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【囲炉裏端の「いごこち」デザイン】

写真は宮城南部、白石の武家屋敷の囲炉裏風景であります。 外様の伊達藩でなお、白石という半独立的な地域にあっては、 武家住宅といっても土間が広大にあって、半農的な暮らしようだったと感じる。 この囲炉裏は土間に面してはいるけ […]

【茶の湯はるか以前、吉野ヶ里の「お茶の間」】

お茶の間探究その2であります(笑)。 住宅の機能仕分けによる「室名」に現代ではお茶の間が見当たらない。 そのわけを考えることは、日本人の住宅史で重要なのではと思う。 お茶の間というのは、ズバリ「囲炉裏空間」だという考え方 […]

【間取り図に出てこない茶の間という建築空間】

先日まで日本の古民家空間に残る床の間の原型「押板」から 日本的芸術コミュニケーションの場としての意味合いを考えた。 中世社会がこのような「寄り合い」の場のなかで 人間交流の結果として、その媒介に「茶」を選択し、 またその […]

【癒やしとアバンギャルド、現代以降向かう先は?】

札幌でもついにサクラが満開している個体もたくさんあらわれ、 列島の春前線は津軽海峡をあきらかに越えてきました(表現ふる!)。 わたし、いまのような仕事を生業にしたいと思ったきっかけは、 小学校時代高学年で「壁新聞」を作っ […]

【床の間芸術鑑賞からの跳躍〜茶室】

押板から床、そして床の間へと掛け軸絵画鑑賞の空間が 日本人の中で進化していった過程の先に茶室もあるように思える。 押板段階から掛け軸画は中国由来のものが多数派だったとされる。 そういう掛け軸を掛けて鑑賞するのに、背景とし […]

【床の間空間と日本人の芸術鑑賞】

きのう床の間の初源と言われる「押板」について書いた。 この押板のことを考えて行くと、それもまた歴史的に生成された 「建築文化」であることが明らかになってくる。 現代に残っている築後・数百年程度の古民家で押板も その痕跡が […]

【GW間近・北海道内旅情。十勝らしいランドマーク建築】

さて今週が終わればゴールデンウィークがもう間近。 旅情にも誘われる時期ですが、GW迫るもコロナ禍・視界不良といったところ。 写真は北海道十勝地方の「地域景観」ともいえるモダンアート。 ・・・ではありません、帯広市の西・川 […]

【都市・町家の家づくり(後)/日本人のいい家㉘-4】

ムラ共同体での家づくりと、都市部町家の家づくりの相違ポイントを 残っている普請帳記録から探ってみております。町家の後編。 歴史とは端的に経済支配によって権力が成立し続けてきた。 最初期権力は田畑の支配がその基本的性格だっ […]

【都市・町家の家づくり(前)/日本人のいい家㉘-3】

さて家づくりの実相を古民家に探るテーマ。 本日は農家住宅と並んでポピュラーであった「町家」建築です。 農家の場合は人を包み込む大きな繭のような「地域共同体・ムラ社会」という 法人としての性格の強いなかでの相互扶助が基盤建 […]

【ムラ共同体の家づくり(後)/日本人のいい家㉘-2】

家づくりのプロセスをウォッチし続けてきた住宅雑誌として 歴史的に「古民家」とされる家がどのような「建築工程」だったか、 探訪してみたいと思っています。参照資料は江戸期の「普請帳」記録。 とくに農家住宅の場合は、ムラ社会共 […]