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【洋館から和のいごこちへの結界 旧岩崎邸探訪-10】

さてコテコテの西洋文化の木造建築デザイン空間から、三菱創業家の当主は普段着の世界に移動する。和館と名付けられた別棟に「帰っていく」のですね。この感覚についての推測はわたしの感じ方です。 この旧岩崎邸の探訪で、わたし的にも […]

【西洋的階段フェッチ・財閥版「鹿鳴館」 旧岩崎邸探訪-7】

日本建築では城郭建築でも、階段というのはほぼ機能性空間とだけ考えられているように思う。そもそも城郭とか、塔の建築などはそれ自体がある機能に特化した建築であって、そのなかで人間が暮らすということを想定していないのでしょう。 […]

【金唐革紙/日本の国産壁紙技術 旧岩崎邸探訪-6】

さてきのうは、明治期ニッポンの旺盛な西洋文明受容ぶりに着目したけれど、もう一方で、旧岩崎邸には明治の職人魂、日本のものづくりの痕跡も刻印されている。 壁紙という文化は江戸期までの日本住宅文化では、茶室などでの壁面下部に使 […]

【土佐藩士から経済人へ岩崎弥太郎 旧岩崎邸探訪-5】

現代の中国を見ていると、ちょうど幕末期の江戸幕府体制を見ているような錯覚にとらわれる。 現代世界というのは西欧文明の自由・平等という人権概念と、自由競争の資本主義によって基盤が形成されている。やはり人類発展の方向性の基本 […]

【武将榊原氏〜明治政府〜三菱創業家へ 旧岩崎邸探訪-3】

この旧岩崎邸の説明資料にはこの広大な邸宅敷地について以下のような説明記述。 「本庭園敷地は江戸時代には越後高田藩・榊原氏の屋敷であり、その後明治政府に上地され薩摩藩閥などの所有を経た後、1878(明治11)年、三菱の創業 […]

【初源は徳川四天王・榊原邸 旧岩崎邸探訪-2】

東京には半世紀前頃に(笑)、8年間いたのでそれなりの土地勘もあるのですが、案外上野周辺というのは馴染みがほとんどなかった。逆に最近東京出張すると必ず美術館巡りをしたいのでその行動拠点として上野というのは、東京国立博物館を […]

【涼やかな空気感、佇まいを求めて】

写真は、東京国立博物館中庭の茶室と、源平合戦図の水軍船の様子。 水軍船が水上を水面と交叉しながら櫂が水と会話している。主に「水の描写」をテーマとした絵図というように感じさせられる。戦争の一場面描写だけれど、瀬戸内の水に癒 […]

【キッチュな元禄建築「拝殿」・香取神宮④ 東国三社探訪-18】

楼門を抜けると、香取神宮の拝殿がまっすぐ参詣者の眼前に現れる。三角形の破風と、さらにその下にはまろやかなカーブを見せる唐破風がわたしたちを引き寄せてくれる。香取神宮の前に鹿島神宮を参拝しているわたしからすると、鹿島神宮の […]

【関ヶ原戦勝で奉納、鹿島神宮・奥宮 東国三社探訪-4】

この鹿島神宮の奥宮社殿は、慶長10年(1605)に徳川家康が関ヶ原戦勝の御礼に現在の本殿の位置に本宮として奉納したものを、その14年後に新たな社殿を建てるにあたりこの位置に遷してきたものとされる。 この社伝を信じれば、建 […]

【関東の地形変化と鹿島神宮の位置 東国三社探訪-1】

さて、昨日友人からの連絡で、無事に鹿島神宮にて紛失のSUICAカードの手続き関係が完了し、北海道札幌のわたしのもとまで郵送される手配が終わったと知らせを受けました。段々加齢と共に、こういう機縁でいただく人からの情に深く癒 […]