


きのうは娘の誕生日前日。きょうからわたしは出張に出るので
1日前に娘の誕生祝いで食事してきました。
先日知人と一度行っていた札幌近郊の長沼にある
「長沼リストランテ・クレス(野菜のランチビュッフェ)」にふたりと同行。
このお店、農園のなかにあっておいしい野菜料理が食べられる。
わたしはビュッフェスタイルが好きなんですが、
おいしい野菜料理が彩り豊かに満艦飾で食べられて楽しい。
ということで、娘とカミさんのかしましい談笑を聞きながら
たのしい食事のいっときであります。
このランチビュッフェスタイル、1人料金は1,700円のワンメニュー。
冬の間はずっとこのワンメニューなんだそうですが、
どうやらだいぶ人気になってきたようで、きのう
わが家は開店と同時に入ったのですが、その時ですでに10人以上。
開店後も続々とお客さんが押し寄せてきてすぐに満席に。
郊外店とは思われないほどの人気ぶりでした。
なんといっても、最近はスーパーなどで野菜が高いこともあって
日頃のビタミン不足を一気に解消したいという人が多いようです。
このお店のことをカミさんに話したら、
日頃ダイエット食でつらい思いをしている反動からか、
また「野菜たっぷり」という、食べる後ろめたさを封印してくれる
最強のコンセプトが効いてか、
カミさんと娘の表情がみるみる柔和にうるんでいった(笑)。
「そうよね、野菜たっぷり、いいわね」であります。
そういうコンセプト優位性からか、お客さんは女性客が多め。
なにやら幅広い年代層での「女子会」にちらほら男の姿、といった店内風景。
周辺は日高山系の馬追山丘陵が東側に見晴らせ、
西側ははるかに石狩湾・日本海までいたる広大な平野部が広がっている。
農園の中なので、のどかな雰囲気の雪原風景。
3枚目の写真は同店のHPに流れる動画からの夏場外観キャプチャー。
札幌市内からはだいたい1時間くらいかかる立地ですが、
農園のなかの雰囲気を味わえる意味では
これくらいの遠出はむしろ非日常感が適度でたのしい。
パスタや肉料理もあるのですが、
なんと言っても野菜料理がたくさんあって、目にもうれしいメニュー。
このコンセプト、わが家には相当にキラーコンテンツのようです(笑)。
Posted on 2月 4th, 2018 by 三木 奎吾
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写真は今回の1.29-30「地球の声」北海道住宅見学の鈴木理さん自邸。
鈴木さんは東京で設計活動を始められてその後北海道に移られた。
この地で設計活動をして行くのに、住宅性能面では
作り手の工務店組織の蓄積された経験知に大きく支えられてきたと
率直に語られていました。この写真はある居室の様子。
北海道では住宅性能が大きく発展したので、
工務店一般の技術レベルが高く、このような大胆な空間デザインが
破綻することなく実現している。
東京でのあるセミナーで建築家の堀部安嗣さんが
住宅性能が向上してきてそれまで無意識にあった設計制約、
たとえば「寒さが避けられないから」北側には居室を配置するような
プランを頭の片隅にも入れていなかったのが、
家中の温度差がなくなって、躊躇なく自由な設計が可能になった、
というように話されていました。
そのような自由は、まったく新しい「住む」体験をユーザーに提供できる。
この写真は、そういった「設計の自由」が端的に表れている。
間仕切りなしで室内に開放された浴槽が
しかも森の眺望に向かって大きく木製窓で開口している。
こういった設計デザインは家中に温度差がないことから
可能になっていることがあきらかです。
一方では雪がもたらす反射光環境というものの積極的な利活用も
再発見的に自然に起こってきているように思います。
雪は寒さももたらすけれどその反射光バウンド光の美しさもある。
写真のようなしずかな雪明かりを快適な室内環境から楽しめている。
日本人の花鳥風月感にあたらしい感覚も芽生えてきているのではないか。
窓面の結露をほぼ心配しないで済む「室内気候コントロール」が実現して
はじめてこういった設計プランは実現している。
内外温度差が冬場であれば常時30°を超えるような環境でも
窓面結露のない入浴を住む人に生活デザインできる、
そういった環境性能の力はなによりも得がたいものだと思う。
北海道にいる人間はこうしたことが実は稀有なことだという感覚すら、
徐々に薄らいで来ているのかも知れない。
冬場の日常生活から室内気候のバリアフリーが実現している。
冬や雪に対してごく自然にあった感覚、寒さや辛さといった感覚を
