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【3尺と90cm:感染症「密接」回避の106年史】

昨日も紹介させていただいた早稲田大学の3人の教授による研究、
「新型コロナウイルス感染症制御における「換気」に関して」論文。
<リンクはWEB発表先。別ウィンドで開きます。>
そのなかで「顔面粘膜への飛沫付着量、飛沫付着数の分布」という
飛沫感染の解析実験データへの言及がありました。以下、要旨引用。
〜咳マシン(感染者)とサーマルマネキン(被感染者)を想定して
人工的な咳を発生させ飛沫付着量に関する実験を行った。
顔面粘膜には90cm離れれば非常に少なく、120cm離れればほぼゼロ。
口から30cm、90cm下の面での飛沫付着量は120cm離れるとほぼゼロ。
下ほど少なくなるのは、飛沫が蒸発して飛沫核になるため。
飛沫核は空気中に浮遊。相対湿度が低い場合は飛沫付着量が少なくなるが、
これは飛沫核として空気中に漂う量が多くなること(早大田辺研究室実験から)〜

疫病との戦いは、目に見えない極小の世界でのウィルスの動きを
科学的なメスを入れて可視化し、対応の防衛行動作戦を案出する営為。
そういう試行から得られるエビデンスが、人間社会を救済する。
この実験では30cmごとの感染者との距離検証で安全距離を解明した。
結果としてはおおむね90cmが「非常に少なく」なる隔絶距離だという。
この部分を読んで、先日紹介した「結核予防善悪鑑」を想起した。
まだ結核は「遺伝病」とする常識が支配的だった大正初年、106年前の発行。
当時ドイツ人研究者・ローベルトコッホが「結核菌」を発見した。
結核が感染症であり、生活の仕方で社会的に予防することで
人類を防衛することが可能だという公知を広く普及させることが
最大の感染対策になると解明された。そこで「結核予防善悪鑑」という
日本人に馴染みの深い「相撲番付」表現形式で、
「行動変容」を社会全体に促した事実が発掘されたのです。
その「結核予防善悪鑑」のなかに、写真左のようなくだりが表記されていた。
「悪いこと」として「差し向かい3尺以内の談話」が明示された。
寸法表現には106年の時差があって3尺と90cmだけれど、ほぼ同じ距離。
時間歴史を大きく隔てて、同様の結論に至ったことに感銘をうける。
もちろん結核菌と新型コロナという個体性質の違いはあるけれど、
人間の側の「対策」としては共通の「ソーシャルディスタンス」に至る。

この段階、106年前の段階ではまだ結核のワクチンであるBCGは発見されず、
人類は第1次世界大戦を挟んでようやくワクチンを得た。
逆に言うと、それまでの期間人類はこの行動変容対応で時間を稼いでいた。
今回の新型コロナもワクチン開発まではもう少し時間がかかるだろうし、
それまでの期間でも第2波、第3波が普通に想定される。
スペイン風邪でも感染拡大は、第2波以降が巨大だったとされる。
この公衆的な行動変容規範がわたしたち最大の防衛手段だと思います。

【新型コロナ「エアロゾル感染」と換気】


今回新型コロナ禍では、世界中の科学者が疫病解析に立ち向かっている。
主な感染経路は接触感染、飛沫感染とされているけれど、
換気の不十分な空間において空気中のウイルス濃度が高くなることがあり、
感染のリスクが生じる可能性が指摘され、3つの「密」(密閉・集密・密接)が
重なる場では同様のリスクが生じる可能性があると指摘されている。
そのような解析があって建築系科学者も「換気」の研究を通して
この感染症解析の戦いに参加している。
先般、住まいと環境 東北フォーラムから新たな情報発出がありました。
日本医師会 COVID-19有識者会議に対して
白井 克彦 元早稲田大学 総長
古谷 誠章 早稲田大学建築学科 教授
田辺 新一 早稲田大学建築学科 教授の3名の研究者による
「新型コロナウイルス感染症制御における「換気」に関して」論文が提起された。
<リンクはWEB発表先>日付は2020-05-21とされていました。

