

秋田で生まれて北海道・室蘭工大で建築を学んだ西方里見さん、
高断熱高気密住宅の伝道師然とした「お茶の水博士」として全国で活躍中。
きのうは新住協札幌支部の新年最初の勉強会に
最新作の秋田・能代での自邸の解説講演、
さらに氏の設計になる棟晶(株)さんのモデル住宅の解説のために来札。
氏は東北の新住協の中心的なメンバーであり、
同団体の設計事務所会員がまったくと言っていいほどいない北海道とは違って
本州以南地区での家づくりシーンで、独自の個性を全開させています。
どうして北海道には新住協の設計事務所会員がいないのか、
いつも思うのですが、その双方と深く関係してきた地域住宅メディアとしては、
やや解せない、不思議な風景と感じています。
北海道の設計事務所、建築家が高断熱高気密にそっぽを向いているのではなく、
問題意識は共有し、いろいろに協働はしながらも、
それぞれのスタンスを維持してきたということなのでしょうか。
新住協の技術開発についてはいち早く地域で共有される関係はしっかりあるし
オープンな工法開発団体として北海道の建築家もリスペクトは大きく持っている。
おたがいにあるリスペクトは持ちながらも、独自性を保ってきた、
っていうようなことなのかなと、勝手に思っている次第。
一方、本州地域になると西方さんをはじめ、
設計事務所のみなさんが積極的に新住協会員になっています。
きのうは、氏の自邸のポイントに沿って
氏らしい実証的な姿勢全開で、住宅の設計プロセスに即しての解題。
基礎から屋根、窓、部材選択の基準に至るまで、ていねいに解説いただきました。
そのディテールの選択基準などは、北海道と距離感はない。
しかし部材の既成流通品がなければ自分で作るという姿勢は
設計事務所らしさが表れているなと感じていました。
この住宅のディテールについては、明日以降、触れてみたいと思いますが、
終了後の懇親会では、氏と大学同期の建築家・山之内裕一さんも囲んで
まさに談論風発のたのしい一時を過ごさせていただいていました。
やはり秋田は本州と言うよりも、北海道の飛び地的な感覚があって、
言ってみると北海道のちょっと離れた一地域というような感覚になる。
そこでの工法の取捨選択基準はほぼ同じものになっていく。
また、本州というか「東京的なるもの」との間での家づくりにおける
北海道的なるもの総体が抱えざるをえない「対立的構図」については、
戦略的にそういったものを利用・活用していくという了解で盛り上がった(笑)。
しかし、講演中では写真表現を中心とするわたしども住宅メディアへの
チクリとする部分も語られていて、思わずニヤリとさせられてもいました。
で、氏の設計監修された棟晶(株)さんのモデルハウスは
実は工事が大幅に遅れていて、まだ構造造作の段階で断熱工事もまだこれから。
こちらの方も、地元なのでときどき進行にあわせて
全国のみなさんにその様子をお知らせしていきたいと考えています。
Posted on 1月 25th, 2017 by 三木 奎吾
Filed under: 住宅マーケティング, 住宅性能・設備 | No Comments »

わたしは広島県から北海道に100年ほど前に渡ってきた移民3代目。
父親は広島県で出生し墓をどうするか悩んだ末、結局北海道に「骨を埋めた」。
そのときに祖父の遺骨の一部を分骨して、いっしょに墓に入った。
なんですが、わたしはなんの迷いもなく、ネイティブ北海道人。
そういった出自の経緯に関するこだわり、残滓はあまりない。
しかし、やはり自分のDNAに対しての「体験記憶」には興味を持つ。
北で生まれた移民の末裔たちは、こんなことに引きずられる。
年末、京都の料理屋さんで食べた「くわい」。
その素朴でほっこりとした食体験を通して、
広島県が主要産地であるというこの食べ物に興味を抱いた。
