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モバイル通信環境

ちょっと必要に迫られて、スタッフのモバイル通信環境を構築しました。
っていっても、ほんの2週間程度なので、
本格的に構築するのもお金がかかるしなぁ、
と考えていて思い出したのが、契約しているAirEDGEであります。
最近は外出先でも、無線LANの環境が整ってきたので
たとえば空港なんかでも、あんまりお世話になることがない。
あとはホテルに入ればおおむねLAN環境でインターネットが使えるので
仕事にはあんまり支障がない。
ということで、最近、ほとんど使っていなかったのですね。
でもまぁ、契約はしているのを思い出した。
っていうことで、写真の端末を探し出して来たけれど、
さて、本体を認識させるには付属してきたパッケージの中のCDから
ソフトをインストールしなければならない。
・・・ない。
まぁ、無理もないですね、もう何年前だったのか?
どこを探せばいいか、皆目見当もつかない(笑)。
たいていの中小零細事業所の現実はこんなものでしょうね。
っていうか、単純にわたしの能力に整理保管という部分が備わっていない。

なんですが、
やはりそういうずぼらな人向けに、インターネットHPがある。
通信キャリアのサポートにフリーダイヤルで電話したら、
HPの場所を特定してナビしてくれました。
で、ダウンロードしてインストール。
さぁこれで、という次第ですが、
今度は、プロバイダーとの契約内容もすっかり忘れている。
万が一の時のことを考えて、この契約を残しておいているのですが、
そうなると、人間、どんどん忘れていくのは早い。
ようやく書き留めておいた設定ペーパーを探し出した・・・。

インターネットも出現から20年近いと思います。
インフラもずいぶん変わってきたので、
みなさん、通信環境も変化してきている。
記憶というのは、どうもパソコンを使い始めてから、摩耗しているのではないでしょうかね。
これからも変化は不変、という原則からすると変わっていくでしょうが、
ユーザー側でも、ついていくのは骨が折れるなぁと実感させられます。
まぁなんとか、無事、短期間の通信環境が確保出来た次第。
そのせいか、どうか、
どうも昨晩から頭頂部に頭痛感があります。むむむ、イテテ・・・。

WEB課金の難しさ

日本経済新聞社は、記事をWEBで全文見る場合、
紙ベースでの購読とは別に、一定金額、それも購読料よりも高く設定して
WEB販売を行っている稀有な存在の企業。
その販売状況がどうであるのか、大変気になっている所なんですが、
一方で、ケンプラッツというメールマガジン→WEB記事閲覧サービスも行っている。
で、こっちのほうでは、「無料会員」というのがあって、
わたしもそちらに登録しています。
いろいろに興味深い記事が展開されているのですが、
やはり、「無料」では継続的な情報提供は不可能。
この「無料会員」のほうは、どうもその先の
「プレミアム会員」への誘導策と考えているようで
ちょっと興味を抱いた記事を閲覧しようとしたら、
「無料会員」で読める範囲と別にゲートがある、と気付かされた。
しかも、「無料会員」のほうでは、
見に行く度に何度もログイン情報を入力させられる。
まぁ、根比べのように情報販売にバリアを設けて
関所で寺銭を取ろうとし続けているワケです。

そのうち、なんの記事を読みたかったのかは忘れて
その「意地悪」的なやり取りに翻弄されている自分がいる。
結果として、「もういいや」ってなってしまう。
先方としては「無料会員」「プレミアム会員」というように
仕分けしているのでしょうが、
一応登録していても、どこまで無料なのかはあらかじめはわからない。
それに、登録情報なんて、どんどんこっちは忘れる。
ブラウザはそのために個人情報を覚えてくれていると思うのだけれど、
そのたびに、入力させられるのはどうもつらい。っていうか無理だ。

その結果、めでたく「プレミアム会員」登録というゴールを
先方は期待しているのでしょうが、
パソコンの無料情報に慣れすぎてしまっているわれわれには
やはり課金システムというのは難しい。
大体、課金サイトに登録したという事実の認識と
その認識継続自体が、ユーザー側に徹底させることが難しい。
このサイトは金払っているけど、あれこっちはどうだったっけ?
っていうように煩雑きわまりなくなる。
日経新聞という天下の大新聞社なので、一定の成果はあったのでしょうが、
零細事業には、やはり課金は難しいのではないかと思われてなりませんね。