北海道の住宅では克服する技術がほぼ完成したことで、
こういう性能進化が、北国の生活環境を一変させている事実。
「室内気候をコントロールする」という意味での
環境住宅というコトバの実質を語ってくれているように思われます。
北海道では住宅の作り手たちは、ごく普通に
「環境との応答」のなかでデザインの可能性を探究し、
新たなデザインのためにむしろ、最新の環境工学との協働を志向している。
Posted on 2月 3rd, 2018 by 三木 奎吾
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さて2日間の日程で、月曜火曜と日本建築学会・地球の声委員会の
北海道住宅見学&セミナーの協力をしておりました。
さすがに15-6人のみなさんの応接なので
はじめてじっくり接触する方もいてあれこれと気働きする部分もあり、
自分の意見を申し述べるという状況にはありませんでした。
また会社を2日間空けていたので、処理対応すべき案件も多く、
ようやくすこし対象化して見られるようになって来た次第です。
建築には、構造、計画、環境工学、意匠といった「領域」があります。
それぞれが一定の独立性を持って絡み合いながら進んでいる。
構造は基本的力学の世界のことなので、
いわばモノそのものの物理の世界。
計画とは、一般的には「都市計画」のような領域でしょう。
で、近年になって住宅などでその室内気候について研究解析が進んだ。
とくに日本では北海道という積雪寒冷条件地域への総体的対応が
明治以降の150年の間に急速にテーマとして浮上し、
どうしたらこの地で安定的に日本人が定住できるか、
その基盤としての住宅建築技術の試行錯誤が繰り返されてきた。
従来の日本家屋技術で建てたのでは、写真のような「お寒い」現実だった。
このテーマについては当然ながら地域としての当事者意識から
北海道がフロンティアとして研究解析に取り組んできた。
そういうなかで領域としての「環境工学」は急速に進化してきた。
この建築領域の協働がなければ現場設計者や工務店組織は
「どうつくったらいいのか」の手掛かりが得られなかった。
意匠とは、こうした基本テーマを踏まえて実践的に「つくる」立場。
もちろん意匠には「芸術」に通じる部分もあるけれど、
まずは環境工学での研究が最優先され、それを尊重してきたといえる。
今日「環境」というコトバは、この「環境工学」的立場が切り開き、
それを「意匠」の立場が咀嚼しながら高断熱高気密住宅として
ある領域形成に至ってきたのだと思う。
だから、北海道ではこうした「環境工学」の立場からの関与が大きく、
荒谷登先生や鎌田紀彦先生などの研究開発努力が基盤を形成した。
鎌田紀彦先生はこうした基盤に立って実践的工法研究開発という
日本の柱・梁で構成される木造工法の技術革新に取り組んできた。
こうした基盤的な研究開発があってはじめて
住宅においての「室内気候のコントロール」ということが可能になった。
外気候にただただ翻弄される「環境」の住宅から人間は解放された。
北海道・寒冷地の人間からすれば、これが「環境住宅」という概念の基本。
現実の建築を作っている設計者や工務店組織は
こうした最新研究に対しリスペクトを持ち、実験にも大いに協力してきた。
高断熱高気密住宅の工法開発はそのように生まれてきた。
今日北海道の住宅からはおおむね氷柱は解消された。
今回の日本建築学会“地球の声”委員会in北大では、
この「環境住宅」というテーマについて、主に意匠系の研究者や
実践者としての設計者だけによって議論が展開されていた。
流れなどもあって、そのこと自体はあるいは自然なのかも知れないけれど、
これまでの北海道での住宅論議ではいわゆる「環境工学」的意見と
現場的な意匠の立場とが相互にリスペクトを持って対話してきた。
このあたりは「主催」としての日本建築学会“地球の声”委員会の考え方と
北海道「環境住宅」との相違というようにも受け取れた次第です。
Posted on 2月 2nd, 2018 by 三木 奎吾
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わたしは自分で家事料理に積極的に関わっています。
感覚的にはカミさんとほぼ半々くらいにシェアしていると思っています。
だいたい生鮮食品については週末の「買い物」でまとめ買い。
それぞれでみなさん、お好みがあろうかと思いますが、
わが家の場合は、その機会が結構重要な夫婦の共有時間になっていて
そこでの「ライフスタイルの考え方共有」の部分が大きい。
食べるもの周辺は、やはり生き方の基本だろうと思う次第。
