本文へジャンプ

東大松村教授と討論大会

きのうは、札幌市立大学の札幌駅近くのサテライトキャンパスで
来道中の東大・松村秀一教授を囲んでの楽しい集会がありました。
三笠・岩見沢の地域工務店・武部建設さんが中心になっている
「北の民家の会」の催事であります。
先生の一昨日の講演も踏まえての参加者による意見交換会の様相になって
先生のフランクなお人柄に甘えさせていただいて
たいへん活発な意見交換がされておりました。
主要なテーマは、
地域の素材と家づくりのなかで「地域らしさ」とはなんなのか?
というものだったように思います。
今回先生は、道総研のセミナーに参加されることがメインだったようですが、
そこで、いわば「供給者側目線」からの「地域らしさ」論議に
整合性の構築のための視線がなかなか見いだせないと正直に語られていました。
地域の材料を使って建てるというユーザー側の根拠はなんなのか、
そういう視点が先生も不分明だけれど、
しかし、そこが決定的な問題だろうという指摘だったと思います。
武部建設さんからは、作り手の人間の視線を入れなければ、
堂々巡りの論議になるのではないかという指摘がされていたのですが、
そういう意味では、両方向から、
すなわち、受け手側の視点と、供給側の両方から
人間の視点というものが、明確に指し示されたと言うことでしょうか。
しかしこうした論議は
地域だけで論議していても焦点が合わない。
先生のような全国的な、というか現代世界的な視点からの意見もあって、
はじめて突破口が見つかっていくようなものであるのかも知れませんね。
その後、2次会も楽しく、延々と話し合いは尽きせず、
刺激的な話題が飛び交う、楽しさでした。

帰ってみると
わが日ハム、大リーグ志望の大谷君をドラフトで1位指名。
毎年、方針を貫き続けているのですが、
わがチームのドラフトの戦略は、どうもファン獲得にも役立っているのではないか。
なかなか筋が通っているし、
ダメでも、一定の役割を果たしているとも思えるのです。
さて、大谷君、いまアメリカに行っても至難だと思います。
それに大リーグ側は、日本のプロ球界がルールに則ってドラフト指名した
日本人選手をあえて、紳士協定を破って獲得に向かうのか。
野球の世界で、TPPがわかりやすい問題として提起されているようにも思います。
紳士協定がこれで破棄されるのか、
アメリカ的な自由競争でローカルな世界観が破壊されていくのを
日本の既存体勢はただただ、屈服していくのか。
別の意味でも興味が湧いて参ります。さてさて・・・。

Comments are closed.