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竹垣と和の庭

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会津からちょっと離れて、秋田での取材。
ちょうどごく和風にしたい、という施主さんの希望に添った住宅で、
庭も、たいへんステキに造作されていまして、感嘆。
よく竹垣って、見ますけど、最近のものはプラスチック製で、
見た目だけ竹垣風、というものが多いんですけど(笑)
って、よくあるんですよね、最近はほとんどこれです。
この家では、ほんとうに真ものの竹を半割にして、ひもで組み上げている
正調の竹垣にしていまして、びっくり。
工業製品とはまったく違った素材の質感や陰影感が
こちらがわの印象のひだに染みわたって来るような感覚が得られます。
こういう背景的な部分までしっかり本物を使っていくと、
左側写真のように、庭全体が印象の奥行きに違いが出てくるものです。
住宅の内部に入る前に、まずはこの庭ですっかり目を奪われてしまいました。
ご夫婦とも秋田の出身の方で、
和風への強いこだわりがあったということ。
その意味では、庭の造作というのは日本の家の最重要ポイント。
居室側からみる庭は、その家のすみごこちを左右する部分。
内と外の仕分けが明確でなく、外部空間も室内に取り込んでいく
和風住宅の基本に沿って、こころをこめて設えたようです。
ちょうど、会津で大名のガーデニングを見てきたあとだったものですから、
よりいっそう興味深く、親近感を持って拝見いたしました。
やっぱり、一般のサイズのこうした庭にはシンパシーを感じます。
造園自体は、専門の造園屋さんが仕上げてくれたものですが、
毎日の手入れは愛着を持って自分たちがやっていくもの。
いろいろな植栽や、石灯籠、敷石の掃除などのたぐいまで、
こういう手入れというのが、自分たちの精神生活を整えてくれる作用がありますよね。
毎日、居室から眺める庭ですから、美しくしておきたい。
そして、その中で、季節の変化をいろいろな植栽が知らせてくれる。
暮らしへの愛着がどんどん深まっていく。
というような効果があると思うのです。
おのずと、自分たちの生活態度というものも、しゃんと背筋を通していかねばならない、
日本人と家、庭という関係って、そういうものが大きかったと思います。
なんとも清々しい気分にさせていただけたお庭拝見でした。

楽寿亭

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さて、すっかり会津紀行になって参りましたね。
それも、どちらかというと、反権力的に反発混じりな書き方になっています。
遺された建築から見ると、維新のころの悲劇のイメージとは
むしろかけ離れた、泰平の世を楽しむ将軍家一族の
優雅な享楽ぶりの方が明確に伝わってきます。
確かに日新館などの教育への関心の高さなど
瞠目させられる部分もありますが、
会津は、維新の政治混乱をうまく渡り終えられれば、
まったく違った印象で今日に至っただろう古都なのですね。
優雅でおおらかな武家貴族としての
生活享楽ぶりが、なまなましく伝わってくる感じがします。
というか、わたしはどちらかといえば、明治維新から始まる近代日本の
側から歴史を見るクセがあるもので、
どうも、江戸期の勝者の側の遺物に接すると反発心が起こるものなのでしょうか?
どうもみずみずしい感覚的な躍動感よりも
泰平的な享楽感しか、建築からは感じることが出来ません。
どうも、江戸初期に大活躍したという小堀遠州という
ひととその一派の感覚が、体制翼賛的であったのではないか、
などと八つ当たり的に感じてしまうのでしょうか。
御薬園に建てられた、この「楽寿亭」と名付けられた建築も
まことに「結構」で、申し分なく現世享楽的であると思います。
池に向かって、狭い敷地にその内部からの眺望を何より優先させた
建物らしく、傾斜敷地に対して大変華奢な基礎構造が
露出していて、軽快感を表しています。
盆地で、暑い夏を持つ会津での納涼のための建物と感じます。
左側写真のように、建物内部からは池に建物が浮かんでいるかのように
設計意図されていたのでしょう。
この地域独特の、という指向性ではなく、
より南方日本の、本流的建築様式文化を、そのまま、
この寒暖の激しい気候を持つ会津に持ち込んだもの。
なので、この建築と園自体、もっと南方日本にあったほうが
似合うのではないか、ここに存在するアイデンティティがどうも弱く感じる。
という次第です。
どうも、冬の寒冷積雪の時期にはじめて会津を通りかかったので、
ほぼ北海道と変わらない、その印象が先に来てしまって
こうして訪れた建築に対する印象が、
素朴に受け止めていない部分があるかも知れません。
ただ、どうもこの権力者が遺した建築からは
「会津らしさ」というものをあまり感じなかったということですね。
単純に伝統的建築として、その日本的感受性の表現としてみれば、
どれもすぐれた文化遺産であることは、
もちろん論を待たないとは、思います。

