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築108年の函館香雪園温室・管理人棟

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先日ご紹介した「貴婦人の気品 1908年築 函館・香雪園 温室」に
付帯する管理人棟の様子であります。
どうも、この端正なフォルムにこころ動かされる思い。
貴婦人、と書きましたが、やはり外見的な部分で
多くの人を魅了して止まないのではないかと思われます。
それは、窓の開口のさせ方とか、屋根の掛け方、
外壁の表情、外貌の凹凸陰影感などの印象すべてが与っている。
その上、内部空間では2階の居室が、なんともいい。
端正に開口された窓、ガラスを嵌め込む木枠にも
細かい部分できちんとデザインされている。
単なる管理人のための空間と言うよりも、
それ自体も庭園環境の中でもっとも美麗なワンピースとして考えられている。
それにしても、この温室といい、板倉の建物といい、
用の建築でありながら、デザインがそれぞれにバラバラでありながら、
ある統一的な雰囲気を構成している。
フランス風のデザインと、和の数寄屋風や無骨な板倉建築たちが、
美しい庭園の中でハーモニーを奏でている。
適度の距離感と、その間に考えられた植栽があれば、
こんなふうな統一感を生み出すことができるのですね。
ただ、それは、ひとつひとつがまっとうな姿勢で建てられている、
個別の魅力がすばらしい、という条件から成立している。

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庭仕事を終わったあとには、
作業者のためのお風呂も装置されています。
このお風呂にしても、2面採光が取られていて、
作業者のために、自分の仕事ぶりを再確認させる用も果たしている。
上の写真の居室からの眺望なども、
園庭デザインの仕事従事者に対して、
その美的センスをもっともよく働かせたいというような意図を感じます。
環境を作り出す営為のために、こういった配慮がされている。
なかなか、ニクい建築だと思わざるを得ませんでした。
そろそろ花も楽しめる季節になって、
もう一度、訪れてみたいと思い始めております。

ホッキで地味に盛り上がる苫小牧

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みなさんホッキはお好きでしょうか?
以前にも一度、このブログで取り上げたことがあるのですが、
わたしは、小さい頃からの食習慣でこのホッキが大好物であります。
ホッキは、和名ではウバガイ(姥貝、学名 Pseudocardium sachalinense)で
二枚貝綱異歯亜綱バカガイ上科バカガイ科の1種。
日本海北部と茨城県以北の太平洋、シベリア沿岸まで分布し、
冷水域の外洋に面した浅い海の砂底に生息する。
北海道ではホッキガイ(北寄貝)と呼ぶ。

先週末、苫小牧から室蘭方面をドライブしていて、
朝から食べたのが、このホッキの押し寿司。
昨年取り上げたときには、そこまでとは思いませんでしたが、
ことしは、苫小牧全域でどうもホッキが盛り上がっている。
前記の生育条件域のほぼど真ん中、どんぴしゃの位置に
苫小牧はあるのですね。
北海道内でも製紙工場では有名だったけれど、あんまり特産には
恵まれていなかったように思われる地域でしたが、近年になって
とくにホッキカレーの人気が高まっているようです。
もちろん寿司ネタとしてのホッキも盛り上がっていますね。
気付いてみていると、街のあちこちで「ホッキ」の幟の類が立ち並んでいる。
前回、お持ち帰りで買って来たときには、少し乾燥も進んで
またその芸術的な手作り感が、やや残念な感じだった。
そんなことで、今回は苫小牧の「海の駅ぷらっとみなと市場へ。
この中にあるお寿司屋さん「みなと寿司」で、作ってくれるのであります。
ただし、営業時間が朝7時からで、昼の14:00には閉店してしまう。
そのあとのことも考えると、朝飯で食べるのがいい、
ということで、朝からこういうごちそうを食べてみた次第。
っていうか、やはり食感よりもなにより、この美しさであります。
最初に白コンブを敷き詰めて、その上にホッキを並べて、
ガリやゴマの風味たっぷりの酢飯をほどよく盛りつけていく。
それを切ってからひっくり返して、こんな次第になるのであります。
表面のつやつや感は、白コンブ表面の独特の風合い。
押し寿司って、京都文化地域ではメジャーフードですが、
あっちではコンブはふつうの北海道産の青々としたヤツが使われる。
サバの押し寿司が代表的ですが、コンブの旨みがダイナミックに舌の上で踊る。
一方でホッキには、なぜか、白コンブがあっているようです。
寿司職人さんたちの審美眼的に、これは白コンブとなったのでしょうか?
北海道では素材としての魚介のおいしさが強烈で
にぎり寿司が主流だったのですが、こういう押し寿司文化も盛り上がって欲しい。
苫小牧市港町2-2-5 ぷらっとみなと市場内「みなと寿司」 
ホッキの押し寿司 1,700円也、まことに堪能させられました。