その論文中に興味深い研究の紹介がありました。
上の図は香港大学Yuguo Li教授グループ提供のもののクローズアップ。
「広州レストランの感染者と気流」論文での説明図です。以下論文要旨引用。
〜香港大学Yuguo Li教授グループによる広州レストランの感染の気流解析。
換気の悪い広州のレストランで感染クラスターが確認され公表されている。
中央部の赤い咳をしている感染者から赤い人たちがレストランで感染した。
1~2mは離れていたので、その咳が空調気流により室内に飛沫、飛沫核が拡散し
感染したと推測される。しかし同じレストランの遠くの人は空気感染していない。
3密の危険を示すものである。〜
換気ということがらは視覚化させることが非常に難しい。
論文では説明は上記部分だけなのですが、図示される部屋右上の機械は
「エアコン」と推測されます。換気機能は持たず熱交換された室内空気を
「循環」させる装置であると思われます。
このエアコンが複数台装置されているが、図右側の特定の個体エアコンが
果たしていただろう「空気循環」経路に沿って感染者が発生している。
色づけ表示の空気循環の室内部分以外では感染者が発生していない。
「換気」の悪い密閉空間での空気循環が、エアロゾル感染に結びついた。
色づけされた「空気循環」の解析表示には、
エアコンからの吹き出し空気がどのように室内で循環のふるまいを見せるか、
相当の研究が費やされたことでしょう。
このような研究の成果から、3密回避という行動指針が上梓されていった。

日本の専門家会議の新型コロナとの戦い方は主軸が「3密回避」。
世界の多くの国々では「テストテスト」とPCR検査と社会封鎖対応が主軸だったこととは
やや違いがあったと思われます。
これまでのところ、この戦略はある程度の成果を挙げてきているといえるのでしょう。
今後想定されている第2波、第3波の感染拡大と戦うのに、
世界の科学者のさらなる叡智が期待されるところだと思います。

【芸術文化鑑賞も非常事態から再起動】

新型コロナ感染防止のために日本中の美術館や博物館が休止した。
こうした施設で「集団クラスター」発生の可能性はそもそも極少と思われたけれど、
危険を回避するという考え方からはやむを得ないのでしょう。
たしかに行動抑制が叫ばれている中で鑑賞を「呼びかける」のはムリ。
結果として、ここ数ヶ月芸術鑑賞の機会は大きく失われていた。

芸術鑑賞は作品と鑑賞者の「対話」が本質なのでしょう。
それを鑑賞し心を澄ませて「訪れる」心理が、基本的な前提であり、
その心理が作品と触れて「躍動」するというやり取りで
「受容」されていくものなのでしょう。一期一会の真剣勝負。
絵画鑑賞など、こういう所作が体験として、人間的に審美されていく。
こういう一期一会の機会が日本からほぼ失われ続けていた。
が、よく訪れていた「東京国立博物館」は6月2日から開場している。
〜東京国立博物館は、新型コロナウイルス感染防止のため2月27日(木)から
臨時休館としておりましたが、首都圏を対象とした国の緊急事態宣言が
解除されたことから、6月2日(火)より一部の展示施設を開館いたします。
感染予防への対策を徹底するため、ご観覧にあたり、
お客様にはご不便をおかけしますが、ご理解とご協力をお願いいたします。〜
ということで、当面は
〜入館にはオンラインによる事前予約(日時指定券)が必要となります。
オンラインによる受付は、6月1日(月)からの運用開始を予定しています。
すべてのお客様はオンラインによる事前予約が必要となります。〜
という制限処置が継続され続けるということなので、
大多数の「時間のゆとりが出来たときに、自由に・・・」という
訪問機会が普通一般である芸術愛好者には、なかなか敷居が高い。
であれば事前予約までしても観たいというテーマの企画立案を楽しみにしたい。

