

さて既報の通り、当社建築のリノベ工事で調査した
下水道での不具合に起因した地盤面沈下問題ですが、
ともなって、市の監理している下水道本管でも滞留・詰まりが発見され、
まずはそちらを片付けてから、当社敷地側マンホール⇒本管へのパイプ工事、
という流れになって、先週金曜日、その公共事業工事が行われました。
ときどきこういった黄色の車両群を見掛けることはありましたが、
その仕事ぶりははじめて見ることができた次第。
下水は現代生活には欠かせない衛生管理システムですが、
市の運営という意味ではまことに「基幹」的な事業。
今回のわたしどもの水道設備業者さんからの指摘を受けて
わたしから連絡して、まさに「即応」という感じで対応してくれる。
たしかにその仕事ぶりを見ていると、即対応が求められる事業と理解出来ました。
ウチの工事がきっかけになって、地域での本管全体がチェックされ
その問題が摘出されて、放っていたら大きな問題になりそうだったことが、
あきらかにすることができたということです。
大型車両数台でこの「滞留・詰まり」を除去させる工事。
問題箇所を特定してその問題を解決し、
公共道路上のマンホール数カ所間での流動性確保もしっかり検査確認。
見ていると当初「1時間程度」と言われていた時間よりは超過して、
やや大がかりな「滞留・詰まり」解消工事となっていましたが、
問題が解決されて、地域としてのライフラインインフラのひとつが
安全安心なものになってくれました。
で、2枚目の写真は当社敷地側マンホールから
市の公共下水道への連結パイプ部分の「破断状況」。
ややわかりにくいところもありますが、パイプ上端部がずり下がっている。
これが下部での地中への「漏水」をもたらせている。
結果として、周辺の土壌・地中の土砂を長期にわたって「流して」、
地盤面を陥没させているワケなのですね。
要するに、地盤面の陥没がこうした問題点を露出させてくれた。
たまたま今回工事でこういった不具合が発見されたわけですが、
こうした「個別住宅枡」から「本管」への接続不良というケースは
いったい年間でどれくらい発生しているのでしょうね。
また、こういった不良の原因としてはどんなことがあるのか、
それこそ、水面下での情報についても、住宅を取材する者として
興味が深まってきている次第です。
週が開ければ、今度は自宅敷地部分の地盤面修復工事が行われると思います。
安全安心が確保されることを期待したいと思います。
さて本日は仙台出張。で、あす朝にはトンボ帰りであります。
しばらく札幌に落ち着いていましたが、今週からはまた、
あちこちと出張が入ってきます。頑張るぞと。
Posted on 5月 13th, 2018 by 三木 奎吾
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写真はわが家の郵便受けであります。
このポストボックスは、27年前の新築時に、玄関表札などと
お揃いのデザインとして、金属加工の作家の方に作っていただいた。
設計事務所が主導しての依頼で、作家名は失念してしまった。
新築時には玄関アプローチの距離が一定確保されていて
やや敷地の中で引き込んだ玄関の位置に設置されていた。
その後、22年前の大規模増改築で、ほぼ現在の位置に移動してきた。
最初はすっくと自立的に立っていたけれど、
その大規模増改築時に脚周囲を造園工事して
その緑の植え込みの中から立ち上がるかたちになっていた。
今回のリノベーションで、ふたたび自立的な姿に復元した。
一方で「表札」の方は、外壁スレート板に強固に糊付け加工され、
その外壁位置に玄関が移設されたこともあって、
そのスレート板から剥がしてしまわなければならなかった。
この糊付けはきわめて強力で、その後の扱いも
しっかり打ち合わせできていなかったので、なんと
スレート板の残骸とくっついた痛々しい姿で、手許に戻って来た。
その不憫な扱いを深く反省させられてしまった。
兼用住宅らしく表札は2つあって、ひとつはやや大きめの会社用、
もうひとつはわたしの自宅としてのネームプレートだった。
で、戻って来た表札と、このポストボックスを観察したら、
そのデザインが、寸法も含めてまったくゾロであることに気付かされた。