ありがたく押しつけられた、開放的日本建築文化

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昨日の続き。会津松平氏の庭園、御薬園の眺望。
園には、藩主が家来に賜り物などするときに使用されたという茶屋があります。
現在はそこで茶など振る舞っていただけ、庶民が楽しむことが出来ます。
やはり松平家ということで、かなりのゆとりが感じられます。
同じ地方権力者、封建貴族とは言っても、
外様の大名などは、ここまで贅沢なしつらいはしていないのではないでしょうか。
中央権力に対しての遠慮という感じはありません。
むしろ、奥羽や北越の外様諸藩に対しての抑えの配置であった
会津藩の勢威を誇示するかのような贅の尽くしよう。
現在は庭に面してガラスの引き戸が全面に入れられています。
昔は、緋毛氈の敷かれた外側は板敷きの縁で、
もちろん建具は入れられていなかったそうです。
この建物は創建当時から、冬場の対策は一切顧慮されていなかったようで
雪や寒さによる劣化の進行が著しく、
また、数寄屋建築としての構造造作材の繊細さなどから
早くも創建から80年ほどで、主体構造に対して大規模な改修が加えられた
という記録があるのだそうです。
これほど南方型の開放型建築であるので、もちろん
室内での冬期の環境などはいっさい無視された上、
構造の柱など、きわめて繊細で、冬期の会津の積雪には
とても耐えられなかったのでしょうね。
日本建築の特徴、数寄屋の精神性のみをありがたがって、
その建てられる地域の気候風土に対する配慮、というものが見られなかった。
なにやら、現在まで続く建物文化の素形があらわれています。
こういう殿様は、たしかに建物が壊れていっても
また修復するのに、民百姓から巻き上げれば良かったのでしょうから
そういう部分に気を使ったりしないのが
基本的なスタイルだったのでしょう。
日本は文化としては中央志向が大変強い国民性ですから
長く、こういう建築文化が存続してきたのでしょうね。
アジアのなかで、きわめて国際的にも高水準な封建システムを完成させながら
それが地生えの豊かな特色を生み出す方向には働かず、
民百姓に対して、おれらはこういう
ありがたい中央の文化を楽しむ特権階級なんだ、
という差別意識の誇示のために建築が作られてきたのでしょうか。
たとえば、会津の冬期の厳しい気候風土のなかで自分たちの贅沢のための予算を、
その気候生を克服して、あたたかい生活文化を生み出すための
研究開発費用として提供していくというような考えには
当然行かなかったし、そういう実学的な実用的な考えを持つ
よき君主も現れたりはしなかったのですね。
こういう厳しい寒さの会津で、なぜ東アジア一般の「暖房システム」
朝鮮のオンドルのようなものに技術開発が向かわなかったのか、
お金の使い方が、なんとも無駄だなぁ、と思いました。
ここは会津だろうが、冬に凍結した雪景色の池を
素寒貧なかっこうで眺めさせられていたのですか?
と、突っ込みを入れたくなります。
ありがたい中央の日本文化そのものを直輸入して
ふるえながら、少しの間だけ楽しめました、という眺望です。

