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健康・省エネ住宅を推進する国民会議

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きのうは午後から、表題の会合セミナーに参加していました。
正確には北海道地域支部の発足記念のセミナーです。
この会議の動きについては、注目しているのですが
先般東京で開かれた総会では
あまりにも参加者が多すぎて会場も満杯になってしまって
懇談会すらまともには開かれないような状態で、
理事長の上野さんとも、じっくり話すことが出来なかった。
今回、そういうこともあって、セミナーから懇親会と
わざわざ大阪から参加された上野さんともじっくりとお話しをうかがえて
収穫はたっぷりとあった次第であります。

高齢化社会の本格的なとば口に立って
日本の医療という先端分野、世界に冠たる長寿命社会を実現した
その元になるわけですが、
それでも解決しなければならない問題が
医療費負担など、昂進し続ける「福祉費用」の問題。
医療は福祉という考え方から、このような現実に結果しているわけですが
逆に産業の可能性という点で見直していけば
そこにはさまざまな可能性が眠っていると考えられる。
要介護になる前の段階で
住宅や住環境がその医療費の削減に関わりを持つことができる。
ある考えでは、医療機器を家電化するように構造改革をすれば
日本の電気機器メーカーはその実力を遺憾なく発揮できるとしている。
いま、日本の医療費は38.5兆円規模だそうです。
もちろん、倫理の問題など、解決していくべき問題は多いけれど
現状が進んでいけば、この総額は簡単に倍増していくのだそうです。
そしてこの増え続ける医療費が福祉という分野で固定されていることで
日本では、高齢化ということばがそのまま、
ペシミスティックな響きで語られ続けてきている。
それほどの「負担」に耐えられるわけがない、とされているのです。
しかし、制度が時代に合わなくなって矛盾が吹きだしているのに
制度だからと墨守し続けていくのはバカげている。
その循環論議から脱却することをみんなで考えなければならない。
そのひとつが、住宅を高断熱高気密に改変することで
国民の総医療費を削減できるのではないかというアプローチです。
そしてその根拠になる科学的知見、データを積み上げて
制度を時代に合うように改変していこう、という
ある意味、壮大なテーマがこの会議の目的なのです。

きのうは準備不足の中、
それでも90人以上の参加者が集まったと言うこと。
このテーマ、今後の住宅の動向にかなり決定的なものになっていく
可能性があるのではないかと思います。
大いに注目していきたいと考えています。

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