このポストボックスは、会社表札と平面寸法がまったく同じ。
また、自宅ネームプレートも左右幅がまったく同一だった。
しかも、写真で見ていただくとわかるけれど、ポストボックスは
正面姿で上下2つの面に分かれるけれど、
その1面に天地大きさがほぼいっしょであり、左右幅はまったくぴったり。
うかつながら、そういう事実を初めて知った。
施主として、そのことを深く反省させられた次第です。
そこで罪滅ぼしの意味を込めて、このネームプレートを同じ金属製の
このポストボックスになんとか、貼り合わせたいと念願した。
誰にも頼まずに、自分自身のDIYでするべきだと思った。
インターネットでその方法をよく研究して、また、ネームプレート裏面の
強固な糊付けや金属加工された緊結用のボルト状突起を除去した。
かなり丹念な作業が要求されたけれど、
あれこれ工夫してなんとか接着可能な平滑面にできた。
それをこのポストボックスの現在貼り込んだ位置に接着させた。
DIYショップで親切に教えていただいたセメダイン・スーパーXを使った。
施工は一昨日で、天候も予報では晴れだったので
24-48時間という「「実用強度」日程を確保したつもりだったけれど、
予報ははずれて接着後24時間ほどで雨になってしまった。
しっかりとビニール袋で養生して、保護させて無事48時間経過後、
外してみたのが写真の状況であります。
ヘタなDIYだけれど、
自分ではなんとか、27年間の不義理にちょっぴり、
詫びを入れられたような気分がしております。
もうひとつの「会社表札」も現在、どう扱ったら良いか思案中。
Posted on 5月 12th, 2018 by 三木 奎吾
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みなさん、石山軟石ってご存知でしょうか?
北海道開拓初期、北米から多くの「建築技師」さんたちが
北都としての新都市・札幌のまちづくりのために活躍していました。
そうしたかれらの「石造建築技術」を支える素材として、
札幌南部地域の山地から切り出されて利用されたのが、
「石山軟石」と呼ばれるものです。札幌軟石とも呼ばれますね。
わたしは3才から札幌暮らしですが、家の目の前には「石山通り」があった。
札幌南部の「石山」から切り出された石が馬車に積まれて、
この道を通って札幌に運び込まれてきたのですね。
馬車を使って往来したので、馬糞風が舞っていたもといわれる(笑)。
そもそも石山軟石とは、4万年前に起こった支笏カルデラ噴火で、
発生した大規模火砕流が札幌南部まで到達した。
この火砕流噴出物が高速で流下し固結した「支笏溶結凝灰岩」が正体。
採掘開始は明治7年ころからで軟らかくて石材として加工しやすいので
建築資材として盛んに使われました。
その防火性能に着目して、北海道開拓使も推奨したとされます。
現在遺っている建築では、中央区大通13丁目の札幌資料館がある。
こういった歴史経緯からして、コンクリートブロックもまた、
支笏湖周辺の火山灰を利用して石化させたものであり、
いまに至る、北海道・札幌の独自の建築文化を形成した
いわばマザー、ルーツのような存在だと思っています。
今回のリノベーション工事の大きな狙いとして
「捨てる文化から、活かす文化へ」というテーマがあります。
コンクリートブロック建築を将来的にも残し、利用して行くことで、
開拓期からの先人の営為を「活かして」行きたいと考えた次第。
そういうことから、この写真の札幌市南区常盤の辻石材さんの
採掘現場を下見してきた次第です。
常磐って、コトバの語感からもいかにもなにかが伝わってきますね。
まぁ本当に山全体が「石山」そのものであります(笑)。
切り出す石は、ごらんのような規則的な切断方法でして、
そのまま建築資材として利用可能なように、
1枚あたり、厚さ100×長辺930×短辺420程度に規格化されています。
軟石そのものは軟らかいので、割れやすいという特徴がある。
この写真でも幾筋か、自然的な割れも見えている。
本当はきのう行ってきてすぐに入手しようとも考えていたのですが、
この規格品1枚あたりでも50-60kg程度とのことで、
さらに、背広を着込んでいったのですが、
「ボロボロになりますよ(笑)」という、案内してくれた村井さんの言葉に従って
