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またまたお騒がせ、北海道日本ハムファイターズ

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さて、本日は住宅ネタは閑話休題。
きのうは終盤戦のパリーグ、わが北海道日本ハムファイターズの試合を観戦。
あえなく貧打線にて、敗戦してしまいました。
やれやれ、とぼとぼと、帰り道を急いでいたら、
ラジオがなにやらおかしなことを言っている。
「ヒルマン監督についての記者会見云々・・・」、ってなにそれ?
すっかり敗戦のショックはどこへやら、
ただただ、成り行きの展開に唖然、呆然、という気持ちでありました。
ふつう、日本人的にはいま、勝負の行く末が決定的になってくる時期に
ペナントレース最高潮の時期に、(って、イマイチ雰囲気、盛り上がりませんが)
こういう発表はあり得ないよなぁ、という印象。
というような気持ちだったのですが、
記者会見の内容を今朝の新聞で確認してみたら、
5年間の日米2重生活による家族の問題というわかりやすいお話。
仕事は仕事で、たいへん一生懸命やってくれているのは
ファンならずとも、よ〜くわかっているので、
本当に苦労していたんだろうなと、同情の念が募って参ります。
息子さんが13才で、娘さんが10才と言うこと。
わが家の下の坊主が息子さんと同年代ということを考え合わせると、
父親として、子育てや教育問題に心労が絶えないというのはたいへんよくわかる。
まさか、滅私奉公せよ、などとは米国人の彼には言えないと思います。
なによりも、家族という大切な価値を最優先させて考えたいという
かれの考えに、深い共感も持ちますね。
娘さんもファイターズの大ファンで、ファイターズガールで元気いっぱいに
踊ってくれている姿も知っています。
さみしさと、アメリカに帰れる喜びの入り交じった複雑な心境、
という家族の様子のコメントがありましたが、
深い愛情をこのチームに、それこそ家族全員で注いでくれていたことを感じます。
北海道って、移民による開拓の歴史だったわけで、どうしても単身赴任や、
その出身地とのしがらみのなかで、こういう問題と向き合ってきたともいえます。
そんな意味では、まことに北海道らしいチームの問題ですね。
いいんじゃないでしょうか。
いま、いる人たちが全力を尽くして、あすは離れるチームだけれど、
いまここで、全力で一丸となって戦う、そういう一期一会感もあり、です。
去年の新庄劇場、小笠原移籍騒動につづいて、
まことに北海道らしいチームだなぁと思います。
きょうから、ふたたび再スタートで、心理的にどうなっていくのか、
ぜひチームの元気の良さを発揮して戦ってもらいたいと思います。
メークドラマ、って、また今年も・・・って、なるかどうか?
なんとも話題いっぱいで、プロらしくていいですねぇ(笑)。
ちょっとは寂しいわけですけれど・・・。
がんばれ、北海道日本ハムファイターズ!

すだれと縁側

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この山形の家の建て主さんは北海道の出身者ということ。
直接お話を聞く機会には恵まれなかったのですが、
設計者から聞いた話では、
この写真のような「日本の夏」の風情を実現したかったということ。
寒冷地に育ったことで、民族の原風景としてのうだるような夏に憧憬の念を持っている、
っていうようなことなのかなぁ、と想像してしまいました。
わたし自身も、そういう思いを強く持っている方なので、
こういう情景には強く思いをいたしてしまいます。
四季の移ろいのなかで、日本が持っている炎暑の夏は、
日本人のDNAのなかにしっかり刻み込まれている生活文化のバックボーンとして、
やはりなくてはならないものだと感じます。
そのような夏の極みとして、
甲子園球児たちの汗と涙のドラマがあったり、
お盆というクライマックスがあったりする。
そういうなかで、このようなすだれと縁側越しに、そよと動く風に
日本人は敏感な感受性を育て上げてきたのではないか。
きわめて「高温多湿な」この空気感が、わたしたちの精神性にあたえたものは、
貴重でかけがえのないものだったのだと思います。
ただしそれは、家の作り方としてはあくまでも寒冷な冬を旨として、
その克服性能をしっかり満たした上でのこと。
そうでない場合は、作り手の建築技術者としては、
あまりにも、施主の情感性にだけ頼り切ったような姿勢を感じてしまいます。
そのような作り手の姿勢は、やはり建て主の側からは困りもの。
あくまでも、性能をしっかり担保した上で、
こうした思いを実現させようとする姿勢に、建て主側は共感と信頼を覚えるものでしょう。
全開放の夏と同時に、
厳しい冬に対峙できるのだ、という安心感があってはじめて、
こういう風情も、味わい深いものになるのだと思います。