画面をスクリーンショット撮って、
処理してからアップしたのですが、それではじめて
日経側の質問をよく見てみました(笑)。
最初から「プレミアム会員」のみって、書いてあった(汗)。
WEBでは、まともに読んで認識して行動するという
ユーザー側の認識も少ないのかなぁ(笑)。反省ですね。

平泉中尊寺・骨寺荘園図

東北と出会ってから、歴史好きとしては
平泉の成り立ちとか、その背景とか
そういった部分が、実は北海道島の「歴史」と深く関わっていて
たとえば奥州藤原氏というようなクッション装置の
動きの中に、カギが眠っているに違いないと思うようになっています。
そうすると、時代としては平安から鎌倉に掛けての時期が
主要な舞台になってきます。

そういった時代には、「荘園」という存在の意味が重要。
一応、「公地公民」ということから、
日本の中央政権の「経済政策」は出発したけれど、
その基本はスタートの時から現実的に難しい運用を迫られていた。
公地公民制度のように、中央集権国家がすべての生産を管理して
収奪を徹底させるというのは、
やっぱりハナから無理があるのでしょう。
初めから農地がすべて国家のものになるのであれば、
国家がすべての「投資」も行わなければならない。
しかし実際には、そんなことは無理。
そもそも権力というのは、
武力によって、あるいは強制力によって
他者の富を奪い取るのがその本質でしかない。
ひとは自分の欲望に即して必死になるけれど、
だれも架空の存在・権力のために尽くそうなどと考える人間はいない。
そういうことで、新しい生産装置・新田やその周辺的富の生産システムの
新規開発は、寺社勢力とか、高級官僚たる貴族層などの
自己増殖欲求によって行われてきた。
図面は、中尊寺の経済を支えるために奥州藤原氏政権によって
認定されていた「荘園」ということ。
現在もこの開発当時の図面に近い形で存在しているということで、
平泉の世界遺産申請のひとつの大きな構成要素とされています。
荘園という経済生産状況を、想像可能な形でよく伝えている。

この骨寺地域というのは、地形的に独立性の高い地域のようで
中世世界そのままの形が、稀有な形で残ったのだそうです。
記録では、中尊寺の紺地金色写経制作の管理者になった僧侶が
この荘園に関する権利を藤原氏から公認された。
でも、藤原氏は、自らこの荘園を開拓してその僧侶にプレゼントしたわけではなく、
僧侶とその一統が開発した荘園を形式的に認定したということなのでしょう。
後の世の「庄屋」的な存在も数軒存在し、
かれらが事実上、この「生産大隊」を管理し、
中尊寺に対して毎年、生産物や富を上納してきた。
そこに「生きた中世経済」が見えてくるはずですね。
しげしげと眺めつつ、思いを募らせている次第であります。

雑穀米ダイエット

昨年末、長期出張から帰ってきたわたしは
自分自身でも明らかな出張太り状態。
それはそうなりますね、基本的には移動が多くてクルマ運転時間が長い。
そして、ホテルの中でのパソコン作業も多い。
体を動かす時間は大変少ない。
なのに、毎朝、セットでの朝食は食べる。
ということばかりではなく、
最近、ふくよかさはいっそう、際だっていたので、
カミさんが用意してくれたのが、この雑穀米ダイエットです。
というか、いっしょにやろうと言うことになったのです。
遺跡とかの見学経験が増えてきて、
古代からの北海道島の生活も知りたい、ということで、
基本的食材であった、「アワ・ヒエ」などの雑穀類への興味もあり
先日、アイヌの食生活体験もあったので、
よりいっそう、興味が深まっていたのもあります。

で、ごらんのような配合で炊きあげる次第。
できあがりは左側のようになります。
お米2合に対して、ムギが1合程度、その他、
アワ・ヒエ・ハトムギ・大麦・アマランサス・キビ・黒米、赤米・タカキビ
というような穀類を一緒にしてあるのです。
で、炊きあげた後、1食分相当ごとに冷凍して、
その都度、解凍して毎食食べていく。
写真左側の出来上がり写真は、2人分の1食分です。
一人分としては、この半分くらいになるわけですね。
で、昨年末から食べ始めて、
さっそく1日5〜6回トイレに行くことになりました。
それが2〜3日続いたので、ちょっとびっくり。
ムギは食物繊維が豊富なので、そういう関係なのでしょうか。
ちなみにムギは内臓脂肪を減らす効果があるといわれています。
それがようやく収まったかな、というのが現在のところです。
まぁ、その間に正月があって、お餅とか食べたので、
ずっと継続ではなく、ときどき食ではありますが、
雪かきでの肉体労働もあって、ややカラダすっきり感がある。
一番感じるのは、
米飯って、メチャクチャ旨すぎるのだ、ということですね。
この雑穀米だと、あんまり量を食べられない。
お茶碗1/3くらいの量でもお腹は定量なんですね。
ゆっくり食べることにもなっているようで、
その程度でも、満腹してしまう。
食感は、米飯とはまったく比べようがない。
米飯はきっと、麻薬でも入っているのではないかと思えるほど。
それに対して、こちらを食べていると、
主食と言うよりも、やや副食に近く感じる。
ほかの料理も含めて、まんべんなく食べるという感覚。
これはこれでもいいかなぁ、というのが実感といえます。まことに自然そのもの。
ただ、再び米飯を食べると、そのうまさに圧倒される。