日を改めることにした次第です(笑)。
こういった「活かす文化」を探る試み、例の「蓄熱暖房機」でも
あるプロジェクトが進行中。来週初めにその急展開もありそう。
いずれにしても、乞うご期待であります(笑)。
Posted on 5月 11th, 2018 by 三木 奎吾
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既報の当社新オフィスの駐車場の一部地盤陥没。
きのう、状況をお知らせいたしましたが、連絡の甲斐あって
昨日さっそく、市下水道局の工事車両がやってきました。
時折街中で見掛けることがある、黄色い特殊車両であります。
当社前に到着するとすぐに指揮者の方とお話しが出来ました。
すぐに問題のマンホール調査に着手されました。
問題箇所については、当方工事業者さんの見解とまったく同様。
さっそくファイバースコープを市の下水道パイプに挿入して
地下の状況をリアルタイムに知らせてもいただいた。
当方から市の下水道までは破断は見られるものの、
パイプ本体としては一定には流れている状況でしたが、
調べたところ、市下水道本管内部で一部に土砂堆積の痕跡があるとのこと。
そういうことで本管の清掃作業も必要という判断でした。
で、当方敷地の地盤沈下状況については、
写真のように、っていうか、チョークでの指示なのでやや不鮮明ですが、
おおむね最大2m×2m程度の4㎡相当部分について
市の責任工事として、掘削して地盤面を復旧させ、
マンホールの更新作業も行っていただけることになりました。
なお、当方敷地と隣接の市道・歩道部分について、
市の許可を得てロードヒーティングしている事実も公的地図で確認。
ロードヒーティングの温水循環式パイプについて
慎重に扱って工事することを約束いただけた。
この復旧工事については、後日、市から指定される事業者があたることに。
その日程については、決定次第、お知らせいただける。
おおむね1日で工事は終わらせられると言うことなので、
駐車場の不便は1日だけで済むことになるということでした。
ということで、調査活動としては住民側として納得できました。
依頼してから翌日にはさっそく調査に来てくれたということで、
まことに「縁の下の力持ち」的なキビキビした対応だと感心した次第。
ゆめゆめ「お役所仕事」などと揶揄することは今後控えたいと思います(笑)。
で、思いがけない土木工事の取材機会(笑)であります。
縁石的な煉瓦敷きの下にはロードヒーティングの不凍液パイピングもある。
さらに掘削してどのような地盤面の状況になっているのかも
たいへん興味深いところ。
あっちの方から「取材ネタ」が飛び込んできた感じです。
また、近々その模様もお伝えできるだろうと思います。
Posted on 5月 10th, 2018 by 三木 奎吾
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当社事務所の駐車場部分には、公道歩道側に面して公共の下水枡があります。
写真の通り、当社駐車場には煉瓦が敷き込まれています。
またその下にはロードヒーティングが敷設され、公道歩道部分も
市の許可をいただいて煉瓦敷き、ロードヒーティング化しています。
で、27年前の新築以来、大きな工事でも3度建築工事しており、
数年前、たぶんここ3年前くらいだと思うのですが、
地盤面に陥没状況が見られるようになってきました。
宅内の水道工事にからんで工事をお願いする際に数回、
この状況についてチェックしていただいていたのですが、
宅内側工事としての問題は発見されていなかった。
しかし地盤面沈下はずっと継続してきている。
昨日、今回工事に際しての「追加工事」で訪れてくれた業者さんに
ふたたびチェックしていただいた。で、
下水マンホールのふたを開けて内部チェックしてみたら、
宅内側からのパイプの接続には問題はなく、漏水などの痕跡もない。
一方で、公共下水道への接続パイプ(地下1m程度の位置のため、
写真撮影できず)が、一部不連続・破断している様子が見て取れた。
どうやら、この位置で下水道から「漏水」している可能性が高い。
その漏水が周辺の土砂層に流入して最終的には地下水脈まで流れている。