Replan東北最新号 4月21日発売

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14日の前震に続いての16日深夜の本震。
その間の連続しての多発地震も不安を掻き立てられる。
まだまだ被害状況の全貌も明瞭ではない今回の熊本地震。
刻々と伝わってくるニュースからその被害の大きさに驚かされます。
深くお見舞い申し上げます。
さて、この春の当社出版誌のご案内、第3弾であります。
進行が3誌連動していまして、とくに東北では2誌が同時進行。
特集内容は、北海道版と連動した企画です。
なんですが、基本的には各事例など地域オリジナルの住宅取材。
表紙の事例なども、東北取材からのオリジナルになります。
テーマ性は連動しつつ、地域らしさを活かした住宅が満載されています。
ぜひお近くの書店・コンビニでお求めください。

Replan東北VOL.52
2016年4月21日発売・2016年春夏号・A4版・定価500円(税込)
【特集】家と暮らしの燃費をデザインする
「燃費が良い家」「燃費が良い暮らし」と聞いて、
みなさんは何を思い浮かべるでしょうか?
光熱費が安い家でしょうか? もちろんそれもありますが、もうひとつ。
「暮らしにくさが無い」こと。
これも燃費の良さにつながる条件ではないでしょうか?
自分の生活スタイルが反映された「燃費の良い暮らし」は、
家族との時間も趣味も存分に楽しめ、充実していくはず。
今回の巻頭特集では、そんな住宅事例をご紹介します。
さらに、今話題となっている「電力の小売全面自由化」についても、
制度の概要をわかりやすくご紹介します。

Contents
●巻頭特集/家と暮らしの燃費をデザインする
●連動企画/燃費の良い家・良い暮らし
●連載 Q1.0住宅デザイン論〈新住協 代表理事・鎌田 紀彦〉
●連載 いごこちの科学 NEXTハウス5 <東京大学准教授・前 真之>
●NPO住宅110番
●TOHOKU ARCHITECT
 山形県「大野目の家」 大類 真光
 宮城県「三本塚の家」 佐々木 文彦

WEBでのお求めはこちらで

北海道にもあった板倉建築

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板倉という建築工法は、いまやあまり目に触れることもない工法ですが、
正倉院の「校倉」は、この板倉が原型であり、
日本古来の木組み工法といわれています。
この工法の研究者である筑波大学名誉教授・安藤邦廣先生の
概念規定は以下のようだそうであります。
<安藤邦廣氏の『現代木造住宅論』(INAX出版、1995)から要旨>

●軸組・・・骨組となる土台・大引・柱・梁を4寸角の杉材を主体として組み、
梁組に補助的に丸太またはその太鼓落し材を用いる。
構造材の種類を整理し、大工手間も合理化する。
構造材は伝統的な継手・仕口を用いて、金物は使わない。
●壁・・・壁・床・屋根を1寸の厚板で構成する。
厚板を柱間に落とし込んで丈夫な壁とし、床梁や垂木に厚板を直張りして
水平剛性を高める。厚板の片面はそのまま表し調湿性と断熱性を活かし、
片面は別材で仕上げて気密性と断熱性を補う。
●その他・・・断熱材は使用せず、壁は漆喰塗りが一般的。
屋根は瓦、床はフローリングまたは畳が一般的な仕上げ。