江戸期の大名ガーデニング

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先日、会津に行って参りました。
以前から東北のなかで会津だけなかなか行けなかったので、気になっておりました。
会津は要衝の地であり、本来であれば、「福島」県ではなく
「会津県」で良かった文化伝統にも満ちた地域。
維新戦争の結果、政治的にもっとも損な役回りを、
それこそ、「会津っぽ」らしく引き受けた誇らしく悲劇的な歴史を持っています。
当時の政治情勢の中で、権謀術策うずまいていた京都政界で
政治家としてはあまりにも稚拙で純粋すぎた当主をいだいていたのでしょう。
ただし、わたしたちの維新史のなかで、会津が果たした役割という意味は
決して小さくはないと思います。
筋を訴え、天下の軍を引き受けても節義を重んじて殉じた
その姿勢が、日本近代に一本の筋を通したと考えるのです。
いわば政治的にはまったく敗北したけれど、
精神文化としては、ひとつの典型を啓示したといえるでしょうね。
かくいうわたしも、そういう部分に惹かれるものがあって
どうしても一度、会津の地に触れてみたい思いがあった次第。
ということで、とりあえず駆け足で歩いてみました。
写真は会津松平氏の作庭による「御薬園」。
江戸期初期、大名たちによる庭造りがブームを迎え、
兼六園などが著名ですが、各地にいろいろな庭園が造作されました。
そういう時期に広く活躍していたのが小堀遠州というひと。
「遠州流」という体系化された作庭術の開祖とされた人物。
ま、いってみれば広い意味では、特殊な建築家ともいえますね。
この庭は、小堀遠州さんの死後、その流れをくむ目黒浄定というひとの作とされます。
このように、造られた庭に対しての近代的自我としての作者名が遺されている、
そのこと自体、たいへん建築的であると思います。
写真は、「この位置から見る眺めがいちばん」とされた位置からの眺望。
どうもこういうの、決めつけられるのは好きではないですが・・・。
一見での訪問者ですので、まずはオーソドックスに従って。
こういう山水を、素になる地形を生かしながら作っていくのですね。
そのなかで当然ですが、茶室・茶亭が重要な点景。
ロケーション造園としては、たいへんわかりやすいと思います。
確かにいろいろな絵画的要素が寄り集まって
オーケストラのような景観を形作っていますね。美麗なガーデニングです。
建築の方では、会津はかなりの寒冷地ですが、まずそういう配慮は
皆目見あたりません。
むしろ、文化先進地の京都などの建築スタイル文化を「そのまま」
それぞれの地域で「も」、存在させることが
日本の封建地域権力者の権威誇示の伝統的基本スタイルだったのかも知れません。
まぁしかし、この庭の工費を考えてみましたが、
すごいものですよね。
そうは生産力が大きくない時代に、こういうものに文化的浪費を
楽しんでいたのですね。すげーなぁ、と。
ということで、会津探訪、またときどき触れたいと思います。

