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【結露でカビ臭い家 チラ見せ・建築女子マンガ03】

札幌でもときどき遭遇するのが、カビくさい建物。
人間居住環境ではかならず湿度の維持が必要になります。
洗濯はそれこそ毎日でも必要だし、日本人の食生活自体も
主食のお米など水分の大きい食品が多いように思われます。
とくに北海道などでは冬場、洗濯物の室内干しも一般的。
そういう生活習慣でありながら、建物の断熱が不足していると
室内の温度差が引き起こり、冷却部位で結露してカビの胞子が付着し、
繰り返されることで増殖して、カビくさい空間ができあがってしまう。
札幌市内でそこそこ有名なお蕎麦屋さんとか、和風割烹のお店で
そういった建物に閉口させられた経験もあります。
使っている人が、気付くか気付かないかということはあるのですが、
たぶん、毎日そういった空間にいると鈍感にもなるのだと思います。
有名割烹の方は、名前だけで食べに行くような店なので、
「夏場を中心」に、まぁなんとか続いているようです。
和風の立派な床の間、聚楽の塗り壁という見てくれではあるけれど・・・。
一方、本州系大手ハウスメーカーで新築したお蕎麦屋さんの方は、
数年で建物ごと、そのお店がなくなっておりました。
食べ物屋さんで結露・カビの匂いに鈍感な作り手の店って、
ユーザー側からすれば、その味覚センスも疑わざるを得ない。
北海道ではそんな状況なのですが、
本州地域では、気候がまだしも温暖でそこまでのレベルではない、
でもやっぱりカビくさいよね、というお店は多いと思います。
平行移動して北海道で営業していたらアウトだなと思う。

結露とカビって、そういった問題なのですが、
先述のように、気付くか気付かないかという点が大きい。
食事などのお店の場合はユーザーは瞬間的に出会うだけなので
そのあと、あんまり行かなければいいだけなのですが、
住宅の場合には、長時間そういった空間に居続けていると
健康被害を引き起こす、その原因にもなり得る。
カビくさいことに、消臭剤とかの対症療法は瞬間的にしか通用しない。
原因は元から絶たなきゃダメなんですね。
基本的には断熱性能を向上させて、適切な温湿度コントロールが可能な
そういった居住空間にしないといけない。
ただ、どうしても「臭いものにふた」という対応になっている。
ニッポンの悲しい現実ではあるのですね。

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【あさ廊下が寒い家 建築女子マンガチラ見せ-02】

秋田の設計者・西方里見さんは、
紺屋の白袴よろしく、ご実家の古い家のまま長年居住されていたとか。
それがついに最先端の断熱住宅を新築されたということでしたが、
ニッポンのお寒い住宅事情は、そう一筋縄では解決しない。
住宅ストックは6000万戸を超えているけれど、空き家も820万戸。
このうち省エネ基準以上の家は、どれくらいか、
北海道ではようやく半数程度ではあろうと思いますが、
ニッポン全体を考えると相当に「お寒い」状況であることは明白。
西方さんの去年までを引き合いにしたら恐縮ですが、
わかっていてもできない事情もあるし、そもそも寒い家に住んでいて
それが寒い家だという認識もなかなか人間は持たない。
慣れ,習慣というのは人類が獲得してきた環境適応力にも由来する。
快適というか、不快でない空間の質というものを、
普段感じていない人は、そういうことへの想像力が持ちにくい。
しかし、生活シーンの中でそういうことに気付くチャンスは多い。

マンガを考えていて、そんな生活者に寄り添う視線で
さまざまな生活シーンを考えてみると、数限りなくそういうチャンスは見えた。
このチラ見せのワンシーンは、子ども1人夫婦2人のくらしを想定したけれど、
ニッポンの寒い家、朝起きてトイレに行く瞬間からスタートする(笑)。
わたしは、北海道での高断熱高気密住宅体験が長くなって、
「あさ、廊下が寒くてトイレにいくのが一大決心」みたいな
住体験、心理をすっかり忘却していたのですが、
それが関東でたくさんの住宅を取材してみて、
生活者のみなさんと取材で話していて、みなさん一様に
「廊下の寒さ」を訴えられた。まるでそれが常識だ、みたいにして。
そこではじめて気付いた、そうかニッポンの家は寒いんだと。
北海道の30年以上前の現実がニッポンでは延々と続いていたのですね。
寒けりゃ、あたたかくすればいい、という当然のことが、
そんなことができるわけがない、先祖代々こういう環境で生きてきた、
「いやー、さむい」とは口走るけれど、それは一種の愚痴、
冬の挨拶口上だよ、おまえ、みたいな生活文化のようにも感じた。
どうもそういう江戸っ子的な勢いに押されそうになるのですが(笑)、
一方では北海道ではそういう愚痴を言わなくても済むような
そういう生活の先進性が実現してしまっている。
そういった落差を強く感じ続けていたのであります。