こうした考え方で、東日本大震災に際して福島県いわき市で、
応急仮設住宅も建設され、そのすばらしさに圧倒されたことがあります。
印象としては非常に無骨で、まことに強い構造耐力を感じさせてくれる。
意志的な木造建築という佇まいを見せてくれます。
こういった板倉建築ですが、北海道内ではあんまり見ることがない。
例外的に、北海道西海岸に建てられた漁場建築において、
倉庫の建物にその片鱗があったように記憶しているくらいだったのです。
江戸期以降の土壁による壁造作に標準化された木造構法確立以降に
筆下ろしされたような北海道の木造では、
こういった伝統的工法は、まず試みられることがなかったのでしょう。
ところが、きのうまで紹介している函館・香雪園内の建築に、
この建物を発見した次第であります。
この香雪園の植栽・庭園造作・建築は本州それも
京都を中心とした伝統技術集団が関与していたようなので、
スジにそういった伝統構法技術が奇跡的に北海道に残された。
用途としてはこの建物、造園技師たちの作業小屋だったようで、
まことに無骨な風情を見せています。
また、中2階の立面計画でプロポーションは伝統的様態。
端正な外観フォルムに、まことに驚かされた次第であります。

貴婦人の気品 1908年築 函館・香雪園 温室

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今週はこの函館・香雪園にて撮影した写真を中心に、
函館の文化風土について探求してみたいと思ったのですが、
つい、雑誌の方のご案内をうっかりしていたことに気付いて
そっちの方をアナウンスしておりました。
それはそれで、多くの反響をいただいていましたので、
これは、もうちょっと積極的な情報発信の必要性を痛感させられています。
ブログやFacebookでの活動をもっと強化したいと思います。
ブログについては従来と変わらず情報発信に努めますが、
Facebookの方については、従来個人アカウントのみで発信していましたが、
今後は、もうちょっと枠を広げた「Facebookページ」も同時に
活用していきたいと考えております。現在準備を進めておりますが、
公開の節はみなさん、よろしく「いいね」をお願い申し上げます(笑)。

さて本日はふたたび、この「函館・香雪園」の建築群にスポットを。
函館で江戸末期から商家を営んで成功された岩船家が
その財を投じて造営してきた庭園施設と建築群であります。
北海道全体の建築で言えば、明治初年から札幌を中心に
アメリカ東部の農業開拓文化が移植されてきて、
今に残る道庁赤煉瓦建築や時計台、北大のモデルバーンなどが
エキゾチックな文化移植として華々しく展開していた時代。
それに対して、より古くからの本州文化移植として、函館は独自に
和洋混淆の建築文化が展開されていた、その痕跡を確認できます。
先日は、和風建築の園亭の様子を取り上げましたが、
今回は、同じ庭園内の「レンガ造の温室建築」であります。
明治41年に建てられたといわれるレンガ造りの旧式温室は
現存するものとしては大変珍しく、赤と白のコントラストが美しい建築。
ヨーロッパ・フランスの様式らしく「ナポレオン様式」という説明。
用としては、13万㎡庭園造成のための植物の生産管理であることが明白。
まずは、広大なガラス面に驚かされる。
これより後の時代の札幌の建築でも窓のガラスは貴重品で
あんまり大きなガラスは使われない。細かい桟が縦横に渡され、
そのなかに小さなガラスが嵌め込まれるのが普通。
それに対して、ここでは大きな一枚ガラスがドーンと使われている。
この時代、ガラスはたぶん船で運ばれてきたと思うのですが、
これだけの大型ガラス、それも大量のものを
どうやって運んできたのか、いろいろに疑問が浮かんできておりました。
今後、このあたりをきちんと調べてみたいと思っています。
外観としては、なかなか見事なデザイン感覚であります。
赤と白のカラーリングには、驚くばかりの美しさが漂っている。
入って見ると、地面を掘り下げて建設されている。
用として、地熱を利用し、また太陽熱集熱機能も果たしていた。
壁面は煉瓦で構成され、集熱した熱をなるべく蓄熱させたに相違ない。

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端部では経年劣化の様子も見られるのですが、しかし、
いまでも現役でいろいろに利用されているようです。
ほどよい温熱・湿度感が感じられています。
また、引き戸などの動作もまったくスムーズ。
創建当時、いかにしっかりとした設計施工が施されたかが、
建物全体から伝わってきました。
ぜひ、きちんとした修復を行って欲しいと、強く思わされた次第。
老いてなお、貴婦人のような気品のある美しさを見せる建築ですね。

美しく暮らす 東北のデザイン住宅 2016 発刊!