激闘最高潮!パリーグ

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いや、たまらない試合をやってくれております、すごい。
パリーグはいま、わが北海道日本ハムとソフトバンクの2−3位直接対決が
ヒートアップしております。
きのうは3点先行のソフトバンクを、
新垣投手の152km直球を一撃した小笠原の3ランホームランなどの一気攻撃で逆転。
その後も、必死に追いすがるソフトバンクに対して
懸命の投手リレーと、追加得点でしのぎきって、3連戦勝利スタートです。
うれしいのですが、ソフトバンクの怖さ、必死さも迫ってきて
まさに、激闘・熱闘の大熱戦でした。
わが日ハムは、現在西武・ソフトバンクとの5連戦を
アウェーで戦う、今シーズンの大きな山場のまっさなか。
セリーグも「面白い野球」ということで、やっぱりプレーオフ制度を
来年から導入することになりましたよね。
このパリーグのプレーオフ制度は本当に野球の醍醐味を味わわせてくれています。
今シーズンから、1位通過チームには無条件で1勝のアドバンテージが付いたので
シーズン終盤から、もうすでにプレーオフが始まっているかのような
2ゲーム差で争う3チームの戦いが、さらに熱を帯びてきているんですね。
これから、まだまだ、9月26-27日の札幌ドームでの
対ソフトバンク最終2連戦まで、息の抜けない応援が続けられそうです。
プレーオフはプレーオフで面白い上に
こういうちょっとした工夫が、さらに戦いの意味合いを味わい濃くしてくれるのですね。
1球1球、戦いの色模様が変化して、まさに目が離せません。
ほんとうに選手のみなさんも、いきいきと輝いていて、敵も味方もなく
昨日のゲームのように、野球の楽しさに没頭できます。
ごらんのように、便利な時代になって、ソフトバンクのホームゲームや
楽天のホームゲームではインターネット中継もやっておりまして、
ブロードバンドで接続していると、たいへん高品位な映像を楽しめます。
すばらしい熱戦を戦っている同士のソフトバンクさん、楽天さん、
ファンの立場に立つと、よきライバルでありますが、
こういうサービスは、まことに感謝の念で一杯です。
そのうえ、きのうはありがたくも負けていただき、さらに感謝倍増です。(笑)
おっと、ファンのみなさん、失礼いたしました。
昨日の試合では、仕事が終わって7時くらいに画面前に座ってから
まったく動けなくなりましたが、映像の見やすさにも感動しました。
こりゃぁ、メディアというものの考え方も変わってしまいますね。
パリーグにはインターネット関連企業が2社参入していることもあって、
こういう部分でも、セリーグを追い抜いてしまっていると思います。
セリーグには読売と中日という既存メディア企業が同じようにありますが、
ファンサービス面で、それがあまり役に立っていませんね。
とくに読売の場合、いままで、あまりにも野球で儲けすぎてきたのでしょう。
足腰の部分で、プロスポーツのスポンサードというファンに対する基本姿勢が
感じられなくなっています。巨人戦の高い放送権料という商品価値に守られて
企業努力の根本が、選手育成の部分でも弱くなってしまっています。
もう、札束攻勢で他チームの主力を引き抜くだけの戦力強化は
勘弁して欲しい。せっかく有望な多くの選手をかかえているのだから、
なんとか自力で、スターを育てて欲しいものだと思います。
巨人と戦っても、以前の所属チームが違う人が多くて
どこのチームと戦っているのか、思い入れがなくなってしまっているのが現状。
それって、ファンの楽しみの大きな部分を奪っていることなんですよね。
まぁ、そういう苦言はともかく、ここしばらくは
まだまだ熱い季節が続きそうな、熱闘パリーグから目が離せません。
頑張れ、われらが北海道日本ハムファイターズ!

