本文へジャンプ

【禅修行寺院の中枢「法堂」 永平寺-9】

曹洞宗の寺院として能登の總持寺と移転先の横浜鶴見の總持寺の両方を見た。 とくに鶴見は首都圏出張時の定宿町なのでときどき参観しております。 しかしさすがに永平寺は一度しか参観機会はない。 知名度的には非常に高いけれど、福井 […]

【感染症と床面の関係「基壇式・仏殿」 永平寺-8】

永平寺は禅宗の道場建築。中核建築はこの仏殿と法堂になる。 仏堂は山門から見上げる位置にあり、さらに奥の上にある法堂との中間に位置。 ここに永平寺の本尊・釈迦牟尼仏、弥勒菩薩、阿弥陀仏という3仏が集合。 釈迦牟尼はこの世に […]

【宗教建築と唐破風・木工芸 永平寺-7】

写真は永平寺の開山者である道元の廟堂と言われる「承陽殿」と「承陽門」。 とくに門の方はその意匠性で特徴的とされている。 建築年は昭和5年と100年に満たない年代ですが、受け継がれてきた 永平寺大工の伝統とその発展形が継承 […]

【山門・道元さん禅修行の掟書 永平寺-6】

開祖・道元さんは鎌倉幕府から建長寺の開山者に擬せられて 一時期鎌倉に半年逗留したりして幕府側からアプローチをされたけれど、 結局それを辞退して永平寺に戻ってきている。 京都近在の幕府御家人・波多野氏にとってこのことはどう […]

【日本画「格子天井額装」の空間美 永平寺-5】

さて永平寺参観でいちばんはじめに見学できるのが「傘松閣」です。 広大な156畳敷きの大広間で天井に格子組が施されて額縁で区切られた部位に それぞれ日本画の名品がビッシリと飾られているのです。 まるで西洋のステンドグラスの […]

【鎌倉幕府の宗教政策・建長寺と道元 永平寺-4】

写真は江戸期に建て替えられたという永平寺「傘松閣」内観。 日本の政治権力は宗教と歴世、さまざまな関わりを持つ。 仏教導入自体が統一国家樹立に際してのアイコンとして機能していた。 それまで王権がゆるやかな連合国家体制維持の […]

【道元は宋の宮大工を伴って帰国 永平寺-3】

きのうは道元の学僧としての探究の志向性とその背景を考えたけれど、 福井市立郷土歴史博物館の平成19年展示企画「越前若狭の大工と絵図、道具」展の 資料をチェックしていて驚くような記述が見られた。 「中世になると県内にかかわ […]

【開祖・道元と後援者「波多野氏」 永平寺-2】

吉祥山永平寺、伽藍建築群空間の探訪ですがまずは背景の把握。 写真は参拝入口、参道、全体配置図。 開山の時代は1192年の鎌倉での武家政権成立からほどない歴史時点。 開祖の道元は1200年生まれ。父親は村上源氏名門・久我家 […]

【武家の世に広がる内的世界観 永平寺-1】

さてふたたび仏教寺院建築探訪シリーズ復帰です。 どうも現世では独裁強権国家の無道が世界に波及し続けていて辟易する。 感染症についての世界の悲惨な状況を見るに付け無常感が募る。 そういう気分を少しでも回避するのにも、日本の […]

【北海道・寒冷地とEV自動車、エネルギー問題・・・】

北海道各地に雪の便りが頻出するようになってきました。 感染症によるいびつな経済体制も丸2年近くの経過になって来た。 日本だけは感染状況が改善しているように見られるけれど、 世界的には先進国で感染症が猖獗を極め,同時に石油 […]