食べたら、なにか懐かしさの感情が湧いてくる感じがしたのですね。
自分は食べたことははじめてだけれど、
ミッシングリンクを感じたとでも言えるでしょうか。
まぁ自分の趣味・興味もあるので、自然とも言い切れない感覚かなぁ。
でもそんな一種の民族ルーツ的ソウルフード感覚を持った。
その後、京都の錦小路商店街で売られていたのを見たし、
先日北海道長沼の道の駅内の青物店でも遭遇したのです。
芋の一種ではあるのでしょうが、まず北海道では食習慣にはない食べ物。
そういうものがごく当たり前に「おばんさい」として京都では食されている。
そのあたりのタイムスリップ感が面白かったのです。
以下、Wikipediaの項目「クワイ」から抜粋。
アジアをはじめ、ヨーロッパ、アメリカの温帯から熱帯に広く分布する。
野生種は東南アジア原産とされているが、栽培品種は中国で作られた。
日本へは平安初期に中国から伝来したという説、
16世紀に朝鮮半島より伝わったという説がある。
クワイの栽培品種は青藍色の青クワイ、淡青色の白クワイ、
小粒の吹田クワイの3種類があり、いずれも水田で栽培される。
葉は矢尻形をしており原種のオモダカに比べ、塊茎の大きさが大きくなる。
3種類の中では吹田クワイが最も野生種に近い。
日本での主流は青クワイで、ほくほくとした食感が特徴である。
白クワイは中国での主流であり、シャリシャリとした食感が特徴。
クワイはデンプン質が豊富で栄養価が高く、100グラムあたりのカロリーは
126キロカロリーとサツマイモに近い。
日本と中国では塊茎を食用とし日本では「芽が出る」縁起の良い食物とされ、
煮物にしておせち料理で食べられる習慣があるため、
世界でも日本でもっとも普及している。塊茎は皮をむいて水にさらし、
アクを抜いてから調理する。シュウ酸を含むので茹でこぼすのがよい。
ユリ根に似たほろ苦さがあり、煮物ではほっくりとした食感が楽しめる。
広島県福山市が日本の生産量の8割を生産。
っていうことで、最後のあたりの記述で
家系の出自に近い地域が出てきて、さらに父親が農家だったとき、
北海道で「ユリ根」の栽培に取り組んで、大阪の市場に出荷していた
という、わたしにとってはすでに「故事」を思い出した。
食物が想起させてくれる妄想の世界、いっとき浸っておりました。
Posted on 1月 24th, 2017 by 三木 奎吾
Filed under: おとこの料理&食 | No Comments »


きのうから本格的にまた雪が降り始めて、
千歳空港では150本以上の飛行機がキャンセルされたとか。
この時期、住宅関係では北海道の冬の住宅見学に
本州各地からいろいろな視察などの往来がありますが、
一度は、完全にキャンセルせざるを得ない状況も経験しました。
とくに北海道だけではなく、東北をはじめ本州地区との交流の
つなぎ役を仰せつかることが多いので、
そのたびにハラハラさせられることが続きます。
そういう困った冬の寒さ、厳しさではありますが、
ふと目をやると、写真のような光景も見せてくれる。
この時期、郊外の雪原と化した田園地帯では、
地域を区切る木立のなかに、霧氷が張り付いて、
一見すると白い花が咲いたような状態になっている。
霧氷(むひょう)は着氷現象の一種で、氷点下の環境で樹木に付着して発達する、
白色や半透明で結晶構造が顕著な氷層の総称。
そういうなかでも、このような現象は
樹霜(じゅそう)と呼ばれるようです。
空気中の水蒸気が昇華して樹枝などの地物に付着した樹枝状
ないし針状の結晶。霜と同じ原理だけれど、層状に発達し、
特に樹木などに付着したものをこう呼ぶとされます。
きのう、沖縄からは冬の果実、タンカンをいただいたのですが、
北海道からの返礼としての「冬の花」は、こんなのではどうでしょうか?