そのために地盤面に不同沈下が発生していることが容易に推定できる。
そうした結論に到達いたしました。
こうした場合の対処方法について工事業者さんから情報があり、
札幌市の下水道局HPなどに対応窓口が記載されているので
「ユーザー自身で」連絡して対応をお願いすれば良いです、ということ。
こうしたケースでは、宅内工事の事業者から直接連絡はできないそうです。
で、なんとか情報が新鮮な昨日中に連絡を取ろうと考えていたのですが、
いろいろ仕事が立て込んで連絡できたのは市の仕事の終了5時ジャストころ。
「やばい、お役所仕事、時間であしたにされるかなぁ」
と、不安がよぎりましたが、なんとか担当部署に繋がってくれた。
住所情報や工事業者さんからの目視情報などをお伝えしたところ、
たいへんキビキビとした対応をしていただいて、
先方の保管している地図情報、公共枡位置情報を付き合わせて、
具体的個体を特定することが即座に出来ました。
「了解したしました。この状況ですので、下水道局として対応いたします」
というありがたい反応。
「現地に確認にうかがって、状況を確認し工事の方針などをお話しします。」
ということになりました。
さらに市の許可をいただいてロードヒーティング敷設と、
その被覆として煉瓦が敷き込まれている旨もお伝えして、
工事の際、それを考慮していただくように念も押した次第です。
ロードヒーティングのパイピングがあるので、
掘削工事の際にはより慎重に、たぶん、その設備業者さんとの連携なども
不可欠になってくると思われます。
住宅雑誌社としては、これはこれで貴重な「工事取材」にもなりそう(笑)。
当社WEBマガジンやこのブログなどで、情報拡散機会があるかも知れません。
日頃目立ちにくい「縁の下」での仕事というのが、
どんな状況で行われていくのか、興味を持って見ていきたいと思います。
Posted on 5月 9th, 2018 by 三木 奎吾
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きのうから連休後のスタートであります。
スタッフも揃って、活気あふれるオフィス環境が2−3階で展開している
Replanハウスの現在であります。
で、わたしは今回リノベで1階に住居部分を限定しました。
地べたと水平に暮らす、いわば「平屋くらし」に移行しています。
最近、といってももう7−8年前くらいから戸建て住宅では
平屋のリクエストが非常に多くなってきた。
2010年の夏-秋の号で「あこがれの平屋」という特集を組んだら
みごとに「完売」を達成した。
「いごこちのよさ」とはそれまで、そのまま面積の広さだ、
というような固定観念に強くとらわれ、大きいことは良いことだと考えていた
作り手に対して、市場の側から「それちょっとヘン」と言われたような衝撃。
ウサギ小屋というように日本の家のことを欧米から揶揄されている
というような「欧米思想」崇拝が支配的だった日本の戦後社会にとって、
ある意味の転換点とも思われた次第です。
そういえばそういった欧米思想的傾向、別に欧米人でもない日本人が
日本のことをけなすような傾向に対してハッキリとヘンだと
言えるようになったのも、その頃からかも知れない。
日本人は日本人的な暮らし方があって、その生活文化への郷愁がある。
けっして多層階的な都市集住ばかりではなく、
コンパクトに集住する「町家」的な暮らし方も好んできたのだ、といった叫び。
平屋への感受性には、そんな部分を感じさせられている。
で、今回住宅部分としては思いっきりコンパクトに、
約25坪程度の平均的マンションサイズに住空間を絞り込んだ。
で、地面と同じ目線で日常生活を営む「視点を得た」。
・・・なんですが、不思議と「狭さ」はそう意識しない。
微妙に違うのだけれど、コンパクトと狭さの違いとでも言った事柄。
面積とか広さという概念と平行して、機能性の圧縮、空間性のコントロール
といった側面が大きいのではないかと気付き始めている。
たとえば同じ空間でも機能別の「仕分け」意識があれば、
倍にも3倍にも空間機能を活用できる。
むしろ、面積が広いだけだと、そういう空間コントロール能力が鈍磨する、
そんなふうな感じ方の方が強くなってきています。