断熱気密の玄関引き戸

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玄関の扉とか、建具って、なかなか性能を向上させるのは難しい。
伝統的な引き戸が日本人の生活習慣には馴染んでいるのだけれど、
このスタイルでは断熱はともかく、気密化を図ることは難しいんです。
そうなので、北米や北欧の断熱ドア、というのが北方圏では一般的に使われます。
また、たぶん、公団住宅の規格としてのLDK思想とともに、
日本人一般に玄関ドアという出入り口の規格が受け入れられたので、
高断熱高気密住宅でも、幸いにそう大きく論議されることなく
玄関は断熱タイプのドア、ということになったのだと思います。
けれど、近年ふたたび、伝統的和風スタイルの良さが見直されてきて、
「引き戸による出入り」の開放性、気楽さなどが注目されていると感じます。
まぁ、一方ではセキュリティ意識の高まりがあって、
そういう意味からも、より高性能なものは求められていると思います。
このお宅では、玄関に引き戸を採用しています。
で、熱損失としては家全体でQ値、1.3。
こういうディテールの部分に、設計者の丹念な姿勢が伺えます。
もちろん、ドアの方が、簡単に断熱気密は計りやすいのは当然なので、
熱損失の観点からは、決して推奨できるとはいいきれないのですが、
そうしたマイナスポイントをいかにクリアするか、
細部にわたって、工夫を凝らして造作しています。
最近はメーカーものでも、かなり研究は進んできてはいるそうですが、
バラエティも少ない商品分野でもあり、
玄関というのは、生活デザイン上のウェートも高いので、
性能に配慮しながら、造作しているのですね。
ガラスはペアガラスで、その内側に目隠しをかねたアルミとおぼしき板を張っています。
で、きのうご紹介したような建具の工夫で、
密閉気密性の高い金物などを採用しながら作っています。
夏の過ごし方の日本的生活習慣デザインに果敢に挑戦する高性能住宅仕様。
この山形の家、いろいろに見どころが満載になっています。

木製断熱引き違い建具

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きのうからご紹介している山形のお宅の和室外部建具です。
一見すると、ごく自然な建具に見えますが、
断熱性能を考えながら、夏場の大容量通風換気を実現させる装置なんですね。
まずは、ガラスは当然ペアガラス以上の仕様。
確認し忘れたのですが、場合によっては3重ガラスという仕様かも知れません。
ただし、3重ガラス入りで引き戸タイプの建具にしようと考えたら
ちょっと開閉が重くなって仕方ないはずなので、たぶんペアだと思います。
そのガラスをしっかりした木製枠で納めています。
性能面をしっかり担保するには、一定の木の面の幅も確保します。
そのうえで、レールの上を動かすのですが、
ここで決定的なのが、閉めるときの金物の性能。
しっかりと、引き絞るような感覚で閉められるように工夫してあります。
そういった建具を、写真左側のように、戸袋にしまい込んで、全開放させるようになっているのです。
このような大開口部を、風の通り道を考えて2方向に造作して、
ここちよい風の通りを室内に導き入れているわけですね。
そして、すだれや風鈴、といった涼感を刺激するアイテムで、
さらに夏の雰囲気を高めるようにしていました。
というような技術面の説明になるのですが、
しかし、断熱と気密に配慮しながら、このような大開口を実現するのは、
外部建具のディテールで、かなり詳細な検討が必要です。
設計者は、建具屋さんと、サッシメーカーとを協調させながら、
手作りのようにこうした装置を実現させたのです。
とくに、重量のかかる木製ペアガラスで、スムーズな引き違い建具は稀有。
わたしも実際に引き違いの操作をしてみましたが、
若干は重量感は感じますが、日常的な使用にも十分なレベルと感じました。
こういう建具を使って、巨大開口部を造作しながら、
この建物の熱損失は、Q値で1.3レベルということ。
次世代省エネルギー仕様で、北海道でのレベルが1.6ですから、
3地区である山形ということを考えれば、相当なレベルの高断熱高気密といえます。
なので、建具で締め切って、軽い冷房を運転させれば
それのほうが涼しい室内環境は実現できるレベルとは言えます。
しかし、このように「夏らしい暮らし方」を実現させながら、しかも冬も暖かいワケ。
以前、このような引き違い建具で大開口に挑戦して、
しかし、惨憺たる現実に直面していたお宅も実見したことがありました。
そこではほぼ、開口部としての機能が破綻していて、
建具の開閉もままならなくなっていました。もちろん、隙間だらけになって、
冬はたいへんな状況なのだろうなとも推定されました。
そういうことも知っていただけに、
こうした開口部の研究努力・技術力の素晴らしさを実感した次第です。

