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第6回東北住宅大賞

きのうは、開催中の「JIA東北大会」のイベント
「第6回東北住宅大賞」の公開審査。
第1回~第2回まではわたしも審査委員を務めさせていただいた賞であります。
毎年、東北で建てられた住宅のなかから
賞に値する住宅を選出し、東北の住宅の質を高めていこう、というもの。
当初は、メディア的な視点からという要請もあって
やや荷が重いながらも、選考委員を引き受けさせられていたのです。
第2回まででおおむね賞の方向性や位置づけが固まったので、
建築家のみなさんの住宅について選考する、という辛い立場は降ろさせていただきました。
ただ、選考委員長の古谷誠章さんや、委員の五十嵐太郎さん、
そして主催のJIA東北支部のみなさんには
たいへんご迷惑をおかけしてしまったかと反省させられています。
昨年は東日本大震災の発生を受けて中止のやむなきに至り
ことしは復活ということになった次第。
どのような変化があって、またどのような継続性があるのか、
たまたま靑森での開催と言うことで、他の要件もあったので、
取材がてら、参加させていただきました。
ただ、ほとんどのみなさんが知己であり、やはり選考委員は辞退させていただいて
正解だったと痛感させられました(笑)。

応募作品はことしは全部で34作品。
それを短い時間で応募者が選考委員に説明し、
きのうの「公開審査」ではおおむね6作品に絞り込んで
その後、その作品を来年3月頃に「現地審査」して
大賞その他の受賞作品を選考していくわけです。
どの作品にも、それぞれの思い入れがあり、
短い時間の説明の中で絞り込んでいく作業は、本当に気骨が折れる。
古谷さん、五十嵐さんの気持ちも痛いほど感じるので
会場から、ハラハラしながら見続けておりました。
ふたりの選考が重なった4作品まではすんなり固まったのですが、
その後、あと2作品という段階で決め手に窮してきた。
会場から、おふたりに内心で声援を送っていました。
しかしやはり絞りきれず、8作品について現地審査しようという結果に。
ということで、ようやく会場に安堵感が流れたのですが、
この現地審査もスケジュールの調整や施主さんの了解取り付けなど、
なかなかに気骨が折れる作業が待っている。
ほんとうに主催者側のご苦労、察するにあまりあります。
というような次第でしたが、わたしも取材者としても
まるで、いろいろな意味でハラハラで、どっぷりと疲労感に包まれました(笑)。
ほんとうにみなさん、お疲れさまでした。

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