本日はわたし、健康診断の予定ですが、
早朝、たっぷりと2時間、家と事務所駐車場の除雪作業(泣)。
家の方はまぁなんとか、し終えましたが、
事務所の方は、そこそこ粗ごなしの雪かき作業で終了。
年明け以降、あんまりドカ雪はなかった札幌地方ですが、
どうも今回の雪は札幌直撃型の石狩湾低気圧滞留によるもの。
まだまだ、延々と除雪作業に追われるのではないかと、
恐れおののいております。う〜〜む。
Posted on 1月 23rd, 2017 by 三木 奎吾
Filed under: 日本社会・文化研究 | No Comments »


わが家はいま、カミさんが友人たちと沖縄旅行中。
で、わたしひとりでわが家を守っていて、きのうは週に一度の買い物へ。
しかしこの時期、なかなかいい果物がなく、
しかたなくリンゴ数個と、バナナを購入してきた。
この時期は温州ミカンが売り出されているけれど、
ハコで買うと、どうしても余ってしまって腐らせたりする。
なので、ごく控えめに買って来たのですが、
帰ってきたら、宅配便が届いてきて、
沖縄の知人からなんと、タンカンを送っていただいた。
なんと豪勢に段ボール1箱を送っていただいた次第。
ちょうど果物の端境期に当たっているので、たいへんうれしかった。
タンカンは、ミカン科の常緑樹。ポンカンとネーブルオレンジの
自然交配種のタンゴール の一種。
高温を好む亜熱帯性柑橘類で、夏期多湿で年平均気温が
19-22度が良いとされる。花期は4月頃、収穫時期は1月で冬の果物。
果皮の厚さは3〜4ミリ。皮と果肉が離れにくいことが欠点だけれど、
膜が柔らかく、難なく食べることができる。果肉はオレンジ色で
柔らかく多汁、酸味は少なく甘味に富み風味が良い。
2010年の収穫量は5,222トン、内訳は鹿児島県80%、沖縄県18%。
その報告を家族LINEで知らせたら、
カミさんから、沖縄でのサクラ開花の知らせ。
たしか今帰仁では沖縄の地元のサクラが、この時期開花する。
寒緋桜なので、ソメイヨシノや北海道のヤマザクラと比べて
色合いが濃いサクラなんだそうです。
わが家、北海道ではいまは雪の室に全域が閉じ込められたような状態ですが
たいへんうれしい暖かさの便り。
なんですが、さてお返しにはなにをと、ふと悩んでおります(笑)。
北と南、季節感に違いがありすぎて、
とくに冬の間は、こっちは悩ましい(笑)。まさか雪を送られるものでもなし。
甘い食感を楽しみながら、じっくり考えたいところですね。
Posted on 1月 22nd, 2017 by 三木 奎吾
Filed under: 日本社会・文化研究 | No Comments »


2日間にわたった北海道の断熱技術資格BISの講習、
きのうで無事に終了いたしました。
はじめて本格的に本州地域での講習開催でしたが、
2日間で130名近くのみなさんが参集いただき、
北海道地域の立場のものとして、みなさんに篤く御礼いたします。
この上は、ぜひ参集されたみなさんが2月14日の試験を通られて
BIS資格を手にされて、北海道水準の住宅断熱技術を
それぞれの地域で推進して欲しいと強く念願いたします。
さて、そんなことできのうの午前の「更新講習」は
ひとつの情報摂取機会として聴講しておりました。
図は札幌市立大学の齋藤雅也先生の講義での説明資料。
住宅建築は、感受性豊かな人間のくらしのイレモノを考える営為。
暑い,寒いという温熱についての実態に沿った人間感覚、
「いごこち」を大きな対象範囲とする人間工学的環境形成行為。
たぶん、現代の建築ではこの領域が未踏の領域として
大きな「環境的テーマ」として注目が高まっている。
それはひとり設備の問題ではなく、建築的な空間作りと
両方の領域からせめぎ合っていって、論議するべきテーマ。
先生の昨日の講義では、2枚目の図のような
人間の温感、冷感などの人体センサー位置などまで
研究対象として提起されていました。
その図の解説では、冷感は非常に皮膚表面に近いところに
感覚センサー組織があるけれど、
温感は、もうちょっと下にあるというような解題がされていた。
また、先生は札幌市の特別公務員という立場から
市営の円山動物園の動物飼育環境についても
その研究テーマが及んでおり、