フランスでは芸術は人間に欠くべからざるモノであるという
政府側からの意見発出もあったようだけれど、
こういう種類の「飢餓」は初めて経験させられた。
これまでも特定の企画展示が、社会の底流的なムーブメントに与っていた
という事例は相当数に上っているのではないかと思う。
この新型コロナ禍からの人間社会の再興にとって、
どのような芸術企画展示が社会に意味を持つのか、興味を持っている。

<写真は酒井抱一「椿図」を自分でデジタル処理したものです。>

【モノと人間の「愛着」関係】

わたしは普段、わりとよくウエストポーチを使っています。
よく「切符切りの人みたいだ」とは言われるのですが(笑)
女性のハンドバッグのように男でも常時携帯不可欠なものは当然あるので
それらを集中して収納し持ち歩くというのは、
モノを忘れることがなくて便利だと思っています。

そういった必要性から使い続けてきたので
多少は好みのようなモノはあったけれど、ほぼ無造作に選択して
ずっと使い続けてきていた。
それがきのう、買い物に出掛けた折りにベルトを通していた保持部分が破断した。
「おお、」であります。
人間は必ず死ぬように、モノにも確実に寿命はある。日々使うものならなおさら。
このウエストポーチは人口皮革製だったようで端部で表面が破壊され、
内部保持の繊維質部分が露出もしていたけれど、特段の不具合も感じなかったが、
たまにカミさんから指摘され彼女は気にかけていた。
都度「あはは・・・」という意味不明反応(笑)で素知らぬふりを決め込んでいた。
「・・・いいべや、そんなこと」
という男女の意識を分ける決定的な部分の相違でしょうか。
外見をどうしても気にする女性感覚と、一部が破断していても
基本的なモノ性能が保持されているのであれば、特段気にしない、
という男性的ズボラ感覚のすれ違い、といったところでしょうか?
ただわたしの場合、機能を満たしているのであれば、
その表面的な一部分が破綻していようが、むしろ愛し続けるようなところがある。
っていう自分自身の性向に気付く機縁になっていた。
これを「愛着」と呼ぶことには、よく分からない部分がある。
愛着とは、しっかりした「保持管理」が前提であるとも思う。
それを大切に思うのであれば、一部でも破綻したら補修は心がけるべきではないか、
という意見にも大いに同意するからなのです。
しかし自分自身では、多少の破綻もまた、モノの個性というように
受け取りたい気分は濃厚にあるのですね。一種の偽悪趣味か?
また、そういう種類の「愛着」心理というのもあるのではないかと思っている。
ただ、そこまで日頃から「愛着」を持ってこのモノと接してきたかと問われれば、
それ以上はよくわからない。でも気にせず使い続けてきていた。

機能性が破綻したことで、別のウエストポーチに昨日無事買い換え。
同行してくれたカミさんからも審美的及第点をいただいた。ホッ。
やがてその不在に空洞感を感じたりするのだろうか、まだわからないけど、
断捨離よろしく、キッパリとゴミ出しして離別することに致します。
でも考えてみれば、このウエストポーチ、20年以上は相棒だった気がする。
心の中では、供養を唱えたりしている・・・。

【まずは健康 経済復興も元気と体力】

北海道の新型コロナ対応策、18日までは「慎重な対応を」ということで、
他都府県への移動、出張などは控えている状況ですが、
19日以降は経済活動を徐々に本格化させていきたいと思っています。

という具体的な目標を明確にしていますが、
なにをするにもまずは体力であります。
年齢も考えてとりあえずは1日の「歩数」を徐々にアップさせていく作戦。
昨日はことし最高の15,000歩越えを達成しました。
毎年、どうしても冬場は閉じこもり気味になるところに、
さらに新型コロナによる「移動制限」「外出自粛」が重なって
運動不足に陥っておりましたが、
逆に「緊急事態宣言」以降、順調に「散歩」の歩数が伸びてきています。
10,000歩というと、だいたい目安は6kmくらいの距離に相当。
これくらいを苦もなく歩ける体力を維持することが肝要。
歩いていると、カラダからのさまざまな応答にセンサーが働いて
自分自身でコントロールすることができるように感じます。

