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【ススキノ深夜の落とし物、翌朝全部本人に戻る!】

さてお盆休暇で、東京の大学に通う坊主が帰省中。
夏休みを利用して、来道中の大学の友人たちとあちこち出掛けている。
わたしも身に覚えのある若い時代の特権的行動(笑)。
でもまぁ、若い人たちには失敗も多く発生する。

一昨日深夜、家内が騒がしいなと思っていたら、
ススキノでお酒を飲んで酔いつぶれた友人を伴って坊主が帰宅してきた。
どうやら飲んでいて、友人が連日の道内行脚でかなりの疲れっぷりなので、
きちんと寝かせないとと判断してわが家に連れてきたという。
まぁ判断としては賢明で、一晩わが家で寝かせてあげた。
で、翌朝、朝食を食べさせながら話を聞いていたら、
「ススキノで財布や学生証、スマホ、カード類などを全部落としてしまった」
おいおい、であります。現代生活ではほぼ貴重品・必需品全部相当。
夕方の便で飛行機を予約してあって埼玉県の実家まで帰る予定とのこと。
で、取り急ぎ身の回りを再確認させたら、失くしたと言っていた
スマホだけはベッドの脇から息子が発見できた。
話していると、理路整然と自己認識を整理整頓出来る優秀な若者で
自分がいま置かれている状況に対して、冷静に対応できている様子。
こういうとき、パニック的になってしまうのが一番ヤバい。
帰還のためのチケットを確保する方法は確認済みということで、
最低限、その点はなんとかなるということ。
落ち着かせる意味もあって、いろいろな事を聞いていたら
息子と同じ「さくらさくらんぼ」保育の創始者、斉藤公子先生の保育園卒園者。
まぁ息子は札幌でこの保育方針に賛同し導入した保育園出身で、
かれは埼玉県の斉藤公子先生の本拠保育園卒園なのですが、
この保育方針や、そこで学んだことなどで話は盛り上がっていました。
けっこうピンチな状況の中ですが、きちんとこういう話ができることに感心した。
で、落ち着いて前日の状況を再構築して整理して
「どこで落としたか」を推理しながら探索。対処行動方針を話し合って確認した。
まずは警察に届けを出してから、カードなどへの対応その他をアドバイスした。
で、わが家からクルマで十数分のススキノ中心街、ススキノ交番にわたしが送って
若い二人で事態に当たることとして、わたしは推移を見守ることにしました。
送って行った車中でイマドキの若い世代、けっこう世界のあちこちに行っていて
友だちが中東でカードを紛失して使用され数十万被害があったなどのエピソードも。
こういうのもカード会社の保険で対処され、持ち主は適切に対処すれば
最悪の事態は回避されるという経験知は、しっかり持っている様子です。
父親世代としては、若い世代の肌感覚も伝わってきて有意義。

で、数時間後、坊主とお墓参りのために合流したら、
「落とし物、全部、届いていた!」と話してくれた。
なんでも、ススキの交番で事情を説明していたら、落とし物の管理箇所に
かれの落とし物は全部一式で届いていたということ。
ただし昨日は土曜日だったので、かれの帰還飛行機時間までには
返還は間に合わないけれど、別途送付の手続きをお願いして
後日、埼玉県の自宅まで郵送していただけることになったということ。
おお、であります。まぁ確かに日本はこういった面で治安がよく、
社会としての倫理観が非常に高いということはよく聞くけれど、
しかしお酒に酔っ払って、ほとんど初めてのお店探訪中に紛失したモノが
無傷で所有者に返還されるなど、あり得ない、驚異的だと思います。
身近でこういう事態に遭遇してみて、日本はまことに素晴らしい社会だと痛感する。
さらに北海道人として、若いかれのようなひとに北海道に対して
悪い印象を持たれなかったことが無上にうれしかった。
こういう社会の持つ力が、次の世代にもしっかり引き継がれて欲しいですね。

<写真は古民家の「命の水」ですが、エピソードとは無関係(笑)>

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