人間とDNAがほとんどそっくりな類人猿種の生態観察も
その居住温熱環境コントロールを通して実証的研究を重ねられている。
熱環境的にさまざまなケースでのかれらオランウータンのふるまいから、
一定の温度環境のムラの無さと同時に、
ある程度のスパンでのホットスポット、クールスポットの
計画的配置によって、かれらのより活発な「健康増進」が実現した
そういう興味深い研究結果のお話しもありました。
北欧の住宅はほとんど輻射暖房だけれど、
そのあるスパンでの温度ムラが「快適ゾーン」を形成している様も
同じように解説されていました。
人間の感覚領域は非常にセンシティブであり、
より詳細な探求が、これからも奥深く展開されてほしいものと、
とくに暖房設備について決定打のないいまの時代には、
非常に有為な研究領域だと思いました。
Posted on 1月 21st, 2017 by 三木 奎吾
Filed under: 住宅マーケティング, 住宅性能・設備 | No Comments »

高断熱高気密住宅に取り組む東北の有力ビルダーさんからの
悩み相談で、北海道が住宅技術地域認証として推進してきた
BIS〜断熱技術者資格を「流してしまっている」旨の相談が寄せられ
道庁や資格を管理する北海道建築技術協会にわたしどもで掛け合っていた
北海道外でのBIS講習がついに昨日、仙台で開催実現しました。
東北フォーラムさんから主導的・積極的に受け入れ準備を進めていただき、
新住協や日本建築家協会東北支部、さらには、宮城県・仙台市など
公共自治体からも後援などをいただくことができて、
きのう初日の「養成講習」には、なんと申込み77名という多数の受講者。
いわば言い出しっぺとして当社Replanとしても、
こうした公的資格制度の講習会に対し一民間事業者ながら、
「協力」というかたちで末尾に当社名表記までしていただいておりました。
わたしどもとしても、北海道を基盤とするものとして、
東北・本州地域との住宅技術のつなぎ役ができてうれしく思っています。
ということで、お世話になったみなさんに感謝申し上げるべく参加。
きのうは千歳空港が朝からの突然の激しい降雪で、
30分到着遅れでしたが、10時半過ぎには会場に到着。
多くの顔見知りのみなさんと、ここ仙台で再会できました。
で、そういうなかで名簿を見ていたら、なんと東京大学名誉教授の
難波和彦さんのお名前も発見しておりました。
で、会場を見渡していると、講師の先生方のすぐ目の前、
受講者最前列に、難波さんを発見いたしました。
難波さんには昨年来、新建築住宅特集の「環境住宅特集」を契機に
その教え子でもある川嶋範久・東京工業大学助教との対話など
いろいろな機会で意見交換をさせていただいています。
北海道と日本の中央、東京の建築界との意見交換交流を進めていくのに
難波先生の存在は北海道総体にとって貴重と言えると思います。
休憩時間にごあいさつをさせていただくと、
「まるで新鮮な高校生時代にもどったみたいですよ(笑)」とのこと。
いま着手されている北海道江別での「箱の家」の設計が進捗し
地元設計者の山本亜耕さんも協力しているのですが、その推奨もあり
寒冷地での住宅設計にとって不可欠と、このBIS講習受講されたとのこと。
設計者としてプロジェクトへの真摯な姿勢、
また、貪欲に技術知見を深めようという若々しい気概を感じました。
そんなことから、BIS講習委員長の奈良謙伸さんはじめ講師の
北海道の住宅技術研究者の方々にも難波さんをご紹介。
「なんか立場が逆のような気もしますが(笑)」
との奈良さんの言葉でしたが
みなさん難波和彦氏の姿勢には感銘を受けられた次第です。
今後の江別での箱の家プロジェクトの進展、さらに
「環境住宅」論議のさらなる進展など、期待していきたいと思います。
さて、本日もこのBIS講習、今度は「更新」講習です。
こちらも52名の方の参加申込みがあったということ。
両日合計で129名という多数の方の講習参加ということで、
寒冷地住宅技術情報拡散、まことに喜ばしい限りであります。
今後、本州地域で毎年開催が実現出来ればと祈念しております。
Posted on 1月 20th, 2017 by 三木 奎吾