これまではクルマで自宅から北海道神宮の駐車場まで行って
そこから起点で円山自然林などを巡り歩いてきたのですが、
ことしは、ちょうど神宮駐車場が工事になっていたこともあって、
必然的に往復とも歩きになったことから、自然なカタチで距離が伸びている。
こういう偶然のきっかけというのが大きいモノですね。
このまま一気に活動を本格化させて活発な経済活動に結びつけていきたいと
本日もまた、早朝散歩に出掛けたいと思います。さぁ、頑張るぞと。

【ポケットWifi試行錯誤、異常なギガ減り?】


無謀な中高年のITわがまま利用術。
ついに移動中Wifi接続可能なポケットWifiも導入いたしました。
いくつかの用途を考えていたのですが、
ひとつは定置的な移動先環境でのPCやスマホの接続環境として。
さらにもうひとつは、最新のカーナビデータのスマホナビを使うためであります。
まぁ今後仕事上、そのようなモバイルな環境が想定されるので
そのテスト的な意味合いがあって、試行導入して見た次第。
で、6月に入って1日だけ、各種移動環境で使ってその夕方8時くらいに
画面確認したら、(写真の下の方の表示部分)7GB契約容量に対して
すでに1.4GB使用済という表示が示されていて、慌ててスイッチをOFFに。

その日は特段スマホでのカーナビ利用はなく、
通常での定置的なPC・スマホでのデータ通信に使ったきりで
その後、公共交通機関を利用しての1時間ほどの時間待ち中に
定置的通信として使っていた。けれど、特段「激しい」使用頻度とはいえない。
もちろん「動画視聴」のようなことはしておりません。
通常的NET接続、社内連絡確認などが主なので、テキスト確認のみ。
「え、この程度の利用で1日1.4GB超だったら、1ヶ月では50-60GB?」
というオドロキの「ギガ減り」状況だと不安になった。
<こういうデータ量のことを「ギガ減り」と表現することも初めて知った>
で、カミさんと情報交換してみたら、
なにやらスマホのアプリはやんちゃな連中でいつも勝手に接続しているとのこと。
「ああいうヤツ、悪さをするみたいだよ」
ということでiPhoneの設定からOFFにしてみたりはしたのですが、
けれど、この減り具合はなかなか難敵のようであります。
不安になってiPhoneアプリ(GoogleMap)カーナビ利用では
たとえば東京の「山手トンネル」では入ってすぐにカーナビ即死との情報もゲット。
う〜む。であります。
知らない土地、勝手のわからない場所での案内が中心のカーナビで
肝心のそいつが即死されては路頭に迷うではないか(怒)。
なんとかしろ〜と思うのですが、これはなかなか一筋縄ではいかない。
やはり安定的には専用のカーナビ装置に軍配が上がるようですね。
でもまぁ、トンネルのような場所以外ではおおむね大丈夫のような情報。
コスパを考えれば、定置利用・移動時利用の両用性は捨てがたい。

契約容量のコントロールも考えながら、ああでもないこうでもないと
試行錯誤しながら使っていくことにはなりそうです。
新型コロナ移動自粛期間以降、徐々に利用が進みそうですが、
それまでの間に、使い方を学習していきたいと考えております。
<あ、東京との連絡、ようやくいろいろ人の移動が出てきていますね。
北海道は基本的には18日までは「控えよう」とのことなので、自粛継続。>
しかしポケットWifi、なかなかメンドイようであります、憎いヤツ。
みなさん、迷える中高年にポケットWifi利用方・最新情報を教えて!

