本文へジャンプ

【北海道での良い家、資産価値を高める道程】

3055

きのうのブログ【現代日本の「良い家」ってなんだろう?】に対して、
いくつかのご意見をいただきました。以下、要旨です。

●羽深久夫(札幌市立大学教授)〜まずは、北海道のよい家の議論が必要。
住み手より気密断熱、道産材料、地元工務店などの議論が多い。
少子高齢の最先端地域の北海道の家族感、住宅感を話すべきでは。
私もいろいろな場で、まずは公共建築の質をあげるべきと言っています。
建築は必ず財産になり、人や社会を豊かにします。
●藤島 喬(建築家・札幌) 「良い家」の定義は、難しい。
昔は、邸宅と呼ばれた家がステータスを持っていた。家の価値は、
住宅金融公庫に支配され不動産取得税が住宅の価値を決めている。
25年も経つと家の価値がなくなるが固定資産税はつく。
北海道ではコンクリートブロック造の外断熱が、一番適しているが
固定資産税が高い。耐久性のよいもの程安くすべき。
●Shigeru Narabe 北海道でコンクリートブロック造の外断熱に住んで
25年ですが「良い選択だった」と思っています。
早すぎた選択で何の補助金も優遇税制も当たりませんでしたがw
●羽深久夫 ちょっと論旨がずれるかもしれませんが、なぜワイゼンホーフの
ジードルング(1920年代にドイツ各地で建設された集合住宅。計画には
バウハウスなどモダニズム建築家たちが多く参加し、建築史上は
近代建築運動の実践としても評価される。)に世界的建築家が参加したかを
考える必要がある。フィンランドでは10年前から破綻がくる福祉政策を見越して、
医療施設、都市、住宅のあり方を実践している。
未来社会の共通理念がないとあるべき住宅建築が統一されない。
●藤島 喬 クリストファーアレグザンダーにはまったことがある。
「人間都市」という本。社会学者が入ってた。そういう人が必要。社会の変化に
対応できるシステム。建築、街は総合的知恵で作られるべき。
●羽深久夫 北海道からあるべき住宅像を発信したいですね。
●Shigeru Narabe 住宅を買った途端に市場価値が落ちるのは、
明らかに供給過剰なのでしょうか?

わたしの拙い提起に対して、反応をお寄せくださり感謝します。
最後の「供給過剰」という指摘については、しっかり考えてみたいですね。
ちょっと調べてみて、数字的根拠も踏まえてみたいと思いました。
内容から、北海道での「良い家」についての思索の足がかりもありました。
そのなかでも「ブロック造外断熱住宅」についての歴史的見直し
というようなテーマも浮かんできました。
昨日、北海道の住宅施策である「きた住まいる」ワーキンググループ会議で
いろいろな意見交換をしてきたのですが、
これまで地域としての北海道が取り組んできた「良い家」の運動を
きちんと評価して、住宅への歴史的判断力を常識として広めていくことは
きわめて重要だという提起もさせていただきました。

今後とも、「良い家」についての探求を続けていきたいと思います。
みなさんにとっての「良い家」とは、いったいどんな家でしょうか?

コメントを投稿

「※誹謗中傷や、悪意のある書き込み、営利目的などのコメントを防ぐために、投稿された全てのコメントは一時的に保留されますのでご了承ください。」

You must be logged in to post a comment.