本文へジャンプ

再生家具ショップ人気

6901.jpg
写真は先日伺った、伊達市・須藤建設さんのショールーム。
RCのビルの1階を展示コーナーにしている。
で、なにげに見ていた家具なんですが、
良く聞いてみたら、これらは再生家具なんだそうです。
脚や、骨組みなど、立派なんだけど、
カバーや表面などが汚れたり、傷ついたりしている家具は多い。
そういうのを集めてきて、というか、
販売単価などを見ていると原材料としての古家具は
どう考えてもただ同然で仕入れているとしか考えられない
という値段で、販売されているのだそうです。
伊達に来たのですが、この家具のショップは札幌にあるのだそうで、
情報って、なかなか、面白いものですね(笑)。
展示されているのは、種々雑多なデザインや材質。
こうやって、新品のように再生させられるのですが、
やはり使い込まれたような、いわば親和感のようなものが感じられます。
新品では出そうと思っても出せない味わいなのかも知れません。
きっと、木の表面に細かく付くだろう傷が
表面にやわらかい光の屈折をもたらして、
人の目に優しい印象を与えるのではないだろうか、などと
勝手な思いこみがわき上がってきます。
こういうところに目を付けるというのは面白いですね。
商売でも最近は、新しいものによりも、
古いものや、リサイクルに関連したようなものが人気だ、という説がありますね。
こうやって実際にこういうモノを見ると、
真に迫ってくるような感じがいたしました。

北海道の住宅視察同行

6900.jpg
一昨日より盛岡からの北海道住宅視察に同行しています。
東北と北海道との架け橋のような活動をしているので、
こういう機会が必然的に増えています。
そんなことから、あらためて地元に建てられている住宅を再認識したりもするので、
こちらにとってもたいへん有意義な経験が出来ますね。
北海道の住宅、札幌を中心とした地域の住宅は
日本で一番、インターナショナルデザインに近いと思います。
実際に建てられている住宅を見て回ると、
その性能面やデザイン面、どちらもレベルが高いと再確認することが多い。
一昨日は、札幌でも高級住宅街とされる地域を案内したのですが、
日本的住宅文化の伝統から自由な外観デザインが
実にバラエティ豊かに展開していると思います。
敷地割り自体が、開拓期にアメリカの影響を受けているからか、
それとも、積雪寒冷地ということからか、
ゆったりとしていて隣家との距離がしっかりとられています。
なので、いろいろ個性的な建物が適度な間隔の中に建てられていて、
バラバラともいえるけれど、
非常に自由にデザインを楽しんでいるという感じでしょうか。
写真は、札幌近郊の地方都市・岩見沢に建てられている住宅。
スイスの住宅デザインにインスピレーションを得て、
カラマツの間伐材を、その自然な形態・風合いをそのまま活かすように
実に印象的に使っています。施工は地元の武部建設さん。
設計は京都在住の設計者ということですが、シンプルなかたちと、
さまざまな表情が飽きることのない美しさを放っている外壁の魅力で、
一気に、見るものの気持ちを鷲づかみしてくれます。
こういう住宅がさりげなく建てられているというあたり、
視察のみなさんも驚かれていました。
こんど、内部もしっかり見てみたいな、と思った住宅です。
みなさん、いかがでしょうかね。

お食事アンケート

6896.jpg
先日、あるレストランで家族で食事して、
食べ終わったら、レストラン側からアンケート記入の依頼がありました。
札幌の夜景を見下ろす、住宅街の真ん中にあるレストラン。
なかなか、おいしい食事で楽しく過ごせたのです。
大体、こどもって、おいしいものは好きですよね。
って、変な言い方ですが、おいしいものはすぐに平らげる。
手を抜いたものはテキメンに残す。
食事後ののんびりした時間、夜景を見ながら、
わたしはテキトーに「おいしかった」とか、
書いておりましたら、なにやら坊主がくぐもり笑いをしている。
なにやら、あやしい雰囲気。これはイタズラしていることは明らか。
おんなじような性格のオヤジとしてはすぐにピンと来る。
で、書いていたのが写真のような文章なんです。
読みにくいと思いますので、以下に全文を。
「ほんのりとかおる甘みがあり、
その甘みがさらにコクを深め、
まったりとした舌ざわりが最こうのやけいをえんしゅつしていてグッド。
おいしいしょくじとさいこうのやけい、プライス(です)」
って、まぁ、
こういう下らないことについては
なかなかに文才があるかも知れません。
今頃、レストランのスタッフのみなさん、大笑いしていることと思います。
でも、まぁ、大体的確に書いていると思うので、
ひとりのお客さんの意見・感想と思ってください(笑)。
追伸 読者の方からご指摘をいただきました。
最後の部分は「プライスレス」だそうです。
なんでも、そういうCMがあるんだそうですね。これは失敗(笑)。