Filed under: 住宅マーケティング, 住宅性能・設備 | No Comments »


今回の白内障手術については、
札幌市立病院にお願いすることに致しました。
こういう場合には、やはり評判などの総合的判断。
で、調べてみたら北海道内ではダントツの施術実績になっている。
わたしは、今回目にメスを入れるという、心理的には
結構なハードルのある施術を経験したのですが、
事前の情報収集では、かなり信頼の置ける方からのアドバイスを
最重視いたしました。
やはり、情報が決定的だと思ったのです。
こういう事前調査をしっかりすることで、安心・信頼は高まる。
そういうユーザー心理というものを、こういうかたちで実感できた。
おかげさまで、術後のきのうの検診でも
顕著な視力回復ぶりが見られ、実感的にもクリアな視力感を
もつことが出来ています。
ただし、あんまり「見えがよくなった」と言いまくるのは女性たちには
微妙な反応を持たれるということも実感しました(笑)。
ほどほどに目を細めている方が平和的でもあるようです。
ということなんですが、
札幌市立病院のメリットは、この病室の驚きの環境もある。
以前、わたしの両親はこの病院で看取っていただいたのですが、
その当時とは場所も移転して、街のど真ん中から
長く空地の広がっていた桑園駅北口の現在地に移転している。
たっぷりの公共用地が保持されていたことで、
札幌市内でも有数のパノラマビューを獲得している。
その病棟でも眼科は最上階10階から眺望を楽しむことが出来るのです。
JRの駅、桑園は札幌駅から1つめで、
そちら側は電車の往来も激しいのですが、
札幌の特徴である南側のマウントビューが一望の下。
で、反対側がわたしの病室で、こちらは北大の広大なキャンパスに隣接し、
その先には遠く札幌北方の初山別連峰の山並みまで
広大な眺望が広がっているのであります。
こういう建物内での「配置計画」で、最上階に眼科を持ってくる
という「設計センス」はなかなか、褒めてもいいのではないかと思いました。
札幌市立病院は、札幌いや北海道地域医療の中核センター機能も高く、
地域としての「資産」性はきわめて高い。
医療の中核として地域総体の「いごこち」には、こうした要素も非常に重要。
その施設の設計センスは、きわめて大切なファクターだなと思わされた。
この眺望には見に来てくれたカミさんも、
「いい部屋ねぇ」と、かなり高い合格点をつけていました。
やはり人間環境の「いごこち」、本当に重要なものだと実感しますね。
Posted on 1月 19th, 2017 by 三木 奎吾
Filed under: 住宅マーケティング | No Comments »

先日も書いたように、北海道はZEHの洪水からは
やや距離感のある地域になっていますが、
関東以南、太陽光発電好適地域では、いまやネコも杓子も
ZEH情報の大洪水と言った状況のようです。
国の施策とはいえ、補助金の威力のすさまじさを感じますが、
そんな情報洪水のなか、ふと思い出させてくれた「エコハウス」の文字。
そうです、全国20箇所で環境省の施策として取り組まれた。
平成20年と言うから、いまから約10年前の話。
当時はいろいろに取りざたされ、また前真之東大准教授は、
このエコハウスの実証調査をするうちに、
「いったいエコな家とはなにか」と深く思いを致され、
「エコハウスのウソ」という本を上梓された。
その発言が多くの寒冷地の住宅関係者の目に止まって
それ以来、氏の研究領域が寒冷地・北海道東北にも拡大した。
いまや先生の研究パートナー地域として、北海道は重要な位置。
というような流れがありますが、そのエコハウスについて、
再検証して、今日的な意義を考えようという企画が立ち上がっている。
なんと、日本最南端のエコハウス設計者・沖縄宮古島の
伊志嶺敏子さんが最北端の北海道の2事例を訪問し、
彼の地でそれぞれの体験を交流させようという企画で、
東大の前真之先生も参加される企画です。
2月11日美幌、2月12日下川と開催して、仕上げとして
2月14日には札幌でオープン研修会として行われる。以下案内文。
〜平成20年・環境省エコハウスモデル事業として
全国に20棟建設されたことを覚えてますか?