ジャイロ窓

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先日撮影取材した、山形市の住宅。
山形市は、今年、最高気温の記録を埼玉県熊谷市・岐阜県多治見市に
抜かれるまで日本最高気温を記録していた街。
なんと73年前に40.8°Cという、今年の記録と0.1度しか違わない記録だったのですね。
山形は、冬は寒冷でしかも雪も多いのに、
周囲を山に囲まれた地形から、夏の温度上昇もすごいんですね。
車で1時間ほどしか離れていない仙台市が、海風の影響からか、
比較的に涼しいのと比べても、特異に暑い夏を持っている都市です。
そんなことから、夏の防暑対策を考えた家づくりが求められる土地柄。
この住宅も、施主さんは北海道出身者のご主人ということですが、
そういうことから、高断熱高気密で、しかも夏場対策を通風という考えで追求した、
いろいろに工夫している建物になっていました。
とくに開口部周りにおもしろいポイントがありましたので、いくつかご紹介します。
きょうは、写真でごらんいただけるジャイロ窓。
北海道ではまず見かけることがない窓です。
以前、この寒々しいアルミ製のジャイロ窓の住宅を取材したことがあって、
どうも、ジャイロ窓というとそのイメージが強烈だったのですが、
これは、窓枠は内側に樹脂で、外部側はアルミという素材構成ということ。
樹脂の断熱性能とアルミの耐候性を両立させているタイプ。
断熱的には、全樹脂製には及ばなくなるのですが、中間的なものですね。
全樹脂タイプがあるのかどうかは、確認できませんでした。
その点はあるのですが、しかし、なんといっても
夏場の通風率がたいへん高いのだそうです。
まぁ、目で見ていても大量の通気が確保できそうな印象。
この位置にあるジャイロ窓は、室内では吹き抜け上部にあたっていて、
室内から開閉が出来るようになっています。
やはり、夏場の室内上部の温度上昇は厳しいので、それを逃がしていく経路になります。
設計者の中村廣さんは、高性能住宅の設計で
IBECの省エネルギー住宅コンテストでも入賞されたことのある設計者。
そんなことから、いろいろな設計上のポイントがあります。
地域の特徴をとらえた住宅設計のプロって、
やはり必要不可欠な存在ではないかと思います。
寒さ、暑さに立ち向かう住宅づくり、やはり本道だと感じますね。

窓の位置

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窓の位置の決定って、どのように考えるでしょうね。
東京のような過密都市で家を考える場合には、とりあえず基準法に則って
必要な「採光条件」を満たすことを優先させることくらいしか考えられないことでしょう。
窓の決定の大きな要素は、
採光・周辺環境の室内への取り込み・自然換気などが考えられるでしょう。
写真のお宅の場合、この方向は北側で、隣地には大きな店舗があって
その駐車場に面しています。
なので、必要な採光を確保して、外の視線を排除して、
天井レベルまで高くしています。
やや天井高さも抑えられて、真ん中にフィックス窓と、左右に換気用の開閉窓がついています。
よく見る、腰からの高さで一般的な窓、とは違っています。
こういう窓って、それだけで、シャープな印象をもたらしてくれます。
というか、一般的なサッシのカタログから適当に選択した、
というような感じではない。
窓の開け方に、基本的な家づくりの姿勢が感じられる。
左手には食卓テーブルがあるのですが、
この高さの窓だと、座った位置からは空だけを見るような感じ。
確かに、隣地の駐車場の車たちを見せつけられるのは叶わないし、
こういうように関与したくない隣地状況のときには
もっと利用すべき窓の開け方だと思いました。
きのうは久しぶりにススキノで会食しておりました。
たいへん板前料理に感嘆。
かぼちゃの煮付けのほどあいの良さに、感激しておりました。
たまに、ちゃんとしたお店の料理をいただくのは、
家庭料理の参考にもなるので、料理法を聞きまくっておりました。(笑)
変な客だなぁと、毛嫌いされず、親切に教えていただきました。
でもね、カボチャの煮付けって、奥が深そうであります・・・。