札幌の建築家住宅のルーツ

6899.jpg
写真は、コーヒー店として移築保存使用されている旧小熊邸。
札幌の創成期の建築家として知られる
故・田上義也氏の代表的な個人住宅です。
何回か、リプラン誌面でも取り上げてきていますが、一応、その紹介。
以下、リプラン誌面より<
この建物は古くから札幌に残る歴史的建造物で「さっぽろ・ふるさと文化百選」にも選定されている「旧小熊邸」です。老朽化のため解体消失が危惧されていましたが保存運動により、平成10年秋、藻岩山ロープウェイ乗り場近くに建築当初の姿で復原移築され、喫茶店「ろいず珈琲館」として甦りました。
この建物は昭和2年、札幌市中央区南1条西20丁目(当時は円山村だった)に、北海道帝国大学農学部小熊桿(元北海道大学理学部学部長)博士の自宅として、建築家・田上義也氏(故人)の設計により建てられました。設計者である田上義也氏の初期の頃の作品で、氏はアメリカ建築界の巨匠、建築家フランク・ロイド・ライト(日本での代表作品に「東京帝国ホテル」がある)に師事しその影響を受け、平面構成や深く張り出した軒先、サッシの幾何学的な割付など印象的な作風で、北海道の近代建築の草創期を代表する建築家です。
 構造には、ツーバイフォー工法の基本となったバルーンフレーム構造を一部に採用(復原では全面的にツーバイフォー工法が使用された)。外観では、田上氏の作品に共通する屋根の破風妻面を途中で切ったような破れ破風、外壁の腰部分は横羽目板張りとし、低く抑えられた階高、張り出した軒先、軒先に上端を揃えた窓など、水平性を強調。また、応接間として使われた部屋の亀甲型の大窓は印象的です。内部では、長押や斜めに走る押し縁、幾何学的な照明器具、造り付けの長椅子や菱形小窓、各所にくみこまれた窓飾りなど、インテリアもとても印象的です。
田上義也 プロフィール
1899年 栃木県生まれ
1913年 青山学院中等科入学
1915年 早稲田工手学校(夜間)入学
1916年 早稲田工手学校卒業
1918年 帝国ホテル現場事務所勤務。 アメリカの建築家、フランク・ロイド・ライトの数少ない日本人弟子のひとりとなる。
1923年 北海道へ渡る。
以来、建築のプロフェッションを強く意識し設計活動を行った、北海道近代史上におけるフリーアーキテクト(自営建築家)の先駆者の一人。

というようなことなのですが、先日、久しぶりに行ってきました。
こういう建築物が、一般的に利用可能なかたちで保存利用されているのは
すばらしいことなのではないかと思いますね。
いっとき、時間を忘れて北海道の建築の歴史を想起することができます。
みなさん、ぜひ、一度利用されてみてください。

激闘、騎馬戦

6895.jpg
きのうの運動会。
昼の食事時、ずいぶんと息子の食が進まない。
ほんのすこし、手を付ける程度で気もそぞろの様子。
そういえば、朝も「あぁ、天気になってしまった・・・」と
とても「楽しい運動会」という雰囲気ではない。
そういった様子が、ここ1ヶ月くらいは続いていた気がします。
親にしてみると、どうしたんだろうか、と心配でもあったのです。
そんな息子の気持ちが、騎馬戦が近づいてくるにつれて、
こっちにも痛いほど伝わってきます。
「そうか、ドキドキもするよなぁ・・・」
きっと心臓が飛び出すんじゃないかと思えるくらいに
極限まで緊張感が高くなっていたんだと思います。
昨年はまだ、初めて望む騎馬戦であり、
5年生としての気楽さもあったのでしょうが、
ことしは最上級生としての責任感のようなものも襲ってきて、
ずっと心理的に戦いが続いていたんだと思います。
そういうプレッシャーのなか、
待ったなしで戦闘開始の合図があり、
お互いおっかなびっくりしながら、
普段から仲のいい、友人との戦いに飛び込んでいきました。
すべてが終わって、わが家で息子の帰りを待っていたのですが、
去年ともまた違う、心持ち、太くなった声で帰ってきました。
かれのなかで全力で立ち向かった何かが終わったのだろうな、と感じました。
結果は1勝2敗というものでしたが、勝つ喜び、負ける悔しさ、
その両方を思いっきり体感したんだと思います。
娘とはまったく違う印象の、男の子らしい運動会でした。
これで、わが家の「運動会」との関わりは終わりました。
まぁ、これで終わりかと思うと、寂しくもありますが、
でも、天気も良く、ケガをすることもなく、
元気で終えられたことを大変うれしく思います。
そして、ちょっと、誇らしくもあります。