まとめ買いなので重量が重たくなって、
そういうのはやはりわたしの側、男が女に対して優越できる部分。
日常の買い物とはいえ、夫婦の重要な会話機会でもあると思っています。
カミさんも日常性の中の非日常性というような部分で
普段着のまま「モノを選ぶたのしみ」という感覚はあるようです。
で、写真は年末に行った京都の街の「高級スーパー」京都八百一本館。
街のど真ん中にあって、相当に地価も高そうで、
会社自体は百貨店の中の生鮮食品コーナーを運営したりしている。
スーパーマーケット一般としては郊外のいわゆる住宅街の
ターミナル周辺へと展開するのが常識的でしょうが、
業態の古い企業の場合、都市中心部での生活者需要が根強くあるだろうし、
また、集合住宅化してきて人口が漸増傾向にある地域も珍しくはない。
また、周辺の「店舗」などからの需要も多いと思われる。
たぶん周辺のひとびとの所得も高めということを踏まえて
商品えらびについては相当の研究が日夜行われているようでした。
たとえばレトルトカレーは特定商品名ですが、ボンカレーの
それも松山容子さんの笑顔のタイプのみを扱っていた。
ちなみに松山容子さんは1968年の発売以来、
長らく「ボンカレー」(大塚食品)のパッケージモデルを務め、
CMやホーロー看板でも知られる女優さん。ことし50周年と言うことで
記念イベントまで開かれたということです。
1937年生まれと言うことですから御年、80を超えられている。
まぁそのことは置くとして、レトルトカレー商品はほかにもあるだろうし、
消費者側としては商品や価格帯で選びたい部分もある。
それに対して、スーパー側としてこれを「押してくる」。
たぶんそういった個別の商品領域で、京都八百一の目力に叶ったモノだけが
展示販売されていると感じました。
ユーザーに選択機会をたくさん提供するというやり方ではなく、
「これ、オススメ」というように「絞り込んでくる」販売スタイル。
いわゆる「大衆」という平均値が大きくゆれ動いている社会で
こういった販売業でも、生き残りをかけてチャレンジが続いていると
興味深く「買い物」させていただいておりました。
ちなみにわたしは「さつまいも」を1本買って来ました(笑)。
いや、お店の目力が感じられ、その姿形が美しく感じられたのです。
しかも札幌に帰ってから料理して食べたら、出色のうまさだった(笑)。
消費最前線、人々の判断力の推移、教えられる部分が大きい。
Posted on 2月 1st, 2018 by 三木 奎吾
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さてかねてから取材を進めてきたReplan関西版、
2月13日(火曜日)店頭発売が開始されます。
北海道や東北の姉妹誌なのですが、フロンティア雑誌として
今後、じっくり育てていきたいと考えています。
関西圏は関東圏と並ぶ日本の人口・住宅密集地域。
その社会的問題との対応が住宅の最大テーマの地域だったと思います。
しかしそういった状況の中から、自然発生的に
蒸暑の夏、底冷えの厳しい冬の気候風土の外気候に左右されない
室内気候の獲得、見てくれだけではない「いごこち」品質を志向する
感度の高いビルダー・作り手が立ち現れてきています。
そういった作り手のみなさんと協同して、
関西圏に高断熱高気密住宅のニューウェーブを創造したい。
まずはそうした住宅がどのような本質を持っているのか、
その「普及・啓蒙」に腰を据えて取り組んでいきたいと思います。
〜せっかく家をつくるなら、素敵な家に住みたい。
でも、見た目が美しくても「冬寒く、夏暑い」家では困ります。
「快適に暮らせること」は、みんなが求めているはず。
高品位環境を知る北海道の建築家による超高性能な2世帯住宅
関西在住の建築デザイナーによる自邸など、
関西圏特有の社会的な建築条件を克服しつつ、
一年を通して快適で、デザイン的にも美しい家づくりを厳選取材。
住まいの本当の快適さについて、一緒に考えてみませんか?
Contents
◆巻頭特集/建築家の住宅実例
高性能住宅のデザイン
◆特集連動企画/TRUCKにみる家具と家づくりに通じる愉しみ
◆関西の高性能住宅 実例集&ビルダー紹介
◆いごこちの科学 NEXTハウス <東京大学准教授・前 真之>
◆建てる前に知っておきたい! お金・土地・デザイン・性能
◆Q1.0住宅デザイン論 <新住協 代表理事・鎌田 紀彦>
<いごこちの良さは住宅性能にあり。>
2018年2月13日発売・A4版 本体価格630円(税込:680円)
■webにて先行予約受付中!!