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熊本のみなさん、地震お見舞い申し上げます。

さて昨日に引き続き、
この春の、当社出版企画のご案内であります。
わたしどもは北海道や東北地域限定で、高断熱高気密住宅という形での
住宅進化の実態を、わかりやすく読者に伝えてきた雑誌社ですが、
同時に大手ハウスメーカーとはまったく違った「地域のデザイン」というものを
意識的に掘り起こしてきたと思っています。
そのなかでも先端的な感受性を持って、オリジナルな住宅デザインを志向する
地域の建築家の仕事に大いに着目してきました。
一般にも伝わる地域雑誌という発表の場をつくることで、ユーザーに刺激を与え、
自分の家づくりがそのまま、地域のものづくりの大切な営為だという
そういった意識も芽生えさせ、育てていく意味があると思っています。
昨年に引き続き、「東北のデザイン住宅」を発刊しました。
巻頭では、伊礼智さんの住宅デザイン論も掲載しています。
写真のわかりやすさで、東北のくらしの豊かさを感受してください。

Replan東北 2016春夏号 臨時増刊
美しく暮らす 東北のデザイン住宅 2016
東北の書店にて販売!
2016年4月22日発売
A4版132p(表紙共) 定価980円(税込)
美しい住宅は暮らしをもっと楽しくしてくれるはず。
意匠性・機能性・デザイン性に優れた住宅をご紹介します。

Contents
■巻頭インタビュー
 建築家・伊礼智が語る
 「上質な空間の仕掛け」ー心地よさは窓辺に宿るー
■エッセイ
 「デザインと地域性」中田 千彦
 「自然素材を生かした庭づくりと素敵な暮らし」川村 博崇 
■東北デザイン住宅・実例集例
■JIA 東北住宅大賞の10年
 ー多様で豊かな東北の住まいを求めて
  古谷 誠章(建築家・早稲田大学教授)
■東北の建築家ユニット「SAU+」とは
■東北・建築家リスト
 東北エリアを中心に活躍する建築家たちを紹介

■webにて先行予約受付中!!
4月13日(水)~4月18日(月)
※期間中にお申し込みいただいた方へは一部の地域を除き、発売日までにお届けします。
WEBでも絶賛販売中、こちらから

Replan北海道最新号 燃費をデザインする

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さて、ご案内が諸般の関係で遅れていましたが、
本日は当社の旗艦雑誌「Replan北海道」最新号のご案内であります。
3月28日に既発売ですが、焦点が集まってきているエネルギー問題特集。
身近に電力の自由化などもあって、家の燃費を
どう考えたらいいのか、イマドキのとらえ方を探ってみました。
あるハウスメーカー営業スタッフから、言われたひとこと。
「Replanの読者は、実際に家を建てる考え方を絞って
目的的に住宅会社に向かってくる」というように印象されるそうです。
「いい家づくり」を同時代性を持って、いっしょに考える
そんな雑誌でありたいと、スタッフ一同、念願して作ってきております。
家をお考えのユーザーの方、さらにいい家づくりを志向している作り手のみなさん、
Replanを読んで、いっしょにいい家を作って行きましょう。

【特集】家と暮らしの燃費をデザインする
建物の高断熱・高気密化や日射の取得・遮蔽といった
パッシブな家づくりはもとより、必要以上にモノを持たないミニマムな暮らしや
家事効率の高い間取りなども燃費の良い暮らしと捉え、
そんなライフスタイルが明確に反映された住宅をご紹介。
住まいの燃費を考えれば、自ずと素敵な暮らしが実現できる?

