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【縁側の洋風変容「サンポーチ」 旧有島武郎邸-4】

芥川龍之介の九十九里での一時滞在の和風庵からの延長線的流れで、「作家の住まい」的な興味深化からこの有島武郎の札幌に残る住宅を分析してみることにしたのですが、掘り下げるほどに北海道の住宅進化の過程と驚くほどに重ね合わさって […]

【110年前の札幌モダン「暮らし」デザイン 旧有島武郎邸-3】

この有島武郎が「施主であり構想者」として深く関与した興味深い住宅について、はるかな北海道大学の後輩に当たる工学部建築系の越野武・北海道大学名誉教授が、説明文を展示パネルとして寄せている。 説明文に準拠すると、現在の札幌市 […]

【腰折ギャンブレル屋根と札幌「住」足跡 旧有島武郎邸-2】

北海道らしい、あるいは札幌らしいという住宅建築の特徴っていくつかあるでしょうが、なんといっても洋風がそのまま日本の民家として根付いてしまったような部分がある。 外観的に特徴的なのは屋根形状。現代に至ると「無落雪屋根」、フ […]

【「札幌らしい」典型的デザイン住宅 旧有島武郎邸-1】

先に芥川龍之介ゆかりの草庵として千葉県九十九里の一宮館に付設された芥川荘を探訪した。実際に訪問してみて、その空気感に触れることで得られる体感は、その小説作品にふれてもいることからより肉声として感じさせられる部分を意識した […]

【「日本エコハウス大賞 クロストークvol.2」に参加】

昨日は夕刻18:30から19:30までの1時間、建築専門誌・建築知識ビルダーズさんの主催される表題の日本エコハウス大賞の「ゲスト審査員」として前振りのクロストークというのに参加しました。 この様子は、https://ww […]

【この木造空間にちなむ文学作品 芥川龍之介・九十九里の庵-7】

このブログを書いていて、芥川は金持ちのボンボンで定職もないときに海辺の旅館の「離れ」で遊興の限りを尽くしていたのが実相ではないかという意見をいただきます。本日はその辺の調査ブログ(笑)。 〜一宮川河口に位置する旅館・一宮 […]

【創造力生産性の高い空間 芥川龍之介・九十九里の庵-6】

芥川龍之介という作家はわたし個人的に思い入れがあるのかも知れない。イマドキの人にとっては明治大正期の文豪というのはほぼ紫式部、清少納言とも同列の歴史の印象なのでしょうか。 わたし個人的には「羅生門」が好きで、ああいう歴史 […]

【天国に近い快適性の「科学」を 芥川龍之介・九十九里の庵-5】

温暖地・蒸暑地での人間体感環境について、それはあまりにも日本民族にとって身近すぎてそれほど「科学する」対象ではなかったように感じる。一方で日本列島社会で、蝦夷地と呼ばれ続けた北海道はその過酷なまでの寒冷の冬が熱く「科学」 […]

【公共美術館・博物館の撮影許諾の傾向】

きのうまででわたし自身の環境変化の外的な部分が一段落。このブログで書いたことで住宅専門メディアさん(新建ハウジング・デジタル)が着目されて、夕方になって記事掲載許諾の申し出があったりしました。いいですよ、と言ったら折り返 […]

【江戸期以来の豪壮な和のライフスタイル 旧岩崎邸探訪-11】

岩崎家の日常生活は、この「和館」で行われていた。江戸期の城郭建築などでも天守閣のような象徴建築の周囲に城主の日常生活が営まれる和風建築、それも甍を連ねてたくさんの居室が作られる平屋の巨大建築が建てられた。高層性は天守閣で […]