まぁ、いまのところは、勧められるまま受け身的にやっているのですが、
体調はいい感じだし、体も軽く感じてきている。
様子を見ながら、付き合っていきたいダイエット法だなぁと思っております。

雪かき雪かきまた雪かき

まぁ元気よく雪雲がジャンジャン降らせています。
札幌の現在のこの降雪状況、
始まってから3日間くらい経っているのではないでしょうか?
グラフは札幌市の広報のHPにあったもの。
7日9時現在のデータですから1日前で
まだ積雪量、昨年を要約上回った程度で平年値にあと3cmと言う状況でしたが、
この1日の降り方は、まぁ豪雪に近くなってきた。
きのうは、朝自宅の雪かきをした後、事務所にずっといて、
夜8時過ぎに家に帰ったら、家のまわりは積雪20cmくらいの実感。
約1時間半ほど雪かきしてようやく除雪完了しましたが、
その最中、知人との会合に行っていたカミさんからコール。
その知人が、わたしにぜひ会いたいので来て欲しいということ。
「ごめん、カラダバラバラ事件、汗びっしょり、雪かきまだ半分」
というSOS信号にて、ご丁重にお誘いを回避。
疲労困憊、汗びっしょりで、もう出掛ける元気はゼロ。
ようやく人心地ついて、坊主と数学談義。
「フェルマーの最終定理って知ってる?」
「◎△????」という頭ウニ状態であります。

っていうことで、
今度は朝おそるおそる、窓の外を見たら、
相変わらず絶好調ですね。
いや、お見それいたしました。あっぱれ。
ふたたび、家のまわりは20cm以上の積雪状態。
カミさんが帰ってきて、夢うつつに除雪車がきたとか、どうとか
言っていた記憶があったのですが、
そういう痕跡はまったく感じられない。
まぁ、どうしようもなくなる前に、また雪かき開始です。
おおむね1時間。その後、事務所の駐車場、アプローチの除雪作業。
ということで、ブログ前の作業がようやく完了していま書いております。

どうも雪雲の状況を見ると、
今回は札幌とかニセコ界隈直撃型なのかも知れません。
とくに手稲山から藻岩山に掛けての札幌の山側地帯に
どんどんと雪雲が供給されている様子がわかります。
この調子では、平年値も上回ってどっさりの大雪プレゼントですね。
この連休期間も降るのでは、といわれていますから、
雪心待ちのみなさんには、恵みの大雪です。
ふ〜〜〜。

1月16日建築家住宅バス見学会

いやぁ、きのうは朝から1日
断続的なブリザード状態。
東北以南のみなさんには、言葉と情景が一致しないと思いますが、
ブリザードというのは、視界が非常に見えにくくなった猛吹雪状態で
ホワイトアウト、っていうような光景であります。
まぁ、北海道にいる以上、避けては通れない自然のプレゼント。
なにがどうでも、これからは逃れられない。
ことしというか、この冬はここまでこの状態には幸い巡りあわなかったのですが、
やっぱりこの友人、忘れてはおりませんでした。
きのうはそんななか、断続的にお客様が万来状態。
申し訳ないので、徒歩の方はもよりの地下鉄駅までお送りいたしました。
そういう合間を縫って、事務所や自宅の雪かき。
いやぁ、すっきりしますね。
仙台からきのう札幌に帰ってきた方もいて
聞いたら、3日には汗ばむ気候の中、ゴルフしていたそうです。
「これが札幌ですか」というワクワクの表情。
そうです、これから10回はあるでしょうね、と自虐するしかない。
まぁ、仕事のイベントなどのときには平安な天気を希望するばかりです。
で、きょうはお知らせ・宣伝です。
今回は、「北のくらしデザインセンター」イベントに参加されたみなさんの
出来上がった住宅見学会です。見どころ満載ですので、ぜひどうぞ。

