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全開放型の掃き出し窓

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写真は宮城県蔵王での取材先にて。
蔵王というと、きっと寒いのじゃないか、と想像するけれど、
実際には東側に隣接している亘理などと
気候条件は似ていて、宮城県の中でももっとも温暖な地域。
福島県中通り地域と比較しても、暖かい地域とも思えます。
12月はじめですが、南面している居間には
ごらんのような床までの掃き出し窓が付けられ、
しかも、引き違いでもなく、全開放型のものが採用されています。
内側に樹脂で、外側がアルミという複合型サッシ。
熱環境的には条件は厳しくなるけれど、
一方ではごらんのように日射取得熱がたっぷり利用できる。
必要なときにはしっかり気密が取られるべきだけれど、
条件が良いときには、このような開放型の暮らしが楽しめるというのも合理的。
そういうバランスをどう考えるのか、というところがポイント。
そういう意味では、先日取材したような昼間の陽光を
蓄熱体で室内に取り込んでしまうというのは良い考えでしょうね。
「昼間に蓄熱して、必要な夜間に熱を放出する」
という考え方での装置と言うこと。
そうしたタイプの温熱装置が考えられれば、こういう全開放型の窓の
意味合いももっと大きく変化してくる。
太平洋型の、冬の日射量が大きい地域では、いかに南面側の窓を考えるか、
ということが、北国でももっと研究されるようになるかも知れませんね。
もっとも基本的なパッシブソーラーという、理にかなっています。
さて、こういう開放型の暮らし方、しかも
陽がさんさんと降り注ぐ日中には、元気な男の子は内外関係なく
裸足で遊び回っておりましたね。
ちゃんとセーターのような服も着込んでいるのですが、
面倒くさい靴は履かずに、家の前の庭と言わず道と言わず
構わずに実にワイルドな育ち方をしておりまして、元気そのもの。
まぁ、ほれぼれするような男の子らしさ。
正面には大きな川があって、その先には山がそびえている。
住宅地なんだけど、自然と暮らせるような住まいになっていまして、
この子はどのように大きくなっていくものか、
頼もしく、楽しい気持ちにさせられたお宅でした。

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