食いしん坊のダイエット

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現在、かなりフリークっぽくダイエットに取り組み中です。
かなり重度の「睡眠時無呼吸症候群」という診断をいただきまして、
これって、いびきだけが問題じゃなくて、
場合によっては、ポックリ逝ってしまうケースもあるのだ、
とお医者さんから脅されたのです。
寝ている間、酸素呼吸器のような装置をつけて寝ることで
現在は無呼吸数値は劇的に改善されまして、一般人と変わらないレベル。
まぁ、その点は問題ないのですが、
より根本的な改善は、気道周囲の閉塞状況を広げる、つまりは
無駄な脂肪や肥満を解消するのが、根本的な治療。
ということで、いよいよおなかや身体中のお掃除に取り組み始めた次第。
一時は、体重計に乗るのもイヤになるほど、体が重く、
何をするにつけても「よっこいしょ」というかけ声を発していましたが
ようやくそんな状態からは脱却できまして、
運動ダイエットに取り組み始めて、「乗ってもいいかな」と体重計に
乗って計測したときの体重、88kgだったものが、
それから約2ヶ月ほどで
現在はようやく78kgに減少できました。
まぁ、10kgですね。
わたし身長は174cmなので、なんとかあと4kgほどは落としたいところ。
ただ、ここからは道は遠いでしょうね。
体脂肪と体重がギッコンバッタンしながら、ここまできました。
ダイエット研究の専門家、カミさんのいうとおりに
食生活改善に取り組んでみたのです。
食いしん坊なので、けっして絶食みたいな無理は出来ません。
食べながら、何とかダイエットしようという作戦。
具体的には米食や麺類の制限ですね。
それと、野菜中心の食事にごく少量の炭水化物、という献立。
そうすると、出張に出ても店屋もので済ますというわけには行きません。
ごらんのように、仕事終わってからスーパーに行きまして
豆腐やら、海草類、野菜、ごく少量のごはん、
「パパッとライス」がいいようですが(笑)などを仕入れて
部屋で修行僧のような食事をしなければならない。
って、いつもいつもはできないんですけど(汗)
まぁ、何とか頑張っております。
写真は、そんななか、買ってきたおとうふ。
持ち前の好奇心が刺激されて、こういうのに弱い(笑)
でも、なんともわけわかんない、ネーミングで笑える。
広告会社勤務時代からネーミングは職業的な興味分野でもあるので、
いっそう、ツボにきた商品でした。
これ以上の説明はないので、原材料と容器はみたまんまなのですが、
名前の由来がどうにも説明がない、
っていうかきっと、ほとんど意味のない名付けなのかも知れませんね。
買わされたんだから、あっちの勝ちでしょうかね。
ほとんど、衝動買いの一品紹介でした。
みなさんも、ご注意ください。
でも、味はまぁ、こんなものでしょう。
価格も、・・・って、ちょっと高いかなぁ、あれ?
こんなにしたんだ。 ちょっと欺されたかな?
というように、買い物の楽しみも味わっておるこの頃でございます。

屋根付きのウッドデッキ

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写真は昨日取材した仙台市青葉区愛子の家。
まだまだ残暑が厳しいですね、さすがに。
この家は子育ても終わった対の住み処としての家づくりのようで
住宅自体は高断熱高気密で温熱的なバリアフリーを実現する一方で、
写真のように大きなウッドデッキで暮らしを楽しみたい、という
イメージが明確な家です。
掃き出しの大きな引き戸ですが、デッキとの出入りは高性能樹脂サッシ。
気密性・断熱性がかなり向上してきています。
こういう開放的な暮らし方でも、特段
温熱環境を犠牲にしなければならないということはありません。
ウッドデッキの屋根も透明なプラスチック素材を使用しているので
室内への光の取り込みも制限されず、雨の日にも
ウッドデッキでの楽しみ方がありますね。
前面道路との間には、若干1mほどの高低差もあるので、
道路からの視線も気にならないレベル。
これからウッドデッキ周囲に植栽を計画していけば
このウッドデッキ周辺で、たのしい緑との暮らしが展開できそうです。
緑って、日々刻々と変化していくものですから
手を加えていくごとに楽しみが膨らんでいくもの。
ウッドデッキはそういう暮らしのメインステージ。
そういう意味では、「外の居間」的な暮らしの中心スペースとも言えます。
だんだん、歳を重ねてきて、こういう半外部の空間が
無上の楽しみと思えるようになってきました。
住宅建築って、やっぱり暮らしの背景、舞台装置。
基調的な暮らし方のリズムを生み出すもの、ともいえます。
そういう意味で、暮らしの主旋律をリズムのように形作ります。
ですから、細かい部分にばかりいきなりこだわるのではなく、
大きな暮らし方の基本デッサンのようなことを
はじめは胸に描いていって欲しいものだと思います。
そして戸建て住宅の楽しみの大きな一部が
こういった半外部空間にあるものです。
暮らし方にイマジネーションが膨らむお宅でした。