【日本の伝統「木外壁」で防火構造認定取得〜北総研】


写真はわたしの大好きな「海の京町家」と言われる「伊根」の街並み。
日本海に面した湾入り地形そのままに多数の木造民家が連続して
それぞれに船が住まいに接岸されている街並みです。
ながい民族の暮らし、いとなみがそのまま視覚表現されている。
生きていくために漁に出、漕ぎ出した船を見送り、また迎える「木の家」が、
いかにも民の暮らしを支えてきた様子が染み伝わってくる。
これらはみな「木の外壁」で素朴に作られ続けてきたけれど、
これほどの密集形式で建てられていれば、「防火」の問題からは
つねに脅威にさらされてきたことは明白。
日本の住宅政策とは、この「木の家の防火」ということが、
基軸的なことがらとして、いわば民族・民俗的課題として受け継がれてきている。

現代に至っても、とくに直近の「都市大火・消失」経験である戦争末期の大空襲で
首都がほぼ消失した経験から、防火性能が最大の政策課題になった。
つねに「防火」優先の建材開発が至上命題とされてきた。
そういうなかで、この写真のような「民族の風景」は
ノスタルジックではあるけれど、そのままでは「継承しにくい」景観になってきた。
住宅外壁はいま、主軸は防火外壁建材であるサイディングが主流になり、
木の外壁が持っている「時間経過感」からは印象的に隔絶のある
いわば「ツルッとした」外観印象に置き換わってきてしまった。
このようなやむなき「外壁規制」に対し民族的外観デザイン継続を願う
そういった動きはこれまでも数多く試みられてきた。
多くは外壁「防火」を区画範囲上の規制通りに叶え、規制外箇所に木を張る、
っていうような対応策を行ったり、あるいは木の外壁のその下地、内側建材部分で
防火基準を満たすという対応で制度とデザインの折り合いを図ってきた。
そういったなかで日本の住宅工法進化で最先端の北海道では
「あたたかい家」という基本性能は工法開発段階で確保され
その上でこの民族的ノスタルジーの再生に繋がる
「木外壁での防火構造」について、再度の「進化」が計られた。成果として、
地域の工法研究専門組織「北総研」から6月1日に発表された
「北総研防火木外壁(PF仕様)」が、建築基準法における
防火構造の大臣認定を取得し、実用化された。 以下発表概要。

〜(地独)北海道立総合研究機構・建築研究本部 北方建築総合研究所では、
外装材に木材、付加断熱材にフェノールフォーム断熱材(PF)を用いた
「北総研防火木外壁(PF仕様)」を開発し、フェノールフォーム協会
(申請者:旭化成建材株式会社)において、建築基準法に定められる「防火構造」の
国土交通大臣の認定を取得しました。
この「北総研防火木外壁(PF仕様)」は、道総研重点研究「道産資材を用いた
木造高断熱外壁の防耐火構造の開発」(平成29年度~令和元年度)の
研究成果の一部を、旭化成建材株式会社に技術移転したものです。
「北総研防火木外壁(PF仕様)」は、建築事業者に自由にお使いいただけます。
さらにその社会的意義として、
・木材仕上げには、高い人気があり、多くのニーズに対応できます。
・法令の防火規制に適合しつつ、可燃材料である木材を外装材に使用できます。
・北海道で広く普及する高断熱仕様の外壁であり、特殊な施工を要しません。
・道産木材の利用を促進し、道内産業の振興、森林資源の循環に貢献します。

といったポイントが挙げられていました。
新型コロナ禍の最中ですが、日本の木造構造についてのすばらしい「進化」です。
北海道内に限らず、多くの全国の建築事業者に注目していただきたい。