Posted on 1月 31st, 2018 by 三木 奎吾
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既報の通り、昨日日本建築学会地球の声デザイン委員会の来道。
メディアの立場というのは幅広いものがあると思っているので
今回のような役割もまた、ひとつのケースではと思っています。
というのは、新建築住宅特集さんの「環境住宅特集」への意見表明から
それが論点になって、住宅の領域での対話が促進されること。
その内容についてはいろいろな意見があるのは当然ですが、
少なくとも、そのことがきっかけになって話し合うことは意義がある。
多くのみなさんがこのテーマで考えを持ち意見交換することは
現時点での住宅の作られようにも関わってくる部分があると思います。
とくに北海道のような「地域」にとって、
こうした動きというのは、チャンスと捉えるべきでしょう。
で、昨日はアテンダーとしての役割を果たしつつ、
そこで交わされた具体的な意見交換内容に大きく関わるテーマでの
セミナートークの「取材者」としても参加していました。
まぁこういうスタンスというのは、関わり方としてきわめて特殊。
さすがに短い時間の中、セミナー場面では発言時間はありませんでした。
まぁ、振られそうになったのが会の終了近くで
そこから混乱しそうな発言もしにくい局面だったこともあり(笑)、
それなりに納得して、しかしその後のなおらいの場ではセミナーでの
各発言者と活発に意見交換させていただきました。
そういった内容、持った意見などについては追ってこのブログとか、
メディアの発表などで発言していきたいと考えています。
住宅見学は、短時間で駆け足でしたが、
JIA北海道支部の協力で充実した内容で見ていただけて、
その機会でいろいろなみなさんと興味深い意見交換もできました。
やはり現物の住宅はさまざまな見方、感じ取り方があって意義深い。
本日もこの「北海道住宅見学会」は引き続きます。
札幌市内の2現場を見学していただく予定。
ということで、また早朝から日程が立て込んでおります。
なので、本日はこのセミナーのことについて、まとめる時間がありません。
この「環境住宅」は、新建築住宅特集さん4月号での特集も予定されている。
いろいろな動きを踏まえながら、今後発言していきたいと思っています。
東工大・塚本由晴、川島範久両氏、さらに発表者のみなさん、
住宅見学に協力していただいた多くのみなさんに、
こうした機会ができたことを深く感謝したいと思っています。さてさて、・・・。
Posted on 1月 30th, 2018 by 三木 奎吾
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年末の旅行で奈良周辺を旅していたのが、無性にこころに残っている。
奈良県の明日香村から入って、奈良の中心、東大寺を見て回った。
明日香村は本当に良い味が出ている里。
そのなかでもこの飛鳥大仏の鎮座する飛鳥寺がよかった。
来歴からは蘇我氏の痕跡が多く見られて、
その後、権力闘争に敗北した側の事跡はできれば禁忌にしたかったのだろう。
しかしその後の権力も仏教による鎮護国家路線は蘇我氏路線を踏襲したので
この寺はあいまいなカタチで残ってきたように思います。
歩いてすぐのところには蘇我入鹿か蝦夷かの「首塚」まである。
この写真左の飛鳥大仏は教科書でその名前が残されている
「止利仏師」の作品だと言われている。
この寺の建設自体、朝鮮半島からの技術移転で成立したとされ、
工事にあたったのも、半島の技術者たちが多かったのでしょう。
この止利仏師も渡来系の人物のようです。
仏教というものがなぜ日本に導入されたのか、その主体勢力の様子が
なにやら伝わってくるような背景を感じる。
この飛鳥寺の建設年代はおおむね600年代中期。
645年に蘇我氏は滅ぼされるので、その前あたりということになる。
で、一方の奈良大仏は開眼会が752年。約100年の懸隔がある。
像の大きさもはるかに違っている。
このふたつの相違を見ることで、初期の日本国家と仏教の関係が
なんとなく了解できるかのように感じられた次第です。
やはり飛鳥寺の鄙びた感じが、いまもこころに残照としてある。
奈良大仏はいまも大陸中国からの観光客が大挙して押し寄せる
古代ニッポンの象徴と言えるでしょうが、
どうも、ごく初期の仏教導入期の雰囲気のほうに深く惹かれております。
さて、本日はこれから即行動開始であります。