北海道で(洞爺湖サミット)が開催された年です。当時は
地球温暖化防止で二酸化炭素削減が住宅においても必要と叫ばれ
①環境基本性能の確保
②自然・再生可能エネルギー活用
③エコライフスタイルと住まい方
を基本的な考え方として設計されました。
スタートしてから10年が経過・その間大震災等で
国内の新築住宅事情も大幅に変化し世間は「ZEH」オンリーになり、
エコハウスの考え方は何処かへ行ってしまったように
日本中どこでも片流れの屋根に太陽光の住宅になってしまった。〜
★研修会内容
●《宮古島エコハウス・郊外型・市街地型の特徴について》
13:05〜14:00 伊志嶺敏子氏
●北海道エコハウスの紹介 14・00〜14:40
・美幌エコハウス・堀尾浩氏・下川エコハウス・櫻井百子氏
●全国エコハウスを視察して「エコハウスのウソ」 14:50〜15:50
東京大学准教授・前真之氏
●「今後の北海道エコハウスのあり方について」討論会 16:00〜16:55
コーデイネーター北海道科学大学教授・福島明氏
パネラー・・前真之准教授、伊志嶺敏子氏、
堀尾浩氏、櫻井百子氏、上遠野克氏、ソトダン21メンバー
平成29年2月14日(火)13時00〜17時00迄 受付12時30分〜
場所・リンナイ(株)北海道支店二階会議室(定員120名)
札幌市中央区南7条東1丁目1-1
*駐車場有り・地下鉄東豊線・豊水すすきの6番出口3分
受講料:会員2,000円一般4,000円 懇親会費6,000円
参加申込みは、FAXまたはメールにて。
【申込先】ソトダン21事務局アキレス㈱北海道営業所(担当:⼟⽥)
問い合わせ:0133-73-9598 FAX:0133(73)9590
もしくは、090-7930-8569(酒井宛)
E-mail shidayachi2727@gmail.com
Posted on 1月 18th, 2017 by 三木 奎吾
Filed under: 住宅マーケティング | No Comments »

さて本日は、住宅ネタではありません。
その住宅を取材しウォッチするのに欠かせない「目」のメンテナンス。
白内障という、主に加齢から起こる疾患ですが、
わたしの場合には、日常生活的に困るというようなことはなかった。
ただ、仕事的にはモニター画面を非常に長時間見るし、
また、取材時には一匹の「見る専門家」と化しているように
自分で自分を追い込んでもいる。
ビジュアルメディアとして、見ると言うことにはこだわりがある。
ということから、白内障の治療を思い至って、きのう、左目手術でした。
わたしの白内障は両目で発症していますが、
片方ずつ、約2週間の時間を空けて手術にあたります。
比較的症状の重かった左目側から着手した次第です。
地球上で生息する脊椎動物が誕生する過程で
環境を視認する情報組織として、いまわたしたち人類が保持している
システムを持つに至ったのには、
約5億年前に起きた全ゲノム重複という奇跡的事態が関与しているとされる。
生物が持つ遺伝情報の1セットであるゲノムが、そのまま倍加することを
全ゲノム重複という。全ゲノム重複で遺伝子数が一度に倍になると、
余剰な遺伝子に新たな機能をもたせることができるため、
生物進化の大きな原動力の一つとされている。
脊椎動物は今日の地球上で最も繁栄している生物種の一つだが、
その要因として今から5億年前にその祖先種において2回起きた
全ゲノム重複が考えられている。しかしその後5億年も経ってしまったため、
現存する脊椎動物のゲノムにはその痕跡が断片的に見られるのみである。
いま現実を認識するのに持っている立体的把握の視認能力は
そうした生物進化の過程で獲得した能力だという。
まぁたぶん、惑星規模でのクライシス、小惑星衝突などが起因して
そのときに生きていた生物が危機対応として、
今後の環境激変に対して、全遺伝子情報を子孫に伝えて
生き延びるために戦略を無意識のうちに選択していたのでしょうね。
っていうような、なんとも歴史認識なのか科学的解析なのか、
こういった知の世界が、どんどんと広がってきている。
まことにワクワクとさせられる時代をわたしたちは生きていますね(笑)。