【アベノマスクわが家に到着】


きのう外出先から帰ってきてなにげに〒ボックスを確認したら、
やや薄手の郵便物ですが、ポリシート状のなめらかな質感の封入物があった。
「なにこれ」と取ってみたら、例の「アベノマスク」であります(笑)。
わが家夫婦宛、2枚送られてきた。
今回の事態でもひときわ喧しくメディアなどから攻撃対象になっていたヤツ。
悪口雑言の限りを尽くしてヘイトされてきていた。
こういうことは、ものを大切にする日本人の心性、教育的にもいかがかと
わたし的にはたいへん疑問に思っていた。
むしろそういう雑音を日々発生させ中毒のように毎日情報受容し続けた人が
脊髄反射的な拒否反応しかできない状態をつくっている、
そのことの方が社会として危惧すべき事態ではないかと思っていた。
案の上、そのことをこのブログで書いたら拒否反応もあった。
それ自体はそれぞれの方の感じ方なので自由だと思うし、別に気にもしませんが、
このマスクをヘイトするのが当たり前だ、という危険な匂いの「同調圧力」には
明確にそれはおかしいと思っております。
政府として、市場からマスクが消えてしまっている現実に対して
どう対応すべきかのひとつの策として、批判は覚悟の上で
全国民家庭に布マスクを直接配布するという施策は、とくにおかしくはない。
むしろ市場原理的にはマスク市場に対して肯定的に働いて、
アベノマスクが国民に到着するごとに、市場にはマスクが出回り始めた。
批判するだけの意見からは「必要なかった」みたいな意見も出ていた。
また国の施策であり巨大社会システム特有の齟齬は当然発生する。
個別的にはいくつかの否定的な事実もあったのだろうと思います。
しかしそれはどんなことにもあり得ることであり、常識許容の範囲内のこと。
いまこうして手に取ってみれば、ごくふつうの「チョット小さめ」の布マスク。

<上は何回か洗って使っている「不織布マスク」。下がアベノマスク>
カミさんと「ちょっと小さい」「けど、これから暑くなったらいいかも」
みたいな会話も弾んだ。小さくて似合わないということもあるだろうから、
別にイヤなら使わなければいいだけの話だと思う。
ただ、国費利用なので当然、厚労省からの意見も反映した
必要十分範囲の仕様規格ではあろうと思われます。
わたしはそんなに不具合も感じないし、不織布マスクも「洗っている」現状なので、
洗えて長期間使えるマスクということで、使ってみようと考えています。
なによりも自分たち自身の命と健康の問題であるので
有効性のあるものはしっかり活用し、防衛利用するのが自然ではないでしょうか。

【飛沫防止透明衝立:立派な中華料理店篇】


ほとんど病気になってきたわたしの密かな研究シリーズ。
いまきっと全国の誰もが「新しい日常」の大きな要素として
写真のような「飛沫防止透明衝立」のある風景を見ていると思います。
この衝立にはまだ正式な一般名称もつけられていないのではないか。
そうですね、「言語の創成課程」にも、いまわれわれは立っている(笑)。
内容伝達的には「飛沫防止透明衝立」で正確ではないかと思いますが、
これではどう考えても「一般通称」にはなれないでしょう。
こうした「機能」を短縮表現するとか、カタチからイメージを特定するとか、
さまざまなアプローチがあって、社会的に「定まっていく」ものでしょう。
個人的にはこの感染症の由来を明示させるために「習近 塀」〜しゅうきんぺい〜
いや、もっと機能性を表現すると「集金 塀」というイメージを持っていますが、
たぶん全人代で拒否宣言が発せられ、わたしは密かに弾圧される気もします(笑)。
しばらくは公共交通の駅では線路側には立たない方がいいかも・・・。

おっと、激しくオーバーランであります(笑)。
ようするにこの隔壁について、その構造的ありよう、デザイン性について
いろいろな迫り方がそれぞれに展開されていて、
あるひとつの「文化現象」化しているように思うのです。
「住宅雑誌」発行人としても、建築近縁のワンパートではあり、
万人が一気に体験しているという「経験値の総量」の巨大さに注目するものです。
たぶんこの装置は一過性ではなく、ワクチンや治療薬が開発されるまで
あるいは集団免疫がある程度達成されるまで
この光景を受け入れることが要請されているのだと思います。
そういう意味ではここから1両年は覚悟しておいた方がいい。
今回見たのはある高級そうな中華料理店レジカウンター設置のモノ。
この店はある高級集合店舗群エリアに立地している。
カウンター女性に聞いたら、商業エリア全体でこのデザインになっている、
という情報を聞き及びました。
たぶん不動産のオーナー企業側から、各自店舗で勝手にデザインされ
好き勝手に制作されたのでは、不動産全体の価値に影響すると危惧した可能性。
そこで「高級イメージ」を損なわないようにシャープでモダンな
デザインで機能性を満たすものを一括発注し配置させた。
したがって制作はプロの店舗デザイン系のひとが関わっているように思えた。