見て、ふれて、疑問点も聞ける
北のくらしデザインセンター・バス見学会&家づくり相談会
◎ 開催日時 :2010年1月16日(日)10:00〜17:00
◎ 開催場所 :パナソニックリビングショウルーム札幌1〜2階(札幌市北区北9条西2丁目1)
       <無料駐車場完備>
◎プログラム内容(予定)↓
【1】ショウルーム見学ツアー
【2】建築家住宅・バス見学会
【3】建築家トークショー
【4】家づくりの相談会
どなたでもご参加いただけます。直接会場へお越しください。   ◎参加費用 :無料
一部のイベント(バス見学会/ショウルームツアー/建築家トークショー)には事前の予約が必要です。参加ご希望の方は「詳細・参加申し込み」ページからご予約下さい。
◎参加申し込み締め切り:2011年1月11日(火)

【バス見学会の物件紹介】
夫婦60代、2人だけの家
●小樽市銭函・Tさん宅  オーナー ・ Tさん
 建築家のセミナーを聞き、「立地条件を考えた上で敷地に合わせて設計する」ということに一番感激しました。考え方が明確に実現できるすばらしさを実感。特に、光を取り込み明るい室内にした実例には「そうか、こういうことか」と納得できました。アイデア、工夫、考え方など、具体的で目が覚めるようでした。
 バス見学会では、設計の意図や使っている素材、建材、窓や断熱など、実際の家を見ながらの説明なので、言葉だけではわからないこともよく理解できました。
 ご縁があった建築家の遠藤さんは、同じ小樽出身で積雪の感じなど地域性をよくわかってくれると思ったことと、話が合い相談もしやすく、依頼。北のくらしデザインセンターでは、目からウロコが落ちるような体験ができました。

設計者・遠藤謙一良さん
 「銭函 光庭の家」は、旧家屋の建て替えでスタートしました。南側に長い間大切に育ててきた日本庭園があり、四季を通して庭の草木の変化を生活の中で楽しめることをテーマにプランを計画しました。クライアントはすでに仕事をリタイアされており、将来性も考え基本的に1階で生活できるプラン構成。南面の陽が入るところに、一日の大半を過ごす居間と食卓を設け、天候の良い日は外でも快適に過ごせる大きなテラスをリビングに併設。平屋の中にも吹き抜け上部から朝夕と光が取り込め、明るく光あふれる空間となっています。廊下の寸法もゆとりがあり、収納もしっかり確保した住まいです。断熱性能も高く、電気で蓄熱される温水タンク(メガ2000)を採用し、快適で低いランニングコストを目指しています。仕上げは内外とも素材感を大切にし、時間の経過と同時に質感の深みが感じられる住空間を目指しました。

ハイクオリティー&知的なローコスト住宅
夫婦40代+子ども2人、平屋20坪の家
●札幌市西区・Hさん宅  設計者・宮島豊さん
 わたしの設計で新築した友人の家を見て、北のくらしデザインセンターのセミナーに参加いただいたのが、Hさんとの出会いでした。打ち合わせの最初から予算は2000万よりぐっと以下のローコストという強い希望。であれば「あれもこれも欲しい」では絶対ダメですとお伝えし、どこまで切り捨てられるかの「潔さ」と、セルフビルドで自分たちも出来ることをする「覚悟」を持つという了承のもと、プランにチャレンジしました。
 徹底的にそぎ落とすということを基本に、結果、20坪の平屋(玄関兼作業場と寝室が土間)というプランにたどりつきました。潔さを持ち、知的でローコストな家づくりを楽しめるというオーナーさんであれば、今後もローコストにチャレンジしたいです!

あぁ、ロードヒーティング

さて、ことしはさっぱりの小雪模様。
だと安心していたら、本日は朝方から降り始めております。
どうも様子から察すると、大雪になるかも、の予感。
自宅の方の除雪も済ませて、
会社事務所の方では、本日今シーズン初めてのロードヒーティングON。

事務所を建てるときに、
どうしようかと迷ったのですが、やはり必要と判断して
装置したものです。
もう8年ほどになるわけですが、
その間、地球温暖化問題がかつてないほどに盛り上がり、
また灯油価格も異常に上昇したりして
やや肩身の狭い思いをしながら、使用しております。
基本的には使用回数を減らして、
必要なときだけ、と心がけております。
しかし、相手が自然現象だけになかなか太刀打ちできない。
自宅の方にも装置したのですが、
こちらでは、除雪した雪を運べる場所が目の前にあるので
健康も考えて、まぁ頑張ってやっております。
しかし、事務所の方はそうはいかない。
駐車場面積も50坪を超えるし、雪を溜めておく場所もない。
地球温暖化、という頭のなかを駆けめぐるつぶやきに
さいなまれながら、スイッチを入れてしまった(大袈裟)次第です。