運動会の「場所取り」

6885.jpg
きのうは猛烈な疲れが襲ってきて、確か、夜8時くらいに
ちょっと、と思って、ベッドに横になったら、
目が覚めたら朝、4時半。そのまま寝てしまっていたんですね。
でも、なんとか、早く起きられて良かった。
そうなんです、本日はついに坊主の最後の運動会なんです。
寝ぼけ眼ではありましたが、14年間続いてきた運動会の場所取り、
最後のご奉公があるんです。
ウチは上の姉と、下の弟が8年空いたので、
途中2年間ほど運動会は空いているはずなのですが、
その間も保育園の運動会があったので、ずっと14年間続いている感じなんですね。
最近もずっと多忙で、この最後のご奉公、思い出したのが昨日の夕方でした。
ことしは運動会、土曜日の開催なんですが、
確か去年と同じくらいの時間に行ったのですが、今年は行列が倍くらいになっていました。
まぁ、年中行事ですが、札幌のこの時期って、日中と朝晩の温度差が格別。
つい、薄着のまま出かけてしまったのですが、風もあって、寒い。
わたしは結局一番前から150mくらいの順番。
約1時間ほどの待ち時間後、無事、
なんとか運動会が見えて、午後から日射しが日陰になる場所を確保。
さぁ、これが最後と思うとやや寂しいような、肩の荷が下りる思いというか、
複雑でありますが、ことしは恒例の騎馬戦、
坊主は乗り役なので、一段と手に汗を握りそうです。
今日一日は坊主の応援に打ち込みたいと思います。 がんばれ!

オージー向け別荘タイプ投資物件

6892.jpg
このコンクリート住宅は、オージー企業の投資物件。
敷地が約70坪ほど、延べ床は30坪内外と思われました。
コンクリート打ち放しのシンプルなボックス。
手前側の大開口が、2層分の高さに渡って大きく開いています。
この建物は、わたしたち北海道の建築技術の先端グループの企業による建築。
こういう開放的なデザインを、寒冷地であるニセコで
長期的な資産価値を損なうことなく、
投資に見合う耐久性能とデザインを持たせているというのがポイント。
オーストラリア人や、香港などの投資家にとっては、
投資金額本体の回収は、数年で完了させられ、しかも、
ニセコヒラフという魅力的なスキーリゾートが世界的に価値が高まっていけば、
売買による投資利益も期待できるものになります。
そして、ニセコヒラフが世界のリゾート地間の競争の中で
ほかとは違うユニークな存在にしたいと考えるときに、
かれらオージーたちにとっては、
この建築が、インターナショナルにわかりやすく、
しかも「現代日本的」なデザイン性を訴求するものである必要があります。
そういう視点で見たときに、このコンクリート建築は
十分にその用を満たして、さらに超えるような魅力を持っている、と語っていました。
わたしたちにしてみると、この建築はインターナショナルには思えますが、
日本的、と言われると、やや場違いな感じを否めません。
しかし、ディテールには随所に日本的なテイストは感じられましたし、
建築としての性能、ということで考えれば、
寒冷地住宅技術では、まさに世界の最先端とまったく遜色はない。
そもそもインターナショナルな感覚に一番近い日本といえる北海道が、
現在生み出し続けている建築デザインにそういう側面があるのだ、
とも言えるのかな、という印象を持ちました。
確かにこの建物は寒冷地住宅としての性能要件は
ほぼ、今現在の日本と世界の技術の最高水準に近く、また、デザイン面でも、
インターナショナルと日本文化の融合的な北海道の感覚をあらわしているとも言えます。
壁厚なんと、380mmという2層構造のコンクリート外断熱の性能とデザインは
世界の投資家にとっても、たいへん強いメッセージを伝えるものだと思います。
そういうことで、北海道以南の日本よりも前に、
海外のシビアな選択眼・審美眼が
北海道の住宅建築の真の価値を見いだしてくる、
きっかけを与えるのではないかと思います。
そうした意味から、こうした海外からの投資の動きを、
北海道の企業家はもっと着目すべきだと思われてなりません。