端部の詳細アップですが、全体バランスから言ってステンレス素材が
採用されてたいへん統一感が感じられる。構造的には
脚部は木製のようですが、シルバーっぽい被覆処理までされているので
全体としてスッキリとしたデザインに仕上がっている。
透明面材には厚手のビニールが採用されて「張り渡されて」設置されている。
面の縁辺部位に穴が空けられていて、そこに結束用プラスチック素材品を使用。
このようにすることで場合によっては面材の劣化時には交換を
デザイン意図しているのではないかと推測された。長期期間対応力。

こういう装置がそれぞれの店舗や事務所で工夫されてきている。
これはこれで、新型コロナ禍が生み出した「文化」ではある。
正しく怖れつつ、同時にそれをも文化的に咀嚼する、
そういった「したたかさ」がこれらの制作物に感じられております。・・・

【ニトリ繁盛は一過性? House Keep需要の予感】

写真は最近の「テレワーク」需要で自宅にデスク+椅子の用意がなくて
ニトリに大人気商品、デスク(ザッキー)5,083円ナリを購入に行ったけれど
「売り切れ」ということでやむなく購入を諦めた知人が
座卓の脚部にファンシーケースでかさ上げしてデスクとした様子の写真。
なんか「座布団1枚!」って言いたいアイデア(笑)ですが、
(あ、座布団じゃなくファンシーケース1個か。でもチョット足下狭い?・・・)
ことほどさように急に盛り上がった「テレワーク」によるにわか需要が
ニトリ繁盛現象を呼び起こしているとされていますね。
最近「ニトリ繁盛」の理由、という分析をしている方もいて、
ニトリはテレワーク家具、新生活需要等で繁盛しているとのこと。
ちなみに件の在庫切れの人気商品はこちらです。

まさに機能そのまま、無装飾という商品で
テレワークの「作業平面」確保、ほかはとりあえず不用、
というユーザー需要にはまさに「ハマり」。
これがダントツ一番人気というのをよく見ておく必要がある。
従業員さんがあまりの来店客の多さに悲鳴を上げてSNSに書き込んだりと
話題を提供しているニトリさんですが、売上げ「異常」(笑)かどうか不明ですが
最近の発表では対前年比2%アップほどと。
外出自粛と営業時間短縮もあり、実質的にはもっとブームではあるのでしょう。
来場者数と個別商品売上げの推移比較があれば、動向がより明確になって
幅広いユーザーの現状ニーズがもっとわかるでしょうが・・・。
わたしも今次事態で数回買い物に行ったけれど、
3密を避ける行動抑制のなかでも、ニーズが高まっている様子が見られた。
で、昨日も久しぶりに見たテレビのニュース情報コーナーでは、
学校休校で自宅で過ごすことの多かった女子中学生がきょうからの
学校再開で「家での暮らしがここちよすぎたので、学校生活が心配」と
正直な不安を語っていました。
逆にとらえると、今回の新型コロナ禍で「Stay Home」を余儀なくされた日本人は
「House Keep」のいごこちにすっかり目覚めた可能性も高い。
一般的にHouse Keepは「家事」と言われますが、まさに家の事。
家で過ごすことについて、そのいごこち改善気運の盛り上がりと考えたい。
っていうか、住宅企業にしてみるとそこに注目し活用する必要がある。

当面はニトリの在宅勤務用・機能性家具的人気でしょうが、
そこで目覚めたユーザーが「家のいごこち」のどんな側面を発見していくのか
あるいは企業側はどのような「提案活動」が効果を発揮するのか。
失われることが確実な毀損GDP200兆円市場はどう「復元」していくか、
最大の想像力と創意工夫が試されることになると思われます。さて・・・。