もうすでにわが家前の除雪は完了させて、準備は出来ています。
で、1日日本建築学会ご一行の住宅見学アテンド、運転手役。
その後、夕方6時からは北大での交流セミナー。
こっちの方は取材者としての立場と言うことになります。
一人何役もこなす感じで、心理の整理も必要であります。
なによりも安全第一で、アテンドしていきたいと思います。
Posted on 1月 29th, 2018 by 三木 奎吾
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北海道らしい冬の「花鳥風月」の楽しみに、
大雪が降ったあと、その痕跡が生み出す建物とのコントラストがある。
さらに言うと、そういう雪と折り合いを付けた除雪作業後の
建物と雪とのコントラストの美感もある。
建物の外側にはいろいろな材料が使われるけれど、
それらが雪の影響でその「素性」のままに見せる表情には個性がある。
わが家はボルトレス角波鉄板やレンガ、板張り、板金素材、木製窓などが、
外皮を構成しているけれど、
それぞれごとに雪の残り方に違いがある。
角波鉄板の場合には、その凹凸や方位によって、
雪の残り方のグラデーションが素材を強調するかのようで味わい深い。
とくに端部のあいまいな表情が数寄こころをくすぐってくれる。
それと対比的なタテのラインが強調されるのが屋根板金鉄板。
正面側では重ね合わせの部分が立ち上がっているので、
吹雪いた方向なりに、正直にその痕跡を見せてくれる。
また、よく北海道の住宅は無落雪で平板だと言われますが、
雪がこうして降ったあとには、きれいな水平ライン・スカイラインが
豊かな表情を感じさせてくれる。建物と雪と空の美感がある。
レンガ外壁にまではそれほど大きな痕跡が残っていなかったけれど、
こちらも素材自体の凹凸のままに刷毛のような表情が残ることが多い。
また、木製窓の窓枠まわりも、女性のアイラインのように
お化粧の様子を見せてくれてたのしい。
それぞれの端部にも、まるでお化粧したような白いラインが残る。
そういう雪を片付けて除雪すると、その作業の結果としての
一期一会のような建物と雪との折り合いの様子があらわれる。
ご近所同士、それらの様子をお互いに楽しんでいる部分もある。
わが家では主人のズボラさのままに除雪機材を無造作に置いているけれど、
そういう表情の付け方も、いわば人間っぽい表情も面白いのではと思っている。
雪国ではこういう人間と建物、自然が期せずして
ハーモニーを生み出してくれる。
日本人の大きな感受性資産といえる「花鳥風月」感に、こういった
北国的なものも加えていって欲しいと思うことがあります。
たまに隣居ではまだヨチヨチ歩きの坊やがこういう雪の表情を面白がって
「おれにも雪かき、手伝わせろ」とはしゃいでいたりする。
人間、こういう雪との付き合いの楽しみがわかるんだと思わされる。
・・・さて、ここのところ雪が続いていたのですが、
きのう、昨夜とどうやらひと山越えた感がある。
きのうもお伝えした明日からの日本建築学会ご一行の北海道住宅見学、
なんとかこのまま、平穏な気象状況でできたらいいなと祈念しています。
Posted on 1月 28th, 2018 by 三木 奎吾
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既報の「日本建築学会“地球の声”デザイン小委員会・拡大委員会@北海道」
1月29日(月)18:00-20:30 北海道大学MUTSUMI HALLセミナーイベント。
関連して北海道住宅見学会が来週29日-30日の両日で行われます。
主に東京の同委員会メンバー有志に向け、もっとも寒さが厳しいこの時期に
北海道の住宅がどのような「環境応答」を地域全体として構築してきたか、
現実を把握していただく機会としてセッティングさせていただくもの。
セミナー当日29日に北海道側の発表者の設計関与住宅など
見学した上で、セミナーに臨んでいただく趣旨であります。
発表者の住宅設計の基本的な背景・与条件が理解出来ることを期待。
きのうまでにその最終準備作業がおおむね連絡完了しました。
わたしどもはこのイベントの開催経緯に大きく関与してきていたので
そのアテンドについて責任を持って準備を行ってきた次第。
東京からの参加者は、きのうの連絡で最終的になんと14名を数えています。
当初は8名程度という予定だったのですが、ほぼ倍増のような状況。
このような東京からの寒冷地住宅見学への盛り上がりは
北海道側としてはたいへんありがたいことと思っています。