オージー企業のニセコ高級リゾート作戦

6891.jpg
ここ数年、ニセコ地域へのオーストラリア観光客の流入、
その結果としての土地価格の上昇がいわれています。
今回、そのブームの担い手といえるオージー企業の事業展開をみてきました。
例によって、アース21という建築会社のネットワークの視察。
建築プロデューサーの側面というよりも、
徹底的にマーケッターである、というのが実態。
世界の高級スキーリゾートという、かれらが選択した事業領域の中で、
この北海道ニセコの地域の価値を高めることで、
かれらの利益を追求していく、というのが明確。
コンドミニアムタイプのものから、別荘的な小さな戸建て物件まで、
「投資物件」としての目的に沿って、建築が作られています。
戸建て物件は、地元の優秀なビルダーが建築を受け持っているだけありますが、
大きな物件については、大変、ラフだなぁ、というのが率直な印象。
ただ、どういうようなリゾート地域にしたいと考えているか、
という質問に対して、「現代日本的な」ものにしたいので、
よくある欧米のスキーリゾートのようにログハウスだらけ、
というようにはしたくない、という答えが印象的。
さらに、彼らが主要な事業展開地域としている
現状のヒラフ地区の街並みの様子について、
こちら側のメンバーが、不統一で混乱した街並みになっているのではないか、
と指摘したのに対して、
「いや、バラエティに富んでいていい、と思う」との答えでした。
アフタースキーの楽しみの中で、すしや純日本的な料理店から、
現代日本的な、無秩序な「なんでもあり」という文化(?)が、
むしろ、キッチュで、楽しいというような感覚を持っているのか、と思った次第。
一方で、戸建て的な別荘建築では、
決まり切ったログハウスではない、
現代日本的な、ハイテク的なイメージとかも含んだような
新しい「日本らしい」クオリティと、デザインの建築を志向しているようです。
かれらの、建築への一番の関心ポイントは
「資産価値として高い耐久性」という側面が強い、クオリティというもの。
このあたり、このオージー企業自体にはそういうビルダーとしての能力は
不明ではありますが、よきパートナーシップが得られれば、
面白い、インターナショナルっぽい北海道的なあたらしいものが
生まれ出てくる可能性はあるのではないかと感じた次第。
かれらは、かれらなりの投資的な世界の中での競争の論理で行動していますが、
そのなかで、われわれ北海道の企業側でも、
大いに、活かして利用していくべきなのではないかと思いました。
あした、戸建てタイプのものを取り上げたいと思います。

「新築希望」サギ

6889.jpg
写真は札幌ドームに展示されている新庄パフォーマンスの「形見」。
ちょっと、ホラー映画っぽいかぶり物でしたよね。
新庄パフォーマンスの中では、あまりヒットしなかった部類かな、と。
で、要するに、「大口、ビッグマウス」ということなんですが・・・。
最近、「リプランで見た」と、北海道各地のビルダーさんに電話して、
「わたしは、札幌の手稲在住の医者なんだけど・・・」
と、自らを語らい、「実は、あなたの施工エリアで新築を考えているんだが・・」
っていうような具合で、言葉巧みに誘い出すという手口のサギが出現しています。
だいたいが、札幌駅で待ち合わせて、その周辺の店舗などで
自分の新築プランをちらつかせて、飲食費用をタカる、というもの。
最近では、リプランに掲載されていないビルダーさんにまで
「リプランで見たんだけど」と連絡している、という
笑えるような、あきれたケースもあるんだそうです。
4〜5年前くらいにも、よく設計事務所などに同様の電話がありました。
なんとも、ケチな野郎がいるもんだ、と思いますね。
しかし、一度はあるビルダーさんが写真撮影までして
撃退したことがあります。
ところが、こういうサギって、なかなか、被害特定が難しいようではあるのです。
そのまま、即刻、警察に通報しても逮捕要件を形成するのか、
よくわからない、とも言えるんですね。
そんなことにかかずらわっているのは面倒なので、直接的な被害が出なければ、
「あきれたヤツだ」っていうくらいで、追求しないケースも多い。
まぁ、当方としては、なんとも手の打ちようのないことなんですが、
わたしどもの関係するビルダーさんには、こういう情報をお伝えし、
くれぐれも、金品や飲食の要求には応じないよう、お願いしています。
こうしてブログに書くということで、多くの建築事業者のみなさんに
こういうタイプのサギもいるということをお知らせしたいと思います。
情報を知っていれば、「怪しいかな・・・」とセーブできると思います。
どうか、ビルダーや設計者のみなさん、
十分に気を付けて、被害に遭われることのないように、お願いいたします。