で、なんにでも興味を持つメディア系情報人間なので、
けっこう多くの方は目にメスが入るという恐怖感に支配されるとのことですが、
この手術の時に、どんな「視界」情報が得られるのかにも、
強い興味がありました(笑)。
目を切開して、レンズの曇り原因を除去して
そこに視力を向上させる、まぁ埋め込み型コンタクトレンズを入れる。
そのときに、視神経にはどんな映像が映し出されるのか、です。
で、まぁ、ことの性質上、その映像は記録できない、
まさに一期一会の「体験記憶」としてしか残らないワケですね。
お医者さんが外科的にわたしの目に施術する様子は、
YouTUBEなどで公開されています。強い光量が瞳孔に当てられるので
視認的には「キラキラした」ちょうど太陽光のような光が反射し、
たぶん発光装置の光源のかたちだろうと思われる
幾何学的形態、馬蹄形の中間部分がスッポリと除去された
そんな残光の印象が体験記憶として残った次第です。
なんか不思議とキラキラ楽しい、みたいな印象を持ちました。
今度、2週間後、反対の右目も経験するので
また違いがあるものかどうか、再チェックしたいと思っています。
野次馬精神はきわめて旺盛そのもののようです(笑)。
<ということで写真は無関係の京都の町家再生レストランインテリア>
Posted on 1月 17th, 2017 by 三木 奎吾
Filed under: こちら発行人です | No Comments »

さて数年に一度の寒波の襲来というなかですが、
札幌地方は比較的穏やかな気候推移できております。
この時期に北海道を講演行脚されている東大・前真之准教授と
北海道ビルダーズ協会メンバーなどといっしょに
札幌駅近くで会食・打合せのために待ち合わせ。
前さんは室蘭から汽車で移動されてこられましたが、
途中、野生のシカが列車に激突した事故で数十分の遅れ(笑)。
シカさんの事故は見聞きすることがありますが、
イキモノなので「物損」事故としての保険も利かない
ちょっと悲惨なことになりますが、北海道では日常茶飯事です。
で、わたしも久しぶりにJRに乗っての札幌駅までの移動。
そうしたら、ホーム階から下りての改札口までの間に
写真のような「公共待合」スペースがあり、
なんとなくこういう光景に弱いので、ついつい居着いていました(笑)。
札幌駅の乗降客数はさすがに北海道の中心都市なので
夕方の混雑状況はハンパない。
東京都内のターミナル駅にはかなわないまでも、そこそこの流動数。
しかし駅構内全域までの「暖房」施設は装置されていない。
どうしても、外気との連続空間になるので、
無暖房の空間、外気温と同様の状況になる。
で、そういうなかで時間待ちがどうしても発生すると言うことで、
昔懐かしいダルマストーブ状の石油ストーブがサービスで設置され
公共的「採暖」空間が提供されていた。
北国人にとって、こうした採暖はある郷愁を誘ってくれる。
いまでこそ北海道の住宅技術は「省エネ」の基本技術と言われますが、
しかし北海道的現実では、まずは寒冷との地域社会総体としての
「生きていくこと自体での戦い」という側面の方が大きく、
こういう採暖空間には一種の「解放空間」アジール(避難所)性を感じる。
同じ苦労をともにしている共感が広がって、
どんなひとにも愛情を持って接しなければならないみたいな
共有空間としての民主主義的なものを感じさせてもらえる。
共存共苦とでもいえるようなパブリックがそこにあるようで、
ついつい、みんなといっしょに採暖を楽しませてもらった。
北国人にとっての「暖かさ」という希求は、こんな風景がベースにある。
暖房熱源が石炭だった時代には、各戸には「石炭小屋」が設置され
冬の間中、それこそ間断なく石炭が補充されてきていた。
寒冷との戦いは、個人や各家庭単位の問題ではなく、
それこそ地域総体として立ち向かうべきものであったのですね。
そんな雰囲気の断片を懐かしく思い起こされた光景でした。
Posted on 1月 16th, 2017 by 三木 奎吾
Filed under: 住宅マーケティング, 日本社会・文化研究 | No Comments »