札幌という、冬期間の降雪量が6mを超えるような都市は
世界的にも珍しく、冬が終わってしまえば消えてしまうものへの悩みは
どうにも困ったハンディキャップ。
こういう経費をみんなが負担しなければならない。
さて、今年の冬は、これから降雪はどうなっていくのか、
気にしながら過ごさざるを得ません。

それにしても、
機械オンチが一目でわかる注意書きで、
まぁ赤面ものですね。
一応、書いたのはわたしではありません(笑)。

深川不動堂のモダンデザイン装置

東京の下町・門前仲町には
神社として富岡八幡があり、お寺として深川不動堂があります。
こちらのほうは、真言宗の成田山別院ということだそうで、
わが家も真言宗なので、まぁご親戚ということになりましょうか?
最近、建て替え工事が行われていて
なかなか全貌を見ることができないのですが、
こないだ散歩で見に行ったときには
写真のような屋外ディスプレイが出現しておりました。
深川不動というと、たいへん庶民的な、現世利益的な
どちらかといえば、ゴテゴテとしたアクの強い世界観を感じる宗教教派だなぁ
という印象だったのですね。
本堂の奥の新設されたコンクリート製の建物も見学できたのですが、
天井の絵画とか、各彫像や後背デザインとか、
非常にカリカチュアライズされた世界観で、まことにキッチュ。
たとえば、禅寺などとは格段の違いを感じさせる。
いわば、江戸下町の世界観に
なるほどという似合いの世界を演出していて
それはそれなりに調和を見せていて、まぁほほえましい感じだった。
ところが、このディスプレー装置はどうも
不釣り合いなほど(失礼)モダンデザインでかっこいい。
遠目にはよくわからなかったのですが、
どうも建物ではなく、このように四角く、「梵字」をたくさん積み重ねた
そういうデザイン装置なのです。
最近の悪いクセで、気になっても
あとでインターネットで調べておこう、ということで、
現場で人に聞いて確認していなかった。
というよりも、朝早くて、それらしき人に会えなかったのですね。
ところが、これがなんであるか、
お寺のHPを見てもまだ書いていないんです。
写真にもまだ紹介されていない。
参拝者が最近撮影した写真も見たのですが、工事中だった頃の写真が多く、
白テントで覆われている写真ばかり。
わたしが行った12月28日でも、この内部側はまだ入ることが出来なかった。
こりゃぁ、新名物になるのでは、とは思うのですが
なんであるのか、紹介文にまだお目にかかれないのであります。

どうもこういう状態は寝心地が良くない(笑)のですが、
まことに腑に落ちない気分で過ごしております。
まぁ、真言宗の寺院では同様のディスプレイ、
見たこともあるような気がするのですが、思い起こせない。
ということで、いまのところ、
その外観的なかっこよさに目を奪われております。
どういう宗教装置なのか、どなたか教えてくだされば幸いです。

絵巻物の表現力

本日から営業開始です。
関東版次号の進行があって、年明け早々、いろいろ作業が山積です。
頑張らなくっちゃ、であります。

なんですが、ブログの方では
もうちょっと正月っぽく、歴史物系のおはなし世界に浸っていたい。
きのうのブログも「歴史民俗博物館」の発行物などを巡って
展開いたしましたが、
ここは本当に面白いことをやっていると思います。
日本の民俗学は柳田国男さんが先駆者であり、
歴史の中の生活の側面を生き生きとよみがえらせようという態度は
司馬遼太郎さんの歴史「取材」的態度とも繋がると思っています。
一昨年には、「日本建築は特異なのか」という企画特集をやっておりまして
日中韓3国の比較建築文化論を展開しておりました。
建築文化が、王宮建築・宗教建築・住宅
という3つに大きくカテゴリーが別れるのだ、というのも
この企画で知った次第。
江戸城はいま、皇居が置かれているけれど王宮建築とは呼べず
あれは、住宅の大なるものであるというのですね。
わたしのような建築門外漢で、住宅が大きなテーマになったような立場の人間にとって
この歴史民俗博物館のスタンスや立場は、本当に参考になる。
千葉県佐倉市という、なかなか行くのも大変な場所にあるわけですが、
ときどき見に行く機会を作っております。