「燃費が良い家」「燃費が良い暮らし」と聞いて、
みなさんは何を思い浮かべるでしょうか?
光熱費が安い家でしょうか? もちろんそれもありますが、もうひとつ。
「暮らしにくさが無い」こと。
これも燃費の良さにつながる条件ではないでしょうか?
自分の生活スタイルが反映された「燃費の良い暮らし」は、
家族との時間も趣味も存分に楽しめ、充実していくはず。
今回の巻頭特集では、そんな住宅事例をご紹介します。
さらに、今話題となっている「電力の小売全面自由化」についても、
制度の概要をわかりやすくご紹介します。

Contents
●巻頭特集/家と暮らしの燃費をデザインする
●巻頭連動企画/「燃費の良い家・良い暮らし」
●連載 いごこちの科学 NEXTハウス5 <東京大学准教授・前 真之>
●連載 Q1.0住宅デザイン論〈新住協 代表理事・鎌田 紀彦〉
●リバースモーゲージの活用
●暮らし豊かに。Re・home
●新築ルポー住まいのカタチー
●第15回きらりと光る北の建築・受賞作品紹介
●連載・ STORY OF ARCHITECTURE
 vol.13 ばあちゃんち
●北の建築家
 「宮の沢の家」 富谷 洋介
 「アカガワノイエ」 神子島 肇

 お買い求めは全道の書店・コンビニで。WEBでも販売。

映像の時代、かっこいい家をつくるべし

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さて今週は先日の函館で個人的に取材してきた古建築群、
旧岩船家庭園と建築を紹介したいと思っていたのですが、
きのうは北海道の工務店グループ・アース21の定期総会。
で、講演者に交流のある新潟・オーガニックスタジオ、相模さんが
サプライズで登場されていた(笑)。
ということなので、函館で個人的に取材してきた古建築群については
あした以降のブログで順次,ご紹介します。
なんでも聞いたら、アース21事務局からインターネットで直接
アプローチがあったということで、
「北海道で講演するんなら、三木さんから話が来ると思っていましたよ(笑)」
ということでした。ちょっと失礼してしまったかもしれません。
しかし経緯はどうあれ、これはいい機会と言うことで、
当社のスタッフにも声掛けして、講演を受講させてもらいました。

とは言っても、わたしも相模さんの講演を聞くのは2回目。
前回の講演からはまた進化していて、
十分すぎるほどの聴き応えで、感服しておりました。
ツボは、聞く人各人でそれぞれだと思いますが、
わたしが一番わかりやすく感じていたのは、タイトルのようなこと。
わたしなんかよりも、世代的に20歳くらい若いので、
住宅への感受性が直接的で、直感的だと思います。
マーケティング的にもそうなんですが、
カンどころの把握がまことに切れ味がいいと思います。
また、現実への感覚、人物への直感的把握ぶりがクッキリ明瞭。
そんなことから、昨年仙台で講演をお願いしたときよりも
今回のアース21のメンバーの反応ははるかにダイレクトでした。
北海道の住宅、ものづくりの主体も若い世代の作り手たちの感性が
どんどんと沸き上がっていくべきだと思っていますが、
どうしても、先行世代に対しての遠慮が感じられます。
まぁ、それ自体は当たり前だと思いますが、
わたしたち世代が、そんなことを目的的に仕掛けていく必要を
深く感じさせられます。
講演終了後、「松山千春みたいだ」という声も出ていました(笑)。
言い得て妙。
感じたことを真っ向からズバズバと語っていく小気味よさはまさにその通り。
こういった若い世代のはつらつとした突破力が
新しい時代を開いていくのだろうと、そう感じさせられました。

函館名勝 旧岩船氏香雪園・園亭

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一昨日に若干、ブログで触れた函館市見晴町の
名勝香雪園園庭に建てられた中心施設建築・園亭であります。
この香雪園は、江戸末期から明治に掛けて
新潟県の岩船地区から移住されてきて
函館を中心に、反物などを扱って繁盛されていた商家・岩船家が
数代にわたって造営されてきた庭園施設です。以下、紹介文抜粋。
「香雪園」 
行商から身を興して北海道内で有数の呉服商となった岩船峯次郎により、
1898年(明治31年)頃、温泉保養地として豪商の別荘が建ち並ぶようになった
湯川地区13万㎡の敷地に造成された。香雪園という名は、大正時代に
来函した浄土宗知恩院の貫主に「雪の中に梅香る園」という意味で
名付けられたとされている。岩船家は、商売繁盛の恩返しのため
公衆トイレや芝生広場をつくって1927年(昭和2年)から市民に無料開放した。
1955年(昭和30年)になると市と岩船家の間で無償賃借契約を結び、
隣接するゴルフ場を含めて都市計画決定した。
1959年(昭和34年)には市が岩船家所有の土地を買収した
明治35年に造園された豪商岩船氏の元別荘で、道内では珍しい日本庭園。
起伏が多く小さな谷川も流れる。オンコや杉などを初めとして
道内一の庭園樹種を誇り、落葉の時期は特に見事。
平成13年には文化財保護法に基づく「名勝」の指定を受け、
「旧岩船氏庭園(香雪園)」の名で北海道唯一の国指定文化財庭園。

