずっと、いろいろな交流を持ってきています。
一度など、真冬の北海道に来ていただいて、
北海道の建築家のみなさんが建てている住宅を見学するツアーを組みました。
なんと、ちょうどそのときは地吹雪が吹きすさび、
なお、おあつらえ向きに道路面がなだれ雪でバスが立ち往生。
目的地まで1km近くを徒歩で雪中行軍していただいて、
省エネルギー建築賞をいただいた住宅にたどりつきました。
着いたら、全員雪まみれ。
メガネのひとは雪が付着して前後不明という状態(笑)。
で、一歩建物の中に入って、
その家の断熱気密ぶり、ストーブ1台による全館暖房を目の当たりにしたのです。
きのうも、その話題が出ておおいに笑ったのですが、
それが建築に対する向き方を変えた体験だった、とまで言っていただける方もいました。
実際に、それ以降、仙台の建築家グループのみなさんの住宅は
大きく性能面で進化し、
いまや、仙台でも高性能住宅といえるレベルになってきていると思います。
その後建てられた住宅で、FFストーブ1台を半地下に入れて
それだけで、実にマイルドで均一なあたたかく
ステキなデザインの空間が実現している様子を取材してうれしかったものでした。
そんなみなさんが、はじめてイベントを自分たちだけで取り組んだのが
今回のイベント。
白羽の矢を立てられまして、他のスケジュールが2件、入っていたのですが、
駆けつけさせていただいた次第です。
さすが、繁華街に面したメディアテークということもあり、
講演会場はほぼ一杯になり、
立ち見まで出る盛況で、感激いたしました。
Replan誌面で紹介した北海道の建築家のみなさんの住宅作品をお見せしながら、
わたしなりの住宅デザインのお話しをさせていただきました。
ありがたいことに、本当に熱心に聞き入っていただき、
だんだん雰囲気も熱が入っていった気がいたしました。
仙台、東北の家づくりが、もっとステキなものになっていくように
これからも念願し、ささやかでもお役に立っていければと思います。
さて、来週はいよいよ、北海道札幌わが社屋でのイベントです。
こんな繁華街のイベントにはかなうべくもありませんが、
なんとか、いいイベントにしていきたいと思います。
みなさんのご支援・ご来場、よろしくお願いいたします。
北のくらしデザインセンター
NPO住宅クレーム110番|イザというときに役立つ 住まいのQ&A
北海道・東北の住宅雑誌[Replan(リプラン)]|家づくり・住まいの相談・会社選び
Posted on 1月 18th, 2009 by replanmin
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