それと今回、出入り口も2ウェイで使える勝手口的土間物置が活きてきている。
いわば空間性の「融通性」が非常に増えてきた。
「これにしか使えない」という空間ではなく、
多様な機能を仕込んである融通無碍な空間という志向性。
どうも日本人にはこういった空間感受性理解が非常に深いのではないだろうか、
あらためて、そんな感じ方を抱いてきています。
Posted on 5月 8th, 2018 by 三木 奎吾
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2度の引っ越しが済んで、住み慣れた場所に戻ってきて
ようやく日々の「ふつうのくらし」が戻って来ております。
いったん迷子になると「日常性」というものの力をまざまざと知ることが出来る。
もちろん住んでいる建物の機能変更はあり、
空間自体は変化しているけれど、そこには明瞭な「継続性」があり、
人間環境として大枠は維持され、また再発見もあったりする。
散歩にも行ける日が増えてきています。
札幌は都市として人工的ではあるけれど、
境界を自由に行き来する存在である動物たちは、豊かな表情を垣間見せてくれる。
サクラの季節も巡ってきて、いっせいにイキモノたちの活動が活発化してきた。
エゾリスたちの敏捷な動き、森に響く野鳥たちの独特の歓声など、
カラダ全体に自然からの呼び声が再生されてきている。
近年すっかり仲良しになった写真の「オシドリ」たち、
ことしもつがいが形成されて、住み処の池から数百メートルは離れて
「新婚旅行」のようにして遠出してきている(笑)。
かれらは札幌市街地の公園、円山公園のなかの池が居住地であり、
そこで毎年姿を見掛けるのですが、
春先にはこうした光景が見られる。
池から数百メートルも離れて、たったふたりっきりで出歩くのであります。
池を見るとまだ、つがいになっていないオス鳥も見られるので
このつがいは「早婚」気味であるのかも知れない。
そんな「観察」を意識しないでもするようになってくる(笑)。
そういった日常生活を自然との境界を行き来する存在と共有している。
きっと北海道の暮らしの楽しさ、豊かさはこういった部分が
どうも中核的な部分ではないだろうかと思っています。
札幌は北海道の中でももっとも都市化、人工化された環境。
であるけれど、日常のなにげないなかに自然との交歓が仕込まれている。
こういう素晴らしさを住環境としてもっと活かせるようにしていきたいですね。
Posted on 5月 7th, 2018 by 三木 奎吾
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わたしは京都などに行くと、寺の苔に惹かれるタイプであります。
東京世田谷の「近代和風」住宅を見学したときに、
「京都の苔」を再生させようとした庭を見学したことがあります。
そのとき聞いたお話しでは、苔というのは優れて「地域的」なものだそうで、
同じように見えても、イヌで言えば秋田犬とブルドッグみたいな生物的差異がある、
ということなのだそうです。その難しさにひそかに職人的挑戦をしている
庭師としての心性に打たれたことがある。
写真は新事務所&わが家の天然スレート板外皮の様子です。
この位置はRを描く2階壁面から雨が落ちて、そのR面が影響してか、
水分がスレート板に痕跡を残し、なんとも複雑微妙な痕跡を残している。
床面は煉瓦を敷き込んでいて、時期によっては緑の苔が生えていたりします。
方位的には北西方向にこの面はあるので、
苔のような植物にとってある種の条件を満たしているように思われます。
京都の苔のような生物とはまったく違うだろうけれど、
北海道でも、そのような植物・生物の様相はあり得るだろうし、
意図的にそれをデザイン化したい、とは考えていました。
地面の方の苔は目に美しい緑ですが、年によって繁茂に振幅がある。
一方、スレート板外壁側の「黒い影」の方ですが、
R壁との関係で言えば、雨水が煉瓦地面に落ちて泥を跳ねあげる
その距離がそのままR壁なりに泥はねとして造形しているのかも。
あるいは相互関係でそうして付着した泥土に
なんらかの生物・コケ類が寄生しているのかも知れない。
泥はねだけであれば、煉瓦外壁側のつながり部分の造形がありえないのでは?