日本の住宅技術がもっとも「試される地域」である北海道の姿を伝えたい。
同委員会が探究されてきている「環境住宅」論議にとって
こうした寒冷地住宅体験共有が、意義のあるものになることを願っています。
ということで盛り上がり自体はたいへん喜ばしいのですが、
当地での準備作業などには、たいへんプレッシャーがかかってきます。
とくにこの時期ですので無事に全員の来道がスムーズに行くのか、
飛行機の運航状況からはまったく目が離せない。
また、前泊組と当日移動組の2組に分かれることになるので
それらの把握、連絡体制の構築など、あれこれの不安があります。
いまの札幌はここ数日の大雪もあって、昨日も千歳空港は混乱している。
前泊組のみなさんはもう明日には札幌に来られるので
天候状況をにらみながらハラハラドキドキが続きそうであります。
また、到着されてからも見学住宅は全8件にもなるので、
その見学移動行程についても一瞬も油断は許されません。
北海道にはこれまでもたくさんの「住宅見学」希望が寄せられ、
地域住宅メディアとしてわたしどもは受け入れ窓口協力してきましたが、
東北地域からが多く、今回のように東京からの多数参加はあまり例がない。
「百聞は一見にしかず」。なんとか無事に見学がこなされて、
寒冷地と温暖地の情報交流が実り多いものになることを祈るのみ。
このセミナー聴講参加については条件など設けない完全自由形式。
関心をお持ちのみなさんの参加を大いに希望いたします。
Posted on 1月 27th, 2018 by 三木 奎吾
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みなさん冬まっ盛りのなか、いかがお過ごしでしょうか?
最近市内道路をほぼ毎日、2時間くらいは走る必要のある日々。
北海道札幌の冬道路面は日々刻々、常に状況変化していきます。
雪が降ってくれば、それこそ状況は千変万化する。
きのうは一昨日にそこそこの積雪があったのですが、
降雪時間は短時間でその後はピタッと降り止んだ。
しかし降り方が短時間にかなり強烈だったので、
道路除雪の市の作業は徹底的に「掻き込む」ように路面から排雪した。
しかしそのあとは降雪がそれほどなく、気温は零下11度くらいまで下がっていた。
そうすると、路面状況は油断のならないツルツルが現出する。
一見はそれほどの圧雪でもなく、路面も「見えている」。
けれど、路面には高密度で氷結が見られる。
車道路面では道路中央部から路肩に向かって水勾配傾斜がついているけれど、
道路中央部を走行すると、この見えにくい氷結路面がすぐにハンドルを奪う。
傾斜面に沿って後方タイヤが横滑りしやすくなるのです。
そうするとカンタンにクルマは回転運動し始める。
きのうはそういう状況に道路中央部分で陥ってしまった。
幸い対向車との距離がそこそこ確保され、わたしは先頭車だったので、
後続の車両の位置を確認しながら、ゆるやかにハンドルを回転方向とは逆側に。
ブレーキも急操作を避けてゆるやかに押し込みつつ、ポンピング操作も。
そういうことで2車線道路左側にクルマを移動させて危険回避。
その後はゆっくりとした速度で左側をずっと走行していました。
まわりの車両も皆同様のようで、通常40km走行道路で、
一様に20〜30km程度までスピードダウンせざるを得なかった。
また、どうしてもブレーキの急操作ができないので、
信号に対して相当前から通過するか停止するかの判断をしなければならない。
自分だけ安全側判断をしたとしても、回りのクルマがどう判断するか
これも予断を許さないので、そういう危険回避も必要になる。
勢い、より安全側での操作を選択せざるを得ない。
通常30分の行程が、倍以上時間がかかっておりました。
来週月曜日には東京から8名程度の住宅見学ツアーの予定。
レンタカーをあちらが手配してのアテンド役なのですが、
このような路面状況の可能性があるなかでは、
慣れの点もありますが温暖地のみなさんにハンドルを任せるのは不安がある。
きのうの路面状況はやや極端なまでのものとも思えましたが、
しかし一瞬でも気の緩みは危険なので、
やはり札幌在住の人間がハンドルを握っている方が安全だろうと思われます。
これからが冬道走行危険度は本番になってくる。
遠距離走行ももちろんですが、市内通行でも十分な危険回避が必要ですね。
Posted on 1月 25th, 2018 by 三木 奎吾
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