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【鎌田紀彦・地域住宅起こし in 日高】

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さてきのうは既報の通り、北海道日高・新ひだか(静内)にて、
室蘭工大名誉教授・鎌田紀彦先生をお迎えしての
「Replan暮らしデザイン塾in日高」イベントを開催しました。
北海道日高地域の中心機能を果たしている新ひだか・静内とはいえ、
人口規模は周辺を入れても4〜5万程度。
しかし、今回Replan誌で「地域起こし」として仕掛けたところ
多くの有志の工務店さんなど約50名ほどが参集していただけました。

北海道内の地域では、地元工務店に対して
全国ハウスメーカーや、道内大手ビルダーなどの浸食も多く、
地元工務店に住宅を頼む率はどうしても劣勢を強いられる。
しかし、帯広や旭川地区などでは地域工務店の盛り上がりが強く、
そういった域外からの浸食に抗して地域の作り手たちのパワーが強い。
これからの人口減少時代を迎えて、地域製造業としての工務店の
存続・継続をはかっていくには、なによりも、「地域起こし」的な
仕掛けが不可欠になって行くと思います。
わたしどもの「Replan暮らしデザイン塾」はこれまで、
昨年春の青森を皮切りに、秋には仙台でも開催してきましたが、
今回は、北海道のこうした地域起こしを目的に日高での開催。
これからの地域工務店存続の最大パワーとして、
地域に根ざしてその気候風土を知り尽くし、それに似合った
住宅性能とデザイン力が不可欠なモノとなると思います。
そういったわたしどもの企画意図に、室蘭工大名誉教授の鎌田紀彦先生が
応えていただいて、イベントを成功裡に開催できました。
先生からは、地域工務店生き残りの最大の源泉である住宅性能技術について
骨太な講演をいただきました。
その後、わたしの方から、先生に雑誌で連載していただいている
「Q1.0住宅デザイン論」を解題しながら、
いわばユニバーサルデザインともいうべき、誰にでも受容可能な
長い耐久性を持った住宅デザインについて話題を展開。
鎌田先生の執筆された骨子に沿って、
工務店が武器とすべき住宅デザインについて、迫って見た次第です。

おかげさまで多くの工務店のみなさんの元気が引き出され、
終了後の懇親会、さらには2次会まで大いに盛り上がっていました。
また地域ならではのオープンな住宅業界事情も仕入れられました。
とくに大手ハウスメーカーとの戦いで負けていない
ビルダーさんの生々しい情報など(笑)、興味津々で伺っておりました。
地元工務店が元気な地域になっていくように
今後とも大いに情報交換を重ねていきたいと思います。
参集されたみなさん、鎌田先生たいへんありがとうございました。

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