しかしいずれにしても、わたし的にはこの影にある種のアートを感じている。
自然と時間だけが作れる人工物への痕跡ではないかと。
で、今回のリノベで多くのみなさんと接触して、この外壁面の様子について
さまざまな「意見・感想」をお話しいただいた。
まぁ多くは「シミですよ」とムゲもない反応。
で、なにか塗装でもしましょう、という話が出たりするけれど、
自然的に発生したので、たぶんどう被覆しても同じことが繰り返すだろう。
色の要素が加わって、より悲惨な結果も想定できる。
であれば、正直でありたいと思っています。
まぁ人間のアイシャドウのようなもので、陰影感ともいえるのではないか。
ポジティブすぎるシンキング、どうでしょうか?
Posted on 5月 6th, 2018 by 三木 奎吾
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「まるで新婚みたいだね(笑)」
カミさんと笑いながら、いそいそと家具雑貨ショップ通いが続きます。
そういえば、キッチンの細部の使い勝手のモノ選びは
わたしたちの新婚の頃には、もっぱらカミさんに任せていた。
そういった領域まで男のわたしが口出ししてはいけない、
30-40年前くらいまではそれが常識だったのではないかと思われます。
で、生活が始まって年月が経ってくると、
そもそも料理などはむしろ男のわたしの方が相対的には好きだということが、
長い結婚生活でハッキリしてきた(笑)。
これからの高齢化を考えて、1階での生活に切り替えたのが、
今回リノベーションの大きなターニングポイント。
地下1階地上3階の建物で、前までは2階が主要なリビングダイニングだったのを
今回住宅生活ゾーンは1階に大変更した。
そうした方が、2−3階のオフィスゾーンのパブリック性が飛躍的に高まる。
以前職住一体型建物だったときには、このゾーン分けが正反対だったのですね。
こういうふうにして見ると、パブリックとプライベートの仕分け、
それぞれがメリットを発揮できてきたように思われます。
で、結果として、平屋としてのプライベートの暮らし方がはじまり、
上下移動はビジネスシーンだけになってみると、
想像以上にその使い勝手の良さに驚かされています。
生活面積としては半分以下、たぶん1/3程度に大幅に小さくしたけれど、
そんなことはまったく問題がないし、ムダがそぎ落とされコンパクトに。
むしろ小さな事柄まで見直していくきっかけになって、
写真のような料理での最低限必要な調味料のありようまで
夫婦でしっかり話し合いが出来るようになった。
台所も既存を移設して、上部の収納棚もキャンセルしたけれど、
その分、十分活用されていなかった下部の収納の仕切りなど、
細かいディテールをしっかり整え、なにより自分たちの「暮らし方」にあわせてみると、
そんなに収納の量、スペースがいるというものではないと驚くほど気付く。
雑貨ショップでこういうキッチン仕事の調味料収納をいっしょに考えながら、
「大きな」収納装置としてステンレス製のガワ、ボックス1480円を買って、
「これに収納するモノは塩、煮干し、ホン出汁くらいだね」
「砂糖はほとんど使わないよなぁ」
「あと、粉モノはわたしはほとんど使わない」
「イレモノはむしろ100均モノのほうが多彩でオシャレだわ」
みたいに、具体的な食習慣をもとに話し合うことができていく。
どうもスペースを小さくすることでわたしたち夫婦の場合は、
暮らしの豊かさ品質ということに、気付かされるようになってきています。
Posted on 5月 5th, 2018 by 三木 奎吾
