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【江戸中期・甲州の草葺切妻民家/日本人のいい家㉔-1】

日本の民家では各地方で独特の形状規格化があるとされる。 南部「曲がり家」とか、飛騨の「合掌造り」などが代表的だけれど、 その地域の気候風土に適合した家づくりの工夫について、 論理の規則にしたがって必然的に結論を導き出す、 […]

【江戸の「商家」存続年数 平均15.7年】

コロナ禍での行動抑制に沿って出張などが難しい環境になって、 ブログの過去取材撮影の「古民家」分析テーマを続けています。 だいたい江戸期由来の建築が多いので、勢い江戸期の社会構造も知ることになる。 わたしの場合、兄が家系調 […]

【祈り、織ることの家からの喪失/日本人のいい家㉓-5】

日本人はいつ頃からいまのように「無宗教」が多数派になってきたのか。 古民家を見ていると、すべからく最上級のしつらいの空間とは、 先祖崇拝と神仏への帰依が基本的な構成要素になっていることがあきらか。 この出羽三山麓の菅原家 […]

【雪国チョーナ梁古民家 in出羽/日本人のいい家㉓-4】

以前、五箇山の古民家紹介の回で、雪国多雪地域での構造材として チョーナ梁という材料について触れた。 これは根曲がり材で、成長期の初期に厳しい気候風土条件から 根曲がりを余儀なくされ、しかしそこからくじけることなく成長した […]

【多雪地「風除室」の働く道具/日本人のいい家㉓-3】

すぐ上の図面で彩色した部分が「風除室」で入口すぐの場所。 「あまや」というコトバが宛てられているけれど、 漢字を表記すれば「雨屋」とでもなるのだろうか。 たしかに「蓑」が下げられていたりするので、表現が似合いそう。 風除 […]

【雪国的開口部「ハッポウ造」/日本人のいい家㉓-2】

札幌も年間積雪量は6m近い豪雪地域。さらに人口の8割以上が集中する 日本の「温暖地域」が年平均気温がおおむね16度前後のなか、8度程度と寒冷気候。 そうであるのに、人口195万人(2015年調査)という世界寒冷地有数の大 […]

【調理の場・積雪の山形農家/日本人のいい家㉓-1】

日本人のいい家シリーズ、北方日本の冬、山形の暮らしです。 過去取材してストックしていた民家写真を題材に、手掘りで暮らしよう探索。 わたしは北海道生まれで根付いてから3代目ですが、 日本人の積雪寒冷の暮らしの知恵は、やはり […]

【古民家の床材「ハレとケ」/日本人のいい家㉒-4】

さて現神奈川県秦野に334年前からあった古民家最終回。 日本の古民家探訪というのは、古層の民俗を掘り起こす感覚にいちばん近い。 現代を我々は生きているけれど、そのわたしたちの生き方の基盤は こういった古民家の民俗性に根源 […]

【大工職人・竹簀子・縁起ダルマ/日本人のいい家㉒-3】

江戸時代中期の農家住宅で床に竹簀の子が使われているのは、 板床の素材入手が困難であったという事情があるとされる。 たしかに現金収入、市場経済が十分に普及していない段階では、 製材が困難な木の板は入手することが難しかった可 […]

【かまどペチカ&座姿勢調理/日本人のいい家㉒-2】

古民家を見ていると、その空間のワンルーム感覚に気付かされる。 細々と壁を造作する手間を掛けられなかった、ということが要因だろうけれど、 いわゆる「個人主義」的な家族内仕切りが日本人的心性からは あまり発展せず、家族一体型 […]