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【建築女子・住宅マンガチラ見せ-01】


このマンガの主人公・青葉かつらは、いまどきの呼び名で「建築女子」。
北海道にある「きたぐに建築大学」の学生さんという設定であります。
祖父が奈良在住の宮大工という設定なので、
そのおじいさんの影響があって、建築を志すことになった。
祖父にしてみると、伝統工法に北国の「高断熱高気密」技術を
ハイブリッドさせたいと考えている。
伝統は革新をともなってきたから存続してきたという保守本流意識。
それでかわいい孫娘に北海道での勉強をさせているという状況設定。
教えている先生は、団熱太郎という名物先生。
きたぐに建築大学世界標準住宅学部の教授です。
日本の木造技術を活かした高断熱高気密化技術開発を実践研究。
まぁご推察通りのキャラクターイメージであります(笑)。
こういった背景人物像に囲まれて、
北海道のお隣の県である青森県に調査研究にきて、
青森の住宅をなんとか高性能化させようと実地で住宅研究をはじめる。
さてどんな住まいがケースに上がってくるか、っていう展開です。

全5作が出来上がっているのですが、
低断熱低気密の住宅から建て替えたり、
リノベーションしたり、最新の北海道の住宅技術が開示されてくる。
まぁマンガなので多少の誇張表現はあるのですが、
住宅技術の著書もある札幌在住の1級建築士・泉徹さんの技術解説・監修。
楽しく読めるけれど、スジはしっかり構成されております。
本の場合には、書店で「立ち読み」も出来るわけですが、
電子形態では「チラ見せ」というのがやはり必要だと思います。
そんなことで、テーマもシンプルにして、何回か
中身の一部をお見せいたしますので、ご確認ください。
その上で、以下のリンク先でよろしくお願いします。

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【冬の最後のあがき? 雪かき1日3回デー】

ことしは北海道の「積雪状況」でどうも札幌西方面が積雪が多い。
札幌と言っても、面積が大変広く東京23区よりもずっと広い。
東京都23区 616.69平方km
札幌市 1046.19平方km
ということですから東西を行き来には高速利用になる。
実際わが家でもカミさんの実家は東南の端に近く、
わが家は北西部なので高速利用でも40分程度の距離。
一昨日から昨日に掛けては、
断続的にわが家周辺では降雪していましたが、
実家周辺や市内中心部ではあんまり降っていなかった。
札幌市のデータを見ても、中心部にある札幌管区気象台発表の
札幌の積雪深に対して、わが家周辺では10cm程度多くなっている。

ということで、一昨日から数度の雪かきをしていましたが、
昨日は起き抜けにすぐに雪かきしました。
で、さすがに連日のことでカラダが辛くなっていたので、
早朝から営業の近くの日帰り温泉へ。
ここは最近の高齢化社会に対応して、夜の営業時間を短縮して
その分9時オープンを7時オープンに変えてきた。
そういう早朝営業時間になってはじめて行ってみましたが、
けっこうな繁盛ぶりで、社会ニーズの変化を感じます。
で、帰ってきてから娘夫婦とカミさんの実家へ。
昼過ぎわたしたち夫婦だけ帰宅して朝以上に降っていた雪を除雪。
で、温泉入浴の疲れもあって、もうこれでいいだろうと昼寝。
カミさんに夕方5時前に起こされて気付いたら、
まったくこれまでの雪かきが徒労のような降雪ぶり(泣)。
ということで、3回目の雪かきに夫婦で挑戦。
写真のような夕景写真の状況にすることができました。
今朝目覚めたら、幸いにしてそれ以降は降らなかったようです。

一進一退の春の訪れ、
冬の逆襲がこんなふうにときどきやって参ります。
ただ、今週の天気予報では雨が数日、予想されてもいる。
どうやら今回の逆襲が最後の冬のあがきなのではと、希望しています。

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【娘の愛ネコといっしょにいる時間】

娘夫婦が市内での新居に移るまでの拠点として、わが家にいる。
ネコのピーちゃんもいっしょにだ。
このネコは娘がひとり暮らしを始めてからずっといっしょにいる。
彼女にとっては、ひとりで過ごしていた時間をずっと共有してきた存在。