排水管のつまり

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一昨日から、台所周辺の床に少し水が溜まっていて気になっていましたが
忙しさにかまけて、ほうっておりました。
わが家は台所は2階でして、その階下にわたしの書斎があります。
昼食が終わって、家人が食器洗いをしている音が聞こえ続けていたところ、
やにわに天井から漏水。
トータルでコップ1杯程度ですが、ちょうど腕に水漏れが落ちてきてびっくり。
さてさて、なにごとかとチェックしましたが、どうやら台所の排水管からの漏水。
さっそくいつも懇意にしている工務店さんに連絡。
地元の工務店さんとの付き合いって、こういう時のことを考えても大切。
地元に密着しているということで、対応はとてもすばやいです。
すぐに折り返し、「配管つまり」の専門業者さんが駆けつけてくれました。
この間の所要時間は、約2時間くらいだったでしょうか。
よく、頼む業者さんを悪しざまにののしって
俺は客だ、金払っているんだから、完璧にやって当たり前だろう、と考え、
実際にそのように権高に命令口調、という施主側の対応って
実はあんまり効率はよくないものだと思います。
それよりも、親身になってくれる味方として接しておいた方が、絶対、得できます。
わが家の1階天井は、RCスラブ下に配管を露出させていますので、
チェックはわかりやすくなっております。
また、写真左下の台所からの排水管点検穴を見えやすく、作業しやすく設置してありまして、
さっそくこの穴から、内部を点検チェック。
築後16年近い建物で、まだ一度もこういう配管関係のトラブルはなかったのですが
聞くと、台所からの汚水は脂料理の頻度にもよりますが、
だいたい排水管に長い間に、脂分などがこびりついて
ちょうど血管のコレステロールと同様に、配管の流れを狭くしていき、
限度を超えると、逆流するような事態になるということ。
確認してもらったら、75mmほどの管が、半分以下に狭くなっていたそうです。
今回は典型的なそのケースということで、
さっそく排水管洗浄用の電動ブラシを使って、こびりついた脂分を除去作業。
こういうパイプのつまり、圧倒的に台所近くに多いそうで
早い家では、4〜5年で必要になるものだそうです。
そういう意味では、わが家もいろいろとメンテナンスに
気を使わなければいけない時期になってきました。
こういうメンテナンスが、し易いという設計上の配慮というのも不可欠。
夫婦で話していたら、新築時の設計者との話が思い出されました。
わが家では比較的に露出配管+簡易な被覆が多いのですが、
それは、メンテナンスがし易いような配慮、といわれていたのでした。
家は出来上がれば完成というものではなく、
日々のメンテナンスが絶対必要なもの。
大きな資産管理と考えれば、気分もよくなって考えられるもの。
資産の維持管理が、良質な資産形成に繋がります。
心してこれから、大切なわが家を使っていきたいと思います。
でも、問題発生から解決まであっという間で、
ホント、安心できてよかったです。

リフォームで暖かい家

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写真は宮城県での住宅リフォームの写真。床・壁の断熱気密工事中の様子です。
築後15年前後ということでしたが、以前の家には
なんと、断熱材らしきものがなかったという家です。
仙台近郊の街で、冬場には零下の気温を記録する土地柄なんですけど。
住んでいた人たちの「我慢強さ」には敬服いたします。
わたしのような北海道育ちには、
冬の宮城県の家の中は耐え難い寒さです。
わたしはいま、仙台出張時、縁あって山のなかに近いような場所の
全国展開の賃貸住宅を借りていますが、
推察するにまともに断熱材は入っていないか、ごく薄い。
そのうえ、暖房として考えられているのがエアコンのみ。
という環境です。あまりにも寒いので他の賃貸物件を考えたのですが
どうも、そういう物件を探すのは至難の業。
結局、断熱気密をわきまえた施工業者さんが建てたという情報しか、
確実なものはありません。
そもそも不動産屋さんも、寒いのが当たり前と思っているから
「暖かい物件を」といっても、理解力がない。
先日も、社宅用に物色してみましたが、どれもこれも
まったく理解していないものばかり。
仕方ないので、コンクリートの基本的な厚みと、近隣状況で
「よりまし」という判断で選択せざるを得ませんでした・・・。
北国仕様ということをまったく理解していないのが
仙台地区の建築業一般の実態だと言えます。
こんな状況だから、およそ家づくりとは言えないような
Tホームが元気いっぱい、展示場を建てまくって、儲けているのですね。
もともと、地元の建設業の実態がこの程度であれば、
「これならやれる」と考えているんだと思います。
いまは仙台が北限のようですね、Tホーム。
一方で、基本性能をわきまえて建てられるビルダーさんの
活躍の場もすこしづつ広がってきています。
ユーザーは、やっぱり基本的に「暖かく快適な家」を求めているのです。
ただし、現状はどこもかしこも性能はいいです、みたいな宣伝文句だけは言うので
なかなか選択できなくなっているということなのでしょうね。
だからといって、ネガティブキャンペーンみたいな作戦は結局だめですから
まっとうに、現物の違いを口コミ的にユーザーに浸透させていくしかないのだと思います。
この家では、新築のものとは違う手順にはなりますが、
基本的に断熱と気密の性能発揮をわきまえて施工されています。
リフォームでも、暖かい家にする技術自体は同じです。
ここではかなり根本的に改修できたのですが、
部分改修でも、基本さえわかれば、出来る範囲の性能向上を計ることが出来ます。
体感して始めてわかるのが断熱気密の技術ですが、
ぜひおおくのユーザーのみなさんに、暖かい家を体験して欲しいものと思います。
仙台は、決して暖かくありません。寒いんです(笑)。
いや、仙台ばかりでなく、鹿児島も宮崎も福岡も、やっぱり寒いんですね、冬の日本は。

