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【雨読マーケティング研究 in 氷雨さっぽろ2017】

週末を狙って悪天候のさっぽろ地方であります。
こういう日には打合せとか、いろいろなデスクワークに精を出すことに。
昼過ぎからは、ある建築計画のはじめての会合。
設計者・施工者に来ていただいて、論議を集約していくことができました。
やっぱり建物を計画していくのは本当に面白いものだと再認識。
建築にあたっては、やはり計画がいちばんのキモだと思いますね。

ということで、イラスト画は日本の経済市場規模マップ。
市場規模に応じてボックスの大きさが違っているのですが、
それぞれの規模が直感的に理解出来るので、ときどき参照しています。
日本経済最大の市場は、自動車・付属製品製造業で、62兆5,000億円規模。
以下、そのボックスの大きさに沿って逓減していく。
建設は第2位ですが、関連しての「不動産」を合算すると90兆円超。
あとわたしが関連するマーケットで言えば、広告が6,2兆円。
出版1.5兆円、住宅リフォーム6.5兆円などとなっています。
リンク先でご自分の関係するマーケットを参照されると興味深いのでは。
自分の会社の売上規模などと、こうした巨視的データを比べていると、
位置関係、日本のなかでの自分の立場などと妄想するのに
いろいろな気付きを得られると思います。
大きく衣食住というようにいいますが、
この建設関連90兆円というのは、日本の国家予算とほぼ同額規模。
考えてみれば、人間は生きている時間の9割前後は「建物」のなかで過ごす。
そのイレモノを考える仕事というのは、非常に普遍的。
ちょとやそっとでは市場要因が極度に減衰することも考えにくい。
先日、奈良で「石舞台」を見学して来ましたが、
そこで考えたのは、石器時代から建築的営為はあったに違いないという想念。
ピラミッド建築のように石を組み合わせて構造をつくっていくのは、
相当の技術歴史があったに違いないと思った。
建築の中こそが、人間の本然的な「環境領域」であることは疑いない。
よく「自然と繋がる」環境建築、というように言い放つ言説があるけれど、
やはり人間の普遍的追求テーマはそういう方向性ではなく、
外界の多様な気候環境、自然条件の中で、普遍的生存要件を構築するかが
まずは基本テーマでなければならないだろうと思う。
その置かれた自然環境の中でもっともパッシブな解決法で
普遍的な生存環境を創造するのが、いちばんの建築の任務であろうと。

おお、また、別のテーマに想念が移ろっていく(笑)。
それはそれでまた深めていきたいと思っております。
本日は、巨視的な経済構造の視覚的把握という話題提供でした。

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