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この建物は、書院造風の見事な園亭。
本州地区ではこういった庭園・建築というのは、
水戸の偕楽園など大名庭園のようなものがたくさんありますが、
江戸期に高田屋嘉兵衛さんが中心になって造営された函館地域には、
そうした武家や伝統的な商家などはなく、
開国が決まって西洋的な建築が函館西部地域に建てられるようになった
歴史のなか、地元の新興商家によって奇観のように造営された。
この時期の北海道内全域で和服の反物を扱っていた商家ということで、
開拓ビジネスが熱気を帯びる中、その熱さを傾けて、
この北海道に本格的な和風庭園文化を作りたいと願ったものでしょう。
園亭からは周辺に整備した庭園の結構が楽しめるように設計されている。
松林の中の石灯籠など、数寄屋普請が尽くされたみごとなしつらい。
なんと残念なことに鉄板に葺き替えられていた屋根を、いまから12年前に
本来の「茅葺き」に復元する工事を中心に保存修復が行われた。
不勉強で、北海道内にこういった和風建築・庭園があったのは
はじめて知った次第であります。
いまは函館市の管理の下にあり、たまたま質問したことをきっかけに
ていねいに同行して案内していただいた。
なんでも岩船家の本当の「創業者」は、初代の岩船峯次郎氏の娘さんの
岩船ヤスさんだったそうです。
大酒飲みのご主人と離縁して故郷の新潟を離れ、この函館に移住して、
お父さんの岩船峯次郎とともに商売に尽力した。
このお父さんが亡くなったときに、遺骨を背負って
高野山に埋葬の旅に出たそうですが、その折りに大阪で反物問屋と
機縁ができて、以来、北海道全域で反物ビジネスを成功させたそうです。
なにやら、「あさが来た」北海道版のようなストーリーで、
カミさん大興奮で聞き入っておりました(笑)。
函館地区、やはり歴史と奥の深さを感じさせてくれますね。

季節は、春から冬へ?

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さて今週からは本格的に春に向かってまっしぐら、
なハズでしたが、本日は外はうっすらと雪景色。
全国的な「寒の戻り」なんだそうですが、なにも雪まで降らなくても、
という嘆き節の北海道であります(泣)。
まぁ春の淡雪、日が出てくるまでのほんの一瞬の静寂であるのでしょう。
北海道のゴルフシーズン、始動し始めてるワケですが、
やや一服感というか、冷や水を浴びせられるような次第。
友人たちから例年以上に活発な勧誘が寄せられます。
今週も予定があるようですが、やや残念な天候次第であります。

で、雪融けとともに毎日の「歩数」がどんどんと増えてきていまして、
きのうは朝の散歩その他でついに11,340歩まで伸びてきました。
下の写真のような春の息吹を撮影しながら、
のんびりと足を伸ばしていた次第であります。
こういう楽しい花の様子を見ているだけでも、華やいだ気分になる。
これくらいiPhoneアプリで結果が出ていると言うことは、
たぶん、これプラス1〜2割くらいは歩いているのではないかと。
iPhoneを持たずに歩くということもあるので、
そんな風に根拠薄弱ながら、明るい方向でものごとを考える習慣を
自分としてはつねに採用しています(笑)。

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そんな「歩数」について、
インターネット上には、上のようなデータもあった。
雑学ではありますが、これは確かに参考にはなる。
まずは健康を増進することが、生きる活力を生み出し、
目標も明瞭なものが発想できるようになるのでしょう。
だいたい、年齢相当レベルを最低限目標にして、
毎日の運動量を確保していきたいと思います。
本日からは、青森や函館での建築行脚の様子を
ブログとしてアップしようと思っていたのですが、
その機先を雪に足下をさらわれてしまった次第です。
あした以降、建築ネタを頑張りたいと思います。ではでは。