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【首都圏探訪 竹原義二/プラネットジャパン社屋-1】


先般の長野出張の時に、
「プラネットジャパンは、あなたの健康と地球環境を守る
自然素材でつくった塗料・壁材をお届けします。」というキャッチフレーズの
プラネットジャパンさんの関東支社のお披露目に行ってきました。
一度訪問しているスタッフから事前に仕入れていた情報で、
どうも密集住宅街のなかで、事務所併設で社員さんの社宅的なスペースもある、
ちょっと複合的な建物だということでしたので、
住宅雑誌編集者として、面白さも感じておりました。
で、建物の近くのホテルから朝6時ころに散歩運動を兼ねて、
事前に「下見」に。なんですが、発見までにはあれこれ1時間以上掛かった(笑)。
なかなか首都圏での取材、ここらへんからしてきびしいものがある。

旗竿地でした。
北海道でも東北でも、旗竿地という敷地条件の建物は
そんなに取材することがない。
寒冷地では基本的に、その立地について方位とか、気温の条件、
さらに眺望条件などが基本的な情報になりますが、
やはり首都圏の場合、人為社会的条件が与条件として大きい。
ここでは導入部が否応なく決定されることからスタートする。
このあたり、北海道感覚とのいきなりの違いに戸惑いを感じる。
そういった敷地条件とどのように対話して
建てる人の希望条件を叶えていくのか、計画についての部分が大きくなる。
そんな目で見て、写真のような中庭や導入部分の作られように
人間的な肌ざわりを感じていました。
この建物は2つの要件を満たすために大きくスパンが2分割されている。
入り口手前側に事務所部分が自然に配置され、奥まって社宅部分。
その中間に印象的な植え込みがされている。
わが家でも植えていた樹種で名前を思い出せないけれど、好きな木。
枝振りもセンスのいい表情を見せてくれている。
敷地条件のなかでも可能な限り日射条件に配慮したであろう位置。
そういった配慮が5月はじめ、午前10時前後の条件の中で
たっぷりと陽射しが降り注いでいてさわやかさを与えてくれている。
また旗竿地の導入部分の床面にはわが家の地面と同様なレンガタイルの敷き込み。

残念ながら、設計者の竹原さんとは時間が合わずに話せなかったのですが、
事務所兼用だったわが家の最初の頃の様子と似ている感じ。
「空気感」を大切に考えられている様子が伝わってきました。

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