玄関前の目隠し

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写真は宮城県大崎市の新興住宅街の家。
一面の田んぼだった土地に建てられている住宅地なので、
まだ、お互いの視線を遮るような立木などが乏しい。
そんなことから中間的な領域での目隠しが必要になってくる。
写真の部位は、ちょうど玄関ドアに正対した位置に当たる面に
パンチングメタルで角波状になった鉄板を採用している様子です。
住宅建築は世に連れていくデザイン感覚も反映するものなのでしょうね。
世の中の移り変わりとともに、建築の材料も変化していくものでしょう。
いつも、そういう変化のなかで、その素材の持つ美感を発掘して、
大胆に使用するという挑戦精神は求められると思います。
このパンチングメタルという素材は、
まぁ、比較的多く使われている部類でしょうね。
このように使用しても構造的な強さがあって、
穴が開けられているので、視線の透過性があり、しかも反対に遮蔽性も期待できる。
なにより本物の素材そのものなので、
経年的な変化などもむしろ楽しめる可能性が高い。
そんなことから採用されたものと思われますね。
この家は外観としてはきわめてシンプルなボックスなので、
そういう雰囲気のなかでは調和している、といえるでしょう。
時代を表現するような素材、という意味では、
最近見ていて、こういう系統のシルバーメタリックというのが、
どうも、同心性が高いような気がしてきています。
モノトーンに近いような雰囲気と、こういう素材の質感って、
けっこう似合っているように思いますね。
こういう素材にやすらぎを感じるか、虚無的な感覚を感じるか、
世代によってもずいぶんと感じ方には差異があるでしょうね。
ただ、このようなしつらいが似合うためには、施主側に
ある程度の感受性が求められるような気はします。
似合っていれば、ものすごくいいけれど、
場違いになり出したらキリがない、そんな感じが強い素材のようですね。
みなさんはいかが、感じられるでしょうか。

水中ミクロコスモスの趣味

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たいへん趣味世界の豊かな、というか
自分自身の暮らし方へのきわめて明確な建て主さんを訪問しました。
住宅の良さというのは、結局は住む人の力だと思います。
家を建てるのには、サポートする人が必要ですが、結局決め手は建て主さん。
現代以前には、一部の金持ち層が数寄屋なり趣味っぽい家を建てることが出来た。
ほんとうの意味での「注文住宅」というのはそういう世界に限定されていた。
大多数の一般庶民は、住み暮らすための入れものとして
規格的な住宅を、寸法精度が要求される部分くらいだけプロに依頼し、
それ以外の人手がかかる部分は自分たち素人だけで施工した。
街で暮らす場合には、大部分が土地持ちが経営する賃貸規格住宅「長屋」に住んでいた。
つい、半世紀ちょっと前くらいまでは、そういう現実だった。
ですから、本格的注文住宅という文化が根付いてきたのは
歴史的にも、きわめて新しいことなのではないかと思われます。
どうも、横道にそれてしまった。
ようするに、建て主さんの明確な暮らし方への想像力の問題。
この宮城県大崎市古川の住宅では、まさに、豊かな想像力がありました。
写真は総工費20万円ほどで実現している水槽世界。
この水槽のなかに、さまざまな生物や自然形成条件を考えながら
サスティナビリティを考え、発展させていくというような楽しみをされていました。
なかには熱帯魚ばかりではなく、エビなども飼育されているのです。
食物連鎖の相性なども研究しながら、
共存可能な生物たちを組み合わせ、生育密度なども考えてコントロールするんですね。
まさに、このミクロコスモス世界では、神のごとく思考できる。
愛情を持って、生き物たちの行く末を案じながら、手も考えていける。
で、この水槽、なんと、トイレの一方の壁面、
ちょうど、座った目線の壁に置いてあるんです。
なんとも大きさといい、ぴったりでして、神のごとき瞑想的空間にふさわしい。
こういうプランニング、建て主さんのアイディアなんだそうです。
こういう暮らし方への明確な考え方を伺うっていうのは、
冒頭に横道に行ってしまったような部分で、たくさんありそうだけれど、
実はあんまりないっていうのが、現実だと思う次第なのです。
ものすごく自由な建て方を出来る時代になっているけれど、
必ずしも、そういう暮らし方への想像力って、
そう、大きくなってきているのかどうかは、楽観できないのです。
なので、やはりこういう自由な発想を持つ事例の紹介というのが、
きわめて重要な要素になっていくのかなぁ、と思えるのです。
さて、どうなんでしょうかねぇ?

