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伝統木造・気候変動・断熱

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さて、年度末になって来て
あちこちから、年度が変わってからの予定が出てくるようになって来ました。
まぁ、年度末で各種の数字が出そろってきて
あれこれと予測を立てたり整理したりという作業が多くなります。
国の住宅施策も大きく変動してきそうなのですが
そのなかでも、省エネ基準が2020年には「義務化」されることが確定し、
それを前進させるために、いわゆる土壁の家、伝統木造構法の
革新が進展しなければならない、ということから
本日、東大構内の一条ホールで大きな催しが行われます。
今回のこうした動きは。
日本の住宅建築の世界ではたいへん大きな結節点であることは疑いなく
この動きをきちんと取材したいということで、東京におります。
国交省の方などに伺うと、伝統工法のみなさんの抵抗は頑強で、
岩盤のようなその固さに向かって、
どうやら、北海道や東北の専門家、研究者が矢面にな立つようです。
ある意味では、日本の住宅技術の分水嶺であるかと思います。
住宅メディアとして取材を申し込んだところ、
主催の建築士会さんからは好意的に対応していただいております。

というところなんですが、
札幌を出て東京に来ても、
なんか、まだまだ寒さが残っております。
前回2月の末に来ていたころと比較しても、どうもいまの方が寒い。
きのうの予想気温は東京、最高で14度というものでしたが、
体感的には10度くらいに感じました。
ことしは東京、2度も大雪に見舞われて
各地の公共施設で華奢な造りの屋根が雪の重みで破断している。
北海道から来て東京の建築を見ていて
こんなんでもいいんだ、とあきれさせられることが多いのですが
やっぱりダメなものはダメなんだと確認させられる。
最近、温暖化ではなくむしろ寒冷化に向かっているという
情報が強まってきていますが、
だからといってCO2の増大による問題は平行しているのでしょうから
寒冷化の中でもCO2増大が関係して
ひょっとすると、気候の寒暑の極端化が進行しているのかも知れません。
そのような認識を持てば、やはり断熱の強化は待ったなし。
首都での動き、日本全体の動向をしっかり確認したいと思います。

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