国際都市・京都

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京都って、なんかイメージとしては
「日本的」とかいう感じの方が強いのだけれど、
行けば行くほど、世界でも有数の洗練された国際都市だった、
という部分に目を奪われます。
写真は日本のいろいろな「伝統芸能」を、ほんのさわり的につないでいく
いわば、日本紹介的なオムニバス舞台。
ちょうど左手は一番最初に出てきた宮廷舞踊としての舞楽。
ほぼ日本の芸能の発生年代的に並べられていきます。
そういう意味では、わかりやすいし、興味も強まる。
終わり頃には、右側の写真の舞妓さんも登場。
いちばんの売れっ子の舞妓さんだそうで、
こういうひとを呼ぶところで呼ぶと、
すごい金額になるのでしょう、きっと。
たいへんあでやかな、日本女性の仕草の美しさを
結晶のように散りばめた、ひと差しの舞いでした。
この舞台はほぼ毎日開演しているようで
会場は、それこそインターナショナルな観客ばかり。
会話は日本語がほとんど聞かれません。
伝統芸能って、解説とかを聞きながら見た方が
始めて見るときにはわかりやすいのですが、
親切にそういう心遣いもあって、わたし間違えて、しばらく
英語の解説を聞いてばかりいまして、
でも、非常にわかりやすい単語を心がけている解説で
日本人でもかえって、新鮮にわかりやすかった記憶があります。
たしか入場料金も、映画程度の金額だったと思います。
外国から来たひとの方が、こういう伝統芸能についての知識が
豊かになるだろうなぁ、と感じ入りました。
京都は、ながく日本の首都だったので、
こういった、エトランゼへの配慮がたいへんきめ細かい文化を持っています。
外国人とはこうやっておつきあいをすべきだ、という
わかりやすい規範をしっかり、文化伝統として持っている。
というよりも、そもそも計画都市として作られたのが京都。
その前身の奈良などの古都の経験も踏まえて
広く世界に開かれた日本の姿を体現させた、
いわば、日本の伝統的な外交姿勢を明確にしている気がします。
広いアジア交流の結果が、こんにちの日本の根幹部分であると
京都散策すると、きわめて自然に理解できます。
先人たちの知恵を深く感じる部分ですね。
いろいろなところで目にする蓮池まで、
あれは自生的なものではなく、アジアからの輸入品を博覧会場的に
展示装置として、計画的に作ったものなのだそうですね。
いろいろ問題の多い最近のアジアとの付き合い方。
いっそ、外務省は京都に戻して
その精神で日本の外交姿勢を再構築した方がいいのではないでしょうかね。