ときどきわが家に里帰りしたときにもいっしょだったし、
わたしが娘のところを訪ねたときにも会っている。顔なじみだ。
飼い主の娘の父親なので、威圧感を感じたりしないか、
不安もあったけれど、
数度、多少の時間を過ごして慣れてきてはいるようだ。
先週木曜日に来て、じっくりいっしょの時間を過ごせなかったけれど、
きのう土曜日、都合1時間くらいは親密な時間を過ごした。
カミさんといっしょに接していたのだけれど、
わたしが顔を近づけていったら、彼女(ピーちゃんはメス)も
わたしの鼻先にまで顔を近づけてくれた。
こっちは害意はないよと示すのに、目をつむって近づけたけれど、
それに答えてくれたようだった。
カミさんは「チョー面白かった、写真撮れば良かった」と言っていた。
わたしは自分でペットを飼った経験はない。
一度、幼い甥っ子が飼っていて実家で面倒を見ていたイヌが、
その飼い主の甥っ子と散歩中にクルマに轢かれて死んだことがあった。
その死を知ったとき、札幌の地下鉄駅構内で、
そのイヌの想い出が自分のまわりの空気のなかに入り込んできたような
そんな「別れ」の感覚が襲ってきて、無性にたまらなくなった。
ペットには死が人間より短いサイクルでやってくると気付かされた。
当たり前だけれど、直面すると二度とイヤだなと思う。

ものを言わないピーちゃんだけれど、
一緒にいて彼女の仕草、表情を見ていると安らぐ。
娘の過ごしてきた時間を共有してきてくれた彼女に、
なにか、特別な思いを感じていた時間だった。

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【「寒都」旭川 住宅熱源選択2事例】


さてきのうご案内した旭川でのアース21の例会、現場見学です。
旭川は夏の最高気温が30度を超え、一転して
冬場の最低気温もマイナス30度近い寒さを記録する。
夏の暑さは一瞬だけれど、盆地特有の温度上昇もあるし、
また放射冷却も盆地特有という厳しい気候風土。
そういうなか断熱仕様は壁200mmが標準的で先進的事例では300mmを越す。
一番上の写真の住宅は300mmなので、窓の彫りの深さは、
それだけでも十分な「デザイン性」も持っているように思えます。
目鼻立ちが日本住宅らしいのっぺりとした顔立ちではなく、
むしろ陰影の深い欧米系の顔立ちのように印象されてくる。

そういった外観の特徴とともに、設備関係、とくに暖房給湯について
日本一、要求レベルの高さを保っている地域でしょう。
寒冷気候が厳しく、さらにコスト面についてのユーザー選別も厳しい。
そんななかで見学先の2事例。
「太陽熱給湯」利用と、床下暖房としてのファンヒーター利用。
この2つはコスト的には対比的。
太陽熱給湯の方は、まぁマニアックな選択で一般的な設備に比較して
年間で2万円ほどランニングが安くなるけれど、
償却するには40年かかる、というもの。
断熱レベルを上げて設備については可能な限りエコを追究したいという
そういった理念型の建て主さんの選択と言うことでした。
一方のファンヒーターの床下設置というのも実験的挑戦。
床下エアコンが一般的に使われているのなら、
エコジョーズ熱源利用でよりローコストな設備として
同じように温風吹き出しタイプのこちらを選択したもの。
こちらの住宅の場合には、建て主さんが大の薪ストーブファンで、
主暖房が薪ストーブ。建築側としてはやはりベースになる暖房をと考えて
こういった提案に至ったのだそうです。
北海道は電化が一時期暖房給湯その他で市場を席巻していましたが、
3.11以降の社会的変化のなかでまだまだ設備選択は決定打がない。
そんななかでどういう方向性があるのか、
エアコンという選択も大きな方向性にはなっていくでしょうが、
そのほかのチャレンジもまた、このように進んでいくものと思われます。

【北国にも春近し? クンシラン開花】

きのうは旭川で北海道の工務店グループ・アース21の例会出席。
2日間の日程ですが、本日札幌にて所用があり宿泊できず、
この時期なので、列車で移動しておりました。
って、この時期は北海道でも毎年、冬が最後の猛威をふるうので、
危険回避のために、列車移動を選択したものです。
乗ってみたら、これがまた快適そのもの。
1時間20分ほどの行程ですが、
クルマ移動では2時間半かかってしかも疲れはハンパない。
加齢と共に、こういったチェンジは大いに考えていきたい。
あえて日帰りでも参加したかったのは、旭川地区での住宅視察目的。
やはり北海道でも旭川地区は最寒冷地域なので、
住宅の建築条件がもっとも厳しく、そのなかで、
どのようなスタイルが根付き、そして変化していっているか、
定点的に年に1度はその状況を確認したかったのであります。
なんですが、まだ写真整理などできておりませんので、
その様子は明日以降にお伝えいたします。