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事務所とわが家のリノベ作戦、終盤戦にさしかかって、
ほぼ仕上げの収納作戦に舞台が移ってきております。
面白いと言うよりも、とにかくこの混乱状況から自分を救い出したい一心(笑)。
ですが、やっている間は無念無想的なところがあって、
機能性と格闘し続けるのは、小気味よく感じられる部分もありますね。
また、いろいろ気付くことも多い。
小売りは最後はAmazonになる、というように言われて久しい。
たしかにインターネットという「検索手段」を日常的に手にしたユーザーは、
日夜希望に合致したモノをもとめて、クリックを繰り返している。
とくに「ロングテール型」のモノの流通については圧倒的にネット通販に軍配があがる。
しかし、そこに人間が介在する以上、それがすべてではない。
今回、わたしとカミさん、娘で靴の収納方法について各種論議を重ねた結果、
夫婦それぞれに専用のシューズラックを持つことにした。
それで条件にピッタリ合うモノを探して、
娘が「楽天」で探したモノを押してきたが、わたしはAmazonで見たものを押した。
話し合いの結果、わたしの案に決定した。
で、Amazonに申込みをした。届けまでに数週間かかるということだったが、
そう急ぐわけでもないので、それで了とした。
モノは、アイリスオーヤマ シューズラック幅55.5×奥行25.5×高さ97cm
で、4,439(円))×2点ということだった。合計で9,718円(税込み)。
ところが、申し込んでから1週間ほどして以下のような連絡。
〜今回ご注文いただきました商品ですが、メーカーにて廃番でした。
ご提案できる類似品を探しましたが、手配可能な製品が見当たりませんでした。
ご希望の商品をご用意できないため恐れ入りますが、
今回いただいたご注文を取り消し(キャンセル)とさせていただきたく存じます。
この度はご希望に添えられず、大変申し訳ありません。
なお、Amazonの仕組み上店舗からのキャンセル処理ができないため、
お手数ではありますが、お客様にてAmazonのご注文履歴より
「商品のキャンセル」ボタンを押してキャンセルの申請をお願いいたします。〜
というおいおい、といった無情のおしらせ。
う〜む。しょがないなぁ、こんなこともあるんだ、とやむなく了解した。
で、きのう、スーパーVIVAホームに代替品の買い出しに。
いろいろ見て回ってふと商品棚を見ると、なんと件のモノがあった(!)。
「おお、間違いない、こいつだ!」
それも申し込んだ2個だけが棚に置かれているではないか。
でもここまできて慌てる必要もないというカミさんの申し出に従って、
とりあえず1点購入して組み立ててみてからもう一度買いに来ようとなった。
実際に組み立ててみなければ、最後の評価はできないという考え。
値段は1個で3,186円ですから、Amazonよりも約3割安い(!)。
家にいったん戻ってさっそく組立に挑戦。一部困難なポイントはあったけれど、
無事に組立られて、イメージ通りの仕上がり。
そこで店に戻って残りの1個も買い占め購入し、無事組み立てた。
メーカーで販売終了したモノが、流通段階で残っていて、
たまたまわたしの運がよかったことで、めぐり会ったということなのでしょう。
レアケースでしょうが、こういう現実も起こるのだと驚かされた次第。
やはり最後はモノとの出会い、一期一会な部分が残るのでしょうね。
Posted on 5月 4th, 2018 by 三木 奎吾
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