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【寺子屋まであるムラ共同体空間/日本人のいい家㉕-3】

昨日は震災のメモリアルだったので連載中断。 ふたたび信州佐久の古民家取材・探究記事であります。 この家は庄屋を交代制で務めていたという存在なのですが、 江戸期の庄屋、その住宅というのは公的な性格を持っている。 その地域の […]

【縁側大好きDNA in信州佐久/日本人のいい家㉕-2】

日本人の縁側大好きぶりは本州の古民家を見ればよくわかるけれど、 北海道人として縁側ってだんだんと「見たこともない空間」になってきている。 たとえばイマドキの高校生以下くらいの年齢層の子どもたちにしたら、 エンガワというの […]

【信州佐久の「建築確認済」豪農家/日本人のいい家㉕-1】

古民家として残り続ける住宅とはやはりエクセレントな住宅事例が多い。 いかにも小作のような貧農の住宅というのは残りようがないのかも知れないし、 保存し維持するような住宅というのは一定の目利きもあるのだと思う。 この佐久の旧 […]

【働く空間の再来は住宅を進化させるか?】

現代でふつうに建てられる住宅には、「作業する」空間はあまりない。 生業の場、あるいは生産に関わる空間は他の建築、 工場のような純粋な機能性空間に置き換わっていって、 住宅は基本的な生存、食べる場、寝る場、憩う場、育つ場と […]

【江戸時代の商家・業種の実態研究】

江戸時代のわが家系ビジネスの研究をジミに進めております。 わが家は遡れる範囲では、1700年代中期にはいまの尾道・福山周辺で 商業を営んでおり、主要な扱い品は「塩」ではなかったかと推定されます。 いまから約300年前の頃 […]

【平年以上の積雪・待望のわが家周辺「除排雪」】

毎年、2月中後半から市内の住宅地全域に対してうずたかい堆雪を 多様な重機部隊が集中投入されての恒例の「除排雪」。 他の地区が比較的早めに2月中旬くらいに入っていたのをよそ目に わが家周辺では昨日朝からけたたましく作業に入 […]

【自然エネ依存の不都合な真実/日本人のいい家㉔-5】

日本の農家民家はバイオマスエネルギーとしての薪が生命線。 その供給は農村の「里山」に大きく依存していた。 比較的平坦地の多い関東でも、意図的にか、雑木林が保全され、 煮炊き暖房用の薪の採取がムラ共同体の生命線だったことが […]

【冬を「耐え忍ぶ」DNA的痕跡/日本人のいい家㉔-4】

16世紀末の甲州・広瀬家住宅の内部空間続篇です。 床が木材で組み上げられる以前の土間床だけれど、 そこにいわば畳の原型とも思われるような重ね敷き込みのムシロ、萱束などが 古民家として残っていることに、新鮮な感動を覚えてい […]

【土間から土座、床上空間へ/日本人のいい家㉔-3】

戦国期(16世紀まで)ニッポンでは民家に畳の座敷があるのはおかしい、と 麒麟がくる、の建築意匠監修をされた広島大学大学院教授・三浦正幸先生。 そうか、と深く納得すると同時に、それでは竪穴住居やアイヌチセとの 床面の違いの […]

【養蚕景気で改築の農家建築/日本人のいい家㉔-2】

古民家探究シリーズ・甲州の農家住宅・広瀬家の第2回です。 写真上が移築保存先の川崎市に移転直前の甲州での「現状有姿」。 建物の真ん中部分が2階建てになっていて「突き上げ2階」という呼び名。 空間利用目的は養蚕に使っていた […]