駐車用外部コンクリート床

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写真は宮城県大崎市古川の新興住宅地の家。
左右にコンクリート床だけの駐車スペースが隣り合っていました。
で、右側の家の床の拡大写真が、左上。
こういうコンクリート床の場合、ただただ、面積分床面を広げるのが一般的ですが、
右側の家の場合、ちょうど敷石のように
いくつかにセパレートして、間に浸水領域とでもいえるような
土の露出スペースを空けていました。
このようにすれば、写真のように踏みつけられても強い草を植えることが出来ます。
まだ植えたばかりなので、十分には生えそろってはいませんが、
すぐにしっかりと根を張って、細い土の全面が緑になります。
草の種類にもよるでしょうが、たいていはメンテナンスフリーで
毎年しっかりとした緑を形作ってくれるようになります。
このようにセパレートしながら施工するのと、
左の家のようにベタッと全面領域を施工するのと、
じゃぁ、どちらがお金がかかるか、というと、
それが全然同じなんですね。
こういう工事種目の場合、面積計算での計算になるので、
若干は手間がかかるはずなんですが、
同じ料金で済ませられるんですね。
まぁ、このように草を植え込むのは別ですが、
そういうのは建て主側で、自分でやればいいので、工事費アップはない。
まぁ、ほんの少しの違いではあるのですが、
案外、気がつかないような部分で、大いに違いがある。
家への愛着に関わる部分の作りよう、ということですね。
さて、本日、沖縄に行っている娘が帰省してきます。
久しぶりに家族が揃うわけで、なんとも楽しいものですね。
わたしも大学は東京に行っていたのですが、
子どもの帰省というのは、こんなに待ち遠しいものなのだなぁ、と
親の気持ちがわかってきますね。
短期間ですが、家族団らんを楽しめるのがうれしいです。

JR車内誌 トランヴェール

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わたしの密かな楽しみのひとつに
JR東北新幹線に乗って見ることができる車内誌 トランヴェールの講読があります。
このフリーペーパーは通巻で234号にもなる月刊誌。
で、表紙のようなものなんですが、
ごらんいただけるように、東北ゆかりの歴史物特集が組まれています。
今回はなんと、歴史好きにはたまらない、
東北の謎に満ちた豪族・安倍氏、清原氏の興亡を描いたもの。
これまでも東北に由来する歴的事跡を紹介する特集が頻繁に組まれています。
従来型の販売型メディアでは、歴史マガジンなどでも
どうしても日本全域を対象にすると、全体バランスに配慮して、
あるいは「買ってくれる」読者の興味におもねってしまって、
中央政府周辺の事跡をなぞるような特集テーマになってしまうことが多い。
歴史マガジンの宿命というか、
たぶん、販売から営業、などの状況を全体として会議などすれば、
どうしても無難な特集テーマを選んでしまうのは理解できる。
結果として、ほぼ毎回のように、戦国ものや、
義経を中心とする時代、幕末、というような
たくさん歴史上のスターが登場するテーマと時期が多くなってしまう。
だから、わたしのような読者からすると、
パラパラと立ち読みしても、「あぁ、またこんなことでお茶を濁している」と
思ってしまう。極端に言うと、これまでの号から手を変えて
焼き直したのではないかと、疑われるような内容が展開している。
だいたいが、どこかで読んだような内容が羅列されているケースが多いので、
そのうち、立ち読みもしなくなってくる。
そういう歴史雑誌の現状のなかで、
このフリーペーパーの特集の内容の厚みにはいつも感嘆しています。
なにより、地域に密着してテーマを選定し、
考証や監修なども、たとえば東北歴史資料館の館長さんとか、
東北域内の大学の先生など、地元の歴史発掘家のみなさんが
深い造詣を語ったり、アドバイスを送ってくれている。
どうも、歴史関係でも、全国一律の画一性、ということには
未来展望が見えなくなってきているのではないでしょうか。
その分、販売と言うことを考えれば狭い範囲になるわけですが、
このフリーペーパー「JR車内誌 トランヴェール」というようなメディアであれば、
いま、挙げたような状況を突破する可能性が広がってくる。
中央の知的欲求とは全然違う欲求に対して、
特集を打つ必然性もあり、それがやれる条件がほとんど揃っている。
読者の側は、きっとそういう諸条件などもきっと見越していると思う。
メディアに携わるものとして、留意しなければならないポイントだなぁと思っています。
で、昨日忙しいのと、疲れ切っているために
まだ、読みかけなので、じっくり読んでみようと持ち帰ってきた次第なんです。
あ、ちゃんと、「ご自由にお持ち帰りください」と銘打たれているので、
決して、ネコババ行為ではありません(笑)。誤解のないように(笑)。