で、移動に覚悟の必要な時期ではありますが、
ここのところ、札幌地方では降雪もさらっとした程度で推移していて
最高気温もプラスになってきております。
本州以南地区では梅の開花の話題が伝わってきている中、
まったく様相は違うのですが、
それなりに春の進行は徐々に進んできている。
事務所においてあるクンシラン、ふた冬目を過ごしているヤツですが、
気付かないうちにごらんのような開花ぶり。
室内観葉植物なので、外気とは無関係のようですが、
でもまぁ、それにしても多少は気候の暖かさは感じているのかも。
白い世界に慣れきっていて、色のよろこびをもたらしてくれました。
ここ数日には、身の回りにも大きな変化が起こってきます。
北国の春、ゆっくりとではありますが、
確実に季節は移ろっていく。喜ばしい限りですね。

【知の人類史視点潮流〜「サピエンス全史」】

秋田でバスを待つ間、時間が少しあったので、
久しぶりに本の状況を見てみたいと、駅前の宮脇書店さんに立ち寄り。
やっぱり、一覧表示の書店店頭というのは情報力がある。
さまざまな出版情報と、ひとびとのそれへの反応がうかがえる。
仔細に目をこらしていれば、情報が転がっていますね。
いつもパソコンに向かって「探求する」「作る」ばかりに向かうけれど、
このように「感受する」情報世界もバランス上、欠かせないもの。

で、やはりまっすぐに目に飛び込んできたのがこの本でした。
「サピエンス全史」というベストセラー本であります。
昨年に上梓された本で、著者はイスラエルで歴史研究している方。
まだ購入してから3日で、出張から帰って業務が山積しているので
上巻の1/4くらいしか読了していません。
しかし、わたしのこのブログで触れていた「人類史のなかの定住革命」の
読書体験が伏線にあって、感応するところがきわめて大きい。
わたしがなぜ「人類史のなかの定住革命」に大きく惹かれたか、
ということと、このいまの「サピエンス全史」のベストセラー化は、
現代という時代の知の潮流として、深く同意できるものがある。
現代はやはり、相当に大きな転換点であって、
その転換の規模を推量するには、人類史的観点が不可欠になって来た、
そういった状況を表しているのだと思うのです。
人類史的見方、把握がどのような領域においても必要になってきた。
それは大きくはインターネットによって、知の巨大な流動が起こり、
枝葉末節の「知識」偏重型の「知」は、どんどん衰退してきている。
いわんや、暗記偏重のような「歴史」は
インターネットによって超克されてきている現実を表しているのではないか。
歴史は、各時代ごとに「専門領域」として分かれているのだそうですが、
そういう「答え」の明確な「事実の積層」自体に本質はなく、
もっと根源的な、なぜ言葉が生まれたのかとか、
現生人類だけが持った根源的なバーチャルである、
国家や宗教とかはなぜ生起してきたのかとか、
人類史スパンでなければ解明できない「未知」が見えてきた。
そんな歴史学では見通せないようなスパンでの「転換期」には、
巨視的でシンプルなものの見方が必要なのでしょう。

住宅や断熱のことを考えるのがわたしの仕事領域だけれど、
そこでも、そもそも人間はいつころから自分の体温と
外界気温との調整をはじめたのか、
「衣類」はいつから始まったのか、と考える方向性がむしろ自然でしょう。
そしてさらに定住という言葉通り、住宅の起源もハッキリ見えてくる。
現代の住宅と先行きを考えるなら自ずとそういった起点認識になる。
そんなことを思いながらも、仕事に追われて読書は進みません(泣)。

【電子マンガ「熱き女子建築士」販売開始!】

かねてから準備中だった「高断熱高気密住宅のオススメ」のマンガ電子化、
各種作業が完了し、本日からダウンロード販売を開始しました。
このマンガは、高断熱高気密住宅について、
そのメリットをわかりやすく伝えたいという住まいの作り手のニーズにお答えし、
東北青森地域限定で試験的に流通したマンガ本をベースに、
今回、全国発売として新装させた電子コミックです。

