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【人間のくらし発想のエネルギー論へ】


昨日は仙台市内のホテルで目が覚めたら
朝一番で新潟のオーガニックスタジオ・相模さんからメッセージ着信。
なんでも前日から札幌入りしてYKKAPさんの講演会に参加するけれど、
ちょうどホテルがいっしょの前真之・東大准教授が
「今朝、Replanの三木さんの新事務所に行きます」と話していたようで
「わたしも飛び入りしたい」という申し出でした。
「もちろん結構ですよ」と即、返事しましたが、いきなり用件万来であります。
わたしはきのうは朝一番の飛行機で新千歳に戻って、
そこからすぐに東大・前真之准教授を札幌市内のホテルからピックアップ。
前先生と事務所で「さよなら蓄暖プロジェクト」(仮称)の打合せを予定していた。
講演ではよくわたしと「蓄暖」がイメージが重ねられて紹介され、
北海道でのエネルギーについての守旧派、右筆頭として
「トランプ三木」というたいへん身に余る称号もいただいています。
そういう流れから、わたしは蓄暖の帝王(笑)のようなイメージ付けを
前先生からされてきたわけですが、
ようやく今回のリノベで蓄暖を廃棄することになって、
喜色満面の前先生とその「供養」をいっしょに相談させていただく手はず。
そこにまたさらに相模さんの来襲ということで、頭痛のタネ倍増(笑)。
「おいおいまだ、事務所レイアウトも落ち着いていない(泣)」であります。
なので、ご案内も手狭になってしまっている状況のなか。
というやや疲労困憊の1日でありました。
で、やはり案の上、前先生のYKKAPの講演会ではこの蓄暖の件が
あいかわらずの「悪の帝王」的扱いで今回もテーマで登場しておりました。
まぁしかし、ようやく悪の帝王も前真之スーパーマンにやっつけられて、
前非を悔いつつある、みたいな紹介になっていたので、
最悪期からは脱出しつつあるものと、冷や汗ながらやや人心地ついていた(笑)。

前先生の講演では、住宅エネルギーを考える未来形として
より地域を深くとらえて、いわば人間のくらしからの発想で
その「最適解」を探っていく方向性が示されていました。
わが事務所での会合時に、設計をお願いした丸田絢子さんが、
この建物のエネルギー事情について話されていた、
建物を常時利用する人数が一気に増え、さらに常時発熱体である
印刷機械装置などが増えた結果、その人体排熱などを計算していくと
非常にローレベルに建築エネルギー消費が抑制されると話されていましたが、
やはり単に住宅建築単体だけではない、そこで暮らす人間からの発想での
省エネルギーの最適解もある、という気付きがありました。
Ua値などの数値競争へのいましめという意味でも、
こういった志向性が今後、大いに広がっていって欲しいと思います。
相模さんと車中などで話していた興味深いテーマもあったのですが、
それはまた、稿を改めたいと思います。
(あ、写真上は相模さんのfacebookからの借用。相模さんあしからず。)

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