「公共」のモラルハザード

6872.jpg
写真は先日伺った、奥州市水沢にある立派な公共施設建物。
なかには立派な舞台が2つ、大舞台と小舞台がありました。
そのほかには立派な「会議室」のようなものがあります。
駐車場は広大で、敷地面積たるやいくらあるか、不明。
建築目的だけから考えると、まさに贅沢きわまりない建築計画に感じられます。
水沢の市中心部は、他の地方都市がそうであるように、
中心商店街は、あまり活性化しているとは言えない。
そういうなかで、この公共施設のまわりは、
モータリゼーションを前提とした、アメリカ型の商業施設が
国道沿いに展開しています。
まぁ、建築としてみれば、きっとデザインコンペなどを経ている感じで
水沢の街のメイン施設という豪華さ。
しかし・・・、ちょっと時間前に到着したのですが、
運営しているのは、お決まりの公務員さんたち。
時間厳守主義で、そのまえにはビタ1分たりとも絶対に使用させないようです。
といって、ほかになにが出来るわけでもありません。
カフェコーナーのような施設はありましたが、
ほとんど利用されないのか、サービスは提供されていません。
利用されていないテーブルやカウンターで、職員さんたちが、昼食弁当をのんびりと食べていました。
みていると、中に入って、水を出して飲んだりもしている様子。
特段悪びれている風でもない。
利用者たるこちらは、やむなく車で出て行って、
ほかの食べ物屋さんを探さなければなりません。
ホールは大変広大で、椅子もふかふかの高級ソファ。
ちょうど、超一流ホテルのロビーですね。
かろうじて、コイン販売機がある。このあたりの落差は面白い。
ここは大衆的なのか、豪華施設なのか、無国籍というか、意味不明的。
そうこうするうちに、主催者側が全員、重い荷物を、やや離れた駐車場から
運んできて、全員汗まみれになってこのロビーに到着。
配置計画の意図として、会議室利用者は、車の横付けも許されないようです。
イベント使用者側が、時間前15分前には全員揃って
会場側に到着を告げに行ってみるが、規則だからとやはり開けてくれない。
時間がもったいないから、一分でも早く入りたいと、会議室前に待っているのを
これみよがしに、時間ぴったりに鍵を開けに来ます・・・。
ひとことで言えば、血が通っているとは言い難い、というか、
仏作って魂を入れていない、というか、なんなんでしょうか。
一度、こういう施設が出来ると、
運営は大体この手のスタイルで行われているのが今の日本の現実。
形骸化した「運営ルール」のようなものだけを盾にした不合理がまかり通っています。
法律なり、ルールなりという形骸だけで、その建築施設を
人々の気持ちの中で「持続可能」なかたちで、きちんと利用することは可能なのでしょうか?
こういう施設が出来た経緯自体の問題もあるのだけれど、
「公共」というものの「運営」ということについて、
やはりいつも、考えざるを得ないことが多すぎます。
わたしが出張で利用することが多い、年金関連のホテル施設の豪華さと、
料金の安さ、そして、赤字間違いナシの運営実態をいつも見るにつけ、
ほとほと、やりきれない思いが募ったりもします。
いま、世間では年金の問題が騒がれていますが、
以前にも、巨額の資金で建てた施設を、ただ同然に叩き売ったりの、
ずさんな運営を行っていたグリーンピア問題も起こしていました。
いまは、とどめなのか、全崩壊の端緒なのか、
年金記録のずさんな管理実態が暴き出されてきていますね。
写真のような立派な公共施設は
戦後以来の高度成長の結果、果実として出来上がったものだと思います。
これからの社会においては、それほど豊かな果実は期待できない。
これからは、いままでの資産を上手に使っていくのが求められる社会。
そのときに、こうした、ずさんであったり、非人間的である公共の管理運営を
いつまでもそのままに放置していて、いいとは思えません。
どうも、「公共」というものの管理運営方法について、
本格的に日本は論議を始めなければいけないのではないでしょうか。
そうでなければ、「持続可能なかたちで」こうした資産を維持できないのではないか?
みなさん、いかがお考えでしょうか?