マンガ制作に当たってはキャラクターとして、
青葉かつらという建築女子をメイン・主人公にしました。
祖父は伝統工法の宮大工、父は日本建築の保守本流大学工学部教授。
幼い頃に母親を亡くして、祖父母に育てられた。
祖父の「日本の伝統に革新の要素を取り込んでいきたい」という意向から
孫娘として、北海道の高断熱高気密建築技術取得に身を投じた・・・。
っていうような、マンガ表現上ではまだストーリー化していませんが(笑)
そんなシリーズ展開も構想している作品です。
わたしはマンガ少年としての過去のうずきを持ち続けた人間。
少年期に同志だった友人たちに声を掛け、制作に協力依頼しまして
中高年になって青春の再燃を果たしたものですが(笑)、
作品の内容については新住協・鎌田紀彦先生にも目を通していただいて、
高く評価もいただいている作品であります。

作品は全5作まで出来ていますので、
今後、徐々に電子出版化を行っていきたいと思っています。
全国の高断熱高気密住宅の家づくりに関心のある一般のみなさんには、
「住宅性能がよくなると、なにがいいのか」が直感的に理解出来ます。
またビルダーさんや建築家のみなさんにとっては、
建て主さんの住宅性能意識の普及のために、
大いに活用していただけるのではないかと思います。

販売価格は500円(税抜)  [税込:540円]
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【安藤忠雄:秋田県立美術館と公共空間熱環境】


きのうご紹介の秋田朝日放送AABの住宅テレビ番組出演後、
ご存知の安藤忠雄さんの秋田市中心部にある秋田県立美術館に
立ち寄って見ていこうと思いました。
夏場には一度見ていますが、冬場にははじめての見学でした。
テレビ番組では、断熱の重要性をわきまえた住宅が
当然のように絶対、イチ押しというようにお話ししたのですが、
どうも秋田市中心部の公共空間では、疑問を感じる現実に遭遇です。

著名建築家・安藤忠雄さんの秋田における建築として、
この県立美術館は市中心部滞在観光の中核的位置付けに当たる。
ホームページには建築設計コンセプトも触れられている。
〜秋田県立美術館は(中略)中心市街地にある千秋公園を望む地という
特徴を活かし「ここにしかない魅力のある美術館」をコンセプトに設計(中略)。
水庭越しに千秋公園の美しい風景を存分に楽しむことが出来る
解放感あるラウンジ空間(中略)展示物だけでなく、
時間や四季により表情の異なる美術館建物をご覧ください。(中略)
大きなガラス窓から映画のスクリーンを見ているかのように、
それぞれの季節で変化する景色をお楽しみいただけます。〜
というような説明がされていました。
で、この「ラウンジ」の今週日曜日の様子が上の写真2枚です。
安藤さんらしいシャープな造形感覚が活かされて、
対面する千秋公園を望む大きなスクリーン窓と形容された窓面は、
眺望性重視でたぶん、強化ガラスの単板なのだろうと推測します。
しかし残念ながら、窓面は複雑な「結露」模様に彩られて、
非シャープな「映画のスクリーン」を映し出していました。
見る者は結露模様と、ところどころの千秋公園眺望のコントラストを
それもまた「環境が見せる芸術」とでも受け取って了解するほかはない。
窓面手前側には電気ストーブとおぼしき冷輻射防止対策が
施されていましたが、そのデザイン性のいい加熱源をもってしても、
秋田のこの時期の寒冷気候の前では無力をさらけ出していた。

という体験を済ませたあと、
やや暖を取りたくなって、対面する公共建築に入った。
内部にはイベントが行われるスペースなどもありましたが、
多くの人たちが、1階の大きな出入り口の自動開閉ガラスドア玄関前、
たくさんテーブルや椅子が置かれたホール空間で過ごしていた。
いごこちの良さが「見た感じ」で感じられたので、
わたしも腰を下ろしパソコンを立ち上げ連絡確認しようとしたのですが、
ドア開閉ごとに吹き込んでくる寒さにすぐに閉口させられた。
結果、ほんの1〜2分で退去しましたが、その場所で
一緒に勉強をしている学生グループなど多くの市民のみなさんは、
ダウンジャケットを重厚に着たまま、長時間じっと「ガマン」されていた。
で、退去後、駅前から空港までのバスに乗り込んだのですが、
キップ売り場窓口で「乗車時間ピッタリに来てください。」という声掛け。
「なぜですか?」という当方の問いに、
「いや、ここには寒さから逃げていられる場所がないので(笑)」という答え。
ないなら作って欲しい、とごく自然に思うところ。
やむなくせっかく行ったキップ売り場から周辺書店に避難し、
時間調整して再度バス乗車場に時間ピッタリに行った。
バス乗車場は秋田杉が木組みに表され見てくれの「あたたかみ」を
演出していたようですが、立ち止まることもなくバス車内に入った次第。
う〜〜む。