で、展示では絵巻物とか
なるべく庶民の姿が見えるような展示が工夫されている。
そう、「絵巻物」なんかが多いんですね。
これが大好きなんです。うれしくなってしまう。
日本人って、筆での人物描写力がいい。
今日のマンガ文化に通底するような表現力世界を見せてくれている。
鳥獣戯画というような古典も、われわれの文化では持っているわけですが、
市井の雰囲気がいきいきと描き出されていて、
そのやさしい目線にうっとりさせられる。
なんというか、縄文の作品が持っている表現力が
筆を執って、平面的に表現されるとこんな風に展開するのではないかと
そんなアナロジーを感じざるを得ません。
非常に写術的でいながら、デフォルメがやわらかい、とも言える。
きっと筆と墨という媒体が、こういう表現力に繋がっているのではないでしょうか。
まぁなんとも味わいが深くて、
こういう絵巻物の類の表現をたくさん集めたい、見たいと思ってしまいます。
記録文書をはるかに超えて、民衆の感覚とか思いとかが
「そうだったのか」とストレートに伝わってくると思います。
日本民族のこういう絵巻物総アーカイブ、デジタル形式で
文化庁あたり、企画してくれないでしょうかね。
おおむねは、というか全部、著作権保護の存在しない作品ばかりであり、
そしてなにより日本民族の感受性を余すところなく伝えてくれるものばかりです。
ぜひほしいなぁと思っております。
現状では、バラバラに存在しているので、わかりにくくなっています。
こういう税金の使い方なら、大歓迎です(笑)。

男の空間・銀閣書院

きのうから「書き初め」というわけではありませんが、
いろいろと「書く」仕事を始めています。
年末に取材で出掛けたので、その整理を早めにしないと
後の仕事にも支障が発生してくる次第。

で、ちょうど「歴史民俗博物館」の発行誌をめくっていたら
数少ない住宅建築関連の誌面が目に入ってきた。
住宅はものすごく大きな人間領域なんだけれど、
なかなか生活分析的な研究にお目にかかれない部分があります。
また、逆にあまりにも専門化しすぎて、
枝葉末節の論議に落ち込んで、
人間生活にとっての必要性とか、社会性からの素朴な目線が少ない。
そういう意味では、「民俗学」からの視点というのが面白い。
わたしは専門外だったので建築の歴史っていうのは、
あんまり学ぶことがありませんでしたが、そういう人間にもわかりやすい。
日本の建築学って、明治初年から伝統的日本建築のことを顧みず
ひたすら鉄筋コンクリート信仰に染まってきたと思われます。
ある東大の先生から、
「住宅の研究なんて言うのは婦女子のやることだ」
という言葉まで聞いたことがあります。
学問としての「建築」領域は「国家を建設する」というのが
基本的な任務事項であって、どちらかといえば、
民衆の生活環境の向上というような視点はあまり顧みられなかった。
日本の住宅の歴史、と言ってもそれは基本的に木造であり、
国家利益にとっては、あまり役に立たないと思ってきたのでしょうか?

おっと、脱線してしまう。
写真は、法然さんの「出文机」という読書コーナーと、
そういう機能を発展させたと言われている「書院」の初見である
銀閣の「東求堂」四畳半書院・同仁斎ということです。
書院造り、というのはこのような
男の書斎空間を建築意匠的に発展させた「スタイル」なのだそうです。
座った高さ位置で書物を読みふけるのに
障子越しの外光が一杯にあふれる機能的な空間ですね。
こういった空間は、社会の知識層にとっての知的欲求を満たすものとして
きわめて文化的要因で発生したことが読み取れる。
書院造りという住宅形式文化はそのようなものだったのですね。
お隣の韓国ではもっとハッキリしていて
高級住宅では、アンチェという生命維持装置的な女性主導空間に対して
女性が入ってはいけない神聖空間として
7才を超えた男子が自分を磨くために
サランチェという別空間が家の中に様式化されていたそうです。
朱子学が社会の隅々まで入り込んで、
そういった学問的雰囲気が社会に満ちあふれ、
住宅の様式にまでなったということなのだそうです。
まぁもっとも、こういう様式は上流階級だけのものだったでしょうが、
文化として残滓を残し、精神文化的には大きな影響を及ぼしているのでしょう。

住宅って、建築工学的な分析だけでなく、
やはり社会文化的な領域での知恵こそが本来的なのではないか、
そんな印象を抱くものであります。